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PS VITA『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION』感想。




PS VITAの『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION』をプレイしました。トロコンまでしたのでその感想です。


最近ハマり気味のネプテューヌシリーズ。本作は2011年にPS3で発売されたナンバリング2作目にあたる『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』のリメイク作品です。基本的なゲームシステムはネプテューヌシリーズお馴染みのものといった感じですが、本作の特徴はとにかくエンディング数が多い(全9つ)。そもそも周回プレイを前提としたゲームデザインのシリーズだとは思いますが、本作はその特徴が特に顕著になっている作品だったと思います。


目次

 
 
 

製品概要

超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION (通常版) - PS Vita
 
 
定価:6,380円(税込)
機種:PS Vita、Steam
発売:2014年3月20日発売
ジャンル:RPG
プレイ時間:59時間
作品評価:75点


プレイ時間は8周して全エンディングを見てトロフィーコンプまでした時間。


「ゲイムギョウ界」という世界を舞台にゲーム機やゲーム会社を擬人化したキャラクター達を主役にしたRPG。前作でメインだった女神4人(タイトル名にもなっているネプテューヌを含む)は物語開始時点では敗北して囚われてしまっており、女神の妹である女神候補生たちが主役の物語。他シリーズ作品と同様に様々なネタ要素が満載で、キャラゲー・バカゲー・萌えゲーといったカテゴリに分類される作品です。

本作はシリーズのナンバリング2作目であり『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』のリメイク作です。基本的なストーリーは原作と同じですが、ビジュアル面の向上、ゲームシステムの最新化(発売時点のシリーズ最新作に近いシステムに)、登場するサブキャラクター(メーカーキャラ)の変更、エンディングの追加等が主な変更点になっています。





本作からプレイしても大丈夫?

ネプテューヌのシリーズはかなりの数の作品が発売されていますが、結論から言うと本作から遊んでも全く問題ありません。


前述の通り、本作はシリーズのナンバリング作品2作目のリメイク作になりますが、そもそもナンバリング1作目『超次元ゲイム ネプテューヌ』と2作目『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』はストーリーや世界観のつながりのないパラレル扱いになっているため、ストーリー的に2作目とほぼ同じ内容の本作から始めても全く問題は無いです。


また、ナンバリング3作目以降の作品のストーリーも本作から繋がる形になっているため、「シリーズ第2作」でありつつも「2つ目の第1作」という感覚が近い作品なんじゃないかと思います。



作品の特徴や良かった点

本作の特徴や気になるポイントなどを。


パロネタ・メタネタ満載

ネプテューヌシリーズお馴染みの萌えバカゲー要素は本作も健在。アニメ・ゲーム・漫画等のパロディネタやメタ発言、ネットスラング等のネタが満載で、わかればわかるほど笑えるネタの宝庫といった感じです。


また、ゆるいバカゲーかと思いつつ要所要所ではしっかりとシリアスだったり熱い展開があったりするのも本シリーズの魅力。本作ではかつて社会問題にもなったマジコン(違法コピーされたゲームを遊ぶ機器)をメインの題材に扱われていて、架空の世界の話としつつも原作発売当時の世相を反映したような会話やネタが多く取り込まれていました。



魅力的な登場キャラクター

本作はプレイアブルキャラクターの多さも特徴。メインとなる女神候補生4人に、後から参戦する女神4人、メーカーキャラ10人に教祖4人の総勢22名(一部キャラは条件を満たすことで加入)。

最終的には中々の大所帯になりますが、そこは流石にキャラゲーの要素も持つシリーズといった所。メインの候補生たちはもちろんのこと、後から参入(進め方次第では参入しないことも)する女神達にもちゃんとキャラの魅力を引き立たせるイベント・サブイベントが用意されていたのは良かったポイントです(さすがに終盤で参入するメーカーキャラについてはかなり影の薄い扱いになっちゃってるけど・・・)。



ゲームシステムはシリーズお馴染みの形式

本作のゲームシステムは、「立ち絵でのイベントシーン」⇒「短めのダンジョンを攻略」の繰り返しというネプテューヌシリーズではお馴染みの形式。ダンジョンのパターンもそこまで多くなく、基本的にはいくつかのパターンの細部を変えた使いまわしダンジョンがほとんど。なんなら前作にあたるナンバリング第1作目から使いまわしているダンジョンもあるくらい。イベントシーンも基本は背景+立ち絵の紙芝居(瞬き・口パク・身体の揺れなどはあり)になっています。この部分は基本毎回お馴染みなので、ゲームの「不満点」「ダメな点」と言うよりかはもはやシリーズの特徴とも言える部分。

正直本格RPGを求めている人にとっては全然物足りないゲームに映ると思いますが、あくまで「そういうもの」と思って他の部分に魅力を見出せるかどうかで楽しめるかどうかが変わってくると思います。



