HGUCのVガンダムを部分塗装・デカール・トップコートだけの簡単フィニッシュで仕上げました。製作期間は通算で3日程度です。
「最近のガンプラ、パチ組みにデカールとトップコートだけでもかなりのクオリティになる説」を検証。
目次
Vガンダム(簡単フィニッシュ)
【基本情報】
- サイズ :1/144
- 機体番号:LM312V04
- 機体名称:ヴィクトリーガンダム
名前の通り、『機動戦士Vガンダム』の主人公機。
ザンスカール帝国の地球侵攻に対応して、レジスタンス「リガ・ミリティア」によって開発されたMS。「ガンダム」の名を冠する機体でありながら完全なワンオフではなく多数の予備パーツが存在し、それを活かし「本体の一部を分離して敵戦艦等にぶつけて攻撃⇒予備を射出してもらい再合体」といった戦術が存在する。
ちなみに残念ながらHGUCでは分離・合体機能は再現されていない。
ボックスアート。
奥に映っているガンイージのキット化が期待されます。1/100ではされたけど。
作ったもの。
Vガンダム本体、コア・ファイター、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル×2、サーベル刃(通常)×2、サーベル刃(扇状)、ビーム・シールド。
キット付属のものそのままです。内容物はいたってシンプル。コアファイターは劇中では本体から分離・変形をしますが、キットでは完全に別物として付属しています。
前から。カトキ立ちっぽい感じ。
全身のデカールはMGのVガンダム〔Ver.Ka〕用のものを使用。サイズが違うので、MGの作例を参考にしてそれっぽく。
ななめから。
後ろから。
アップ。
ツインカメラはシルバーの下地にガイアカラーの蛍光グリーン。この写真では分かりにくいですが、結構光を拾ってくれます。
ななめから。
おでこのメインカメラは0.2mmの透明プラ板の裏側にラピーテープを貼って、表に蛍光グリーンを塗ったもの。結構いい感じに。
ガワラ立ち。
ビーム・ライフル。
ビーム・ライフルは左右のモナカ構造ですが、上から紙ヤスリ→コンパウンドをかけたらあまり合わせ目が目立たなくなりました。
照準のカメラ部分は額のメインカメラと同じく透明プラ板・ラピーテープ・蛍光グリーン。
ビーム・サーベルのビーム部分は通常と扇状の2種類が付属。
ビーム・シールドは肘のパーツで挟み込む形で装着。
シールドをつけての立ち姿は角度がちょっと難しめ。
適当にポーズ何枚か。
ビーム・サーベルの通常刃は2本付属してるので二刀流も可能。
扇状刃は1本。
ビーム・シールドは向こう側が透けて見えるのがいいですね。
大気圏内を飛行してる感じで。
モビルスーツハンガーから出撃。
コア・ファイター。
変形や本体との分離・合体はできず、これ単体での付属となります。
キャノピー部分はガンダムマーカーのメタリックブルーをガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装。
同じHGUCのリバイブ版ガンダム(プロトタイプに改造してるけど)と比較。
やはりVガンダムは一回り小さいです。
【続き・Vダッシュガンダムの簡単フィニッシュ】
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製作のきっかけと振り返り
事の発端
ここからはオマケ。製作までの経緯や反省などを。最近ガンプラを作るときは、だいたい以下の2パターンでやってました。
<パチ組み(素組み)>
説明書の通りに組み立てるだけ。塗装はせずにシールを貼る。簡単なスミ入れぐらいはする。
1/144スケールならある程度丁寧に作ってもせいぜい2~3時間程度で完成までいける。
<がっつり改造、塗装>
パテやプラ板等を使っての改造、複数キットを用いてのミキシング、各種塗料を使っての塗装、パーツとパーツの継ぎ目消し等、どこまで突き詰めるかは自分次第。
塗装できるタイミング(天気等)やパテ類の乾燥時間もかかるため、だいたいは数週間や数ヵ月かかることも。自分がどこまでこだわるかや、モチベーションの増減にも左右される。製作期間が長ければ長いほどモチベの低下で放置する期間も増える。
