ゆめろぐ

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仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

『X-MEN』シリーズの各作品の感想と観るべき順番【マーベル】




映画『X-MEN』シリーズの感想です。
『X-MEN』シリーズは2000年から2022年現在までの時点で13作が公開されている、長さで言えばアベンジャーズシリーズよりも歴史のあるマーベルの長寿シリーズです。


シリーズ製作元の21世紀フォックスが2019年にディズニーに買収され、MCUシリーズ(アベンジャーズの作品群)への合流も噂されているため、今のうちにおさらいをしておこうと思ってシリーズを一気見しました。直近の噂だと、2022年5月公開のドクターストレンジの新作にプロフェッサーXが出るのではないかと期待されています。


ちなみに『X-MEN』シリーズは作品数でいえばMCUよりも少ないですが、途中の作品で過去の改変があって時間軸が2つに分かれたためとにかく各作品の時系列がややこしい。この点は概ね順番通りに見ていけば時系列通りになるMCUに比べても、確実に『X-MEN』シリーズの方が難しいです。また、元々は時間軸の分岐ではなく新シリーズで完全なリブートの予定だったものを途中から強引に同じ世界という設定にしたため、新旧の作品での矛盾も多く残っていてこの点も時系列のややこしさに拍車をかける要因になっています。途中の方針転換等により投げっぱなしになった伏線や説明不足のままの部分もチラホラ。正直シリーズ全部見ても説明されない部分や残ったままの矛盾も沢山あるので、そこは温かい気持ちでツッコミを入れながら見ていくのが良いと思います(マーベルは多少の矛盾はマルチバースのよく似た別世界だったですんでしまうので笑)。


なので今回は各作品の感想の前に、このシリーズをこれから見たいという方にお勧めな見るべき順番と、各作品のややこしい時系列の整理をしておこうと思います。なお、今回全ての作品は初見での感想になります。


 
目次

『X-MEN』シリーズ作品一覧

 
2022年現在、『X-MEN』シリーズの映画作品は以下の13作品が公開されています。以下は公開順に並べており、タイトルの横のカッコ内は公開年です。
 
 
【X-MENシリーズ全作品】

  • X-MEN(2000年)
  • X-MEN2(2003年)
  • X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年)
  • ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)
  • X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年)
  • ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)
  • X-MEN:フューチャー&パスト(2014年)
  • デッドプール(2016年)
  • X-MEN:アポカリプス(2016年)
  • LOGAN/ローガン(2017年)
  • デッドプール2(2018年)
  • X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年)
  • ニュー・ミュータント(2020年)

 
 
 
また、全体のシリーズとは別に3作品前後の個別の作品群にも分かれており、この作品群のみで観ると比較的綺麗にまとまっていますが、作品群同士が複雑に関係していることによって時系列を難しくしています。


【オリジナル3部作】
・X-MEN(2000年)
・X-MEN2(2003年)
・X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年)

全ての始まり。この3作単体で観る分には綺麗にまとまっている。
 
 
【ウルヴァリン3部作】
・ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)
・ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)
・LOGAN/ローガン(2017年)

名前の通りウルヴァリンが主役の3部作。基本的にはオリジナル3部作と同じ世界の話だが、最後の『LOGAN/ローガン』のみまた別のパラレルらしい。
 
 
【X-MEN新4部作】
・X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年)
・X-MEN:フューチャー&パスト(2014年)
・X-MEN:アポカリプス(2016年)
・X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年)

キャストも新たにした新4部作。この2作目の『フューチャー&パスト』でオリジナル3部作とは分岐した別の時間軸という設定になったのでややこしくなった。
 
 
【デッドプールシリーズ】
・デッドプール(2016年)
・デッドプール2(2018年)

マーベルでも異色のキャラクターであるデッドプールを主人公としたシリーズ。新4部作で新たに分岐した方の新時間軸の世界。また、3作目の製作も発表されている。
 
 
【スピンオフ】
・ニュー・ミュータント(2020年)

その他スピンオフ作品。現状は全体シリーズとしても最新の『ニュー・ミュータント』のみだが、本作の続編に加えて色々な作品の製作が発表されている模様。現時点では全体シリーズとは世界観を同じくしている程度でほとんどつながりは無い。
 
 

『X-MEN』シリーズの時系列

 
現在wiki等のネット情報を調べるとX-MENシリーズの時系列は以下のようになっています(媒体により諸説ある部分もあり)。



個別のシリーズ毎に色分けをしていますが、特に新4部作が新旧のタイムラインの過去未来に関わっていて全体を複雑にしているのが分かると思います。また、『ニュー・ミュータント』についてはストーリーもキャラクターも関わりが無いので除外しています。





ズバリ、観るべき順番は??

