『ロックマンX アニバーサリーコレクション』の感想とレビューです。
<目次>
『ロックマンX アニバーサリーコレクション』
定価:3,300円(税別)*1
機種:PS4、Xbox One、Steam、Switch
発売:2018年7月26日発売
歴代のロックマンXシリーズ作品を多数収録したコレクション。本作の収録タイトルは『ロックマンX』から『ロックマンX4』までの4作品。
【収録タイトル】
- ロックマンX
- ロックマンX2
- ロックマンX3
- ロックマンX4
既存の『ロックマン』シリーズとは異なるコンセプト・世界観でもって新機軸を切り開いた『ロックマンX』シリーズ。本作ではスーパーファミコンで発売された初代『X』から『X4』までのナンバリング作品4作がラインナップされています。
アニバーサリーのタイトルの通り、『ロックマンX』シリーズの25周年を記念する作品となっています。リアルタイムにスーファミでプレイしていた世代としては、もう25年も経っているのかとしみじみ思います。
アニバーサリーコレクションの特徴
まずは『アニバーサリーコレクション』の製品全体としての主な特徴をご紹介していきます。
<原作からの忠実な移植>
本作に収録されている作品は、ゲーム内容やグラフィック等についてはすべて元の製品(以後、原作)からの忠実な移植となります。この部分は『ロックマンクラシックスコレクション』のシリーズと同様です。
かつてPSPで発売された移植作品である『イレギュラーハンターX』のようなアレンジや新解釈は入っていません。ただし、原作ではパスワードでの再開だった作品も進行状況をセーブ/ロードでの再開ができるようになっており、機能面ではきちんと時代に合わせたものとなっています。ただ、ロックマンの方の『クラシックスコレクション』にあった中断セーブ機能はなくなっています。リトライの手間が省けて便利だったのに残念…。
<初心者も安心。駆け出しハンターモード>
敵から受けるダメージを半減化する「駆け出しハンターモード」が追加されています。シリーズ初心者やアクションが得意でないプレイヤーにも安心して楽しんでもらえるようにとの配慮がされています。
<やり込み要素、ハンターメダル>
本作オリジナルのやり込み要素の一つとして「ハンターメダル」が用意されています。いわゆる実績解除というやつで、特定の行動をすると入手できるようになっています。「各シナリオをクリアする」「アーマーを全てそろえる」といったオーソドックスなものから、「指定のボスを特定の武器で倒す」「ナウマンダーの鼻を切り落とす」「アルマージの装甲をはがす」といったものまで色々とバラエティーに富んだ課題が用意されています。
<手応え十分。Xチャレンジ>
移植となる4作品とは別に、新たに収録されたのが「Xチャレンジ」モード。『ロックマンX』シリーズ歴代のボス達がタッグを組んで襲い来る1vs2のバトルモードです。
「ペンギーゴ&キバトドス」の氷コンビや「イーグリード&フクロウル」の飛行コンビなどシリーズを超えた8大ボスの組み合わせの他、「ドップラー&オー・イナリ―」や「カーネル&ジェネラル」といったな凶悪すぎるストーリーボスの組み合わせ等々、各作品をやり込んだ熟練者でもやりごたえ十分の内容となっています。夢の競演か、それとも悪夢か・・・。
プレイした感想としては難易度ノーマルでもかなり難しかったです。逆にイージーまで落とすと少し手応えがなくなりすぎてしまったかな。ちなみに個人的にはペガシオンに一番ヘイトが貯まりました(笑)。ちょいちょい登場する上にあのタックルがうざい・・・。
<オリジナルアニメ「The Day of Σ」>
過去にPSPで発売された『イレギュラーハンターX』に収録されていたオリジナルアニメーションの「The Day of Σ」がミュージアムモードに収録されています。
シグマが反乱を起こすまでの経緯などが描かれています。時間も割と長めでしっかりと作られたアニメーションとなっており、シリーズのファンならば必見ですね。初代『X』の前日譚のような話となっておりますので、これから初めてプレイする方も先に観ておいて損はないと思います。
<充実のミュージアムモード>
上記の「The Day of Σ」の他にも、ギャラリー・ミュージックプレイヤー・PVシアターなど、充実の内容が用意されています。
ギャラリーでは作品イラストや貴重な設定画等が閲覧可能。そしてミュージックプレイヤーでは各作品のBGMに加え、『X4』では仲間由紀恵さんの歌う伝説の主題歌も!
