最近スター・ウォーズには本編の映画作品の他に、外伝となるアニメ・ドラマのシリーズが多数存在しています。
最近Disney+でその辺を順番に見ているので、見た作品の感想を書いておこうと思います。とにかく数が多いので、これから見ようかと思っている方のために「事前に見ておくべき作品」を書いています。ただ、映画作品本編(エピソード1~9)は最低限見ていることを大前提としています。あくまで外伝作品なのでスターウォーズ本編を知ったうえで楽しめる作品がほとんどだと思います。
また、極力作品の根幹に関わるようなネタバレは無いようにしていますが、感想や他作品との関係を書いている都合上「○○のシーズン2に他シリーズの△△が出てきた!!」みたいなことが書いてあることがあります。各作品の事前情報を一切入れたくないという方はご注意ください。
本記事で紹介している作品はすべてDisney+で視聴することが可能です(2024年12月現在)。
なお、こちらのページはアニメシリーズの感想になります。(数が多いのでドラマとアニメで分けました)
【ドラマシリーズの感想】
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目次
- 各作品の時系列
- 見た作品の感想
- 今後観る予定の作品
各作品の時系列
そもそもですが、スターウォーズって映画以外にも外伝作品がめちゃくちゃ多いので、色々な作品見てると時系列こんがらがって「あれ、まだモール生きてるんだっけ?」みたいになるので(混乱するのはだいたいモールとボバのせい)、時系列をまとめた雑年表を作りました。これに見た作品を書き足して整理しながら視聴していきたいと思います(カノンに属する作品のみを記載しています)。
スター・ウォーズの暦はEp4のヤヴィンの戦い(初代デス・スターの破壊)を0年としてそれ以前(紀元前的な)のBBYと、それ以後のABYで表記されています。
・BBY(Before the Battle of Yavin) ヤヴィンの戦い以前
・ABY(After the Battle of Yavin) ヤヴィンの戦い以後
(0 ABY:ヤヴィンの戦い=初代デス・スター破壊=Ep4)
【参考文献】
見た作品の感想
ここからは実際に視聴した各作品の概要や感想です。
クローン大戦(2003年)
<作品概要>
<公開>
2003年11月10日~
<話数>
全25話(Disney+では2話にまとめられている)
<時間>
Disney+では、Vol.1が70分、Vol.2が64分
<時系列>
Ep2とEp3までの間(22 BBY~19 BBY)
<事前に見ておくべき作品>
映画のEp2とEp3の間を埋める内容のため、旧三部作(Ep4~6)及びEp1~2を見てからの視聴をお勧めします。
<内容>
映画Ep2『クローンの攻撃』とEp3『シスの復讐』の間を埋める2Dアニメーション。製作・公開もEp2とEp3の公開の間にされたもので、主にEp3本編では語ることのできなかったクローン大戦中のエピソードやEp3に繋がる伏線が描かれています。元々は全25話で、1~20話までは3分程度、21~25話が12分程度のショートアニメ。Disney+では1~20話と21~25話をくっつけてそれぞれ1時間ちょっとにまとめて2本で公開されています。
2008年の映画及びそれに続くアニメシリーズの『クローン・ウォーズ』(3DCGアニメの方)とは、共にクローン戦争を描いた作品ではあるものの作品としては別物。作られた2Dアニメの方は「クローン"大戦"」、3Dアニメの方は「クローン・"ウォーズ"」としてタイトルを差別化しています(英語版だと3Dアニメの方に"The"が付く)。本作は映画Ep2~3の間の埋めるために製作されたものではありますが、後に3DCGの方の『クローン・ウォーズ』が本格的なアニメシリーズとして登場したことで、現状ではレジェンズ(非正史)に属する作品として扱われています。今となってはレジェンズ(非正史)扱いではあるものの、映画では描き切れなかったクローン戦争のエピソードが語られているのは今見ても面白いです。『クローン・ウォーズ』と設定や展開が異なる部分はパラレルと割り切って、それ以外の部分は映画作品の補完として十分に見応えがあったと思います。
