ゆめろぐ

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PS5『マクロス -Shooting Insight-』感想。STGとしては歯ごたえあるがキャラゲーとしては正直物足りない




PS5の『マクロス -Shooting Insight-』をプレイしました。トロコンまでプレイしたのでその感想です。


歴代のマクロスシリーズを題材にしたシューティングゲームです。シューティングゲームとしては小さな自機を上や横から見るタイプの、よくゲームセンター等にあった昔ながらのスタイルで、シューティング初心者の僕には難易度EASY(5段階の下から2番目)でもかなり歯ごたえがあって手こずりました。トロコンまでの条件もほどよく難しくて、ゲームとしてはそれなりに楽しめたと思います。ただ、マクロスのキャラゲーとして考えると「ちょっと物足りないなー」というのが正直な感想でした。




目次

 
 
 

製品概要

PS5版 マクロス -Shooting Insight- 通常版
 
 
定価:5,280円(税込)
機種:PS5、PS4、Switch、Steam
発売:2024年3月14日発売
ジャンル:新感覚スクロールシューティング
プレイ時間:28時間
作品評価:60点


プレイ時間はトロフィーコンプまでした時間。


マクロスシリーズを題材にしたゲーム作品。歴代作品の主人公達から自機を選択し、ステージを攻略していく。ストーリーは完全オリジナルで、時代を越えて各作品のキャラクターがクロスオーバーするお祭り作品(スパロボやソシャゲみたいな)になっている。ゲームモードはメインとなるストーリーモード(選択した主人公で全11面を攻略)の他、アーケードモード・模擬戦(強敵キャラとのタイマン)・ボスラッシュ等が用意されている。






作品の特徴や感想など

本作の特徴や気になるポイントなどを。


昔ながらのシューティングゲーム

本作のジャンルは公式では「新感覚スクロールシューティング」となっていますが、プレイした上でのイメージは「新感覚」というよりもどちらかというと昔ながらの(悪く言えば古臭い)シューティングゲームといった感じでした。

SFCや昔のゲームセンターによくあったタイプの、小さな自機を上や横から見て操作するタイプのシューティングで、ステージやエリアによって横スクロール・縦スクロール・360度自由移動・TPS方式の5種類が存在しています。1ステージは3エリア構成になっていて、2つのエリアを突破すると最後のエリアにボスが待ち構えているという、シューティングではお馴染みの形だと思います。


難易度はシューティングゲーム初心者の僕からするとそれなりに高く、「Very Easy・Easy・Normal・Hard・Very Hard」の5段階のうちの「Easy(大半のトロフィーがこの難易度以上が必要なため)」でも結構苦戦しました。難易度を最大の「Very Hard」にするとかなり強烈な内容になるので、シューティングゲームとしてはかなり歯ごたえがあり、初心者~熟練者まで楽しめる内容になっていたんじゃないかと思います。



ストーリーは正直オマケ程度

本作は完全オリジナルの新作ストーリーになっており、歴代作品のキャラが時代を越えてクロスオーバーする内容になっています。

ただ、ストーリーパートは動きのない立ち絵と文字のみでソシャゲ感が強く、ほぼフルプライスのPS5のゲームとしては物足りないと言わざるを得ません。また、どの主人公を選んでも内容はほとんど同じで、盛り上がるような部分も特になく、2周目以降はほぼ読み飛ばしてしまっていたのが正直な所です。登場するキャラクターも多くなく、ボイスもフルボイスではなく「うん」「ああ」といった使いまわしの物のみなので、よりソシャゲ感が強くなってしまっていました。

個人的にはストーリーについてはオマケ程度、といった感じだったと思います。



キャラゲーとしては物足りない

前述の通りストーリーはオマケ程度で登場キャラクターも少ない(プレイアブルは6名のみ)ため、キャラゲーとしては正直物足りないです。特に一番の不満点は楽曲の少なさ。ストーリー全11面のうち、1~10面にそれぞれ楽曲が1曲(流れるのは終盤のみ)、最終11面のみそれまでに出てきた一部の曲が順番に流れるといった程度。曲が流れるのは終盤(ほぼボス戦)のみで会話イベント中は途切れるしボスをすぐに倒してしまうと全然聞けないしで、マクロスの一番の売りであるはずの楽曲が全然活かせていませんでした。ここが本作の一番の不満点です。


正直マクロスゲーって、最低限のゲーム性があってお馴染みの楽曲がバンバン流れればそれだけで最低でも良作と言える(個人の感想です)と思っていたので、「マクロスのキャラゲー」としてはかなり物足りない内容でした。この部分では以前プレイしたPS VITAの『マクロスΔスクランブル』の方が圧倒的に「マクロスのゲーム遊んでる」感が強かったです。


バルキリーのモデリングは非常に良かったんですが、ゲーム中で大きく見えるのは一瞬で(ステージ中は前述の通り小さく表示されるので)、ガウォークやバトロイドへの変形も自由にできない(エリア移動で変形するけどゲーム的な部分での違いは無し)のが残念でした。



トロコンについて

最後に本作のトロコンについて軽くメモ。
本作のトロコンについてはよほどアクションやシューティングといった自分で操作する系のゲームが苦手でない限りはそこまでハードルは高くないと思います。

確実に鬼門になると思われるのは以下の2種類。

・各ステージのノーダメージクリア(難易度Easy以上)
・ストーリーをVery Hardでクリア


どちらもある程度は繰り返しプレイして身体で覚えないといけない部分はありますが、トロコンを狙う上でおススメしたいのが以下の設定。

・難易度はEasyにする(Very Hardクリアのトロフィー以外)
・AUTO RECOVERY(自動回復)をONにする
・HPとASSIST ATTACKのゲージを200%にする


難易度は「Very Hardクリア」のトロフィーを取るとき以外はEasy固定。自動回復とHPゲージは「ノーダメージクリア」には関係が無いですが、「Very Hardクリア」やボスラッシュなどが非常に楽になります。ASSIST ATTACKのゲージが多いとノーダメで瞬殺できるボスが増えるので、ノーダメージと高難易度の両方を楽にすることができると思います。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:60点


シューティングゲームとしてはそれなりに歯ごたえがあって楽しめましたが、フルプライスに近いマクロスのキャラゲーとしては今一つという感じでした。楽曲数を増やしてプレイ中流しっぱなしぐらいになっていたら自分の中ではもっと高評価のゲームになったと思います。