ゆめろぐ

ゆめろぐ

仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

PS VITA『神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY』感想。




PS VITAの『神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY』をプレイしました。トロコンまでしたのでその感想です。


本作は2013年にPS3で発売されたナンバリング3作目にあたる『神次元ゲイム ネプテューヌV』のリメイク作品です。基本的なゲームシステムはネプテューヌシリーズお馴染みのものといった感じですが、本作は過去ナンバリング作品にくらべてボリュームが多いのが特徴だと思います。また、本作から登場した新キャラが魅力的で、いつも通り軽いノリで大雑把なストーリーではあるものの全編通して楽しめました。



目次

 
 
 

製品概要

CHセレクション 神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY - PS Vita
 
 
定価:6,380円(税込)
機種:PS Vita、Steam
発売:2014年12月18日発売
ジャンル:RPG
プレイ時間:75時間
作品評価:75点


プレイ時間は3周して全エンディングを見てトロフィーコンプまでした時間。


「ゲイムギョウ界」という世界を舞台にゲーム機やゲーム会社を擬人化したキャラクター達を主役にしたRPG。メタネタ・パロネタなどが満載で、キャラゲー・バカゲー・萌えゲーといったカテゴリに分類される作品。本作ではネプテューヌが並行世界「神次元」に飛ばされてしまい(元の世界は「超次元」)、そこで出会った新たなキャラクター達と共に両次元を巻き込む戦いに挑んでいくというもの。


本作はシリーズのナンバリング3作目であり『神次元ゲイム ネプテューヌV』のリメイク作です。ストーリー的にはナンバリング2作目のリメイク作品である『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION』で追加されたラストから直接繋がっています。基本的なゲームシステムとしては各ナンバリング作品と同様のものになっています。




本作からプレイしても大丈夫?

一応ストーリー的には『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION』の続編になっており、作中で前作の出来事に触れられることもありますが、本作ストーリーには直接的な関係がない上に最低限必要な情報はゲーム内でも説明されるので本作から遊んでもあまり問題は無いと思います。ただ、そもそものゲームシステムやプレイ環境は同じなので、これから各シリーズ作品を遊んでいこうという人は順番通りに前作から始めた方が理解は早いのかなと思います。


ですが、本作のストーリーはアニメ版に近い(アニメ版とは違う話だが、アニメ版のストーリーは本作がベースになっている)ため、アニメを見て興味を持って「前作には出てこないキャラクターが好きなんだ」という人はやはり本作から始めてしまっても特に問題はないと思います。




作品の特徴や良かった点

本作の特徴や気になるポイントなどを。


パロネタ・メタネタ満載

本作でもネプテューヌシリーズお馴染みの萌えバカゲー要素はもちろん健在。アニメ・ゲーム・漫画・時事ネタ・ネットスラング等の、パロネタ・メタネタが満載で、特に本作は過去のシリーズ作品と比べても満載のネタで笑わせてくれたと思います。


また、こちらもシリーズお馴染みとなるドット絵風等のレトロゲームのネタが盛り込まれたスタッフロールも健在。本作シリーズはトロフィー等コンプリートするには周回プレイが必須になるので、エンディングを見る楽しみがあるのは嬉しい要素です。



魅力的な新キャラクター

本作では新たにプルルート(アイリスハート)とピーシェ(イエローハート)の2人の女神が登場。特にプルルートは変身前後のギャップからかなりキャラが立っており、シナリオ上でも主人公に近いレベルの活躍をするキャラクターでした。

並行世界のよく似た別人という設定ではあるものの加えてノワール・ベール・ブランやアイエフ・コンパ・各メーカーキャラといったシリーズお馴染みのキャラ達も登場。終盤のルートによっては並行世界設定を活かして、「あっちのノワールとこっちのノワール」みたいに両世界のキャラ入り乱れてになるのがストーリー的にも面白い所でした。唯一新次元側で登場しなかったネプテューヌも、きちんと存在していて今後の作品に関わってきそうなことがルート次第では示唆されるようになっています。


ストーリーはシリーズお馴染みの大雑把な感じではありますが、本作のメインシナリオは結構良かったと思います。今回の敵役の七賢人がそれぞれいいキャラしていました(マジェコンヌとかはどういう設定になっているのかもうわかんなくなってきたけど笑)。



