PS VITAの『超次元アクション ネプテューヌU』をプレイしました。トロコンまでしたのでその感想です。
目次
製品概要
定価:6,578円(税込)
機種:PS Vita
発売:2014年8月28日発売
ジャンル:ねぷねぷアクション
プレイ時間:42時間
作品評価:60点
プレイ時間はトロフィーコンプまでした時間。
通常のストーリーをクリアして最初のエンディングを見るまでは14時間ぐらい。
「ゲイムギョウ界」という世界を舞台にゲーム機やゲーム会社を擬人化したキャラクター達を主役にしたRPGシリーズのスピンオフ作品。女神たちが2人の「ゲイム記者」の取材を受けながらモンスター退治のクエストに挑んでいく・・・。といったお話。
ジャンルは「ねぷねぷアクション」となっていますが、基本的なゲームシステムは数多くの敵を爽快になぎ倒していく所謂「無双系アクション」になっています。
本作からプレイしても大丈夫?
ネプテューヌのシリーズはかなりの数の作品が発売されていますが、結論から言うと本作から遊んでも全く問題ありません。
シリーズの他作品とも物語上の直接的なつながりはなく、ゲーム内でも冒頭に「実在のネプテューヌシリーズとはパラレルの関係になっています。気軽にお楽しみください」と明言されています。
ただ、単体のアクションゲームとして見た場合は作りこみの甘さや物足りない部分が目立つため、「ネプテューヌ」のシリーズを全く知らない人にいきなりお勧めできるかと言われたら「NO」だと思います。あくまでシリーズファン向けのスピンオフのファンディスクという前提で楽しめる人向けといった感じの作品です。
作品の特徴や良かった点
本作の特徴や気になるポイントなどを。
無双系アクションになったネプテューヌ
「無双系アクションになったネプテューヌ」。本作の特徴はこの一言につきます。シリーズとしては初めての3Dアクションゲーム。
簡単なボタン連打でコンボを繋ぎ、ゲージをためて必殺技を放つという、この手のゲームではお馴染みのシステム。ゲームとしての雰囲気は『〇〇無双』シリーズよりも『閃乱カグラ』のシリーズ作品に近いかも。クエストとメンバー2人(クエストによっては固定だったり1人だったり)を選んで出撃し、戦闘マップでクリア条件を満たせばそのクエストは終了と言った流れ。クエストの前後でシリーズお馴染みの立ち絵のイベントシーンが挟まれることもあります。
ゲームシステムについては良くも悪くもこれ以上言うことは無いですね。前述の『〇〇無双』や『閃乱カグラ』シリーズに比べてもクエストの内容はかなり薄く単調で、ビジュアル面以外はほとんど変化のないマップでほぼほぼ同じような内容をするだけです。そのため純粋なアクションゲームを求めるとなかり物足りなく感じるのは間違いないと思います。あくまで「ファンディスク」「キャラゲー」といった感じのものですね。
個人的な感覚ではシリーズお馴染みのメタネタ・パロネタ要素はかなり薄めの印象。そのかわりに本編シリーズではあまり絡みのなかったキャラの会話などが収録(当然ボイスあり)されているのはシリーズファンには楽しい要素だと思います。
プレイヤーキャラは10名
本作でプレイヤーが操作できるキャラクターは10名。
四女神+女神候補生4人+本作新キャラのゲイム記者2名。勿論女神と候補生たちは通常と変身の両方があります。
シリーズお馴染みのアイエフやコンパもプレイヤーキャラとしては使えませんし、キャラゲーとしてはやや物足りない感じもします。ただ、これ以上キャラが増えると後述のリリィランク上げがさらにしんどくなるので、結果的にはこのくらいのキャラ数でちょうど良かったのかも。
紳士ゲー的な要素
他のシリーズ作よりも紳士ゲー的な要素(大きい男の子プレイヤーが喜ぶ要素)が強いのも特徴の一つ。シリーズとしては珍しくCERO判定も「D」になっています。
主なポイントとしてはコスチュームブレイク(カットイン付き)とビューモードの存在。詳細な内容はお察しくださいと言った感じですが、『閃乱カグラ』シリーズほど露骨な表現ではではないためあまり期待はしずぎない方がいいかなとは思います。
残念な点・気になる点
ここからは個人的に残念に感じた点や不満点をいくつか。
ゲーム内容が単調
一番の残念ポイントがこの「ゲームが単調」という所。
基本的にクエスト内容はほとんど同じで変化がなく、ラスボスをのぞいて名前入りのステージボスも登場しないので非常に単調です。基本的には背景と敵のビジュアルが少し変わるくらいで、やっていることは同じというのが正直な印象です。その点はプレイヤーキャラ10名のうち2名の組み合わせと、女神化・必殺技等のバリエーションでどこまで楽しめるかがポイントになってくると思います。
リリィランク上げの作業感が強い
シリーズではお馴染みのキャラ同士の親密度であるリリィランクは本作でも健在。2名のクエストの出撃回数が増えるごとに上昇していき、ランクが上がることで様々な恩恵が受けられます。
クリアするだけならそこまで重要な要素ではないですが、トロコンを目指すとなると話は別。登場する10名のキャラすべての組み合わせ(45通り)のランクをマックスにまで上げないといけません。1つの組み合わせごとにだいたい25回出撃する必要があり(進め方によって多少短縮も可能)、トロコンをする場合はプレイ時間の大半が組み合わせを変えながら延々とクエストを繰り返す作業になります。
今回も総プレイ時間42時間のうち、ストーリークリアまでに14時間、クリア後の追加要素(ギョウ界チ武道会・ネプトラルタワー)に10時間ぐらい、残りの20時間弱はこのリリィランク上げに費やした計算になります。トロコンをしないのであれば不要ではありますが、前述の単調なゲームシステムも合わさってかなり作業感の強いプレイを強いられた印象になります。
1枚絵が欲しかった
これは『ネプテューヌPP』の感想にも書いたんですが、せっかくのキャラゲーの外伝作品なのにイベント用の1枚絵が全くなかったのは残念。
ストーリー自体もかなり薄かったので難しいかとは思いますが、せっかく新キャラもいたので重要イベントだけでも1枚絵があってギャラリー等で閲覧ができたりしたらキャラゲーとしてはより高評価だったんじゃないかなと思います。
定期的にロードが入る
本作は他のシリーズ作品に比べてもかなり頻繁にそこそこ長いロードが入ります。
クエストをスタートするにも10~20秒のロードが入るため、前述のリリィランク上げ作業などではかなりの煩わしさになります。
流石にクエストが開始してからのロードは無いですが、クエスト単体は数分で終わるものが大半で回数をこなすのがメインになるため、毎回ロードが入ってくるのはかなり目立ってしまっていたと思います。
総評
改めて評価をもう一度。作品評価:60点
正直アクションゲームとしてはかなり物足りない部分がありますので、ネプテューヌシリーズのファンディスク・キャラゲーとして気軽に楽しむことができるかというのがポイントかと思います。
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