PVシアターでは原作発売当時のテレビCMなどが収録されています。一部は開発中の画面だったりするため、見たことない装備や敵が映ってたりするのも見ていて面白いです。
収録作品の感想・レビュー
続いて収録されている各作品についてのレビューや気になるポイントをご紹介していきます。個々の作品の内容についてのネタバレが含まれる部分もございますので、ご注意ください。
『ロックマンX』
画像出典:ロックマン公式サイト
対応機種:スーパーファミコン
発売日付:1993年12月17日
作品評価:80点
<スタイリッシュな新時代のロックマン>
スーパーファミコンに突如現れた新しいロックマンシリーズ『X』。
本筋の『ロックマン』シリーズに比べて、新たに取り入れられたダッシュや壁蹴り等のアクションによって、よりスピード感と爽快感の高い新機軸のシリーズとなりました。
壁を蹴ることでアクション性に上下も加わり、画面全体をハイスピードで駆け抜けるダイナミックな爽快感は、今もなお色褪せないモノがあります。
<シリアスで硬派な世界感>
コミカルでどこか可愛らしさのあった本家『ロックマン』シリーズに対し、『X』はシリアスな雰囲気と高いストーリー性が売りになっています。本作『ロックマンX』では何といっても先輩ハンターゼロとの友情と、例の"受け継ぎイベント"が一番の見どころになるでしょう。8ステージでアームパーツをあえて取らずにシグマステージに進むようにしていた人も少なくないのではないでしょうか。
ちなみに『ロックマンX』といえば今は無き月間雑誌「コミックボンボン」で連載されていた岩本佳浩さんによるコミカライズが非常に印象的でした。小学生向けの雑誌で連載されていたとは思えないくらい、『X』シリーズのシリアスな世界観を見事に物語として昇華させた熱く重厚な作品は、大人になった今読んでも毎回引き込まれます。『X』シリーズファンで未読の方にはこちらもぜひお薦めです。
<強化パーツで成長するロックマン!>
各ステージに隠された「ヘッド」「ボディ」「フット」「アーム」のパーツを見つけ出して装備することで、プレイヤーキャラクター"エックス"はダッシュや強化チャージショットなどの新たな能力を身に付けていきます。パーツの装着で、エックスの外見も変化していくためビジュアル的にもキャラクターの成長を感じられるのが斬新なシステムでした。(『ロックマン』シリーズのラッシュとの合体は一時的なものだったし)
また、8大ステージに隠されたライフアップを入手することでエックスのライフゲージ(HP)が増えていくのも『X』シリーズではお馴染みのシステムとなりました。前述のパーツと併せて、より"プレイヤーと共に成長していく感"の強いキャラクターとなっています。
<攻略のカギとなる特殊武器>
ボスを倒すことで入手できる特殊武器ですが、ボスに弱点となる武器を当てた時に「凍り付く」「感電してアーマーがはがれる」などのビジュアル的にもわかりやすい弱点演出が加えられるようになりました(全ボスではないですが)。
また、アームパーツを入手することですべての特殊武器がチャージ可能になり、通常とは違った効果を発揮するようになりました。これにより対ボス戦やステージ攻略の戦略により幅が出るようになっています。
<隠し奥義、波動拳>
一定の条件を満たすことで、同じCAPCOMの作品である『ストリートファイター』でお馴染みの技「波動拳」を習得することができます。原作発売当時は"裏ワザ"なんて言われていた気がしますが、ストーリーとも関係なく入手方法についても一切の説明がないため、完全に製作側のお遊び要素ですね。
発動時はライフが満タンである必要があったり本家『ストリートファイター』と同様にコマンドを入力する必要があったりと、意外と使いどころが難しい波動拳ですが、当ててしまえばボスも一発で倒せるという反則級のまさに"裏ワザ"となっています。
『ロックマンX2』
画像出典:ロックマン公式サイト
対応機種:スーパーファミコン
発売日付:1994年12月16日
作品評価:95点
<さらに進化を遂げた『X』の最高傑作>
本作は『X』シリーズ歴代最高傑作に上げる人も多い作品です(僕も同意見)。
クリアまでの所要時間や強化パーツ・特殊武器の性能、ボスやステージの難易度のバランスがちょうどいい感じに仕上がっています。多分ですが個人的にも『X』シリーズの中で一番やりこんだ(多く周回した)思い入れの強い作品です。
前作ではフットパーツが必要だったダッシュがノーマル状態で標準装備となりました。強化パーツにより使用可能となるエアダッシュや強力なダブルチャージショットも相まってさらにスピード感やテンポが良くなっています。
