ゆめろぐ

ゆめろぐ

仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

【映画感想】『沈黙の艦隊』




2023年9月29日に公開された『沈黙の艦隊』の感想です。


有名な同名漫画の映画化作品。ちなみに原作は未読。
本作単体としては楽しめましたが、続編を前提とした内容でもあったこともあってあまり書くことが無く今回は結構短め。


以下、本作のネタバレを一部含んでいる場合がありますので予めご了承ください。





目次

 



基本情報


画像出典:公式Twitter(@silent_KANTAI)


 

  • 監督:吉野耕平
  • 原作:かわぐちかいじ
  • 公開:2023年9月29日
  • 評価:★3(最高★5)

 
 
かわぐちかいじによる同名漫画の映画化作品。
大沢たかおが主演兼プロデューサーを務め、防衛省・海上自衛隊が製作協力をしている。




 

感想

日本初の原子力潜水艦「シーバット」を巡るストーリーに、世界情勢や日米関係・国防等を絡めた群像劇。と言った感じの話。前述の通り原作の漫画は未読でしたが、全32巻というほどよい長さだったのでこれから読んでみようと思います。


本作単体の映画としては普通に楽しめました。ただ、原作を知らないので「シーバット」を奪って反乱を起こした海江田の目的は何なのか?というのが観ている際の軸となっていましたが、物語が進んでいくにつれて海江田の人物像や目的らしきものは少しずつ明かされていくものの最後には「目的明かされへんのかーい!!」という感じでやや消化不良な感じにもなりました。原作が全32巻ということは映画1本では入りきらずに連作前提ということはまあ当たり前の話ではあると思いますが、結局本作のみでは重要な部分はほとんど明かされていないので「次回に期待!!」という部分が大きいかなと思います。ちなみにざっと調べた限り続編についての公式の情報は現時点では出ていないみたいですね。



潜水艦戦についてはビジュアル的にはどうしても地味になりそうなイメージがありますが、両陣営のキャラクターや潜水艦の映像をカット割りで映して退屈させないような演出になっており、戦闘シーンに物足りなさは感じませんでした。特に交響曲に合わせての戦闘シーンはかなり印象的だったと思います。


出演の俳優陣の演技も良く、(変なゲストタレントみたいのがいなかったこともあって)しっかりと物語に引き込まれました。


改めての総評としては普通に楽しめましたが、物語の重要な部分はまだ全然開示されていないため、「続編どうなるかによる」といった部分が大きかった作品かなと思います。
とりあえずは続編の情報を楽しみに待ちたいと思います。
 
 

ドラマ版『沈黙の艦隊 シーズン1 〜東京湾大海戦〜』

映画公開の約4か月後の2024年2月からAmazon Prime Videoにてドラマ版『沈黙の艦隊 シーズン1 〜東京湾大海戦〜』が配信されました。

全8話で1話だいたい50分前後。映画版の内容に未公開シーンとその後のストーリーを追加した内容になっています。話の内容的には1~4話ぐらいまでが映画版のストーリー(+未公開シーン)で、5話目以降がその続編とも言える内容で、映画2作目となる『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(2025年9月公開)もこのドラマ版の最終話から続く内容になっているようなので、ドラマ版を飛ばして映画1作目⇒映画2作目と見てしまうと話が飛んでしまうようです。なので、映画版とドラマ版のどっちか片方を見るとすると、映画版の内容すべてが網羅されつつその続きも描かれているドラマ版を見るのがいいと思います。

今回映画2作目を観に行く前にドラマ版を一気見しました。以下各話内容のメモです。
※がっつりネタバレの内容になっていますのでご注意ください。


<1話>
海上自衛隊通常動力型潜水艦「やまなみ」が沈没。やまなみ艦長の海江田が米軍第7艦隊原子力潜水艦「シーバット」艦長に就任し、シーバット計画が始動するが「シーバット」は命令を無視して逃亡。「たつなみ」艦長の深町は「シーバット」の捕獲を命じられる。

<2話>
米軍はシーバットに攻撃を開始。シーバットは第7艦隊と交戦し、独立国「やまと」の建国を宣言する。

<3話>
深町は「やまと」に乗艦し海江田との交渉に臨む。世界を一つの国家にすることが目的だと語る海江田。「やまと」と第7艦隊の本格的な戦闘が開始される。

<4話>
追撃する第7艦隊の潜水艦を魚雷も使わずに撃退する「やまと」。海江田は深町に日本と軍事同盟を結ぶと宣言する。
内閣は「やまと」を守るための海上自衛隊の防衛出動を決断し、日米首脳会談に臨む。

<5話>
米国の要求を拒否し交渉を開始する内閣。
洋上では「やまと」を護衛する海上自衛隊第2艦隊と米軍第3艦隊の睨み合いとなる中、米国艦の撃ったミサイルが海上自衛隊の艦船に命中する。戦闘が開始され日米の首脳会談も決裂。「たつなみ」も到着し深町は海江田を止めようとするが、「やまと」は第3艦隊空母エイブラハム・リンカーンを轟沈させて行方をくらませる。

<6話>
海江田は日本国との交渉のため東京湾へ向かう。そしてそれを追う第7艦隊。「やまと」の存在と、海江田との交渉を行うことを内閣は国民に公表する。
「やまと」は海上自衛隊の浮きドッグ艦「サザンクロス」に入港し補給を受け、海江田は単身日本国首相との条約交渉に臨む。

<7話>
「やまと」との友好条約締結の位置を示す首相。その条件として自衛隊と「やまと」を国連の指揮下において審判を仰ぐことを提示し、海江田もそれを了承する。去り際核弾頭を保有していることを明かす海江田。国連参加のためNYへ向かう「やまと」とそれを東京湾内で沈めようとする第7艦隊。東京湾での開戦を阻止するべく「たつなみ」も出港する。米国艦隊からのサザンクロスへの攻撃が開始され、「やまと」は窮地に陥る。

<8話>
サザンクロスと「やまと」を守るため深町は米軍艦を撃つことを決断。沈没着底するサザンクロスから脱出する「やまと」。なおも「やまと」への攻撃を続ける米国艦隊。「やまと」を護衛することを選択した「たつなみ」は被弾して沈降する。「やまと」の救援により「たつなみ」は浮上に成功。日本政府のメディアも利用した呼びかけにより米軍艦隊は攻撃を中止。「やまと」はNYを目指し、相模トラフから太平洋に消えていった。



沈黙の艦隊

沈黙の艦隊

  • 大沢たかお
Amazon