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『ロックマン クラシックスコレクション』の感想【ゲームレビュー】




『ロックマン クラシックスコレクション』の感想とレビューです。
PS4のダウンロード版をプレイしました。
 


<目次>

 
 

『ロックマン クラシックスコレクション』


画像出典:ロックマン公式サイト
 
 
定価:2,315円(税別)*1
機種:PS4、Xbox One、Steam、3DS*2
発売:2016年5月26日発売
  

歴代のロックマンシリーズ作品を多数収録したコレクション作品。本作の収録タイトルは初代『ロックマン』から『ロックマン6』までの4作品。
DL版での販売がメインで、パッケージで入手しようとすると色々と注意事項(特にSwitch版)があります。
 
 

【収録タイトル】

  • ロックマン
  • ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
  • ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?
  • ロックマン4 新たなる野望!!
  • ロックマン5 ブルースの罠!?
  • ロックマン6 史上最大の戦い!!


ファミコン作品の『1』から『6』収録され、ロックマンシリーズの原点と進化が楽しめるラインナップとなっています。



【販売方法】

前述の通り本作は販売方法がやや特殊で、ダウンロード販売がメインになっています。
まず、PS4、Xbox One、Steamでは基本的にはDL販売で、単体でのパッケージ販売はありません


パッケージで入手する方法は以下の通りいくつかありますが、全て事前に確認しておくべき注意点があります。

  • 3DS版
  • 5in1 スペシャルBOX版(PS4,Switch)
  • Switch版1+2


3DS版は初期に発売されたため、他のバージョンでは実装されているチャレンジモードのランキング機能や画面調整機能がありません。5in1版は名前の通り5本のソフト(クラコレ1と2、ロックマン11、Xアニコレ1と2)がセットになったもののため、現状他のソフトを所有していなければ選択肢としてもアリかもしれませんが、現在はやや入手困難かも。

Switch版の1+2は要注意です。『クラシックスコレクション1』はパッケージ版になっていますが、『クラシックスコレクション2』はダウンロードコードが封入される形式でしかも現状既にコードの期限は切れています(2020年5月25日まで)。今から購入しても、タイトルの通りにコレクションの1と2を両方遊ぶことは出来ません。流石にもう店舗で見かけることはありませんが、Amazon等ではマケプレでしれっと定価よりちょい安いぐらいで売っていたりします。「どうしても1のSwitchパッケージ版がほしいんだ」という方以外には普通に別のハードのDL版を購入されることをおススメします。


 


 
 

クラシックスコレクションの特徴

まずは『クラシックスコレクション』の製品全体としての主な特徴をご紹介していきます。


 
<非常に忠実な移植作>

本作に収録されている作品は、ゲーム内容やグラフィック等についてはすべてファミコン版の元製品(以後、原作と呼称)からの忠実な移植となります。悪く言えばそのままです。
かつてPSPで発売された『ロックマンロックマン』や『イレギュラーハンターX』のようなリメイク作とは異なります。


ただし、原作ではパスワードでの再開だった作品も進行状況をセーブ/ロードでの再開ができるようになっており、機能面ではきちんと進化を遂げています。



<セーブ/ロード機能が追加>

ロックマンシリーズと言えばお馴染みのパスワードに加え、いつでもセーブ/ロードが可能になりました。
 
例えば、ゲームオーバーになってステージの最初からやり直さずに、ボス前でセーブしておいてそこから何度でも再挑戦といったことが可能になりました。



<手応え十分。チャレンジモード>

各作品毎にストーリーモードとは別に「チャレンジモード」が新たに収録されています。複数のステージを繋ぎ合わせたリミックスステージや、ボスとの連戦、バスター縛りでのボス連戦など、シリーズ熟練者にとってもプレイし応えのあるモードとなっています。しかもトロコンするためにはチャレンジに定められたタイム以内でクリアする必要があり、これがかなりシビアで根気と腕が試されます。「絶対無理だろ」と思うようなステージもかなりありますが、何度もミスして何度も繰り返しているうちに体で覚えていき、最終的にクリアできるようになるのはロックマンシリーズの神髄と言えるのではないでしょうか。



