ゆめろぐ

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マーベル『MCU』フェイズ5作品の感想まとめ【映画・ドラマ】




アメコミを原作とする映像作品は数多く制作されていますが、その中でも現状最大の作品群となっているのがマーベルの『マーベル・シネマティック・ユニバース(通称:MCU)』


MCUでは公開された時期により複数の作品を「フェイズ」にまとめていて、本記事では現在展開中のフェイズ5作品の感想を書いています。フェイズ1~3までの作品(インフィニティ・サーガ)が終わり、フェイズ4からは新ヒーローが登場したりこれまでのメインキャラとの代替わりが行われたりとMCU全体で新しくリスタートをするような雰囲気の作品が多く作られています。フェイズ5も同様の新しい流れを生み出しつつ、フェイズ3までの既存作品のキャラクターとの融合を果たしていく作品が作られると予想されます。なお、フェイズ4~6までの作品群はまとめて「マルチバーズ・サーガ」と呼称されています。



『MCU』のフェイズ5に属する作品や公開された順番は、以下の目次の通りになっています。




目次


フェイズ5は「Disney+」が必須


フェイズ5では映画のみならず、ドラマシリーズも多く配信される予定になっています。この流れはフェイズ4の頃からスタートし、現在も同様に続いています。これらのドラマ作品は現状「Disney+」での独占配信となっていますので、フェイズ4以降の作品を追っかけるのであればDisney+の契約は必須になります。


なお、Disney+では過去フェイズ1~4作品の大半や、他のマーベル映画やアニメ作品なども観れますので、そもそもマーベル好きであれば絶対におススメの配信サービスです。

  


フェイズ1~4までを観ておく必要があるか

現在展開されているフェイズ5の作品が気になっている人にとって、「過去作品を全部見ておかないといけないのか?」と言う部分はかなり大きなポイントだと思います。結論から言うと、作品によって「ゼロからのスタートでも全然大丈夫」「過去作品の知識がないとちんぷんかんぷん」の二つに分かれています。これはフェイズ4・5の作品は「新たに登場した新ヒーローの話(ご新規でも安心)」と、「過去作品の続きになっている作品(過去作知識が必要)」が入り混じっているからです。


なので、理想としてはMCUフェイズ1の第一作『アイアンマン』から観ていくのが一番の理想ですが、そうとも行かない方のために各作品について私個人の感想や見所に加え、「いきなり観れる度」とついでに「登場するヒーロー」を記載していますので良かったら参考にして頂ければと思います。



<いきなり見れる度>
言葉の通り、"他の作品を観ずにその作品から見てどれだけ理解できるか"や"最低でも事前に観ておいた方がいい作品"などを記載しています。
 
<登場するヒーロー>
こちらにについては、変身やスーツの装着もなく最後にチラッとでるだけみたいなパターン(MCUはポストクレジットシーンでファンサービス的に出るのも多い)の場合は記載に含めていませんのでご了承下さい。



但し、フェイズ4以降の作品については、フェイズ3で全世界におこったある大きなできごとを前提とした世界になっていて、それに関することがちょっとした会話にも当然のように出てきます。なので、フェイズ5から入るという方は最低限フェイズ3までにざっくりどんなことがあったかは知っておいた方がいいかと思いますので、それを軽く数行にまとめて下に書いておきます。フェイズ3までのネタバレになるので白文字にしています。観る場合は文字を選択して色を反転させてください。


【知っておいた方がいいフェイズ3での出来事】
サノスという強大な敵が現れ、非常に強力な力をもつ6つの「インフィニティ・ストーン」の力で全宇宙の生物(人類含む)の約半数を消し去ってしまった。5年後、残ったアベンジャーズのメンバーはストーンを集めて消えてしまった人々を元に戻すことに成功し、激しい戦いの末にサノスを撃退。しかし、この戦いによって一部のヒーローが死亡・引退をしてしまっている。また、突然約半数の人が消えてその5年後にそのままの姿で戻ってくるという出来事によって、世の中は非常に混乱している。(←ココマデ)



<ご注意>
これ以下の記載については「感想」「登場するヒーロー」「他の作品との関連」等の観点において一部ネタバレを含む場合がございます。各作品への興味を削いでしまうような核心やオチに関するものは極力廃しておりますが、ご理解の上ご覧頂けますようお願いいたします。
また、筆者は本記事に記載の作品については特別記載のない限りすべて鑑賞済みですが、原作コミック等々の他のメディア作品については読んでいない・観ていないものも多くございますのでご了承ください。




