ゆめろぐ

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【映画感想】『モービウス』【SSU 3作目】




2022年4月1日に公開された『モービウス』の感想です。
公開されてから一週間ぐらいのタイミングで映画館で鑑賞してきました。


感想を述べるためどうしても多少のネタバレを含んでしまう場合がありますのでご容赦ください。ただし、物語の結末や重要なポイントに関わるような部分については「ネタバレ注意」の注意書きを入れております。





目次

 


基本情報


画像出典:映画『モービウス』公式Twitter(@MorbiusMovieJP)
 
 

  • 監督:ダニエル・エスピノーサ
  • 公開:2022年4月
  • 評価:★3(最高★5)

 

マーベルコミックの同名キャラクターを主人公とした作品。

主人公は天才医師のマイケル・モービウス。自身が先天的に抱えている血液の病気の治療のため、吸血コウモリの遺伝子から作った薬品を自身に投与する。病気は回復し強靭な肉体を手に入れたが、その代償として人の生き血を求めるモンスターと化してしまう・・・。というお話。ざっと言えばコウモリのパワーを手に入れた主人公ということで、スパイダーマンのコウモリ版みたいな感じ(バットマンとか言ってはいけない)ですが、人の血を求めるという自身の欲求とどう向き合っていくのかという本作独自の重くダークなテーマが特徴です。


コロンビアピクチャーズとマーベルが共同で製作する、「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」の第3作目。SSUの三作目ではありますが、前二作『ヴェノム』『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』とは話の繋がりは薄い(同じ世界観といった程度)ので、特に事前の予習なく本作から入っても十分に楽しめます。 
 
【SSU過去2作品の感想】
www.yumekichi-blog.com



感想など


ネタバレなし感想

まずは全体の感想から。
まずざっくりとした感想としては、「可もなく不可もなくそれなりに楽しめた」といった感じ。及第点といってもいいかもしれません。期待外れでもないし、期待以上に素晴らしかったという程でもないというか。事前情報はそこそこ酷評されていたこともあり正直あまり期待はしていなかったのですが、新キャラクターの1作目所謂オリジン作品としては話もよくまとまっていて悪くなかったのではないかと思います。近いタイミングで公開されたDCの方のコウモリ男こと『THE BATMAN-ザ・バットマン-』と比べると、あまり深く考えずに頭をカラにして楽しめる娯楽映画といった感じです。


上映時間も最近の映画では短めの104分とコンパクトにまとまっていたと思います。逆にもう15~20分ぐらい長くしてラストはもう一捻りぐらいの展開があっても良かったかも。ややあっさり終わりすぎてしまったかなという感じもありました。


ストーリーの展開はやや大味といった印象で、ネットで「一昔前のマーベル映画」と言われていたのも納得。本来ヴィランである主人公を主人公として描くためにも、同様の能力を持った「よりヤバい奴」を出さないといけないというのは『ヴェノム』とほとんど同じストーリーラインにも感じてしまいます。本来は善人でありながら人の血を吸わないと生きていけないという他のヒーロー達よりも重たい宿命を持っているキャラクターではあるものの、その辺の葛藤や苦悩みないたものは結構さらりと描かれてしまっていたように感じたのは残念なポイント。もう少しその部分のテーマを深く掘り下げてよりダークな作風にすれば、もっと唯一無二の作品となったのではないかと思いました。年齢制限をつけなかった(つけれなかった?)こともあってあまり残虐描写ができないという制約の影響もあったのかもしれません。その点はSSUの前作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でも感じたところですが、SSUはヴィランを中心に扱っていくのであれば多少レーティングが上がっても振り切ってしまった方が面白そうな気がします。



映像表現はかなりレベルが高かった印象。モンスターのような表情が浮かぶモービウスや、コウモリの特性である「音波」を用いた能力の表現、スピード感とダイナミックさのあるアクションはかなり見応えがあったのではないかと思います。




ポストクレジットジーンについて(ネタバレ注意)



終盤の展開のネタバレ注意です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ある意味本編と同じくらいに楽しみにされていたポストクレジットシーン。
今回は事前から情報のあった通り、『スパイダーマン:ホームカミング』からバルチャーことエイドリアン・トゥームスが登場。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(以下、NWH)』での出来事の影響であることは間違いないと思いますが、他の連中のようにトゥームスが元の世界に帰っていないぽいのは気になる点の一つ。エディとヴェノムは『NWH』ではほとんどゲスト出演みたいなもんだったため、ここから本格的にMCUとSSUが並行して進んでいくことになるかと思うと期待はかなり高まります。ただ、ポストクレジットの2シーンはMCU作品を観てない人は完全に置いてけぼりだったのはいかがなものかという思いも(というか事前知識がないと1シーン目で現れたおじさんと2シーン目の鳥みたいな恰好したやつが同一人物であることすらわからない)。ファンとしては楽しいですが、ますますマーベル作品の「一見さんお断り」感が増していってしまっている気が・・・。あと今回のような出し方をするんだったら事前にマイケル・キートン(トゥームス)が出演する情報は出さなかった方が効果的だったんじゃないかと思います。


2つ目のシーンでトゥームスの口からは「スパイダーマン」という言葉が。ついにSSU3作目にしてようやくスパイダーマンが言及されました(ソニーズ・"スパイダーマン"・ユニバースなのにね)。その際のモービウスの反応は「誰だそいつ?」という感じではないように見えたので、もしかしたらSSU世界にもスパイダーマンは存在しているのかも(4人目!?)。モービウス本編のポストクレジットの間に何かしらがあってMCU版トムホスパイダーを指しているという可能性も十分考えられます(MCUでは本編とポストクレジットの間に時系列では他の作品が丸々1本入っているなんてことも普通にある)。やっぱり個人的には『NWH』以降噂の絶えないアンドリュースパイダー(アメイジング版)と何かしら絡む形での展開を期待したい所です。










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