Vol.1(1~20話)の方は元が単話3分ということでサクサク進む印象。クローン部隊の指揮を取るオビワン、アナキンと対決するヴェントレス、ルミナアーラとバリスの師弟、メイス無双、ヴェントレスから奪った赤いセイバーを持つアナキンが戦い方も含めて未来を暗示しているように見える、そして映画に先駆けて登場のグリーバスと、1時間ちょいとは思えないぐらい見どころ沢山でした。
そして個人的に本作のメインと思えるのがVol.2(21~25話)の方。映画Ep3『シスの復讐』に直接繋がる以下のようなエピソードが描かれています。
・3POが金色になった経緯
・アナキンがパダワンからナイトに昇格した儀式。
・アナキンとR2が共に戦うようになった経緯
・アナキンの顔に傷がついた後の場面(傷がつくシーン自体はない)。
・コルサントからパルパティーンが誘拐されることになった戦い。
・こちらでもダークサイドを感じさせるアナキンの怒りにまかせた戦い方。
・グリーバスがゲホゲホ言う原因となったメイスの攻撃。
そして直接Ep3の冒頭に繋がるようなラストになっていました。古いアニメ(しかもレジェンズ)と敬遠されがちかもですが、映画の新三部作が好きであればVol.2だけでも見ておくのをお勧めします。個人的に好きなキャラのシャク・ティさんが大活躍だったのが良かったです(特に駅のホームでの戦闘シーンが見応え十分)。
クローン・ウォーズ(映画・2008年)
<形式>
形式:映画(単体)
<時間>
98分
<時系列>
Ep2とEp3の間。テレビシリーズの序章にあたる(22 ABY)
<事前に見ておくべき作品>
とりあえず映画本編のEp1~6を見ていれば問題なく楽しめます。
<内容・感想>
旧三部作・新三部作の終了後に、新たにEp2~3の間のクローン戦争を描く作品として製作された3DCGアニメ映画。2003年の『クローン大戦』とは別物で、あちらがレジェンズ(非正史)とされたのに対しこちらの作品はカノン(正史)に属しています。
ストーリーはクローン戦争の中、誘拐されたジャバ・ザ・ハットの息子の救出任務に挑むアナキンとオビ=ワンの戦いとドゥークーの暗躍を描いたもの。これ以降のスピンオフ作品群に繋がる一番のキーパーソンとして、アナキンのパダワンとなるジェダイの少女アソーカが登場。同名のアニメシリーズの『クローン・ウォーズ』のイントロダクションであり第0話にあたる作品(総集編的なものではないので注意)。スター・ウォーズのカノン(正史)に属する外伝作品はこの『クローン・ウォーズ』シリーズの内容や登場キャラを軸に広がっていくため、本作映画とアニメシリーズは現在のスター・ウォーズ作品群の中でもかなり重要な位置にいると言っていいと思います。ですので、とりあえず何を見るか迷ったらここから入るのがベストだと思います。
アニメ作品ではあるけどキャラクターのモデリングは実際の俳優に似せて作られており、声も映画の吹き替えとほぼ同じキャストなため違和感なく見れました。お馴染みのセリフ「嫌な予感がする」は無かった気がする。
クローン・ウォーズ(TVアニメ・2009年)
<作品概要>
<公開>
2009年3月31日~
<話数>
全133話(7シーズン)
<時系列>
Ep2とEp3の間のクローン戦争。(22~19 BBY)
<事前に見ておくべき作品>
同名映画の『クローン・ウォーズ』は本作の前日譚のような話になっているので、そちらを先に見ておくことをおススメします。
<シーズン1>
公開:2009年3月31日
話数:22話
時間:21~23分
基本1話~3話で完結のオムニバス形式。クローン戦争におけるジェダイとドロイド軍の様々な局面での戦いを描く。メインは映画から引き続きアナキンとその弟子のアソーカ。ほぼレギュラーの敵キャラとしてグリーバスが登場。本編映画ではあまりいい扱いではなかったクローントルーパー達ですが、本作ではサブキャラとしてのみならず話によってはメインで描かれているため、だんだんと愛着がわいてきます。美人で聡明なアイラ・セキュラお姉さん好き。「嫌な予感がする」は色々な人がちょいちょい言ってますね。それにしても裏切者多すぎで見ていると段々疑心暗鬼になってきます(笑)。
<シーズン2>
公開:2010年4月4日
話数:22話
時間:22~23分