ゲームシステムはシリーズお馴染み

本作のゲームシステムは毎度おなじみの「立ち絵でのイベントシーン」⇒「短めのダンジョンを攻略」の繰り返し。ダンジョンのパターンも過去作の流用が多く(それでも本作は新規マップが目立った方かも)、さらにいくつかのパターンの細部を変えた使いまわしダンジョンがほとんど。イベントシーンも基本は背景+立ち絵の紙芝居(瞬き・口パク・身体の揺れなどはあり)になっています。この部分はもうシリーズでは毎回お馴染みなので、本作のイマイチな点というよりはもはや「この部分が不満に感じるなら本作シリーズはやんない方がいい」というレベルかも。

本格RPGを求めている人にとっては全然物足りないゲームですが、すでにキャラクター達に愛着があって超大作やビックタイトルの合間にゆるいバカゲーをまったりやりたいという時にはちょうどいい作品という感じです。



ボリュームはシリーズでも多い方

本作はここまでのシリーズ作でもかなりボリュームが多い方だと思います。

前作『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION』が8周すべてのエンディングを見て60時間弱、本作はエンディング数が減って3周しかしていなくても75時間という所からも、1周のシナリオにかかる時間がかなり増えています。一応エンディングは3つあるもののセーブデータを分けておけば1周ですべてコンプ(トロコンも含め)できるようになっているので、あわてて周回するよりかはゆっくりじっくり1周遊ぶ方が向いていたかもしれません。

また、エンディングに関しては各国のシェアがルート分岐に関係が無くなった(影響が出るのは各キャラのパラメーター等)ため、その観点でも楽に周回や分岐ができるようになったと思います(前作では各エンドを見るために毎回毎回シェア調整するのが作業でしかなかったから・・・)。



その他のやりこみ要素

「仕様書」に記載されている特定のアイテムを収集することでアイテムや武器・ダンジョン等が追加されたりするリメイクシステムや、ラスボスよりも強い敵が登場するコロシアムなどのやりこみ要素は本作も健在。

また、本作からキャラクターチャレンジが追加されており、各キャラごとに「〇〇回戦闘に参加する」「〇〇回スキルを使う」「マップ上で〇〇回ジャンプする」などの条件を満たすことでステータスのアップやスキル等が追加されるものになっています。プレイを進めるごとにレベルや装備とは別の要素でキャラクターが強くなっていくのは面白いんですが、最終段階まで達成しようとするととんでもない数を(キャラごとに)達成しないといけません(戦闘参加は3万回、攻撃回数は5万回など)。トロフィーの条件にはなっておらず、これをすべて解放しなくても隠しボス・コロシアムのボスなどは撃破できるようになっているため、完全にとことんやりこみたいプレイヤー向けの要素ですね。



残念な点・気になる点

ここからは個人的に残念に感じた点や不満点をいくつか。


戦闘バランスがかなり大味

大味な戦闘バランスはシリーズ共通ではあると思いますが、本作ではその傾向がより顕著だったように思いました。とにかくボスが固い。ある程度レベルを上げて挑んでもこちらの攻撃で減らせるHPがかなりすくなく、敵のブレイクゲージ(シールド的なものでこれをゼロにすると与ダメージがアップするが敵の行動順になると一定量回復する)を割りながらちまちま削っていくしかありません。敵からの攻撃はほとんど受けないレベルまで上げたとしてもこの傾向は続くので、ボス戦は時々回復をしながら少しずつ敵のHPを削っていくという地味な戦いになりがちです。

逆に終盤の方で強力なエグゼドライブ(ゲージを貯めて撃つ必殺技)を覚えてしまうとボスクラスの敵も瞬殺できるようになるので、この辺はかなり大味なバランス調整になっていると言わざるを得ません。




隠しブロックのドロップ率がおかしい

前作にあった隠しアイテムのサーチ機能はなくなり、代わりに各ステージには隠しブロック(マリオみたいに下からジャンプしてたたくことでお金やアイテムを入手できる)が配置されるようになりました。この隠しブロックは良く見れば微妙に半透明だったり地面に影があったりするので発見は容易で、ゲームを進めればリメイクシステムで隠しブロックをマップ上に表示させることも可能になります。


これ自体は別に悪くないと思いますが、この中にリメイクシステムの仕様書(マップ変化や取得経験値アップ等)が入っていることがあるのが問題。これらのレアアイテムは絶対に出るわけではなく確率での入手になっていますが、良くない乱数にはまってしまったのか数十回チャレンジしても全く出てこないなんてことが度々発生しました。ブロックは最大でも5回しかたたけずマップを出ると復活するので、目あてのアイテムが出なかったら一度マップを出るなどして再度チャレンジする必要があります。これが非常に面倒だった。目あてのブロックがマップの入り口から遠い所に配置されていた場合は、目的のアイテムがドロップするまで延々とシャトルラン&ブロック叩きを繰り返すことになりかなりのストレスでした(ショップで安価に買えるマップから出るためのアイテムを大量に用意しておけば帰りだけは一瞬ですみますが…)。


