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『ロックマンX DiVE オフライン』感想。大ボリュームのロックマンお祭りゲーム




『ロックマンX DiVE オフライン』をプレイした感想です。

本作は元々はAndroid・iOS用に提供されていた基本無料・アイテム課金型の所謂ソシャゲである『ロックマンX DiVE』の買い切りオフライン版になります。『ロックマンX DiVE』が2023/9/27でサービス終了になるという発表と同時に有料買い切りのオフライン版の発売も発表され、2023/9/1にオフライン版が各ストアでリリースされました。価格は3,990円(税込)です。


今回はSteamで発売日に購入して実績のコンプリートや大半のモードをクリアまでしたのでその感想です。


ちなみにオンライン版の方はほとんど手を付けていないので、オンライン版とオフライン版との細かな違いについてはあまり触れていません。あくまでオフライン版のレビューになります。
元がソシャゲなのでゲーム性が単調だったり作業感の強い要素もありますが、ロックマン好きとしては非常に楽しめましたしがっつりと遊べるボリュームでした。個人的には価格に十分に見合った内容だったと思います。





目次


『ロックマンX DiVE オフライン』製品概要


画像出典:公式Twitter(@ROCKMAN_UNITY)


機種:Steam / iOS / Android
発売:2023年9月1日
ジャンル:アクションRPG
作品評価:85点


【プレイ時間】
92時間
(全実績解除、全キャラ図鑑100%、全ダイヴカード・武器入手、ストーリーをチャレンジまでクリア、イベントステージ(ノーマル)・タイムアタックSクリア、まで)


基本無料・アイテム課金型のソシャゲ『ロックマンX DiVE』の、有料買い切りのオフライン版。課金ガチャ等のソシャゲ的な要素は廃されており、一度購入すればゲーム内ですべての要素が完結するようになっている。基本的なゲームシステムは従来のロックマンシリーズ同様に横スクロールアクションで、そこにソシャゲ的なレベル・スキル・アイテムカードといった要素が加えられている。

パッケージの販売はなくDLのみ。PSやSwitchといったコンシューマゲーム機器での発売は今のところなし(ベースがタッチ操作が前提のスマホゲームなので難しい模様)。Bluetoothで接続してPS4などのコントローラーで遊ぶことは可能。



作品の特徴や良かった点

歴代ロックマンシリーズのキャラクターで遊べる

やっぱり本作一番の醍醐味は歴代のロックマンシリーズのキャラクターで遊べるという所だと思います。
本作プレイアブルのキャラクターは全部で129名。その中にはもちろんエックスのそれぞれのアーマーだったり、スーパーロックマンや特殊武器バージョンのロックマン、水着アイリス等の季節イベント仕様のキャラクターなども別でカウントしています。その辺は元がソシャゲなので、「ノーマルエックスとマックスアーマーエックスは別のカードとして扱う」といった感覚ですね。ちなみに一番種類の多いエックスは一人で13種類のカードがあります。また、一部のキャラクターはスキン(同じカード扱いだけど外見が変わる)による変化などもあって、全キャラクターを揃えようとするだけでも相当遊べると思います。


もちろん出ているキャラクター数の作品ごとの格差や出ていないキャラなどもいるわけですが(その部分の詳細は「残念なポイント」の所で)、歴代シリーズの様々なキャラクターで遊べるのはやっぱり楽しいです。エックス・ゼロ・ロックマン・ロック(DASH)・ロックマン(EXE)といった主人公格以外にも、もちろんロールちゃん・ブルース・フォルテ・アイリス・カーネル・シグマ・エイリア等のサブキャラ・ボスキャラなどもラインナップされています。そのあたりのキャラクターを操作することも中々ないので、このお祭り感は本作の一番の魅力ですね。


ちなみに様々な作品のキャラクターが登場していますが、アクションでの操作は『ロックマンX』シリーズをベースにしたものに統一されています。そのため、全キャラクターが2段ジャンプ・壁蹴り・ダッシュ・エアダッシュが可能になっているので、ロックマンが壁蹴りをしているという中々に新鮮な光景が見れたりします。ちなみにロックマンのダッシュはちゃんとスライディングのモーションになっていますが、操作はあくまでダッシュの操作(下+ジャンプじゃない)。また、スーパーロックマンは2段ジャンプの後にブーストジャンプができたり、ファルコンアーマーは2段ジャンプの代わりにフリームーブができるなどキャラによってはその特性にあわせた特殊できたりもします。



クオリティの高いイラスト

次のポイントはキャラクターのイラストのクオリティが非常に高いこと。
プレイアブルとなるキャラクターのイラストはすべてこのゲーム用の新規書き下ろしで、キャラクターはすべてカッコよく・可愛く・美しく・魅力的に描かれています。また、ステータス画面やアクション画面で表示される3Dグラフィックのキャラクターも非常にクオリティが高いです。さらにこのキャラクターイラストや3Dモデルはキャラを解放(大半のキャラは最初はロックされていて条件を満たすと使えるようになる)しなくても閲覧可能なので、ビジュアル面だけでも一見の価値ありのゲームだと思っています。