全体的な雰囲気はシーズン1から変わらずですが、より緊迫感のある展開が続いているように感じます。相変わらずパドメさんは危険なところに単身乗り込んでピンチに陥っているという印象。オビワンやアナキンと、映画ではあまりスポットの当たらなかった様々なジェダイ達との共闘を観るのは楽しいですね。オビワンの元カノぽい女性(掟があるので恋愛関係ではないらしいけど)がでてくるエピソードが好き。アナキンに恋人と言われて狼狽えるオビワンがかわいい。
<シーズン3>
公開:2011年8月8日
話数:22話
時間:21~23分
相変わらずクローン達にスポットがあてられたエピソードが面白くてどちらかというとそっちの方に感情移入して見てました。1話で訓練を受けていたトルーパー候補生が後の話で出てきて「前のシーズンのあの時のあいつかー」となったりするのが楽しい。ジェダイvsシスの戦いはその後のエピソードもある都合上簡単に決着を着けてしまうわけにはいかず、追い詰めたり捕らえても結局取り逃がすと言う展開になりやすいこともあってなおさらクローンの話が面白く感じます。あとこのシーズンは時系列が前後することが多めでした。前のシーズンの前日譚にあたる話がちょいちょい出てくるので混乱することもありますが、何話か見進めていくとスッキリするといった感じ。いつの間にかアソーカがライトセイバー二刀流に。
<シーズン4>
公開:2012年11月9日
話数:22話
時間:21~23分
前のシーズンでもちょいちょいあった息抜き回のようなR2と3POコンビの大冒険が面白いです。それぞれ4話に渡って続いたクローンメインの話とオビワン暗殺の話は内容も見ごたえがあってよかったです。また、後者の話は「Ep3でのアナキンの評議会への不信感と確執はこの辺から始まってたんだな」と思わせる部分も印象的なエピソード。前のシーズンから生存がほのめかされていた"あの人"がついに本格的に登場。中々珍しいオビワンの赤セイバーが見れたのも良かったです。
<シーズン5>
公開:2013年9月6日
話数:20話
時間:22~23分
アソーカメインの話が多め。映画から見ているとアソーカが着実に成長していて、Ep3でも活躍する姿が見たかったなあと感じさせられます。ジェダイ見習い達のエピソードが中々面白かったです。ダソミアに続いてPS4の『ジェダイ:フォールンオーダー』で登場したカイバークリスタルの惑星イラムが登場(公開はこちらの方が先なので、クローンウォーズを見てからゲームをしていたら結構な感動があったのかな)。そしてまさかのシディアス卿のバトルシーンが。しかも二刀流。マジで強かったのね。それ以外にもこのシーズンは二刀流バトルが多くて観ていて楽しかったです。
そして相変わらず評議会の皆さんの無能っぷりが光っていた。本シーズンのラストでジェダイ評議会への信頼を無くしたアソーカがアナキンの元から離れてしまいました。これが無ければ、アソーカが共にいてくれていたら、Ep3の悲劇は・・・、と思ってしまう。悲しい。そしてアソーカの無実が判明した後に、手のひら返し開き直り上からコメントをきめたメイス君と無能緑のコンビが相変わらずひどかった(笑)。もはやこいつらがいなければシスにも勝てたんじゃないかまであるような気がしてきた。
<シーズン6>
公開:2015年12月23日
話数:13話
時間:20~23分
今シーズンから一気に話数が減り13話に。しかし、惑星ダゴバやサイフォ=ディアス、オーダー66などの本編に関わるキーワードが登場する重要な話が多く見応えのあるシーズン。この辺まできているともう完全に主役はクローン達になっている感じがします。ヨーダさんは本シーズン終盤でフォースを司っているみたいな連中からほとんどネタバレみたいなヒントをもらっていたのに、Ep3であの体たらくだったのかと言いたくなる・・・。
<シーズン7>
公開:2020年6月11日
話数:12話
時間:19~27分
最終章となるシーズン。不良分隊の話が面白かったです(後に独立作品が登場)。過去シーズンでジェダイと袂を分かったアソーカが再登場(その時のアナキンの嬉しそうなリアクションときたら・・・)。アソーカとアナキンの絆はグッと来るのに終盤のすれ違いがとても悲しい。ラスト4話はEp3と時系列の重なる非常に重要な話(アソーカ視点の"裏Ep3"と言ってもいい内容)。映像のクオリティもそれまでと比べ格段に上がっており、話の内容や展開も神がかってました。この4話のためにこれまでの7シーズン見てきたといっても良かったぐらいです。本シリーズは全133話と、全部見るのは非常に大変ですが、スター・ウォーズ・サーガ全体でも非常に重量なポジションの作品であることがよくわかるシリーズでした。どうしても時間がなくて全話見れないという人は最悪このシーズンだけでも見る価値はありだと思います。