 
 
普通に全ての作品を観るつもりであれば、放映された順番に観ることをおススメします。


結局MCUもスターウォーズもそうなんですが、結局は作中の時系列よりも「製作側から観る側に提示される情報」の順番の方が作品を理解するためには大事だと思います。特に『X-MEN』シリーズは時系列で観ようにも、そもそも時系列が2つあったり1つの作品で時系列が飛んだりする事もある作品なので、かなり混乱を生むと思います。どうしても時系列で観るのであれば、一度放映順に観て全体像を把握したうえで改めて時系列でみていくのがいいかと思います。


次項からの各作品の感想も、実際に放映順に観ておりその順番の通りに並べています。




各作品の感想(公開順)



<ご注意>
これ以下の記載については感想や他の作品との関連等の観点において一部ネタバレを含む場合がございます。各作品への興味を削いでしまうような核心やオチに関するものは極力廃しておりますが、ご理解の上ご覧頂けますようお願いいたします。また、筆者は本記事に記載の作品については特別記載のない限りすべて鑑賞済みですが、原作コミック等々の他のメディア作品については読んでいない・観ていないものも多くございますのでご了承ください。
また、「登場したミュータント」の項目は自分自身のメモのために書いたものをそのまま記載しています(ネタバレのため白文字にしています)。登場はしていてもほとんど活躍してなかったりゲスト扱いだったりする場合は記載を省略している場合もありますのでご容赦ください。明らかな間違い等があればコメントでご指摘頂けると助かります。


X-MEN(2000年)

X-MEN (吹替版)


"200X年。人類は新たな「差別法案」の立法化を目指していた。それはDNAの突然変異により超人的なパワーを持つ“進化した人類=ミュータント”を社会から合法的に迫害するものだった。人類との共存を目指すプロフェッサーX率いるミュータント集団X-MENは、人類の滅亡をもくろみテロ活動を企てるマグニートーたちと全面対決に突入していく!"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ブライアン・シンガー
  • 公開:2000年7月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★3.5(最大★5)
 

記念すべきシリーズ第一作。
人類とミュータントの確執(異なる人種、マイノリティとマジョリティの対立)というこのシリーズの根幹とも言えるテーマを背景に、X-MENとマグニートーの軍団との対決を描いている。ミュータントへの迫害を強める人類に対し、共存を目指しつつも来るべき時に向けての準備は進めていこうという穏健派な姿勢のX-MENと、人類との全面対決をのぞむ過激派のマグニートーといった構図か。


作品としては第一作目としては無難な内容という印象。各キャラクターの顔見せをしつつ、1つの作品としても綺麗にまとまっていたと思う。本作で起きた事件を収めつつも、その先のさらに大きな戦いを予感さて次作を楽しみにさせるラストは中々良かった。


キャラクターもそれぞれハマっていて、特にヒュー・ジャックマンのウルヴァリンは他のキャストは考えられないレベルのはまり役だった。なんとなくX-MENはサイクロプスがリーダーというイメージがあったけど、主人公的なポジションはローガン/ウルヴァリンだったのは新鮮だった(昔やってたアニメのイメージかな?)。個人的にはやや陰キャみがあってローガンにはキツめのサイクロプスが今の所好き。
 

流石に20年以上前の作品だけあり、今見るとヴィジュアルやアクションがややショボく見えてしまうのは仕方ないか。あとDisney+で見ていたら画面が暗くて夜のシーンではほとんど何をしているのかわからなかった。アマプラの方に切り替えたら見えるようになったのでテレビのせいでは無いと思うけど・・・。


<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、ウルヴァリン、サイクロプス、ジーン・グレイ、ストーム、ローグ、アイスマン、マグニートー、セイバートゥース、ミスティーク、トード他
 

 

X-MEN (吹替版)

X-MEN (吹替版)

  • ヒュー・ジャックマン
Amazon

 
 
 

X-MEN2(2003年)

X-MEN2 (吹替版)


"マグニートーによる人類抹殺計画の野望を未然に防ぐことに成功したX-MEN。無意味な争いは終結するかに見えた。しかし、彼らの孤独な戦いは、凄まじい能力を持つ謎の襲撃者の出現によって更に混迷の度合いを深めていく。能力者同士の衝突は、一般市民をも巻き込んだ惨劇となり、ミュータント登録法案を求める政治運動や、世論を一気に呼び起こした。
新たな運動の先頭に立ったのは、ミュータントへの生体実験を噂されている大富豪、ストライカー。彼の真の目的とは? そしてミュータント壊滅計画にさらされたX-MENの運命は?"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ブライアン・シンガー
  • 公開:2003年5月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★3.5(最大★5)
 