正直これを試行し続けることに意味はほとんどないと思うので、隠しブロックはアイテム確定ドロップで復活無しとかの仕様の方が良かったと思います。



エンディングの種類(ネタバレあり)

本作は全部で3個のエンディングが用意されています。9個あった前作に比べるとかなり楽になりました。(トロコンだけなら途中のセーブデータを残しておくことで1周でもコンプ可能)。

5章6章で特定の条件を満たしていないと8章で突然の打ち切りのような「ノーマルエンド」に。条件を満たして進んだ9章10章での条件により「GOODエンド」と「TRUEエンド」に分かれるようになっています。


【周回にかかった時間メモ】
1周目:30時間(ノーマルエンド)
2周目:15時間(GOODエンド)
3周目:17時間(TRUEエンド)
その他:13時間(EXTRA、トロコン等)



内容についてはネタバレのため白文字にしています。






1.ノーマルエンド
条件:5章・6章でグッドエンドの条件を満たさない。
内容:イエローハートとの戦いに勝利しピーシェを取り返したネプテューヌたちだったが、ピーシェの記憶は戻らない。それでも神次元のプラネテューヌで楽しく暮らすネプテューヌたち。ネプテューヌとネプギアが元の世界に変えるのはまだ先になりそう・・・。と言った感じで、ピーシェの記憶・七賢人の残党との決着・モンスターにされた子供たち・ネプテューヌ姉妹の元の世界への帰還、といったあたりがすべて棚上げになっている打ち切りのようなエンディング。



2.GOODエンド
条件:9章・10章でトゥルーエンドの条件を満たさない。
内容:ピーシェの記憶を取り戻し、神次元のレイを撃破したネプテューヌたち。元の世界(超次元)のレイと決着をつけるために光の道を渡ろうとするが、ネプテューヌとプルルートが超次元に飛んでしまいネプギアは神次元に取り残される。超次元の女神候補生たちと合流したネプテューヌはレイを撃破するが、レイの力の源はクロワールがどこかの次元に持ち去ってしまった。危機は去り平和を取り戻したがやや釈然としない結末となった。そして超次元にきた女神2人が真面目に働かないため中々戻ってくることができないネプギア。ちなみにエンディング後の情報収集でトゥルーエンドへの生き方のヒントをつぶやいているキャラがいる



3.TRUEエンド
条件:9章・10章で条件を満たしてから超次元にいく。
内容:ピーシェの記憶を取り戻し、神次元のレイを撃破したネプテューヌたち。元の世界(超次元)のレイと決着をつけるために光の道を渡ろうとするところまではGOODルートと同じ。条件を満たしていると何人でも移動できて消えることのない光の道が発生し、神次元は改心した七賢人たちに任せて全員で超次元に向かう。超次元の女神候補生たちと合流してレイとの最終決戦に挑む。超次元のノワール・ブラン・ベールも登場するがパーティには参加しない。超次元レイを撃破し、新次元のレイの協力もあり黒い力の源も消滅させることに成功してハッピーエンド。光の道は残り続け、両世界を行き来して楽しく暮らす女神達や登場人物たちの姿が描かれてエンドロール。その後、姿をくらませてしまったクロワールが大きな虫と勘違いされて捕まえられてしまうが、それが神次元のネプテューヌらしいことが示唆されて終了。TRUEエンドを見ると両世界を自由に行き来して残ったクエストやコロシアムを攻略したり、追加のEXTRAシナリオを遊ぶことができる






総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:75点


正直ゲームデザインとしては他のシリーズ作とほとんど同じなのであんまり書くことが無いのですが、本作の特徴としては今回から登場した新女神や並行世界の存在、シリーズ内でも屈指のネタ要素とストーリーのボリュームといったところが挙げられると思います。特にストーリーとネタ要素は結構楽しめましたので満足しています。


相変わらず本格RPGを求める人には全く向かない作品だとは思いますが、ネタゲー・キャラゲー・バカゲーであるということを了解した上で緩く遊ぶのにはいい作品だと思います。一応ストーリー的にはシリーズ2作目の続編の扱いになっていますので、これから本シリーズを始める人には1作目のリメイク作品(『Re;Birth1』『Re;Birth1+』『re★Verse』のどれか)か、本作の前作にあたる2作目のリメイク作(『Re;Birth2 SISTERS GENERATION』)から始めるのがおすすめだと思います。1作目系作品だけはシリーズの中でもパラレル扱いなので、1作目のリメイク作と2作目のリメイク作のどっちから始めるかはそこまで影響ないと思います。








www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com