<好きなキャラクター>
1位:アソーカ・タノ
みんなのパダワン。クローン・ウォーズ自体アソーカの物語と言っても過言ではない。登場時点ではお転婆な子供という印象だったがシーズンを重ねるごとに着実に成長する姿を見せ、見ていて応援せずにはいられなくなってしまう。アナキンとの絆はグッとくるものがあるが、それゆえに今後どうなってしまうのか不安でもある。
2位:キャプテン・レックス
クローン・ウォーズはクローン達に焦点の当たるエピソードが面白い。ファイブス・99・不良分隊等印象的なクローンは多数登場したが、全編にわたって活躍しアソーカとのかかわりも深いレックスをランクインさせた。オーダー66以降も他のクローン達とは少し違った運命をたどるようなのでそこも楽しみ。
3位:アイラ・セキュラ
セクシーで聡明なお姉さん。メインとなったエピソードはシーズン1のみで、以降は他のマスター達に比べると出番が少なかった(ヨーダの傍に立っているがほとんどセリフもないみたいな出方が多かった)のが残念。本編映画のEP2、EP3にもちょろっとだけど登場している。
4位:シャアク・ティ
クローンに優しいお姉さん。日本語吹き替えの声が特徴的でセクシー。意図せずオーダー66の秘密に迫りかけた。惜しかった。EP3のカットシーンでベイダー化したアナキンに殺害された模様。
5位:アナキン・スカイウォーカー
シリーズ通して一番好きなキャラなので。時折ダークサイドがチラついたり、パドメの元カレ(?)に嫉妬全開だったり、ターキンと知り合ってすぐ仲良くなってたりと見どころが多いのは流石主人公。全編通してドゥークーにはやられているイメージが強かったが、EP3につなげるためかファイナルシーズンでは突然の超強キャラ感を出していた。やっぱり一番印象的だったのはアソーカとの絆。常に彼女を気にしていたが、Ep3でベイダーとなった以降に直接的に敵対してしまうのかどうか不安。
反乱者たち ショーツ(2014年)
<公開>
2014年8月11日
<形式>
ショートアニメ
<話数>
全4話
<時間>
各話3分程度
<時系列>
Ep3とEp4の間。
<事前に見ておくべき作品>
特になし。とりあえず映画本編のEp1~6の内容が分かっていれば大丈夫。
<内容>
各3分のショートムービー。「反乱者たち」本編の予告や顔見せのような感じで主要なキャラクターが登場。時間も短いので「反乱者たち」の前にサッと見ておけばいい作品です。
反乱者たち(2014年)
<作品概要>
<公開>
2014年10月3日~
<話数>
全74話(4シーズン)
<時系列>
Ep3とEp4の間。Ep3の14年後。Ep4の5年前からスタート。(5~1 BBY)
<事前に見ておくべき作品>
とりあえず映画本編のEp1~6の内容が分かっていれば大丈夫だと思いますが、アニメシリーズの『クローン・ウォーズ』から一部クロスオーバーする話やキャラクターがいるため、そちらを見てからの方がより楽しめます。
<シーズン1>
公開:2014年10月3日
話数:15話
時間:22~23分
オーダー66の十数年後、Ep4の数年前が舞台で、Ep4以降登場する反乱同盟軍の結成までの物語を描いています。ジェダイの素養がある主人公の少年エズラ、ジェダイの生き残りのケイナン、そしてその仲間たちを中心に物語が展開していきます。帝国の象徴としてベイダー卿もしっかり登場。さらにその部下として、本編映画には登場しなかった尋問官という強敵も登場しました。ラストは他シリーズ作品でもお馴染みの人達が参戦して次シーズンに期待を抱かせる展開に。
<シーズン2>
公開:2015年6月20日
話数:22話
時間:22分
アソーカやキャプテン・レックス、そしてベイダー卿も本格的に参戦。クローン・ウォーズから見ているファンには嬉しい演出がちりばめられていました。そして最終話ではついにアソーカとベイダーが…。終盤は本当に熱いクライマックスだった。このシーズンも今後が非常に気になる展開に。
<シーズン3>
公開:2016年9月24日
話数:22話
時間:22分