オリジナル3部作の2作目。
前作のX-MENとマグニートーの対立の図式に加え、ついに人類の側からもミュータントを滅ぼそうとする敵が出現。より人類とミュータントの対立構造は深くなってしまった。逆にX-MENとマグニートー陣営が一時共闘するというそれはそれで熱い展開があったのは良かった。


一旦は共闘しつつも最終的にX-MENとマグニートーが歩み寄る事はなく、様々な対立の火種やラストのアレを含む伏線を残しつつ次の三部作最終作にしっかりつなげた作品という印象。比較的難しいと思われる三部作の二作目ではあるが綺麗にまとまっていて、また単体作品として見てもそれなりに楽しめた。早く次作が見たいと思わせるのは良作の証拠だと思う。


やっぱり既に昔の映画だけあってアクションやCGが少しショボく感じてしまうのはご愛敬。ただ、アクションシーンや各メンバーの能力の見せ方なんかは前作からしっかりパワーアップしている。1作目が楽しめたなら普通に楽しめる作品。





<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、ウルヴァリン、サイクロプス、ジーン・グレイ、ストーム、ローグ、ナイトクローラー、アイスマン、パイロ、マグニートー、ミスティーク、レディ・デスストライク
 


X-MEN2 (3枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

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X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年)

X-MEN:ファイナル ディシジョン (吹替版)


"プロフェッサーXの右腕だったジーンの死により、いまだその動揺から立ち直れずにいるX-MEN。そんな中、“ミュータントは病だ”と主張する天才科学者によって、ミュータントの能力を消去し普通の人間にすることのできる新薬“キュア”が開発される。“ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるか”という究極の選択に、ミュータント社会は大きく揺れる。マグニートー率いるブラザーフッドは、キュアの根絶を狙い、キュア開発のカギとなる少年ミュータント、リーチの強奪に動き出す。一方、X-MENは人類とミュータントの全面戦争を回避しようと奔走するのだが……。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ブレット・ラトナー
  • 公開:2006年5月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★3.5(最大★5)
 
オリジナル3部作の完結編。
前作までで描かれていた対立の火種がついに爆発し、X-MENとマグニートーの軍団の全面対決が勃発。マグニートーとの対決、ミュータントへの特効薬、フェニックスの暴走等、完結編らしく様々な要素を盛り込んできた。その分少し扱いが中途半端で終わってしまった要素(例の少年やエンジェルとか)もあった気がする。ただ、最終章としての盛り上がりはあり、ラストまで退屈することもなく見れたように感じた。また、この段階で後に続く作品も決まっていたようであり、後への伏線や思わせぶりな要素もしっかりと残し、次を期待させるラストでもあった。


ここまでの三部作で個人的に注目していたサイクロプスの扱いが過去2作に輪をかけて酷かったのは残念。どうやら別作品の撮影スケジュールと重なってしまいあまり撮影時間が取れずにこのような形になったという話も。


スタン・リーがカメオ出演していたり、エンドクレジット後に今後を匂わせるシーンがあったりと、近年のマーベル作品ではお馴染みの要素が出てくるようになった。


<残った伏線・気になる所(ネタバレのため白文字)>
ラストのマグニートーの力が復活している描写。キュアは完全じゃなかった?
ポストクレジットでチャールズとよばれたベッドの人物は?
ジーンとスコットは本当にこれで退場?




<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、ウルヴァリン、サイクロプス、フェニックス、ストーム、ローグ、アイスマン、ビースト、シャドウキャット、コロッサス、エンジェル、マグニートー、ミスティーク、パイロ、他
 





ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)

ウルヴァリン:X-MEN ZERO (吹替版)


"ミュータントとして生まれたローガンは、少年時代、その能力が覚醒。以来、人としての幸せを捨て、幾多の戦争に身を投じて生きてきたが、ケイラという女性と出会い、初めて人間として生きる喜びを知る。だが、ある日突然彼女は殺されてしまう。深い絆で結ばれていたはずのローガンの兄ビクターの手によって……。兄を倒すため謎の巨大組織と取引したローガンは、最強の戦士となるべく、超金属アダマンチウムを全身の骨に移植する改造手術をうけ、<ウルヴァリン>という名の人間兵器に生まれ変わる。獣のような闘争本能と人間としての心の間で葛藤するローガンと、野獣と化した兄ビクターとの複雑な関係。巨大組織が仕掛けた恐るべき陰謀と、ウルヴァリンの記憶を失わせた絶望的裏切り。最も過激なヒーローの誕生と、復讐の物語が初めて明かされる!"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ギャヴィン・フッド
  • 公開:2009年5月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


