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【映画感想】『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』




2023年6月16日に公開された『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の感想です。


2019年に公開された『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編にあたる作品です。
一言で言えばめっちゃくちゃ面白かった!!本作はまさに「傑作」と言っていい作品だったと思います。


以下、本作のネタバレを一部含んでいる場合がありますので予めご了承ください。



目次

 


基本情報


画像出典:[スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 公式サイト]


 

  • 監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン
  • 公開:2023年6月16日
  • 評価:★4.5(最高★5)

 
 
アメコミ作品『スパイダーバース』及びその関連作品群をベースにしたCGアニメ作品。2019年に公開された『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編にあたるシリーズ2作品目。主人公は前作から引き続きマイルズ・モラレスで、映画オリジナルのストーリー。様々な世界から異なる複数のスパイダーマン達が登場するのが大きな特徴。


タイトルの『Across the Spider-Verse』は直訳すると「スパイダーバースを渡って」。
個人的には「Across the~」という言葉を見るとやっぱり『スター・ウォーズ Ep2』のBGMの「Across the stars(邦題:愛のテーマ)」が一番に思いつきます。


 

感想

めっちゃくちゃ面白かった!!

前作の感想でも「とにかく面白い!!これに尽きる」と書きましたが、本作では見事にそれを超えてきました。
ストーリーのテンポ・盛り上がり・ビジュアル・音楽といった要素は前作同様にどれもレベルが高く、「なんか4時間ぐらい上映してたんじゃないの?」ってぐらい濃密な内容だったのにあっという間に終わってしまったような感じがします。本作は元々続編がある(2部作の前編である)ということが発表されていましたが、それを忘れて途中で残りの尺が心配になるくらい盛りだくさんの展開でした。続き物ではありますが、本作単体としての盛り上がりも、次作に向けたラストのヒキもともにハイレベルな作品に仕上がっていたと思います。


スパイダーマン作品のオマージュ(というかお約束?)を思わせるシーンも多く、一番印象的だったのはやっぱり逆さ向きのマイルズと地面に普通に立っているグウェンが向き合うシーン。「マルチバース」を扱っている作品のため過去作品(もちろん実写作品も含め)の実際の映像が使われているところもあり、多分スパイダーマンが好きな人であればあるほど「良かった!面白かった!」ってなる作品なんじゃないかと思います。個人的には特にアメスパのシリーズを見直したくなりました。



前作は観ておいた方がいい

本作はシリーズ2作目にあたる作品ですが、『スパイダーマン:スパイダーバース』は絶対に見ておいた方がいいです。前作での出来事を前提としたストーリーになっているので、前作を観ていないとついていけない部分が多々あります。逆に本作のマイルズの冒頭部分は「あー、前作ラストからこう繋げるのか」と感心しました。僕も何日か前に前作をおさらいしてから観に行ったのでかなりすんなりストーリーに入れたと思います(結構忘れてるとことかもあったし)。前作は最近アマプラにも来たようなので、見れる環境がある人はせっかくなので前作おさらいしてから行った方がより楽しめるかもしれません。


他のスパイダーマン作品は特にマストではないですが、前述の通り知ってる方が感動するシーンがあったりするので、「知ってる人ほど楽しめる」という部分があるのは間違いないと思います。


吹き替え版がおすすめ

本作は字幕・吹き替えの両方観に行きましたが、個人的には吹き替え版がおすすめです。
画面の情報量が非常に多いので、文字を追わなきゃいけない字幕より集中して画面の隅々まで観ていられます。吹き替え声優陣もみんなピッタリ合っており、下手なゲスト芸能人みたいのもいないので安心して見れます。

あとはやっぱり吹き替えの方がそもそものセリフの情報量が多いですね。字幕版は文字制限があってどうしても意訳したようなセリフになってしまいがちです。今回字幕⇒吹き替えの順番で観たので、「ああ、そこそういう意味だったのね」みたいなシーンもいくつかありました。