他にもキャラクターを強化したりスキルを付けるダイヴカードというものがあり、こちらは大半が既存のイラスト(キャライラストやパッケージなどのイラストなど)が使われており、懐かしのタイトルのイラストが描かれたカードを集めるといったような楽しみ方もあるんじゃないかと思います。



膨大なボリュームとやりこみ要素

公式にも「900を越えるステージ」とうたわれている通り、膨大なボリュームも本作の特徴の一つ。プレイ時間で言えば確実に歴代ロックマンシリーズの中でも随一だと思います。遊べるステージ・モードはざっくり以下の通り(多少間違いもあるかも)。


ストーリー  :123ステージ×難易度2つ
タワー    :175ステージ×難易度3つ
タイムアタック:45ステージ
イベント   :40ステージ×難易度2つ(1つだけのもあり)
稼ぎ用ステージ:4ステージ×複数難易度


また、前述のキャラクター129名の解放や育成、アイテムや武器カードの収集・強化等も含めるとかなりのプレイボリュームになります。上の方に記載した通り、92時間ほど遊びましたがまだまだ全部をやり切れていないというのが実際のところになります。すべてのカードの収集や強化をやっていくとすると、Steamの実績(トロフィー)のコンプリートも通過点の一つにしかなりません。


ただ、ステージ1つ1つ自体は従来のロックマンシリーズよりも短めで、1つ2~3分で終わるような内容になっています。




シナリオはオリジナルキャラがメイン

ストーリーモードやイベントステージではシナリオが挿入されることがあり、シナリオは主人公である"プレーヤ"や本作オリジナルキャラクターの「リコ」や「ヴィア」を中心としたオリジナルストーリーになっています。「電脳世界ディープログに発生したバグにより、めちゃめちゃくちゃになってしまったゲームデータを修復する」というストーリーで、エックスやロックマン等の原作キャラはゲームデータ上のキャラとして登場します。この辺の設定もソシャゲっぽい感じがしますね。


本作のオリジナルキャラクターも魅力的なキャラが多かったと思います。プレイアブルキャラとしても登場するので、リコ・アイコあたりはダイヴアーマーの性能の高さもあって良く使ってました。



ソシャゲ的な要素も多め

元がソシャゲということで、以下のようなポイントは従来のロックマンシリーズではあまりなかった要素です。


・プレイヤーレベル
・総戦力
・キャラクタースキル
・武器カード



ステージをクリアすることで経験値を入手し、プレイヤーのレベルを上げることで様々な要素が解放されていきます。序盤はイベントステージ等もプレイできないので、まずはストーリーステージを進めてプレイヤーレベルを上げていくのがメインになりますね。


総戦力はプレイヤーレベルや各種カードの効果状況によって上がっていき、この総戦力によってゲーム中のキャラクターの性能が変わってきます。極端なことを言えばそのステージの推奨総戦力よりも実際の総戦力が大幅に上回っていれば、敵の攻撃を一切よけずに棒立ちでもほとんどダメージを受けずに一方的に勝つなんてプレイも可能です。ステータスさえ上げておけばラスボスすら一方的に瞬殺することも可能です。多くのソシャゲのご多分に漏れず、「ステータスで殴る」というゲームデザインになっています。ここはステージやボスに繰り返し挑戦してプレイヤースキルを上げていくことで攻略を進める従来のロックマンシリーズとは大きく異なる部分ですね。攻略の終盤は総戦力を上げて強いスキルを持っているキャラで圧殺していくプレイになりがちなので、そこから過去のロックマンシリーズをプレイしたら下手になってそうで怖い(笑)。


それぞれのキャラクター固有のアクションになるのがスキル。キャラごとに2つの固有スキルがあり、ここがキャラクターの差別化ポイントになっています。正直終盤はこのスキルの強弱でかなりキャラの使いやすさが変わってきます。通常攻撃が武器依存になったため、エックスやロックマンのチャージショットなどもこのスキルという扱いになっています。


武器は様々な種類のものから選ぶことができます。ーム中の通常攻撃は基本的に武器に依存することになるので、武器を少ししか持っていなければキャラを変えても基本的な攻撃方法は変わりません。お気に入りの武器の強化を突き詰めるもよし、数多くの武器を解放して様々なスタイルで遊ぶもよし、と言った感じ。