フェイズ5作品の感想

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年)

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身長わずか1.5cmの最小ヒーロー、アントマンとワスプは、〈量子世界〉に導く装置を生み出した娘キャシー達とともに、ミクロより小さな世界へ引きずり込まれてしまう。そこで待ち受けていたのは、過去・現在・未来のすべてを支配する、マーベル史上最凶の敵、征服者カーン。彼がこの世界から解き放たれたら、全人類に恐るべき危機が迫る…。アベンジャーズで最も“普通すぎる男”アントマンが、マーベル史上最大の脅威に挑む——。
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ペイトン・リード
  • 公開:2023年2月
  • 登場するヒーロー:アントマン、ワスプ


<個人的な感想>
評価:星4

MCUのフェイズ5の第一作目であり、アントマンのシリーズの3作目。
フェイズ5の最初の作品ということで、後発作品への繋ぎ感が強そうというのは覚悟していましたが、普通に単体の映画として十分楽しめる作品だったと思います。さずがに序盤は観客に色々と理解させる必要もあってか少し長く感じましたが、後半になるにつれて観客のテンションを上げる盛り上がりもしっかり用意されていて、1本の映画としてもしっかりまとまっていて面白かったです。色んな意味でコンパクトにまとまっていた過去のアントマン作品から一気にスケールが大きくなって、今後の展開も楽しみになる内容でした。本作のメインヴィランの征服者カーンは既に今後のシリーズ全体のヴィランになりそうなことは既に公式情報で分かっているので、今後のMCU全体にとっても大きな一つのキーポイントとなる作品になりそうです。



<いきなり観れる度>
単体シリーズ作品の『アントマン』と『アントマン&ワスプ』を見て、前述の「フェイズ3での出来事」を理解しておけば概ねのキャラクター像も理解できて十分に楽しめると思います。


【個別の感想】
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年)


画像出典:マーベル・スタジオ公式Twitter(@MarvelStudios_J)

  • 監督:ジェームズ・ガン
  • 公開:2023年5月
  • 登場するヒーロー:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、アダム・ウォーロック


<個人的な感想>
評価:星4

MCUのフェイズ5の第2作目にして、GotGシリーズの3作目。

惑星ノーウェアに本拠地を建設して暮らしていたガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。そこを謎の敵に強襲され、ロケットが重症を負ってしまう。ロケットを救うため、ガーディアンズはロケットの過去を巡る新しい戦いに身を投じていくことになる、といったストーリー。物語の本筋と並行で、こまで語られなかったロケットの過去が描かれていきました。ロケットの過去については結構悲惨(ネビュラ曰く「サノスが私にしたことよりも酷い」)で、その部分も含めて過去2作よりもシリアスよりの要素が多かったように思いますが、物語として暗くなってしまっていたかというとそうではなく、しっかりとGotG映画らしいノリ・テンポの良さは盛り込まれていて娯楽作品として良い仕上がりになっていたと思います。シリーズ3作目(+他作品への出演やドラマスペシャルも)まで重ねてくると、メンバーの掛け合いや戦闘シーンでの連携なんかは安心感すら感じられるものになっています。初期に比べて中々の大所帯になってきたガーディアンズですが、一人一人の魅力もちゃんと描かれていて「捨てキャラ」扱いされているキャラクターがいないのもよかったポイントだと思います。


<いきなり観れる度>
単体シリーズ作品の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』に加え、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ:エンドゲーム』も見ておいた方がいいです(この2作を見ていないと性格が豹変してしまったように見えるキャラがいる)。

【個別の感想】
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シークレット・インベージョン(2023年)


かつてニック・フューリーがアベンジャーズを結成した理由…それは地球外からの侵略を阻止するためだった。しかし、この最強チームが表舞台から消えた時、全世界を揺るがす脅威が訪れる。他人に擬態する能力を持つ<スクラル>による “見えざる”地球侵略計画。ひそかに諸国の要人に成り代わった彼らは、各地で戦いを仕掛け、人類は滅亡の危機に晒される。かつて信じた仲間も<スクラル>による擬態かもしれないという疑いの中、フューリーはこの侵略にひとり立ち向かう。あなたは、本当の敵を見抜けるか―観る者を翻弄するサスペンス・スリラー開幕。
Disney+公式ページより抜粋

 

  • 監督: トーマス・ベズーチャ、アリ・セリム
  • 公開:2023年6月よりDisney+で配信開始
  • 話数:シーズン1、全6話(1話40~60分前後)

 
<個人的な感想>
評価:星3

MCUのドラマ作品。
ヒーローたちの戦いの裏で繰り広げられていた、見えざる侵略者とニック・フューリーの戦いを描いている。時系列は明確にはなっていないが、『スパイダーマンNWH』の後ぐらい?