また、本作からノーマル状態でラスボスまで行くことも可能となり(前作ではストーリー上フットとアームの装着は強制)、縛りプレイとして楽しむことも可能です。
<新たな敵、カウンターハンター>
エックスの新たな敵として、登場したカウンターハンターの三人組、アジール・サーゲス・バイオレン。それぞれに個性が強く、キャラクターとしても非常に魅力的で、本作の評価を高めている一因となっていることは間違いないでしょう。
また、登場パターンや演出も今までにはない形となっていて、8大ボスのステージにランダムで現れ撃破すると特殊武器のかわりに「前作でXを庇って自爆したゼロのパーツ」を入手することができます。3つのパーツをすべて集めると、終盤のストーリーに変化が・・・。
<隠し奥義、昇竜拳>
前作の波動拳に引き続き、本作では『ストリートファイター』から「昇竜拳」を習得することができます。ライフ満タン時にコマンドを入力することで発動し、ボスでも一発で倒せるという仕様は前作と同様です。
ちなみに昇竜拳を習得できるシグマステージで待ち受けているボスは、「どうぞ昇竜拳をお試しください」とでも言わんばかりの形状に謎の進化をとげたアジールさん・・・。8大ステージで登場する通常状態は本作屈指とも言える強さだったのですが、ここではネット上で通称"アジフライ"と揶揄されているぐらいに弱体化を遂げた上に昇竜拳の練習台にされてしまう(というか昇竜拳はほぼこいつにしか使わない)始末。不憫・・・。
<復活のゼロ、そして黒いゼロ>
ネタバレ注意!
本作ではシナリオ終盤でシグマの手により復活し洗脳された状態のゼロと戦うことになります。
しかし、前述のカウンターハンターから得られるゼロのパーツをすべて集めていると、シグマの手によって復活したと思われていたのはコピーという設定になり、Dr.ケインの手で復活したゼロが助けに来るというイベントに変化します。この時に本物のゼロに瞬殺されるコピーはボディの色が黒くなり、後々のシリーズでも(主に隠し要素として)登場する通称"黒ゼロ"となります。
復活したゼロが助けに来るというのは展開として熱いのですが、ゼロとの戦闘はできなくなるのでどちらをとるかは毎回悩むところです。
<徐々に明らかになる謎>
ネタバレ注意!
本作から少しずつゼロの正体や本家『ロックマン』シリーズとの関連が明かされていきます。
カウンターハンターのうちの一人は、『ロックマン』シリーズではお馴染みの宿敵W氏に容姿が酷似していたり、ロックマンとエックスの製作者であるライト博士を知っているような発言をしています。
また、シグマがゼロについて語ったセリフ「奴は・・・さいごの・・・ワイ・・・ナン・・・ズの・・・」は、シリーズをよく知る人なら一発でピンときますね。
ワイナンズ、いったい何者なんだ・・・。
『ロックマンX3』
画像出典:ロックマン公式サイト
対応機種:スーパーファミコン、プレステ、セガサターン
発売日付:1995年12月1日
作品評価:90点
<ついにゼロが操作可能に!>
本作ではついにゼロがプレイヤーキャラとして操作可能になりました。
ステージの途中でゼロを呼び出すことで、エックスと入れ替わる形で操作可能になります。ダブルチャージショットに加えて強力なサーベルが初めから使用できライフゲージもエックスより長く、明らかな強キャラクターとなっています。しかし、ボスと戦えない(一部を除く)、一度ミスすると二度と使えなくなるなどのデメリットもあるので過信は禁物。
ちなみにゼロ操作時の専用BGMはシリーズ屈指のカッコよさだと思います。
<サードアーマーはシリーズ屈指のカッコよさ>
今回の強化パーツ、サードアーマーは見た目だけで行くとシリーズ屈指のカッコよさだと思います。これか『X4』のアルティメットアーマーが一番ですね。ただ、暴発の多いバリアブルエアダッシュ、使い勝手が微妙なクロスチャージショットなど性能は正直イマイチ。
あと個人的にはアームパーツの取得を最後にできない(ヘッドとボディは取得にアームパーツが必要)のがあまり好きじゃないです。なんとなくですが(笑)
<某所で大人気のナイトメアポリス>
前作のカウンターハンターに続き、本作では8大ボスとは別枠のライバルキャラとしてナイトメアポリス、ヴァジュリーラFFとマンダレーラBBの二人組が登場します。さらに終盤この二体は合体して「ゴッドカルマシーン・O・イナリー」として登場します。見た目もなかなかカッコイイんですが、ネーミングがいいセンスしていると思います。
そしてヴァジュリーラさんは一部の方面で根強い人気が。詳しくは岩本版コミックをご参照。
メぇぇぇ~~リぃぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーースぅ!!