全体シリーズの4作目でありウルヴァリン三部作の1作目。
ZEROというタイトルの通り、時間軸は1作目のX-MENのさらに過去で、ローガンが体内にアダマンチウムを埋め込まれ記憶をなくしウルヴァリンとなるまでが描かれている。


X-MEN三部作とは作風が変わってハードな雰囲気になり、アクションやスピード感はパワーアップしている。個人的にはとりあえずここまでの4作の中では一番良かったかも。X-MEN三部作に関わりのあるキャラクターも多く登場しており、シリーズとしてのつながりを強く感じさせる内容になっていた。


若き日のスコット(サイクロプス)が出ていたのは嬉しかったが、劇中時間(ベトナム戦争の6年後なら1981年?)に結構大きかったからオリジナル三部作(20XX年?)だと結構歳いってない?ミュータントってみんな大なり小なり老化遅いの?



<残った伏線・気になる所(ネタバレのため白文字)>
大分インパクトのあるビジュアルだったデッドプールはその後の単体映画シリーズのと同じ人物?
ローガンの兄ビクターはオリジナル三部作1作目にでていたセイバートゥースらしいが同じ人物?キャラ違くないか?野獣化がさらに進んでローガンが分からなくなった?




<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
ウルヴァリン、セイバートゥース、デッドプール、シルバーフォックス、ガンビット、サイクロプス、プロフェッサーX他
 


ウルヴァリン:X-MEN ZERO [Blu-ray]

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO [DVD]

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年)

X-MEN:ファースト・ジェネレーション (吹替版)


"国際情勢が緊迫する1960年代、強力なテレパシー能力を持つ青年チャールズが、金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータントを仲間に迎え入れていく。しかし戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者セバスチャンが、ミュータント集団“ヘルファイアークラブ"を結成。やがてセバスチャンが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズとエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆を引き裂き、人類との“共存"か“支配"か、という正反対の道へと導いていくのだった……。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:マシュー・ヴォーン
  • 公開:2011年6月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


シリーズの5作目にして、X-MEN新4部作の1作目にあたる作品。
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』よりもさらに過去の話で、若き日のエグゼビアとマグニートーの出会いと対立、X-MEN創設やエグゼビアが歩けなくなった経緯などが語られている。


敵は裏から世界大戦を引き起こそうとするヘルファイア・クラブで、1962年のキューバ危機を時代背景としている。これまでのシリーズで話のスケールは一番大きくなった感じがする。本作ヴィランのセバスチャン・ショウを演じるケビン・ベーコンは流石の一言。ケビン・ベーコンっていつも頭の中で一瞬ウィリアム・デフォー(マーベルで言うとグリーンゴブリンの方)とごっちゃになるんだけど自分だけかな。また、セバスチャン・ショウって名前どこかで聞いたことあると思ったら初代ダースベイダーの中の人(Ep6でマスク取った時の顔)の俳優さんの名前と一緒だった。



若きエグゼビアやマグニートーのキャラもハマっており、アクションや演出も非常に良く、単体の映画としての完成度も高かったように思う。X-MENの前身となるメンバーを集めて、訓練し、戦いに挑むという展開はベタではあるが王道の熱い展開。これまでの作品(時系列では本作より後)で出てきた様々な人物の過去の姿を見ることができる。ミスティークはこんなに可愛らしいキャラだったのか(笑)。


本作は元々リブート作品の第1作目としてつくられたもの(『アメイジング・スパイダーマン』みたいな)らしく、過去作との矛盾点や時系列のずれが多いことが良く指摘されている。後の『X-MEN:フューチャー&パスト』で同じ時系列のシリーズ作と言うことになったらしい。まあマーベル作品は多少の矛盾は全部マルチバースでどうとでもなるので、あまり深く気にしないでおけばいいということかもしれない。



<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、マグニートー、ミスティーク、セバスチャン・ショウ、ビースト、ハヴォック、バンシー、ダーウィン、ホワイト・クイーン、アザゼル、エンジェル・サルバドーレ、リップダイド、ウルヴァリン(ほぼゲスト)
 




ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)

ウルヴァリン: SAMURAI (吹替版)


"カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリンは、かつて命を救った旧友である大物実業家の矢志田に請われて日本を訪れる。しかし、東京での再会後まもなく、病魔に冒された矢志田は死亡してしまう。その葬儀に参列したウルヴァリンは、謎の組織に襲われた矢志田の美しい孫娘マリコを救い、逃避行のさなかに恋に落ちる。しかし、何者かの罠により治癒能力を失ったウルヴァリンは、心身に凄まじいダメージを負い、初めて"限りある命"と"死"を意識することになる。そして、拉致されたマリコの救出に向かった満身創痍のウルヴァリンを待ち受けていた運命とは!?"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ジェームズ・マンゴールド
  • 公開:2013年7月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★3.5(最大★5)