誰が敵か、誰が味方か?というサスペンス・スリラー色の強い作品。決して面白くないわけでもないし毎回次が気になる展開ではあるが、マーベル作品に求めている内容かというと個人的には「うーん」といった感じ。ただ、いくつか衝撃の展開があったので、今後の作品にどうかかわってくるのかは純粋に楽しみ。完全にシリーズファン向けの内容なので、これまでMCUを追いかけてきた人でないと「???」となることは間違いないかな・・・。


【今後が気になる点(重大なネタバレなので白文字)】
ローディはいつから入れ替わられていたのか(早ければCW後?)
マリア・ヒルは本当に死亡したのか。
スーパースクラル人になったガイアの今後は(ヒーローになる?それともヴィラン?)



<いきなり観れる度>
これまでのMCUを知らないと各キャラクターが何を言っているかわからなくて正直楽しめないのではないかと思います。最低でも『キャプテン・マーベル』は観ていないと敵組織の立ち位置がわからないと思います。


アイ・アム・グルート(シーズン2)(2023年)

 

  • 監督:キルステン・レポア
  • 公開:2023年9月よりDisney+で配信開始
  • 話数:シーズン2、全5話(1話5分前後)
  • 登場するヒーロー:グルート、ウォッチャー


<個人的な感想>
評価:星3.5

グルートを主役にしたショートドラマの第2シーズン。各言語でのクレジット等を除くと1話あたり正味3~4分程度の非常に短いストーリー。
 
シーズン1と変わらずグルートの生活やちょっとした冒険をコミカルに描いている。やはり作中のセリフの9割は「ボクはグルート」。今のところMCU本編とは関係がないので、長い映画作品やドラマシリーズに疲れてしまったときの息抜きに観るのがちょうどいい気がする。



<いきなり観れる度>
これだけ見ても何となく雰囲気で楽しめると思いますが、グルートのキャラを知っておくためにも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズ2作は見ておいた方がいいと思います。あとはできれば『ホワット・イフ...?』のシーズン1もですが、知らなくても基本は問題ないと思います。



ロキ(シーズン2)(2023年)

『裏切り王子ロキが、世界を救う?!
闇の監視組織TVAで統制されていた<世界の時間>は崩壊し、無数に生まれる世界の衝突で、もはや制御不能に陥った…。謎のタイムスリップに引きずり込まれるロキは、そのトリックで世界を救えるか―
すべてを裏切るタイムトラベル・アドベンチャーが、いま始まる!
Disney+公式ページより抜粋

 

  • 監督:ケイト・ヘロン
  • 公開:2023年10月よりDisney+で配信開始
  • 話数:全6話(1話50分前後)
  • 登場するヒーロー:ロキ


<個人的な感想>
評価:星3.5

フェイズ4のドラマ『ロキ』のシーズン2。
内容としてはシーズン1の続きになっており、シーズン1のラストで起きた出来事により崩壊していくTVAでのロキの活躍(?)が描かれている。

正直序盤中盤は中だるみを感じる部分も多かった(基本舞台はTVAなのでビジュアル的な変化も薄いし)が、終盤にかけての展開は面白かった。ラスト中々の衝撃だったのでこの先どうMCUに関わってくるのかは非常に気になるところ。


<いきなり観れる度>
『ロキ』のシーズン1を見てからの視聴を強く推奨します(見てないと全く意味が分からないです)。





マーベルズ(2023年)

マーベルズ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

  • 監督:ニア・ダコスタ
  • 公開:2023年11月
  • 登場するヒーロー:キャプテン・マーベル、ミズ・マーべル、モニカ・ランボー


<個人的な感想>
評価:星3.5

MCUのフェイズ5の第6作目にして、『キャプテン・マーベル』の続編。


それぞれ別の任務についていたキャロル・ダンバース(キャプテン・マーベル)とモニカ・ランボー、そして平穏な暮らしを送っていたカマラ・カーン(ミズ・マーベル)の3人は、力を使うたびにお互いの場所が入れ替わるようになってしまった。その原因を探るため、キャロルの過去に関わる戦いにチームとして挑んでいくことになる。というお話。

