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PS5『Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse』感想。




PS5の『Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse』をプレイしました。トロコンまでしたのでその感想です。



ネプテューヌシリーズは過去に何作か(MK2あたり)をやったことがありましたがかなり久々のプレイになりました。所謂「キャラゲー」「バカゲー」といったジャンルのシリーズであり、本格RPGを期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、満載のネタを楽しみながら魅力的なキャラを愛でる作品としては非常に楽しめたと思います。


目次

 
 
 

製品概要

Go!Go!5次元GAME ネプテューヌre★Verse Go!Go!Edition - PS5 (【特典】描き下ろしオリジナル収納BOX、メモリアルアートブック、プレミアムサウンドトラック(25曲)、ねぷねぷデコステッカー 同梱)
 
定価:8,360円(税込)
機種:PS5
発売:2021年4月22日発売
ジャンル:RPG、バカゲー
プレイ時間:64時間
作品評価:80点


プレイ時間は1周目に35時間、残りのトロフィーを集め終えて2周目クリアまでで64時間。かなりのんびり1周目も2周目も可能な限りのクエスト等と達成しながら進めたので、急げば半分ぐらいの時間でトロコンまで行けると思います。


「ゲイムギョウ界」という世界を舞台にゲーム機やゲーム会社を擬人化したキャラクター達を主役にしたRPG。「(現実の)ゲーム業界における各社のハード戦争」という他では中々ない題材をベースにしているのが大きな特徴。様々なネタ要素が満載で、登場するキャラクターは誰も可愛らしい所謂萌えキャラであり、キャラゲー・バカゲー・萌えゲーといったカテゴリに分類されそうな作品です。


本作は『超次元ゲイム ネプテューヌ』シリーズのナンバリング作品1作目の3回目のリメイク作です。ネプテューヌのシリーズは同じ作品にいくつもリメイク作があったりしてやや分かりにくいですが、「ナンバリング初代の最新のリメイク作品」と思っておけば間違いないと思います。





本作からプレイしても大丈夫?

ネプテューヌのシリーズはかなりの数の作品が発売されていますが、結論から言うと本作から遊んでも全く問題ありませんでした。


前述の通り、本作はシリーズのナンバリング作品1作目のリメイク作になります。ネプテューヌのナンバリング1作目に属する作品は以下の通りで、本作は④になり現時点で最新のリメイクという立ち位置の作品になっています。


【ナンバリング1作目にあたる作品】
①超次元ゲイム ネプテューヌ(PS3/2010年)
②超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1(VITA・WIN/2013年)
③超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1+(PS4/2018年)
④Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse(PS5/2021年)


一番大きな違いがあるのは①から②で、後発の作品をベースにストーリーやシステムがアップデートされています。②~④についてはシナリオはほぼ同じで追加要素等を加えたマイナーチェンジバージョン。ちなみに本作から戦闘に参加できる人数が4名に増えています(③までは3人)。

なのでこれからシリーズの1作目を遊びたいということであれば、(ハードの制約が無ければですが)本作をプレイすることをおススメします。



 

作品の特徴や良かった点

本作の特徴や気になるポイントなどを。


パロネタ・メタネタ満載のシナリオ

ネプテューヌシリーズと言えばやっぱりネタ要素満載の萌えバカゲーという印象があります。アニメ・ゲーム・漫画等のパロディネタやメタ発言、ネットスラング等のネタが盛りだくさん。わかればわかるほど笑えるネタが満載で、気付いた時にクスリとしてしまうものから声を出して笑いそうになってしまうものまで様々。一つ一つ上げていったらキリがないほどで、どれだけ元ネタに気づけるかを考えながらストーリーを進めていくのも楽しみ方の一つです。


キャラクターの可愛さも相まって全編ゆるーい萌えゲーかと思いきや、シナリオの要所要所ではしっかりとシリアスだったり熱い展開があったりするのも本作の魅力。本作ではかなり緩い雰囲気になっていますが、リメイク前の一番最初のPS3版の時はキャラ同士の仲も良くなくもっとギスギスしていたとか。ちなみにリメイク前作品のシナリオはテキストのみですが閲覧可能になっています(収集要素の一つになっています)。