ウルヴァリン、日本でドタバタ大暴れ。キャストも彼以外はほとんど日本人。
シリーズの6作目にして、ウルヴァリン3部作の2作目にあたる作品。ついにタイトルから「X-MEN」が消えた。作中の大半が日本を舞台としており、当然ロケ地も日本の各地が使われている。時系列的には『X-MEN:ファイナル ディシジョン』の戦いの後。


日本刀・ニンジャ・サムライ・黒髪日本美女・鎧武者ロボットと、外国人が喜びそうなベターな日本ネタがてんこ盛り。外国人ってカタナ・サムライが大好きなイメージがあるよね(ガンプラも日本刀持っている奴が海外では一番人気らしい)。日本に住んでいる人間からすると、敵に追われて走っている背景が場面ごとに秋葉原・高田馬場・上野をワープしてたり、長崎行きの高速バスがあきらかに普通の路線バスだったり、新幹線に天窓がついていたり、カタギのはずの連中が(報道がされている場で)普通にマシンガンで武装してたり、何世紀か前の町並みに「よろず屋」と看板にかかれた店があったり(しかもちょっと前まで夏だったのに雪景色)、とツッコミどころ満載ではあるけど。まあ海外の映画も現地の人からすればそんなものなのかもしれないし、そこを本作の欠点としてあげるのは野暮と言うものかもしれない。時代劇風の刀を使った殺陣のアクションシーンは普通に見応えがあった。




あと、ローガンっていつ記憶戻ったの?
冒頭のシーンの太平洋戦争時代の記憶は消えているはずだけど(この点は矛盾点としてよく指摘されてるみたいだけど)、オリジナル三部作の途中かその後のどこかで記憶が戻ったという設定でもそんなにおかしな所はないか。


<残った伏線・気になる所(ネタバレのため白文字)>
やっぱりポストクレジットに出てきたエグゼビアとマグニートーの二人。特にエグゼビアはファイナル ディシジョンのラストの後何がどうなってこうなったのか。次作で明かされるのを期待したい。


<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
ウルヴァリン、ユキオ、ヴァイパー


ウルヴァリン:SAMURAI [Blu-ray]

ウルヴァリン:SAMURAI [Blu-ray]

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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年)

X-Men: フューチャー&パスト (吹替版)


"2023年、バイオメカニカル・ロボット「センチネル」によって地球は壊滅へと向かっていた。プロフェッサーXは宿敵のマグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリンの「魂」を送り込み危機の根源を絶とうとする。50年前の自分の肉体に宿り「センチネル・プログラム」の開発を阻止しようとするウルヴァリン。しかしその間も、2023年では暴走するセンチネルの過酷な攻撃で、地球滅亡へのカウントダウンが進んでいた。2023年と1973年。2つの時代が同時進行する激しいバトルは、想像を絶する結末へと向かう――。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ブライアン・シンガー
  • 公開:2014年5月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


シリーズの7作目にして、X-MEN新4部作の2作目にあたる作品。
シリーズの中でも時系列がごちゃごちゃしていてわかりにくいが、本作冒頭のシーンは『X-MEN:ファイナル ディシジョン』や『ウルヴァリン:SAMURAI』のさらに先、センチネルと言うロボットの暴走により絶滅の危機に瀕した未来の地球。その最悪の未来を変えるため、ウルヴァリンの意識のみを過去(1973年)に飛ばして過去を改変し破滅の未来を変えよう!という話。本作によりX-MENシリーズの作品群が全て繋がっているということになった。


場面が過去と未来を行き来しながら進んでいくが、あまりに状況や景色が違うので特に混乱することもなく、ラストまで集中して楽しめたと思う。また、同じキャラでも未来編ではオリジナル三部作のキャスト、過去編では『ファースト・ジェネレーション』のキャストと言うのは、ここまでのシリーズを見てきた人間としては熱い演出になっている。


以降の作品は本作で改変された1973年以降の新時間軸と言うことだが、本作が結構綺麗に(しかも感動的な形で)終わったので、以降の作品が楽しみでありつつも「あそこで終わっておけば・・・」となってしまわないかは少し心配な所でもある。


個人的には今回初参戦のピエトロ(クイックシルバー)がいいキャラしていてお気に入り。あと若いマグニートーは吹き替えの声も含めてやっぱりカッコいい。



<登場したミュータント・未来編(ネタバレのため白文字)>
ウルヴァリン、プロフェッサーX、マグニートー、ストーム、シャドウキャット、アイスマン、ビショップ、コロッサス、ブリンク、サンスポット、ウォーパス