物語もかなり佳境に入ってきた感じがします。そしてまさかのオビ=ワンが登場。オーダー66以降からEP4までの間にタトゥイーンで暮らすオビ=ワンの姿がみれるのは中々貴重。そして色々な作品に出続けてきた"あの人"とオビ=ワンの決着がついに・・・。
そしてクローン達も引き続き活躍。
ソウ・ゲレラ「流石はジェダイだな」
レックス「スカイウォーカーには負ける」
ケイナン「聞こえたぞ」
の会話はめっちゃ好きでした(12話)。クローン戦争での関係性を踏まえての会話になるので各作品を見ているファンとしては嬉しいシーンです。
<シーズン4>
公開:2017年10月16日
話数:15話
時間:22~23分(最終回のみ2話分の時間)
Ep4以降の戦いに繋がる物語もついに完結。本作は主人公エズラと仲間たちを中心に話が進むので、終盤に来る頃にはキャラ達への思い入れも強くなってました。終盤の展開はちょっと泣いてしまった・・・。本編への影響が無いようにあまり個性の強いキャラクターを残せない展開になってしまうのは『ローグ・ワン』にも通じるところではありますが、「本編作品の裏でヘラがエンドアの戦いに参戦していた」みたいなエピソードはシリーズファンとしては嬉しいポイント。本作のキャラ達には他の外伝での登場や活躍を期待したいところです。
ちなみに本作は漫画化されて最近コミックスが発売されたりもしています。
フォース・オブ・デスティニー(2017年)
<公開>
2017年7月3日~
<形式>
ショートアニメ
<話数>
全32話(2シーズン)
<時間>
各話3分程度
<時系列>
エピソードによる。
<事前に見ておくべき作品>
幅広いキャラクターが登場するため、映画本編のEp1~8、ローグワン、ハン・ソロ、クローン・ウォーズ、反乱者たち、を見ていないと「誰?」となってしまう場合があります。
<内容>
各3分前後のショートムービー。パドメ、レイア、アソーカ、サビーヌといった各作品のヒロインたちの作中では語られなかった活躍を描いたショートエピソードになっています。レイアとヘラ、サビーヌとジンといったような本編では関わることはなかったけど同じ時代にいたはずの人物のクロスオーバーが多数あって面白いです。シリーズ作品を多く見ているほど楽しめる内容に成っていると思います。
バッド・バッチ(2021年)
<作品概要>
<公開>
2021年5月4日~
<話数>
全47話(3シーズン)
<時系列>
Ep3やクローウォーズ(アニメ)の終了直後。クローン戦争終結時から。(19~18 BBY)
<事前に見ておくべき作品>
映画本編のEp1~Ep6までの流れを知っていれば十分に楽しめますが、『クローン・ウォーズ』のスピンオフ兼続編的な作品でありメインキャラクター達もそもそもは『クローン・ウォーズ』が初登場のためそちらを先に見ておくとより楽しめます。
<シーズン1>
公開:2021年5月4日
話数:16話
時間:30分前後(第1話のみ75分)
『クローン・ウォーズ』のスピンオフ兼続編となる作品。前作に登場した不良分隊:バッド・バッチのメンバーを主人公に、オーダー66が発令されクローン戦争が終結した後の世界が描かれています。前作の人気キャラを題材にした単純なスピンオフかと思いきや、クローン戦争のあとクローン兵士達やカミーノがどうなっていったかがしっかり描かれていて、間違いなくスター・ウォーズサーガにおける重要な作品の一つになりそう。クローン・トルーパーとストーム・トルーパーが混在する帝国軍という結構レアな状態が見れるのも面白いです。物語としての完成度も高く、盛り上げるべきところはしっかり盛り上げる面白いストーリーでした。バッドバッチの面々も個性が強く愛着の湧きやすいキャラクターで、物語のキーを握っていそうなクローンの少女・オメガも最初は子供らしくトラブルメーカーになってばかりだったのが段々とメンバーからの信頼を得ていくという描写も良かったです(ちょっとアソーカを思い出す感じと言うか)。前作『クローン・ウォーズ』が好きなら絶対に見るべき良作です。エンディングで流れるテーマ曲も印象的でカッコいい。シーズン2もあるそうなので続きが非常に楽しみです。
【今後の展開が気になる要素(ネタバレのため白文字)】
- オメガの正体、作られた理由は?
- 結局袂を分かつことになったクロスヘアのその後。
- ナラセが帝国から任されたプロジェクトとは?