ひゃーはっはっはっははぁーーっ
<強化チップで黄金のエックス!>
本作では4種の強化パーツに加えて、パーツの性能をさらにアップするチップが各地に隠されています。本来はフット・ボディ・ヘッド・アームのどれか一つのチップしか取れませんが、条件を満たすことで全ての効果を持ったハイパーチップを入手することができます。(なので個別のチップは取る必要なし。むしろ一つでも取ってしまうとハイパーチップが取れないというトラップ)
このハイパーチップを入手するとエックスのボディが金色になります。わかりやすく強そうになり"最終進化"感があっていいですね。
<今回の隠し要素はゼロのセイバー>
波動拳・昇竜拳に続いて今回の隠し要素は竜巻旋風脚・・・ではなく、一定の条件を満たすことでゼロのセイバー(剣)を入手することが可能に。ゼットセイバーを入手してバスターを最大までチャージすると、クロスチャージショットに加えて衝撃波付きのセイバーによる剣撃を繰り出すことが可能に。
『ロックマンX4』
画像出典:ロックマン公式サイト
対応機種:プレステ、セガサターン
発売日付:1997年8月1日
作品評価:80点
<進化を遂げたロックマンX>
本作よりハードがスーパーファミコンからプレステ・セガサターンに変更となりました。オープニングや作中にアニメーションが入るようになり、エックス・ゼロ・8大ボスをはじめとする各主要キャラクターにボイスが入りました。当然ながらステージやボス戦闘の演出のクオリティも上がっていますが、『ロックマンX』シリーズの最大の特徴であるスピード感のあるスタイリッシュなアクション性は損なわれていません。
ちなみにオープニングとエンディングのテーマ曲を歌っているのは仲間由紀恵さん。あまり歌のイメージがない人も多いのではないでしょうか。
<エックスとゼロ、ダブル主人公!!>
本作からプレイヤーキャラをエックスとゼロの2名から選べるようになりました。ゼロについても、用途限定の助っ人扱いだった『X3』の時とは違い完全にもう一人の主人公としてストーリーが用意されています。ゲームの開始時にどちらの主人公を操作するかを選択しますが、そのセーブデータ内では途中で変更することは出来ません。
エックスとゼロでは攻撃方法や取得できる武器が全く異なるため、一本で2度遊べるゲームとなっています。ちなみに個人的にはゼロの方が操作していて楽しいです(ゼロの特徴は後述)。
<フォースアーマーとアルティメットアーマー>
今回のエックスの強化パーツですが、2種類のアーマーが用意されています。
まずはいつもの通り4種類のパーツを集めていく「フォースアーマー」。従来通りの白を基調としたアーマーでこちらも中々のカッコよさです。
そして今回の隠し要素として用意されているのが第2の装備「アルティメットアーマー」。キャラ選択画面でコマンドを入力すると入手することができるようになります。初めからフル装備で入手できる、ボディパーツのギガクラッシュ(ノヴァストライク)が打ち放題など、隠し要素の名に恥じぬ性能となっています。
そしてなによりもアルティメットアーマーはカッコイイ!!隠し要素ながらフィギュア化して発売されるほどの人気を誇り、個人的にも『X』のシリーズ通しても一番好きなアーマーです。また、アルティメットアーマーといえば本レビューでも度々登場している岩本版コミックでのエックスのぶっ飛びっぷりですね。残念ながらコミック版は本作X4でほぼ打ち切りのような形で終わってしまいましたが、復刻版は書き下ろしページもかなり追加されてますので気になる方は是非チェックしてみてください。
\みっとも無い/