こんな感じで塗装や改造を全くしないかがっつりするかの両極端だったんですが、かねてからの念願だったHGUCの『GP03 デンドロビウム』を買ったことで簡単フィニッシュに興味が出てきました。デンドロはめちゃくちゃパーツが多くで大きいので、パチ組で終わらせてしまうのはもったいないし。でもパーツ処理に全塗装までをがっつりやってたら僕の作業ペースでは一生完成しそうにない…。ということでその間を取っての簡単フィニッシュでどうかってところを、今回『Vガンダム』を使って実験してみたわけです。
今回の「簡単フィニッシュ」のルール
【今回のルール】
- 1日~3日程度で完成する作業量に留める。
- 全塗装しない。
- スプレー系の塗装はしない。(一部例外)
- トップコートのみする。
- 継ぎ目は消さない(乾燥で数日かかるから)。
- パテ系の改修はしない(乾燥で以下同文)。
- 基本的に付属のシールは使わない。
- 水転写デカールは頑張る。
だいたいこんな感じ。とにかく通常サイズのHGUCなら数日で完成できる作業量にするため、パテや継ぎ目消し、全塗装などの時間がかかるやつはやらない方向でどれだけクオリティを高くできるかにこだわっていきます。というかより端的に言うと、「最近のガンプラ、パチ組みにデカールとトップコートだけでもかなりのクオリティになる説」の検証をしてみたって感じです。
今回の新戦力
今回上記のルールでやってくために投入した新戦力。【薄刃・片刃ニッパー】
めっちゃよく切れると評判のゴッドハンド製「アルティメットニッパー」。マスターグレードが買えてしまうぐらいのお値段はしますが、評判通りに非常によく切れる。今回塗装をしないため、いかにゲート処理を綺麗にできるかが大きなポイント。切り口の綺麗さとゲート処理の時短に大きく貢献してくれました。
【コンパウンド】
同じくゲート処理のためにいつもの紙ヤスリに加えて投入。極細までかけてやると加工前のような質感と光沢に。
上の薄刃ニッパーとあわせて、塗装をしなくてもかなりゲート跡が目立たなくなりました。
【ガンダムマーカーエアブラシシステム】
スプレー系塗装禁止の例外。
今回試しにコアファイターのキャノピー部分のメタリックブルーの塗装に使ってみました。
これはいい!!思った以上にキレイに仕上がりました。
基本はガンダムマーカーをぶっさすだけなので準備も簡単、片付けも洗浄をする必要がないのでバラすだけ。こいつの長所はひとことでいうとお手軽につきる。逆に短所はガンダムマーカーとして売られている色しか塗れないのと、ペン先がすぐに乾くので広い範囲を塗るのには向かない点。
赤や黄色など一般的な色でのワンポイント部分塗装はこれで十分な気がします。
反省など
製作期間は通算で3日程度。
パーツ切り出しとヤスリがけに1日、デカールに1日、トップコートして組み上げるのに1日。
やはり最近のキットはそもそも出来がいいので、パチ組みにデカール貼ってトップコート吹くだけでもかなりいい感じになりました。色々な種類を作りたい派としては2~3日でここまでの出来になるのはいいですね。
以下反省点。
- コンパウンドをかけたあとはちゃんと粒子を拭き取っておかないと乾いたとき白くなる。
- ガイアカラーの蛍光色が気泡ができやすい感じがする。振りすぎ混ぜすぎに注意。
- 継ぎ目消しをして無いので、パーツ同士を跨いでのデカールは注意。パーツがずれると剥がれる。
- スミ入れが下手すぎる…。次回は流し込みタイプを練習。
【続き・Vダッシュガンダムの簡単フィニッシュ】
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【改造で作ったもの】
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【写真撮影に使用した背景の簡単作成方法】
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【製作に使用した道具はこちら】
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