<登場したミュータント・過去編(ネタバレのため白文字)>
ウルヴァリン、プロフェッサーX、マグニートー、ミスティーク、ビースト、クイックシルバー、他




デッドプール(2016年)

デッドプール (吹替版)


"かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイドは、ある日、末期ガンと宣告される。謎の男にガンを治せると聞かされ、彼は連れていかれた施設で治療に臨むが、そこでは余命わずかな者たちが人体実験を施され、戦闘マシンとして売られるという恐ろしいプロジェクトが進んでいた。ウェイドも実験によって改造され、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするが、醜い姿になり施設から脱走。元の自分に戻り、愛する女性と再会するため、自作のコスチュームで「デッドプール」となった彼の戦いが始まる!"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ティム・ミラー
  • 公開:2016年2月(アメリカ)
  • 制限:R15+

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


シリーズの8作目にして、デッドプールシリーズの1作目にあたる作品。
世界観はこれまでのシリーズと同じだが、これまでとはかなり作風の変わった作品で暴力的なシーンや過激な下ネタも多くシリーズ初のR指定(15歳以上)。一部のX-MENメンバーが出てこなければシリーズ作品とは気づかないかも(出てきたのが2名だけだったのもデッドプールから「予算が無かったのか」とつっこまれていたのは面白かった)。


ちなみに『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に出てきたデッドプールとはかなり風貌もキャラクターも異なっているが、本作は『フューチャー&パスト』で改変された時間軸でのデッドプールということで別人と考えてよさそう。本作では『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』とは異なった経緯でデッドプール誕生の経緯が描かれており、新たにリブートされたデッドプールのオリジンといった感じ。


デッドプールは第四の壁を越えて観客に語りかける能力があるようで、度々観客に向けてメタなネタを放り込んで来たり暴力的なシーンではカメラ(!?)を手でのけるようなシーンもあった。一番笑ったのはプロフェッサーXに合わせると言われて「マカヴォイ?スチュアート?時系列がよくわかんないよ」と返したところ。マカヴォイとスチュアートは新旧のプロフェッサーを演じた俳優。時系列が良くわからなくなってるのは観客も同じ(笑)


作風もキャラもこれまでに比べるとかなりぶっ飛んでるので、X-MEN本筋や将来的にMCU等に合流することがあるのであればどんなふうに入ってくるのかは見もの。



<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
デッドプール、コロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、エイジャックス、エンジェル



デッドプール [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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X-MEN:アポカリプス(2016年)

X-MEN:アポカリプス (吹替版)


"紀元前3600年のエジプト。「アポカリプス」として君臨する、人類史上初のミュータント、エン・サバ・ヌールが、ピラミッドで新たなミュータントの肉体へ転移しようとしていた。しかし、反乱が起こりピラミッドは崩壊。アポカリプスは瓦礫の下で永い眠りにつく――。1983年。アポカリプスは目を覚まし、核兵器まで製造し堕落した人類に怒りを募らせる。マグニートーら4人のミュータント“黙示録の四騎士"を集めたアポカリプスは、強力なパワーで各国から核兵器を葬り、世界を滅ぼし再構築し始める。不穏な動きを察知したプロフェッサーも、その能力を狙ったアポカリプスに捕らわれてしまう。最古最強の“神"アポカリプスを止める為には、X-MEN全員の力を集結させなければならない。ミスティークを中心に若いミュータントたちは、かつてない戦いに挑むことになった。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ブライアン・シンガー
  • 公開:2016年5月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★3.5(最大★5)


シリーズの9作目にして、X-MEN新4部作の3作目。若プロフェッサー、ついにハゲる。

『フューチャー&パスト』で改変された後の新時間軸での物語で、サイクロプス・ジーン・ストームといった旧三部作でもお馴染みのキャラたちの若かりし姿(俳優が違う)が登場し、この時間軸のX-MEN誕生までのエピソードとなっている。

敵は古代に封印されていた最強のミュータント:アポカリプス。地球規模にまで広がって話のスケールはこれまでになく大きくなった。ベタかもしれないが「古代の神や超兵器が復活して史上最強の敵として立ちふさがる」みたいな展開は純粋にワクワクする。


今作も若マグニートーはずば抜けてカッコよかった。ここまで観てきてシリーズで一番好きなキャラかもしれない。同じく好きなキャラのクイックシルバーの見せ場も良かった。シリアスよりになりそうな展開にポップさを加えてくれるキャラクターはgood。また、シリーズの主役ともいえるウルヴァリンは今回はほぼゲスト扱いで、短い時間で思いっきり大暴れして去っていった(笑)。