ちなみにアルティメットアーマー装備で打ち放題となるノヴァストライクですが、何も考えずに連発しているだけで大半のボスは倒せてしまうレベルのゲームバランスブレイカーとなっています。攻略が困難な場合は使ってみるといいかもしれませんが、ゲーム自体の楽しさ(手応え)を無くしてしまう可能性もあるのでご注意。
<近接攻撃主体でアクション要素の強いゼロ>
本作から完全にもう一人の主人公となったゼロですが、攻撃方法はサーベルによる近接攻撃がメインとなります(前作まで使えたはずのバスターはなぜか使用不可に)。バスターによる射撃攻撃が基本だった『ロックマン』シリーズや『X』シリーズとしては新鮮ですね。射程が短い点や次項のラーニング要素も含めて、ゼロはエックスよりも難易度高めな上級者向けとなっています。
本作では前述の通り操作キャラクターの途中変更ができないためエックスとゼロで最低でも都合2周する必要があるのですが、2人の攻撃方法がかなり差別化されているためマンネリ化することなく楽しめるようになっていると思います。
ちなみにゼロの方の隠し要素は「黒ゼロ」。キャラ選択時にコマンドを入力することで『X2』のゼロ復活シナリオに登場した黒色のボディとなります。エックスのアルティメットアーマーと違い、性能面での違いはないためあくまでお好みで。
<ボスの武器は"ラーニング"するゼロ>
ロックマンと言えば倒したボスの武器を使えるようになるのがお馴染みですが、ゼロの場合は様々な技や動きを"ラーニング"する形となります。
上方向や下方向への攻撃といった新技やエアダッシュや2段ジャンプのような新アクションもあり、ボスを攻略する度にできることが増えていきます。なお、ゼロの場合ラーニングした技の発動はコマンド入力(エックスのように武器を変更する形じゃない)となっているため、慣れていない人にはエックスよりも難しく感じさせる一因になっています。逆に慣れてくると状況に応じて咄嗟にできることが増えるため、より"プレイヤーとキャラクターが共に成長している感"があって楽しいです。
ちなみにゼロがラーニングできる技は「龍炎刃」「落鳳破」「空円舞」といったように漢字の技名となっていてカッコいいです。
<完全に主人公のゼロ>
ネタバレ注意!
『X』シリーズの特徴であるシリアスなストーリーですが、本作では特にゼロのシナリオに力が入れられています(というか完全にゼロが主人公)。
ゼロ側のシナリオのみに登場するシリーズ初のヒロインとなる女性型レプリロイド「アイリス」。ゼロとアイリスの悲しい行く末はアニメーションで用意されていますが、シリーズ屈指の印象的な名シーンです。
また、『X2』から示唆されていたゼロの正体ですが、本作ではゼロの過去がアニメーションとして描かれ、製作者とされるワ○リー博士も登場しました。
全体通しての感想!
改めて各作品の個人的な感想は以下の通り。
- 『X』 ・・・ 80点。良作シリーズの原点
- 『X2』 ・・・ 95点。今でも十分楽しい最高傑作
- 『X3』 ・・・ 90点。様々な要素が追加された正統進化作品
- 『X4』 ・・・ 80点。ゼロとのダブル主人公に
本作に収録されている4作品はどれも今だに評価が高く、安定して楽しめる良作揃いのラインナップとなっています。アクション好きの方には鉄板でオススメできる名作と言って差し支えないですね。また、新規で収録された「Xチャレンジ」により、原作のシリーズをやり込んだという人にもプレイし応えのある内容となっています。(ダブルボス連戦、マジで辛かった・・・)
続く『X5』から『X8』まで収録した『アニバーサリーコレクション2』も同時に発売され、『アニバーサリーコレクション1』と『アニバーサリーコレクション2』セットとなったダブルパックも発売されています。
【次作アニコレ2のレビュー】
www.yumekichi-blog.com
*1:PS4パッケージ版の場合。ハードや購入方法により異なります