<シーズン2>
公開:2023年1月4日
話数:16話
時間:30分前後(第1話のみ75分)
前シーズンで崩壊するカミーノから脱出したバッドバッチの新たな戦いを描く。バットバッチのメンバーがほとんど出ない回があったり、袂を分かったクロスヘア側のエピソードがあったりと、色々な視点で描かれる物語は『クローン・ウォーズ』の続編らしくなってきた感じがして見ていて面白いです。本作では退役後のクローントルーパーの扱いや、ストームトルーパーの徴兵法案、そしてその裏に蠢く陰謀など、前シーズン以上に旧3部作と新3部作をつなぐ重要な描写がされています。この辺で重要な役割を果たしているのが『クローン・ウォーズ』から久々の登場になったチューチー議員。他にもキャプテン・レックスが出てきたり、3話ではコマンダー・コーディ(Ep3でオビワンを撃ったクローン)が登場したり、終盤では帝国の施設を爆破するソウ・ゲレラやターキンにスターダスト計画の進捗を問われるクレニックといった『ローグ・ワン』からのゲストキャラいたりと(ゲレラのせいで酷いことになったけど)、これまでのシリーズの積み重ねを感じさせるキャラが多数登場して楽しかったです。特にコーディはクローン・ウォーズ以降の彼の動向が描かれたのは初かな?最終的には帝国のあり方に疑問を抱いて無許可離隊までしてたようなので、今後の他作品での登場に期待。後は6話ではウーキーのジェダイのグンジー(新キャラかと思ったらクローン・ウォーズに出てた)が登場し、このシリーズでは見れないと思っていたライトセイバーバトルが。といった感じで、前シーズンから良作だったがさらに見どころがアップした印象のシーズン2。完全に次につながる形で終わったので、シーズン3の展開にも期待。
なお、Disney+のエピソードリストにも注意書きがあるけど13話にはかなりがっつりとした地震・津波描写(特に後者)があり、人によっては見るのが結構つらいかもと感じたので注意。
【今後の展開が気になる要素(ネタバレのため白文字)】
- ケーブルカーから落下したテク。本当に死亡してしまったのか。
- ヘムロックに捕まり施設に連れてこられたオメガはクロスヘアと再会。
- オメガに対して姉と名乗る女性の正体は。
- オメガを取り戻すことを誓うハンター、レッカー、エコー。しかし手掛かりはあるのか。
<シーズン3>
公開:2024年2月21日
話数:15話
時間:30分前後(第15話のみ51分)
不良分隊、最後の戦い。
ストーリーは前シーズンから引き続きで、帝国の「ネクロマンサー計画」を巡る戦いの決着が描かれます。やっぱりこのシリーズは各回ハズレが無くて、毎話見るのが非常に楽しみですた。最後もかなり綺麗にまとまっていて、3シーズン通して「よくぞこのクオリティで走り切ってくれた!!」というのが全体通しての感想。近年のスター・ウォーズ作品の中でもトップクラスに面白いと言っていい良作シリーズです。あと、途中なんか懐かしいキャラクターが出てきたと思ったらまさかのアサージ・ヴェントレスだった。バッド・バッチとしては「戦い抜いた」と言い切れるラストだったが、今後のシリーズに絡む可能性のある(というか絡んで欲しい)要素もあったので、メンバーたちの今後の動向も気になる所。
【今後の展開が気になる要素(ネタバレのため白文字)】
- マンダロリアンS3でも言及されていた「ネクロマンサー計画」。クローン技術とM値(=フォースの強さ?)がキーになっている模様。続三部作のスノークや復活したパルパティーンに関係するものになっていきそう。
- 最後の戦いから月日が経ち、成長して反乱軍に参加するためにハンター達のもとを旅立ったオメガ。
- ジェダイの素養?みたいな描写も描かれていたので、今後彼女を主人公として物語なんかも出てきそう。
ビジョンズ(2021年)
<作品概要>
<公開>
2021年9月22日~
<話数>
全18話(2シーズン)
<事前に見ておくべき作品>
作品の性質上特に他の作品からの登場キャラクターはありませんが、スター・ウォーズの世界観をベースにした作品のため映画のオリジナルトリロジー(Ep4~6)、プリクエルトリロジー(Ep1~3)あたりは観てからの視聴をお勧めします。
<概要>
本作はスター・ウォーズの世界観をベースにした短編アニメ作品。各話それぞれが独立した短編になっており、さらに各話違うスタジオが製作を担当しています。スター・ウォーズのアンソロジー短編集といった内容(というか公式二次創作?)になっています。「カノン(正史)」・「レジェンズ(非正史)」のどちらにも属さず、パラレルワールドやIFの物語(マーベルでいう所のマルチバース?)の作品となっている模様。
<シーズン1>
公開:2021年9月22日
話数:9話
時間:15~25分