<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、マグニートー、アポカリプス、ミスティーク、ビースト、ジーン・グレイ、サイクロプス、クイックシルバー、ナイトクローラー、ハボック、ストーム、サイロック、エンジェル、ウルヴァリン(ゲスト)


X-MEN:アポカリプス [Blu-ray]

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  • ジェームズ・マカヴォイ
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X-MEN:アポカリプス [DVD]

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  • ジェームズ・マカヴォイ
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LOGAN/ローガン(2017年)

LOGAN/ローガン (吹替版)


"すでにミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で心身共に疲弊しきったローガンはもはや不死身の存在ではなく、リムジンの運転手として日銭を稼ぎ、メキシコ国境近くの廃工場で年老いたチャールズ・エグゼビアの面倒を見ながら暮らしていた。ある日、ローガンはガブリエラという女性から、ローラという謎の少女をノースダコタまで送り届けてほしいと依頼される。まもなくガブリエラは殺害され、やむなくローガンはローラを廃工場にかくまうが、ローラを奪い返すために巨大企業トランシジェン研究所から放たれた男ピアースが武装集団を引き連れて廃工場に押し寄せてくるのだった……。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ジェームズ・マンゴールド
  • 公開:2017年3月(アメリカ)
  • 制限:R15+

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


ウルヴァリン、最後の戦い。
シリーズ10作目にして、ウルヴァリン3部作の最終作。ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンと、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワートは本作でシリーズを卒業。


時間軸はシリーズの中では一番未来となる2029年(『フューチャー&パスト』の6年後)。但し、どの時間軸の話かは定かではなく、未来の一つの可能性(別ユニバース)ということになっているらしい。媒体によっては新時間軸の未来の話と言うことになっているものもあるようだが、本作はあらすじだけ見てもかなり悲しい未来になっており『フューチャー&パスト』であれだけ苦労して勝ち取った幸せな未来の6年後がこれではあまりに悲惨すぎるということで、個人的には別世界(パラレルワールド)説を推したい。


ヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワートが本作で卒業を明言しての作品ということで、悲しくもあるが長い戦いに一つの決着をつけたかの様な、二人にとっての墓標となったような作品。


全編通して他の作品とは異なるハードな作風で、残虐なシーンも多く『デッドプール』に続いてシリーズ2作目のR指定となった。


<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
ウルヴァリン、プロフェッサーX、ローラ、キャリバン、X-24




デッドプール2(2018年)

デッドプール2 (吹替版)


"恋人ヴァネッサと幸せな日々を送っていたデッドプール。だが、未来からやってきた最強マシーン人間ケーブルがデッドプールを脅かし、強力なパワーを秘めた少年を狙う! ケーブルに立ち向かうため、デッドプールは特殊能力を持つメンバーを集めて、“Xフォース"を結成するが……!?"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:デヴィッド・リーチ
  • 公開:2018年5月(アメリカ)
  • 制限:R15+

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


シリーズ11作目にして、デッドプールの2作目。
前作同様に他のX-MENシリーズとはかなり作風の変わった作品。暴力的なシーンや過激な下ネタも多く今回もR指定(15歳以上)。前回よりパワーアップしたメタネタ・下ネタ・マーベル作品ネタが盛りだくさんになった。マーベル作品のみならずDCネタまであったのは最高だった。セリフ1つ1つに細かい小ネタが隠されていたりして、それを見つけながらゆっくり見進めていくのも楽しそう。


デッドプールのシリーズは展開にスピード感があり、笑いどころも沢山でハズレがないというか安心してみていられる感じがある。ほんの一瞬だがX-MENの豪華メンバーがゲスト出演していたのはいいファンサービス。というか本当にちゃんとX-MENの世界とつながっていったのかと言った感じ(笑)。


捨てキャラかと思われていたX-フォースの中にまさかのブラット・ピットがゲスト出演している(ほんの一瞬映るだけだけど)。知らないで観ていたのでまさかと思って巻き戻して二度見した後にすぐにネットで調べたら本当にブラピで笑った。



<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
デッドプール、コロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、ユキオ、ファイヤーフィスト、ケーブル、ドミノ、ジャガーノート、ウルヴァリン他X-MENメンバー(ゲスト)


デッドプール2 [Blu-ray]

デッドプール2 [Blu-ray]

  • ライアン・レイノルズ
Amazon


X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年)

X-MEN:ダーク・フェニックス (吹替版)