見どころはやはりキャプテン・マーベルとミズ・マーベルとモニカ・ランボーの3人でのチームを結成したという所。当初は戸惑っていた「力を使うと入れ替わってしまう」という現象も利用した3人の連携バトルは見応えがありました。これまでは「一匹狼」「孤高の戦士」として描かれていたキャプテン・マーベルの人間味やチームプレーが見れたのも良かったです。



<いきなり観れる度>
前作扱いである『キャプテン・マーベル』と、ドラマ作品の『ミズ・マーベル』は最低でも見ておいた方がいいと思います。

【個別の感想】
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ホワット・イフ...?(シーズン2)(2024年)


アイアンマンや、キャプテン・アメリカを始めとしたアベンジャーズたちに、もしも別の運命が待っていたとしたら…?をテーマに、マーベル・シネマティック・ユニバースで実際に起こった出来事をベースに様々な“もしもの物語”が描かれる。“ウォッチャー”と呼ばれる男をガイド役にヒーローたちの驚くべき“ありえたかもしれない”ストーリーへと導く。
Disney+公式ページより抜粋

  • 監督:ブライアン・アンドリュース
  • 公開:2023年12月よりDisney+で配信開始
  • 話数:シーズン2、全9話(1話35分前後)

※登場するヒーローは多くてキリがないので割愛。


<個人的な感想>
評価:星4
 

MCUでは初のアニメシリーズのシーズン2。前シーズンから引き続き「What if(もしも)」というタイトルの通り、「もしもネビュラがノバ軍に入ったら?」や「もしもヘラがテン・リングスを見つけたら?」等のマーベルの世界のもしもが描かれている。アニメだからこそできるなんでもありなIF展開・登場キャラクターが多くあり、ファンならば間違いなく楽しめるお祭り作品的な良作。今シーズンでは前シーズンのキャラの登場や前シーズンに続くエピソードもあるため、きちんとシーズン1を見てからの視聴を推奨。


<いきなり観れる度>
一応単体でも楽しめますが、短編の性質上それぞれのキャラクターの性格や本来の立ち位置の説明は省かれているため、それぞれの元の作品を見ていた方がより楽しめる作品です。他のドラマシリーズ系と同様にシリーズファン向けの作品です。


エコー(2024年)

アベンジャーズのメンバーに父を殺された、耳の聞こえない少女マヤ。
彼女を育てたのはNYの犯罪王だった。彼の元でマヤは父の復讐を誓いながら、裏社会でマフィアのリーダーへと成長していく。
自身の過去に葛藤しながらも、暴力とともに裏社会で生きるエコーことマヤの姿を描いたハード・クライムアクション
Disney+公式ページより抜粋

 

  • 監督:シドニー・フリーランド、カトリオナ・マッケンジー
  • 公開:2024年1月よりDisney+で配信開始
  • 話数:全5話(1話40分前後)
  • 登場するヒーロー:マヤ、デアデビル(ほぼゲスト)


<個人的な感想>
評価:星2.5

ドラマ『ホークアイ』に登場したマヤ・ロペスを主人公にしたドラマ作品。「マーベル・スポットライト」という新しいレーベルの第1作目であり、他の作品との関係を極力抑えて新規層でも楽しめるように配慮されたミニドラマシリーズとのこと(つっても『ホークアイ』見てないと何がなんだかな部分もあるけど)。


正直酷評の多かった前評判ほど酷くはなかったし、1話なんかは今後に期待できそうな展開でワクワクしたけど、全体通しての感想としてはやっぱり「うーん・・・」といった感じ。5話は少し長く感じたかな。結構「ここいる?」みたいなところもあったし、マヤのオリジンストーリーとして『ウェアウルフ・バイ・ナイト』みたいに単発のドラマスペシャル(90分ぐらいで)の形の方があってたんじゃないかと思った。


あと一番印象的だったのは「キングピンってこんな人だっけ?」という所。完全に「自分を殴って家出した娘を心配するパパ」でしかなかった。本作が「キングピンの無駄遣い」になってしまわないように、マヤもキングピンも今後のシリーズでうまく使ってほしいといったところ。



<いきなり観れる度>
ドラマ作品の『ホークアイ』は観ておいた方がいいです。






フェイズ1~4について

フェイズ1~4の作品については別記事で感想を書いています。

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まとめ

フェイズ5としてはまだ始まったばかり。
そして公式からはすでにフェイズ6までの一部の作品名も明かされており、その中には『アベンジャーズ』のシリーズの新作も含まれています。
 
これからも映画・ドラマの両面から展開の続きそうなMCU。今後の作品も非常に楽しみです。
 

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