魅力的な登場キャラクター

本シリーズはキャラゲーとしての側面もあり、魅力的な可愛らしいキャラクターが多いのもポイントの一つ。女神化(変身)をするキャラについては、変身後の姿が「美少女+メカ」のちょうどいい塩梅のデザインになっているのも刺さる人には刺さるポイント。さらに本作ではプレイアブル最大27人というかなりの大所帯になっていました。メインのキャラクター以外にもそれぞれに個性あるキャラクターが揃っているので、見た目の好みで選ぶもよし、思い入れのあるゲームハードやゲーム会社が擬人化されたキャラクターを優先するもよしといった感じで好みのパーティを組んで攻略するのが良いと思います。個人的には「閃乱カグラ」シリーズの会社の擬人化である「マーベラスAQL」がお気に入りで使っていました(声やセリフがほぼ飛鳥)。


また、本来ではナンバリングの先の作品に登場する女神候補生達や、アイリスハートやイエローハートなどの別世界の女神達もプレイヤーキャラとして登場。しかしながら基本的にはゲスト扱い(一般的なゲームのDLCキャラのようなポジション)のためメインシナリオには登場せずにメインキャラとの会話シーンなどもほとんどありません(候補生達は初登場時とエンディングに一部イベントがあるぐらい)。



イベントは立ち絵ベースの紙芝居

シリーズお馴染みではありますが、会話のイベントシーンは背景+立ち絵の紙芝居になっています。あとはたまに1枚絵が入るくらい。今となってはやや古臭さも感じますが、はじめから「そういうもの」と思ってプレイしていく分にはそこまで気にはならないと思います。

また、紙芝居ではあるもののキャラの立ち絵がLive2Dで動くようになっていたのは過去作に比べて進歩しているポイントだと思います。瞬き・口パク・身体の揺れなどがぬるぬると動くようになってました。



ダンジョンは使い回し多め

こちらもシリーズお馴染みですが、ダンジョンのパターンはそこまで多くなく、入口と出口を反転させていたり一部のエリアが追加されていたりするぐらいでどこかでみたダンジョンが多いのも特徴。また、本作シリーズはワールドマップがあってそこから直接ダンジョンを選んで移動する形式になっていて、街のマップが存在していない(ワールドマップから直接ショップなどのメニューを選択)形になっています。

そのあたりは本格RPGを求めている人には物足りない(場合によっては駄作に見えてしまう)部分だと思いますが、前述の通り本作はバカゲー・キャラゲーと言うのがメインになっているのでそこを承知の上でプレイできるかで評価は大きく変わってくると思います。



ゲームバランスは大味

ゲームバランスは結構大味で、突然敵がやたら強くなったり、逆にレベルを上げすぎるとヌルゲーになったりということが良く起こるゲームだと思います。

また、ラスボスはレベル90ぐらいでも十分余裕なのに対して後述のやり込み要素であるコロシアムの強敵はレベル999(カンスト)でも相当苦戦するというのも本作のぶっ飛んだバランスを表していて面白い所。そもそもレベルの最大が999というのもあまり見ない気がします(ちなみにレベル100以降は必要経験値がかなり減ってカンストすること自体は結構楽)。



リメイクシステム

本作の特徴となるシステムの1つがリメイクシステム。ざっくり言うとアイテム開発とゲームシステム調整をミックスしてシステム化したもの。ゲーム内の様々な場所で手に入る「仕様書」に書かれている条件(特定のアイテムを消費等)を満たすことで、アイテムや武器が追加されたりダンジョンの難易度や登場するボスの変更などができるようになっています。経験値アップや状態異常になりにくくなるなど攻略を進めていくうえでかなり有利になる要素も数多くあり、様々なやり込み要素のコンプリートにも重要なシステムになっています。

仕様書を解放していくには「容量」と呼ばれるポイントを消費する必要があり、容量はシナリオ中の特定のポイントでしか手に入らず、全ての仕様書を解放するには周回プレイも必須になっています(最低3周?)。



やりこみ要素

やり込み要素も結構豊富。
クエスト、アイテム収集、キャラクターのグラフィックを変更できるコスチューム収集など、シナリオクリア以外にもやろうとすればかなりのボリューム遊べるようになっています。その中でトロフィー集めにおいても最大の難関になるのがコロシアム攻略。内容的にはよくありがちな強敵とバトルするサブイベントですが、完全攻略となると最低でもシナリオ2周に加えて、上位の敵はレベルカンスト+最強装備を揃えても編成や戦略をちゃんと組み立てないとまず勝てない強敵になっています。シナリオ中での戦闘は最終的には「レベルを上げて物理で殴る」脳筋プレイで行けたのに対し、こちらはしっかりと準備を整えてから望む必要があるようになっています。