<世界観を楽しめるデータベースとミュージアム>

各作品毎に登場ロボットたちのデータベースや設定資料などが閲覧できるミュージアムモードが用意されています。

未採用となったボスのスケッチなども収録されており、中には後の作品で実際に登場したボスのもとになっていそうなやつも(残念ながらボンドマンはいなかった・・・)。見ごたえありです。





収録作品の感想・レビュー

続いて収録されている各作品についてのレビューや気になるポイントをご紹介していきます。
個々の作品の内容についてのネタバレが含まれる部分もございますので、ご注意ください。



『ロックマン』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:ファミコン
発売日付:1987年12月17日
作品評価:60点


<すべての原点>

言うまでもなくロックマンシリーズ第一作にしてすべての原点。
最初の作品ということで内容はシンプル。このころはまだスライディングもチャージショットもなく、アクションはバスターとジャンプ(+特殊武器)のみ。ラッシュなどのサポートメカもまだ未登場で、ライト博士とロールちゃんもエンディングで一瞬出てくるくらいです。しかしながら各地のボスを倒して武器を入手し、ワイリーステージに挑むというシリーズの根幹はすでに本作で完成しています。ちなみに本作のみボスが6体でした。容量の問題らしいですが、次作以降もハードは変わっていないため何かしらの技術の向上か方式の変更があったのでしょうか。


ファミコン時代ゆえの難易度の高さもあって、今遊んでもプレイし甲斐のある作品になっていました。特にみんなのトラウマと名高いイエローデビルの凶悪さは健在。



<特殊武器がかなり重要>

ボスの弱点となる武器を見つけて攻撃というのはシリーズのお決まりですが、初代の本作は特殊武器の重要度が特に高いように思いました。というか、通常バスターでは強敵のアイスマンもエレキマンも弱点を突けば最悪ボタン連打でごり押しできる程。

逆に豆バスター縛りで歯ごたえのあるプレイを楽しむのもいいかもしれません。



『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:ファミコン
発売日付:1988年12月24日
作品評価:75点


<順当進化の2作目>

2作目はオープニングデモ、特殊武器獲得デモ、ワイリーステージの遠景マップ等、前作よりも演出面で大幅にレベルアップしました。システム面ではサポートメカのアイテム1~3号、E缶が初登場、そしてボスはシリーズでお馴染みの8体になりました。本作のボスは個性的でデザインも良く、個人的には本作「2」か「6」のボスが一番好きです(有賀作品の影響もあるかも)。


難易度は前作に引き続き高く、特殊武器なしでのボス戦はかなり歯ごたえのあるバトルが楽しめます。




<別の意味でも思い入れ深い作品>

ゲーム自体とは関係ないですが、ニコニコ世代の僕としては違う意味でも思い入れの深い作品。当時めちゃくちゃ流行っていた「おっくせんまん」「エアーマンが倒せない」は本作から。


「おっくせんまん」(正確なタイトルは「思い出は億千万」)は本作のワイリーステージ1・2のBGMが元。「エアーマンが倒せない」もすごく流行りましたが、実際にはそれほど凶悪な強さでもなかったりします。
 
 

『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:ファミコン
発売日付:1990年9月28日
作品評価:70点



<ブルースとラッシュが初登場>

シリーズレギュラーキャラとなるブルースとラッシュが初登場。
このころのブルースは敵か味方はまあわからない謎の存在でした(ゲームをプレイしているだけではいきなり襲い掛かってくる新しい敵キャラにしか見えないけど)。


また、何気に『2』のボスたちとも戦えるも嬉しいポイント(ドクロボットステージ)。ストッパーの使えないクイックマンはやっぱり強い・・・。逆にスライディングがあるおかげでエアーマンのエアーシューターの回避がかなり楽になりました。



<スライディングが使用可能に>

いまではお馴染みのスライディングは本作から。
これによりバトル中の動きのバリエーションが広がり、ステージ攻略にもスピード感が増しました。回避なども選択肢が増えましたが、その分咄嗟にとらないといけない行動のミスが多くなることも。