その他のやりこみ要素

「仕様書」に書かれている条件(特定のアイテムを収集)を満たすことでアイテムや武器が追加されたりダンジョンの難易度や登場するボスの変更などができるリメイクシステム、ラスボスよりも圧倒的に強い敵の登場するコロシアムなど、他シリーズ作にも登場したやりこみ要素も健在。


本作のトロフィーには「仕様書を200種類以上取り込む」「コロシアムに登場する隠しボスを倒す」といったものも存在するため、コンプのためにはどちらもがっつりやっていく必要はありますが、体感的な難易度としてはそこまで高くない印象でした。


総じて本作は難易度自体はかなり低いものの、エンディングが9種類もあるということも含めて周回を繰り返していくことが前提の「やりこむには相応のプレイ時間がかかるゲーム」になっていると思います。



残念な点・気になる点

ここからは個人的に残念に感じた点や不満点をいくつか。


イベントスキップが欲しかった

本作の不満点としてあるのが「周回前提なのに周回に不親切な要素が多い」という点。
特にイベントシーンをスキップ出来ないのが周回プレイ時にはだるかったです。テキストの早送りはできるものの、6回も7回も周回しているとさすがにイベントシーンを丸ごとスキップする機能が欲しかったです。


シェア調整が面倒(特に周回時)

こちらも周回プレイ時に非常に煩わしく感じた要素。
本作ではエンディングの分岐やキャラクターの加入条件に各国のシェアの調整が必要になります。1回2回プレイするぐらいであればあまり気になりませんが、特に女神加入のための「シェア50%」を毎回各国で行わないといけないのが非常に面倒でした。他の方のレビューでもよく見かけましたが、女神加入については2周目以降は仕様書で簡単に加入(各国教祖と同じような条件)にしてほしかったです。


不親切な仕様書

一部の隠しダンジョンを追加させるための仕様書が2周目以降の2章でしか手に入らないようになっています。ここまでは良いんですが、その仕様書をクリアするためのアイテムが7章(真エンドルート)でしか手に入らないため、周回の仕方次第(特に1周目を真エンドルートに行った人)では無駄に周回を追加しないといけなくなるのが非常に不親切だったと思います。無駄な周回を防ぐためには事前に攻略情報等を見て7章でしか手に入らない素材とその必要数量を確認して必要分の素材を収集しておく必要がありました。


なりゆきダンジョンの存在

本作のやりこみ要素の一つのなりゆきダンジョン。
マスコットキャラクターのステラをダンジョンに派遣して、アイテムやステラ専用の装備等をゲットすることができるオマケ要素。ダンジョンでの行動は完全自動で、プレイヤーはダンジョンごとに決められた時間が経過した後に成功か失敗の結果のみが提示されることになる。ステラはこのダンジョンで入手した装備を付けることが可能。レベルは毎回リセットされるため、重要なのはステラの装備品の組み合わせと運、といったもの(個人的にイメージ近かったのは艦これの「遠征」)。


トロコンするためにはこのダンジョンすべてを踏破する必要がありますが、ダンジョン攻略にかかる時間(リアルの時間経過でVITA本体の時計をいじる・セーブ&リセットを繰り返して結果を変えるなどの裏ワザは不可)はだんだんと伸びていき、最後のダンジョンは26時間超にまでなっています。有料DLCの「いーすんの救済仕様書パック(¥324)」を入れると、「ダンジョン攻略の所要時間が半分」「攻略失敗しても入手したアイテムを失わない」という2つの仕様書が追加されかなり楽になりますが、逆にこれが無いとやってられないというのが正直な所。エンディングの回収もコロシアムの攻略もすべて終わって、あとはトロコンまでなりゆきダンジョンを待つのみ、という状況になったプレイヤーも数多くいると思います。



エンディングの種類(ネタバレあり)

エンディングの分岐が非常に多いのも本作の特徴。全部で合計9個用意されています。ストーリーが途中で分岐する形になるため、すべてのエンドを見てギャラリーを埋めようとすると最低8周する必要があります(トロコンだけなら途中のセーブデータを残しておくことで3周でコンプ可能)。

5章までに一定の条件を満たすと6章ではなく「外伝:救世の悲愴」に突入。そこにも2つのエンディングが用意されており、特に「支配エンド」は本作シリーズの作風に反して「鬱エンド」「みんなのトラウマ」と名高くリメイク前の作品の時から非常に賛否両論なものになっています。

外伝に入ることなく6章に入った場合、また一定の条件により「真エンド」につながる7章に入るか、そのまま6章で終了となるノーマルエンド分岐します。さらにノーマルエンドでは各条件を満たすことで、「メーカーエンド」と4つの「都市エンド」のいずれかに繋がるようになっています。


【周回にかかった時間メモ】
1周目:17時間(支配エンド)
2周目:27時間(メーカーエンド)
3周目:31時間(プラネテューヌエンド)
4周目:34時間(ラステイションエンド)
5周目:36時間(ルウィーエンド)
6周目:38時間(リーンボックスエンド)
7周目:55時間(真エンド)
8周目:59時間(聖剣エンド)