上記の通り各話独立した内容で絵柄や雰囲気も大きく異なっているまさに「アンソロジー」と言える作品集。話ごとにかなり製作側の色が出ていて、時代劇だったりバンドの話だったりビジュアルがほぼ『キルラキル』だったり特色があって面白いです。ただ、どの作品もしっかり「スター・ウォーズしてる」ことは間違いなく、シリーズへのリスペクトを強く感じる作品ばかりなので、シリーズファンなら間違いなく楽しめると思いました。基本的に各話20分前後で終わってしまう短編ですが、「続きが見たい!!」と思わせる作品が多かったです。個人的には5話(九人目のジェダイ)と8話(のらうさロップと緋桜お蝶)あたりが好き。できるなら後のシーズンでマーベルの『ホワット・イフ...?』のように各話の主人公たちが集結して・・・みたいな話があったら嬉しいけどなかなかそれは難しいかな。
<シーズン2>
公開:2023年5月4日
話数:9話
時間:15~20分
シーズン1同様に各話独立したオムニバス作品。日本のスタジオが製作していたシーズン1と違い、シーズン2は世界各国のスタジオが製作しています。雰囲気的には「確かに海外だ」と感じさせる作品が多く、シーズン1よりもさらに作品毎の雰囲気に個性があった感じがしました。個人的にはやっぱり日本のスタジオといこうことで雰囲気も馴染みのあるシーズン1の作品の方が楽しめたかな。印象的だったのは日本のアニメに近い描写・ビジュアルで見やすくてストーリーも良かった5話(ダークヘッドへの旅/韓国のスタジオ)と、ビジュアルと音楽の雰囲気が非常によかった9話(アーウの歌/南アフリカのスタジオ)。
現状はシーズン2までですが、「シーズン3は過去シーズンの人気作の続編も登場」みたいな感じになったら面白いなあ。
テイルズ・オブ・ジェダイ(2022年)
<作品概要>
<公開>
2022年10月26日~
<話数>
全6話(1シーズン)
<時間>
各話15分前後
<時系列>
プリクエルトリロジーの時代を中心に各話によって異なる。(36BBY~多分12BBYぐらいまでのどこか)
<事前に見ておくべき作品>
映画の新三部作及び『クローン・ウォーズ』の外伝作品のような内容の作品のため、映画のオリジナルトリロジー(Ep4~6)、プリクエルトリロジー(Ep1~3)、『クローン・ウォーズ』を見てからの視聴をお勧めします。
<内容>
面白い!!とにかく面白い!!
ストーリーはアソーカ・タノとドゥークー伯爵の2人がメイン(それぞれが主役の話が3話ずつ)となっていて、時系列はアソーカの誕生からオーダ66の後(正確な時期は不明)までの広い範囲で各話によって異なるオムニバス形式のエピソードになっています。各話20分弱の短めな尺ですが、映画で描き切ることができなかった部分を補完するようなエピソードが描かれていて、シリーズファンであればかなり楽しめる内容でした。
アソーカは誕生直後の話、パダワン時代の話、そしてオーダ66の後の帝国に追われている時代の話(この話のみ正確な時期が不明だが、オーダ66から数年後ぐらいっぽいので18~12BBYぐらいの模様)になっています。特にパダワン時代のエピソードを描いた5話に関しては『クローン・ウォーズ』を全話見た身としては泣ける内容でした。まさかラストであそこに繋がるとは・・・。訓練の際にアソーカを見ていた子弟のパダワンの方の少年がケイナンだったのは嬉しいサプライズ。この頃からアソーカとケイナンの2人は面識はあったんですね。
ドゥークーはジェダイマスター時代の話が中心で、パダワン時代の若いクワイ=ガンが出てくるのも熱いです。ドゥークーなりの正義を持っていながら、共和国や評議会のあり方に疑問を持ちシスにまでなっていってしまう所が描かれています。Ep1終了時点までドゥークーはまだジェダイ側にいながらも裏ではシディアスとはもう繋がっていた、といったような他作品で軽く言及されていただけの映画作品の裏側みたいな話が見れるのが非常に面白いです。
かなりの良作だったと思うので、シーズン2の製作を切に願っています。
テイルズ・オブ・エンパイア(2024年)
<作品概要>
<公開>
2024年5月4日~
<話数>
全6話(1シーズン)
<時間>
各話15分前後
<時系列>
クローン戦争以後の時代を中心に各話によって異なる。(20BBY~多分9ABYぐらいまでのどこか)
<事前に見ておくべき作品>
『クローン・ウォーズ』『マンダロリアン』『アソーカ』に登場したキャラクターを補完するような外伝作品のため、左記の3作品は見ていないとそもそも「誰?」になります。シリーズの深いファン向けの作品です。
<内容>
過去の作品に登場したサブキャラクター2名をメイン(それぞれ3話ずつ)にしたショートエピソードが描かれるアニメ作品。名前の似ている『テイルズ・オブ・ジェダイ』の直接の続編ではないですが、作品の形式はほぼ踏襲しているため、「同じシリーズの作品」と考えてよさそう。今回はタイトルにある「エンパイア」の通り、帝国に関係する2名のキャラクターの視点で描かれています。