スパイダー・ソサエティ

本作の重要キャラクターであるスパイダーマン2099/ミゲル・オハラ(前作ラストにもちょろっと出てた)が作り上げた数多くの様々な次元のスパイダーマン達で構成されたスパイダー・ソサエティ。前作も「数多くのスパイダーマンが登場するのが魅力」と言っていましたが、本作ではその非ではないぐらい無数のスパイダーマン達が登場します(何百人とかいたはず)。もちろんゲームやアニメなどどこかで見たようなスパイダーマンも(PS4の摩ベスパのアドバンススーツいたよね?)。DVDになったらゆっくりコマ送りで画面の隅々まで見たいと思う作品です。というかDVDの特典映像かオーディオコメンタリーかなんかで画面に映っているスパイダーマンを片っ端から解説していくの付けてほしい。


また、ミゲルの「アース199999のドクター・ストレンジとあいつ」のせいで大変だったみたいなセリフがありましたが、これはやっぱりMCU作品のユニバースの出来事(つまり『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のこと)を差していると思ってほぼ間違いないと思います。となると「あいつ」というのはもちろんMCUのトムホピーターのことでしょうね。ついにMCU世界にも言及したということで、今後本シリーズとMCUやSSUがどのようにかかわってくるのかも気になる所です。


ただ、本作の展開的に流石に次作に『ノー・ウェイ・ホーム』の3ピーターズが出てくるという可能性はあまり無さそう(というか本作でもサプライズでゲスト出演みたいなのもワンチャンあるかと思ったけど)。



グウェンとB・パーカー

本作のヒロインでもありもう一人の主人公のような立ち位置だったグウェン。特に作品冒頭15~20分がほとんどグウェンの話だったのは意外でしたが、本作への期待を高めるいいヒキになっていてうまい構成だったと思いました。これ冒頭のグウェンとマイルズのパートが順番逆だったらもっとダレた印象になっていたような気がします。


前作で個人的に好きだったB・パーカーは本作ではパパになっていて(MJとうまくいって良かったね)、幼いながらすでに才能の片鱗を発揮しまくっている娘のメイデイといいコンビになっていました。


他のキャラでいうと本作からのキャラのスパイダー・パンク/ホービーがいいキャラしてましたね。また、インドのスパイダーマンのパヴィトルもいいキャラしていました。Disney+で彼らを主役にした『ホワット・イフ...?』みたいな短編集をやってほしいです。



マイルズ・モラレスは帰ってくる

前述の通り本作はすでに続編が決まっており、エンドクレジットでもMCU作品ではお馴染みの「マイルズ・モラレスは帰ってくる」という文字が出ていました。続編も純粋に楽しみですが、今回MCUのアース199999にも言及があったことからも「MCU作品との合流」という観点での今後も非常に楽しみになっています。


ちなみに次作のタイトルは『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』。『Beyond the Spider-Verse』は直訳すると「スパイダーバースを超えて」。
2024年3月29日に全米公開ということで日本での正式な公開日はまだ未定っぽいですが、おおむね来年の前半という所だと思います。本作は非常にいいヒキでその後が気になる終わり方をしたので、「来年まで待たないといけないのか!」という気持ちもありつつ「とりあえず来年で決まってて良かった」という思いもありますね。とにかく次が非常に楽しみです。本作の完成度が非常に高かったので、次作もそれなりの内容でないと「尻すぼみになった」なんて言われかねないのでそこも含めて期待したいところです。


【次作で気になる点(本作ラストのネタバレなので白文字)】
マイルズとアース42のマイルズ(プラウラー)の対決。もしくは共闘?クレジットでも意味深な描かれ方をしていたので次作でのポイントの一つになりそう。
マイルズを助けるためにグウェンが集めた仲間たち。特に前作メンバーはBパーカー以外は本作ではほとんど見せ場が無かったので次作に期待。
「スパイダーマンの悲しい定め」とどのように決着をつけるのか。ここは下手なやり方をすると過去の作品やスパイダーマン達を否定することにもなりかねないので、どう決着されるのか気になるし楽しみな所。


総評

改めて本作の評価。

評価:★4.5(最高★5)


面白かった!!傑作でした。単体の作品としても、続き物の前編としても非常に完成度が高かったと思います。まずは字幕で観ましたが、すぐに吹替で二回目も観に行きました。


続きは来年ということで非常に待ち遠しいです。まずはDVDになったら一時停止をしながら隅々までネタを探し尽くしたいと思います。


【前作の感想】
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