内容についてはネタバレのため白文字にしています。






1.ノーマルエンド
条件:6章で真エンドの条件を満たさない。
内容:復活した犯罪神を倒したネプギア達だったが、器を倒しただけで本体を倒すことはできなかった。犯罪神の本体を封印するため四女神達は共に消えてしまう。その後、女神候補生たちは新たな女神として国を治めることになり、国民への顔見せの日が来る。姉たちの分まで頑張っていくことを誓うネプギアだったが、ちょうどそのタイミングで約束通りの帰還をはたした女神達。会場にネプテューヌが乱入する形になり何とも言えない空気になったものの、無事再会を果たすことができたのだった。ノーマルエンドではあるものの内容はしっかりとしたハッピーエンドになっている。この後、条件を満たしているとメーカーエンド及び各首都エンドに派生する

1-1.メーカーエンド
条件:ノーマルエンドの際に条件を満たすことで追加で発生。
内容:ノーマルエンドの際に条件を満たしているとスタッフロール後に発生。ノーマルエンド後の後日談としてネプギアの家に集まってパジャマパーティをするメーカーキャラ達が描かれる

1-2.プラネテューヌエンド
条件:ノーマルエンドの際に条件を満たすことで追加で発生。
内容:ノーマルエンドの際に条件を満たしているとスタッフロール後に後日談として発生。仲良く過ごすネプテューヌとネプギアだが、だらだらしすぎてイストワールに叱られる

1-3.ラステイションエンド
条件:ノーマルエンドの際に条件を満たすことで追加で発生。
内容:ノーマルエンドの際に条件を満たしているとスタッフロール後に後日談として発生。ノワールに勝つためのユニの特訓に付き合わされるネプギア

1-4.ルウィーエンド
条件:ノーマルエンドの際に条件を満たすことで追加で発生。
内容:ノーマルエンドの際に条件を満たしているとスタッフロール後に後日談として発生。休みの日にルウィーに遊びに来たネプギア。ブラン・ロム・ラムと一緒に読書をすることに

1-5.リーンボックスエンド
条件:ノーマルエンドの際に条件を満たすことで追加で発生。
内容:ノーマルエンドの際に条件を満たしているとスタッフロール後に後日談として発生。毎日のようにネプギアの元にやってきて様々な服を着せかえるベール

2.真エンド
条件:6章で条件を満たすと分岐。
内容:ゲイムギョウ界全体の思いを束ねてマジェコンヌを倒したネプギア。マジェコンヌはギョウカイ墓場もろとも消滅し、ついに戦いが終わる。その後の仲間たちの姿が描かれてハッピーエンド

3ー1.支配エンド
条件:「外伝:救世の悲愴」から分岐
内容:問題の鬱エンド。絶対にアニメ化してはいけない。あまりにもシリーズの作風と違いすぎるトラウマエンド。女神の命を吸って力を増す魔剣「ゲハバーン」で姉ネプテューヌを含む他の女神全員を手にかけることになってしまったネプギア。ゲハバーンを手に犯罪神を倒し、ゲイムギョウ界はプラネテューヌ一国に統一され平和を取り戻す。ネプギアは唯一残った女神として国を治めていくことになるが、犯罪神の残した「ただ一人の女神に統べられた世界はさぞかし平和だろうが、争いのない世界には発展も成長もなくただ衰退していくのみ」という言葉が頭の中に残り続け、自分の選んだ道は正しかったのかという不安だけが残り続けるのだった

3ー2.聖剣エンド
条件:「外伝:救世の悲愴」から分岐
内容:支配エンドルートから条件を満たしていると分岐。原作にはなく本作から追加されたエンディングで、支配エンドの展開からの救済ルートのような内容になっている。魔剣ゲハバーンを入手し各国の女神と袂を分かってしまうところまでは一緒だが、女神たちの命を奪うことをいやがったネプギアがゲハバーンを破壊してしまう。破壊した魔剣の柄をベースに各国のシェアクリスタルで新たな刀身を作ってマジェコンヌに対抗する武器とする、といった流れ。その後は基本的には真エンドと同じような展開で、マジェコンヌ撃破後のエンディング内容も一部のイベント絵を除いて真エンドとほぼ同じ内容になっている。支配エンドルートの途中から真エンドルートにシフトするようなイメージのエンディング




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:75点


本格RPGを求める人には全く向かない作品だとは思いますが、ネタゲー・キャラゲー・バカゲーであるということを了解した上であれば十分に満足できる作品でした。ただ、以前プレイしたシリーズ1作目のリメイク作品『Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse』と基本的なゲームシステムはほぼ同じため、ゲームとしては十分楽しめましたが感想として書くことがあまりなかったというのが正直な所だったかなと思いました。


ネプテューヌシリーズが好きでナンバリング2作目をやったことが無い人や、(ナンバリング1作目との直接のつながりも無いため)シリーズ未プレイでこれから始めるのに最適なソフトを探している人にはおすすめできる作品だと思います(ただし「支配エンド」だけは作風とかけ離れすぎているので要注意)。







www.yumekichi-blog.com
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