1人目(1~3話)は『マンダロリアン』『アソーカ』に登場したナイトシスターのモーガン・エルズベス。2人目はEp2(こっちはチラっとだけ)と『クローン・ウォーズ』に登場したバリス・オフィー。バリスはクローン戦争時代にはアソーカと同年代のパダワンで、アソーカのジェダイ離脱の原因となる事件を起こして逮捕・収監されていた人物。正直な所『テイルズ・オブ・ジェダイ』からメインキャラクターの格はかなり下がってしまった感は否めないと思います。完全にシリーズのコアなファン向けの作品といった印象。特に前半の主役であるモーガンについてはドラマ『アソーカ』の方で終わったという印象の強い人物でもあるので、正直いまさらこの人の帝国時代の話にそこまで興味を惹かれないかなという感じ。せめて『アソーカ』の前にやっておけば多少印象は違ったかもですが。
逆に後半のバリスの話は結構面白かったです。確かに「あの事件の後はどうなったのかな?」というキャラだったのでその後が見れたのはよかったです。同一人物説のあったセブンス・シスターになって終わるぐらいの話かなーって思っていたら後半いい意味で裏切られたという感じで、特に5話・6話は時間は短い作品ながらも結構見応えのある内容で面白かったです。6話で言っていた「古い友人」というのはアソーカのことだと思うので、『クローン・ウォーズ』の事件以降の2人の関係に変化があったのであればどこかでのそのエピソードも見てみたいですね。ちなみに第4話で「第一銀河帝国」と言うワードが出てきたのにびっくり。結構長いことEp3のシディアスの「第一銀河帝国」は「最初の銀河帝国」の誤訳という説が強くありましたが、本作の英語字幕も「the First Galactic Enpire」になっているので原文の意味としても「第一銀河帝国」は間違ってなかったぽいです。意外や意外。
ちなみに最終6話は現時点でいつの時系列か不明。バリスを見る限り結構年月は経っていそう。フォース・シスターの描写を見る限りドラマ『オビ=ワン・ケノービ』よりは後っぽいので、9BBY~9ABYのどこかの模様。
テイルズ・オブ・アンダーワールド(2025年)
<作品概要>
<公開>
2025年5月4日~
<話数>
全6話(1シーズン)
<時間>
各話15分前後
<時系列>
各話によって異なる(ヴェントレス編が帝国誕生直後、ベイン編がクローン戦争前)
<事前に見ておくべき作品>
『クローン・ウォーズ』に登場したキャラクターを補完するような外伝作品のため、『クローン・ウォーズ』は見ていないとそもそも「誰?」になります。シリーズの深いファン向けの作品です。
<内容>
過去の作品に登場したサブキャラクター2名をメイン(それぞれ3話ずつ)にしたショートエピソードが描かれるアニメ作品。『テイルズ・オブ~』のシリーズではお馴染みの形式で、過去の『テイルズ・オブ・ジェダイ』や『テイルズ・オブ・エンパイア』と直接のつながりは無いですが、『クローン・ウォーズ』に登場したサブキャラクターを主役にした外伝作品という点は本作でも踏襲されています。
1人目(1~3話)は主に『クローン・ウォーズ』でジェダイに敵対する役柄で登場した元ダソミアのナイトシスターのアサージ・ヴェントレス。2人目はこちらも『クローン・ウォーズ』でジェダイ陣営の敵役だった賞金稼ぎのキャド・ベイン。ついにこの2人をメインにしてきたかという印象で、完全に一見さんお断りですが、逆にシリーズのコアなファンとしては世界観がより深まっていく感覚を楽しめて興味深い作品です。
2人とも「クローン大戦でジェダイと敵対した」というのは共通したキャラクターですが、本作での描き方は結構対象的。ヴェントレスの方は『クローン・ウォーズ』での登場の後、小説作品で死亡し、その後『バッド・バッチ』で突然登場して一部ファンを困惑させたという経緯がありましたが、本作ではその小説版の直後から『バッド・バッチ』での再登場までの間(復活した経緯等)を補完するようなストーリー。シスのナイトシスターだったヴェントレスが前向きな方向に変わっていくという未来や希望のある内容になっていました。逆にベインの方は少年時代から悪に染まっていくまでの過去を描いた物語。こちらは短いながらサプライズ的な見せ方もあったりしたのが良かったです。
ちなみに本作の時系列は明言されて内容ですが、ヴェントレス編はクローン大戦終結から『バッド・バッチ』S3で再登場するまでの間と思われるので19~18BBYあたりなのは間違いなさそう。ベイン編はもっと良くわかりませんが、ベインの少年時代(ベインの生まれ年自体が所説あるけど)に始まって凄腕の賞金稼ぎと言われるようになる前までということでBBY60年代~30年代ぐらいまでを描いたものと思われます。
今後観る予定の作品
今後観ようと思っている作品です。
・レジスタンス
見ようと思っていたものが貯まってしまっているので、機会をみて視聴して感想を追加していこうと思います。
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