"X-MENは人類と共存し平和を守っていた。ある日、主要メンバーのジーン・グレイが、宇宙でのミッション中の事故によって謎の熱放射を浴びてしまう。そして、心の闇に潜んでいた彼女のもう一つの人格“ダーク・フェニックス”が覚醒。仲間たちは彼女を救おうと手を差し伸べるが、彼女の解き放った力が予期せぬ悲劇を引き起こしてしまうのだった。そんな中、謎の女がジーンに近づき彼女の力を利用しようとしていた…。暴走するジーンの強大な力により絶体絶命の危機が迫る中、彼女を殺すべきか否かで意見を対立させるミュータントたち。果たして、最強の敵“ダーク・フェニックス”に立ち向かう術はあるのか——。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:サイモン・キンバーグ
  • 公開:2019年6月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★2.5(最大★5)

シリーズ12作目にして最終作(次の『ニューミュータント』はスピンオフの位置づけらしい)。

「え、終わり??」
というのが正直な感想。『フューチャー&パスト』の改変後の未来に繋がってないじゃん。これはこれでまた別の時間軸なのか??アべンジャーズシリーズで言えば『インフィニティ・ウォー』で完結ですと言われてしまったような気持ち。単体作品としてはもう少し上の評価でもいいと思ったけど、「シリーズ最終章」と銘打った作品がこれだとファンの評価が低いのも納得。『フューチャー&パスト』に繋がらない部分は噂されているMCU合流の所で上手く補完されてくれるといいな。


それぞれのキャラクターの言動も今までと違うというか感情的というか短絡的というか、ちょっとおかしい気がする。脚本の都合なのか。ヴィランの印象も薄く、結局何をしたい連中だったのかよくわからない。これだったらいっそ新規ヴィランはカットして、ダークフェニックスvsX-MENの戦いと葛藤に尺を割いた方が良かったんじゃないだろうか。『フューチャー&パスト』のラストが感動的だったので、それ以降の2作いらなかったんじゃと思ってしまう。


ところで『アポカリプス』の10年ほど未来の話らしいけど皆全然変わってないね。ミュータントってウルヴァリン以外も老化遅いの?あと毎回書いてる気がするけど若マグニートーがカッコイイ。毎回悲しみを背負わされてしまっている人ではあるけれど。吹き替えの三木さんがめちゃくちゃ合っているってのもある。



<気になった点・納得いかない所(ネタバレのため白文字)>
『フューチャー&パスト』の改変後の幸せな未来に繋がっていない
ミスティークの退場のさせ方がひどすぎる。チャールズと衝突したままだったし、ジーンをメンバーと敵対させるご都合感が強かった
ラストで学園の名前を「恵まれし子らのジーン・グレイ学園」に変えていたが、これまでの貢献諸々を考えるとそこはレイヴンの名前の方が自然では
結局エリックとピエトロが親子の件はどうなった



<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
プロフェッサーX、ミスティーク、ビースト、ジーン・グレイ、サイクロプス、クイックシルバー、ナイトクローラー、ストーム、マグニートー他





ニュー・ミュータント(2020年)

ニュー・ミュータント (字幕版)


"「X-MEN」コレクション、話題の衝撃作! !
未熟さゆえに特殊能力を制御できず、辛い過去を背負った5人の若者。極秘施設で訓練を受ける彼らの前に、突如現れた謎のモンスター。恐怖で錯乱する中、さらなる危機が訪れる。運命に抗う闘いの結末とは…。マーベル・コミック原作のSFアクション。"
Amazon商品ページより抜粋

  • 監督:ジョシュ・ブーン
  • 公開:2020年8月(アメリカ)

 
 
<個人的な感想>
評価:★4(最大★5)


シリーズ13作目。日本では劇場されず配信のみ。ってか邦題「ニュー・ミュータン"ツ"」じゃないの?
現状シリーズの最終作ではあるが、スピンオフのような位置づけでこれまでの作品とはほとんどつながりが無い。「X-MEN」自体は登場人物の台詞として出てくるぐらい(しかし、一部『LOGAN/ローガン』の映像が使用されており同じ世界であることは強調されている)。


これまでとは作風ががらりと変わり、青春ホラームービーといった感じのテイストになった。ミュータントの少年少女たちが集められた寄宿舎のような施設が舞台で、施設で起こる謎の怪奇現象と少年少女たちの青春模様が並行で描かれていく。舞台も施設の中のみで登場人物も少数、かなりこじんまりとした造りの物語ではある。ただ、ここまでのシリーズでド派手な超能力バトルはややお腹いっぱいになりつつあったためか、個人的には普通に単体の作品として楽しめた。ラストも彼女らの今後をもっと見ってみたいという気持ちになるいい終わり方だったと思う。


個人的には続きが非常に楽しみなシリーズ。買収の件もあって続編は難しいみたいだけど、なんとかMCUでの復活を果たしてほしい。



<登場したミュータント(ネタバレのため白文字)>
ミラージュ、マジック、ウルフスベーン、キャノンボール、サンスポット







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