ソシャゲの欠点は解消されている

ソシャゲが元になったゲームではありますが、買い切りアプリになったことで以下のようなソシャゲの欠点といった部分は解消されています。


・課金ガチャ廃止。キャラや武器等はゲーム内通貨で入手可能。
・購入した時点でゲームが完成している。
・スタミナ回復待ちがない。
・サービス終了が無い。


上記は僕がソシャゲが嫌いな理由そのままなんですが、今回買い切りの製品になったことで上記のような部分はすべてなくなっています。ガチャとかいう費用対効果が破綻している要素に必要以上のお金をかける必要も一切ないですし、シナリオの続きが配信されていなかったりスタミナが回復するまで遊べないなどのストレスもありません。もちろん、買い切りなのである日突然サービス終了して育てたキャラクター達が消えてしまうということもありません(販売終了はあるかもですが)。


正直本作のオンライン版も気にはなっていたんですが、ソシャゲだからという理由で遊んでいませんでした。今回オフライン版になったことで購入したんですがかなりがっつり楽しく遊べたので、他の有名どころのソシャゲもサービス終了となったら積極的にオフライン版を出してほしいです(あまり出しすぎるとオンライン版に誰も課金しなくなるから難しいんだろうけど・・・)。



残念な点・気になる点

続いて気になる点や残念な点など。



登場しないキャラクター

やはりキャラクターゲーム・お祭りゲームとして一番残念なポイントは出てこないキャラクターの存在。

いまざっと思いつく所では、『X』シリーズだとブレードアーマー・グライドアーマー・X1のゼロ・イクス、『ロックマン』シリーズではパワーロックマン・ジェットロックマン・デューオ・ロックマンキラーたち、『ゼクス』シリーズのグレイ・アッシュ等がいないのは残念でした。あとはスペースルーラーズなんかが敵として出てきたら楽しかったかな。

こういった形式のゲームは普段あまりやらないのでよくわからないのですが、上記のキャラクターや関連ステージなんかを有料DLCとかで出してくれたら嬉しいですね。



シリーズ・キャラによる格差

作品・シリーズやキャラクターによって格差が出てきてしまうのも仕方ないことではあると思いますが残念な所ですね。やはり『ロックマンX DiVE』というタイトルであるため『X』シリーズのキャラクターが優遇されがちになっています。


例えば『X』シリーズ主人公のエックスはアーマー違いなどで15種類が実装されています。ゼロは10種類(『ゼロ』シリーズ含まず)、サブキャラであるアイリスも6種類実装されています。対してすべての始祖であるロックマンはわずか3種類(通常・サンダービーム・スパロク)。やっぱりせめてパワーロックマンとジェットロックマン当たりのバリエーションは欲しかったですね。


さらに『DASH』や『流星』あたりはさらに不遇。『DASH』の主人公であるロック・ヴォルナットは2種類のみで、通常のデザインのロックはAランクのカードのみになっています。「ロックマン・トリッガー」名義でのSランクカードなんかがあったら良かったなと思います。ちなみに『DASH』のサブキャラであるトロン・ボーンは3種類(主人公・・・)。まあ元がソシャゲなので、「水着イベント!」とかでガチャに誘導しやすい人気女性キャラの方が増えていきがちなのは仕方ないかもしれないですね。


あとはキャラによる性能格差も大きかったと思います。同じSランクのキャラでもやはりあとから実装されたと思われるキャラクターの方が圧倒的に強いです。これはソシャゲである以上キャラ性能がインフレしていくのはある意味宿命かもしれないですが、終盤ある程度の攻略スピードを確保しようとするとどうしても使うキャラに偏りが出てしまいます。



図鑑機能が欲しかった

良い所に書いたのですが本作のキャラクターのビジュアルは非常にクオリティが高いので、それをいかした図鑑機能があったら良かったと思います。

キャラクター画面ではキャラの絵・3Dモデル以外はステータスやスキルと言った表示しかないので、「どの作品に登場した」「どんな活躍をしたどんなキャラクター」みたいな図鑑機能が無いのが残念でした。原作をやっていない作品のキャラは、どんなキャラでどんな特徴があるかもよくわからないんですよね・・・。


たまにゲームが落ちる

これは僕の環境の問題かもしれませんが(一応Steamのゲームぐらいなら普通に問題なくできるスペックだけど)、たまにゲームが突然落ちました。体感で8~10時間に1回ぐらいの頻度かなと思います。ステージ開始時のキャラ選択画面で落ちることが多かったですね。

各ステージクリア時にオートセーブされるので落ちてもそこまでの大惨事にはならないですが、キャラやカードの購入・強化といった作業は消えてしまうので、長い時間出撃しないで強化等行う場合はこまめなセーブをすることをお勧めします。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:85点


ソシャゲが元のゲームなので「どうかな?」とは思いましたが、買い切りオフライン版となったことでソシャゲのマイナスポイントは概ね解消されてがっつり遊べる大ボリュームのロックマンお祭りゲームになっていました。ビジュアル面のクオリティも非常に高く、価格以上に十分楽しませてもらえました。個人的には非常に満足できた作品です。「オフライン版出してくれてありがとう!!」と言いたい作品ですね。


実績はコンプリートしましたが、まだ残っているステージや育成していないカードもありますので、のんびり進めていこうと思います。




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