参考までにコロシアム最難関と言われている「マスコットリターンズ」を倒した時の編成メモ。まず、レベルは全員999まで上げておき取得できる限りの最強装備を揃えておく(それでも厳しい)。スキルは無属性攻撃の通らないジャマー系を倒すために属性付き(特に雷・風)を付けれらる枠には全て付けておく。

 
【バトル関連の仕様書】
・熱しやすく冷めやすい状態異常
・イケイケEXEドライヴ
・ダメージ限界突破
・敵を弱くする
 
【アイテム】
「ネプビタンEX(単体100%回復)」と「元気の塊(80%で復活)」を50個ずつぐらい購入。
 
【ディスク】
基本的には全員同じ考え方で良く、以下のスキルでなるべくレベルの高い組みあわせにできるものを用意。
・高速行動
・物理防御
・女神化時完全回復
 
【メンバーと装備】
※攻略時点で装備が揃っていたメンバーや好みを優先しているので必ずしも最適な組み合わせではないと思います。

①ネプテューヌ 
・龍刀・桐生
・シャイニングリング
・イストワールの加護

②ネプギア
・ビームザッパー
・Vクリスタルリング
・シェアクリスタル

③ノワール
・デュランダル
・クロネコリング
・シェアクリスタル

④ロム
・真実の聖杖
・LLリング
・イストワールの加護
 
【戦略】
基本的には他と同じく敵の回復量が多いのでジャマー系の敵を優先して1匹ずつ集中攻撃で倒していく。レベルカンスト+最強装備でも少しずつしか削れないので長期戦は必至。自キャラはHPが半分程度になったら女神化して回復⇒次のターンに解除を繰り返す。それでも相手の攻撃が苛烈で間に合わない場合はアイテムを使っていき、なるべく戦闘不能者を出さないように進める。2人戦闘不能になってしまうと厳しい。このやり方で時間を掛ければ倒せるはずなので、集中を切らして判断ミスをしないように注意。




 


エンディングの種類(ネタバレあり)

本作のエンディングは2種類。やたらと多かった『mk2』と比べるとかなり少な目になっています。また、条件もクリア直前に各国のシェアを操作するだけなので比較的楽な条件と言っていいと思います。



以下、各エンディングについてがっつりネタバレ有りなので注意。
 
  
 
 
1.ノーマルエンド
条件:トゥルーの条件を満たさずにクリア
内容:ラスボス2連戦に勝利してマジェコンヌは消滅。ゲイムギョウ界に平和が訪れ、女神たちはそれぞれの国に帰っていく。その後、各国の平和な様子が描かれてハッピーエンド。最後に各キャラクターからプレイヤーへのメッセージを話すロスタイムがあってゲームクリア。


2.トゥルーエンド
条件:4大陸のシェアを20%以上、その他を10%以下にしてラスボスをクリア。
内容:ラスボス2連戦のあとマジェコンヌも救うために一人残るネプテューヌ。マジェコンヌと1vs1でのラストバトルが追加される。戦いの末、マジェコンヌの自爆で天界は消滅しネプテューヌは消息不明となって1年が経過した。ある日、コンパの部屋でコンパ・アイエフ・イストワールが久々の再会をしていると突然屋根を突き破ってネプテューヌが落下してくる。ネプテューヌだけでなく人間に戻ったマジェコンヌも共に無事帰還しハッピーエンド。最後に各キャラクターからプレイヤーへのメッセージを話すロスタイムがあってゲームクリア(ノーマルエンドとはやや違う内容になっていて登場キャラが増えている)。





総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:80点


好みがわかれるというか、本作に何を求めるかによって印象の変わる作品だとは思います。本格RPGを求めるのであれば間違いなく別の作品をすることをおススメしますが、緩い雰囲気のキャラゲー・バカゲーとしては十分に満足できる内容だったと思います。

また時間を空けて別のナンバリングタイトルもプレイしていこうと思います。