『ロックマン4 新たなる野望!!』


画像出典:ロックマン公式サイト



対応機種:ファミコン
発売日付:1991年12月6日
作品評価:70点


<遂にチャージショットが登場>

今となってはシリーズお馴染みのチャージショットは本作から。
その影響か、前作までは豆バスター1発で倒せていたようなザコの耐久が上がっている(通常弾なら2~3発必要)ような気がするのは気のせいでしょうか。



<コサック博士、カリンカ、エディが登場>

後のシリーズ作ではレギュラー(ないし準レギュラー)格となるコサック博士、カリンカ、エディが登場。
ストーリー上は新キャラのコサック博士が黒幕となっていたため今回のボス達はDCN(ドクターコサックナンバーズ)。有賀版の漫画の影響もあってコサックナンバーズには思い入れのあるボスが多いです。

結局いつもお馴染みの"あの人"も出てくるので8体ボス撃破後のラストステージが結構長め。






『ロックマン5 ブルースの罠!?』


画像出典:ロックマン公式サイト



対応機種:ファミコン
発売日付:1992年12月4日
作品評価:75点


<比較的優しい難易度のロックマン>

初期のころの作品に比べ、この頃の作品はかなり難易度も下がっていて、初めてだったりアクションが苦手な人なんかはこの辺からやってみるのがいいかもしれません。多分初めてプレイしたシリーズ作品なので個人的に思い入れの強い作品。ジャイロマンとかカッコよくて好きでした。


システム的にはチャージショットが「ニューロックバスター」から「スーパーロックバスター」になり威力や当たり判定が上がって使いやすくなってます。他にはコサック博士作のサポートメカ「ビート」が登場、E缶のバリエーションのM缶が登場してます。あと本作のみラッシュコイルの仕様が変わっていてやや使いにくいです。




『ロックマン6 史上最大の戦い!!』


画像出典:ロックマン公式サイト



対応機種:ファミコン
発売日付:1993年11月5日
作品評価:80点


<ラッシュと合体!!>

ラッシュと合体して「ジェットロックマン」「パワーロックマン」になることができました。ジェットは機動力がアップ、パワーは通常破壊できない壁を壊して進むことができます。合体を活かしたステージギミックも用意されていて、本作の大きな特徴となっています。その代りにラッシュコイルやラッシュジェットなどのお馴染みの変形は登場しません。残念ながら今回の2つの合体は他の作品では今の所登場していません。


<8体ボスはシリーズで一番好き>

本作のボスは世界中から集められたという設定の通り、世界の国々の特徴を持った個性豊かなボスが登場します。個人的にはシリーズの中で本作のボスが一番好きです。

特にヤマトマン、トマホークマン、ナイトマン、ケンタウロスマンがカッコよくて好きです。







全体通しての感想!

改めて各作品の個人的な感想は以下の通り。
 

  • 『1』  ・・・ 60点。偉大なる初代。流石に操作性に気になる点も
  • 『2』  ・・・ 75点。難易度高めの2作目。ボス人気高め
  • 『3』  ・・・ 70点。スライディングができるように。ブルースも登場
  • 『4』  ・・・ 70点。チャージショットが可能になった
  • 『5』  ・・・ 75点。難易度優しめで初心者におすすめ
  • 『6』  ・・・ 80点。ラッシュと合体。ボスは一番好き

 
 
『1』から『6』が収録されており、ファミコン版ロックマンシリーズの成長を感じることができるラインナップでした。

『クラシックスコレクション2』では『7』から『10』のスーファミ以降の4作品が収録されています。いつか『ロックマン&フォルテ』・『ワールド5』のスペースルーラーズ・『メガワールド』の猿豚河童が収録されたクラコレ3の発売に期待したいところです。


【次作のレビュー】
www.yumekichi-blog.com





*1:PS4DL版の場合。ハードや購入方法により異なります

*2:1+2同梱版はSwitch