PS4用ソフト『Marvel's Spider-Man』の感想です。２周目までクリアしてトロフィーコンプまでしての感想になります（トロコンには最低２周のプレイが必要）。
#PS5Share, #MarvelsSpiderManRemastered
— ゆめきち (@yumekichi730) February 22, 2022
２周目終わってトロコン完了。
２周目なので飛ばしまくろうと思ってたけど楽しすぎて結局達成率100%までやってしまった(笑) pic.twitter.com/9P2Lcowv2R
まずざっくりとした感想としては「文句のつけようのない神ゲー」と言った感じ。PS4のおススメゲームにあげている人も多い作品ですが、その高い評価にたがわぬ高クオリティの神ゲーだったと思います。
やり込み要素や寄り道も楽しいゲームなので、１周目も２周目も達成率１００％までやり込んで、総プレイ時間は１０６時間になりました。
目次
『Marvel's Spider-Man』製品概要
定価：4,290円(税込)
機種：ＰＳ４
発売：2018年9月7日発売
プレイ時間：１０６時間
作品評価：９５点
プレイ時間はＰＳ４で難易度AMAZING(ノーマル)でＤＬＣまでクリアして「NEW GAME+」以外のトロフィー収集までで６０時間。
ＰＳ５版で難易度ULTIMATE（ベリーハード）で残りの「NEW GAME+」「REMASTERED」のトロフィーを取ってトロコンするまでに４６時間。
ジャンルはオープンワールドアクションアドベンチャー。ピーター・パーカー＝スパイダーマンを操って精密に再現されたニューヨーク・マンハッタンの街中を自由に駆け回り、悪と戦う"スパイダーマン業"を行いながら数々の事件に挑んでいくというアクションゲーム。ストーリーは既存のスパイダーマンシリーズをベースにしつつも新たに構築されたゲームオリジナルの物語になっている（Wikipediaによると世界はEARTH-1048と呼称されているとのこと）。
本作の特徴や感想
スパイダーマンとなって街中を駆けまわる爽快感
まずなにより本作を唯一無二の神ゲーたらしめているのはやはりこれ。スパイダーマンとなって街中をウェブスイングで駆け回り、多彩なアクションで悪人たちをやっつけていく爽快感と没入感が本作一番のポイントです。
移動に関しては感覚的な操作で、特に難しい操作を覚える必要もなく用意されたフィールド中を飛び回ることができます。オープンワールドのゲームにおいて「移動を楽しめるか」というのはかなり大きな要素になってくると思いますが、その点において本作は多作に類を見ないレベルで成功している作品と言えるのではないかと思います。本作程、「移動しているだけで楽しい」と思えるゲームは中々ないんじゃないかと思います。一応ストーリーが進むにつれてマップの各所にファストトラベル（要はワープ機能）が解放されていきますが、ほとんど使わずにプレイしていました。
バトルに関してもスパイダーマンならではのウェブを活かした色々なアクションや技がありますが、順に解放されたり説明が入ったりするためプレイを進めながら慣れていくことが可能。終盤に入ってほとんどのアクションをマスターした状態での戦闘は「爽快」の一言。スパイダーマンの能力の一つであるスパイダーセンスもバトル能力に取り入れられていて、敵の攻撃を予知して回避するというシステムに昇華されているのも旨いと感じたポイントです。
今回トロコンのために２周プレイしており、２周目は必要な部分だけをやってサブクエスト等は全て飛ばそうと思っていたのですが、アクションが楽しすぎて結局２周目もＤＬＣも含めた達成率１００％になるまでやりつくすことになりました(笑)。
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— ゆめきち (@yumekichi730) February 27, 2022
結局楽しすぎてトロコン関係無いDLC２周目も達成率100%までいってしまった。総プレイ時間106時間で終了。マイルズに入ろう。 pic.twitter.com/yJADQ1c6DW
精密に再現されたニューヨーク
本作の評価点として次にあげられるのが舞台であるニューヨーク・マンハッタン島の再現度。
現地に行ったことが無いのでどこまで正確に再現されているかは定かではないですが、クライスラービル、エンパイアステートビル、タイムズスクエア、セントラルパークといったスパイダーマンの映画作品にも馴染みのある実際の名所がかなりのクオリティで再現されています。
#PS5Share, #MarvelsSpiderManRemastered
— ゆめきち (@yumekichi730) February 19, 2022
クライスラービルとエンパイアステートビル。 pic.twitter.com/n92yuVFI6q
感覚的な操作性と街並みの再現度が、本作の爽快感や没入感を生み出しているポイントであることは間違いないと思います。
ゲームオリジナルの新規ストーリー
本作は他の映画作品等とは異なるゲームオリジナルのストーリーになっています。
本作のスパイダーマンは既にヒーローとして８年間活動を続けてきた２３歳のピーター・パーカー。映画作品等に比べるとやや大人で経験豊富なピーターで、戦闘中の会話や移動中の一人語りの中でも各所にジョークを交えたユーモラスなキャラクターという印象。なお、オリジナルストーリーのため映画作品やコミック作品を見ておく必要はないですが、ゲーム開始時点で既にスパイダーマン活動を初めてかなりの時が経過しているため、事前知識として「ベンおじさんとの別れ」「ＭＪとの関係」「特殊なクモに噛まれてスーパーパワーを得た」ぐらいのことは知っておいた方がすんなりと話に入れると思います。
ストーリー自体の完成度も高く、ゲームでありがちな「アクションのオマケ程度のストーリー」にはなっていないのも高評価ポイント。明るいながらも所々シビアな面を見せる点もスパイダーマンらしい感じがあって良かったと思います。
個人的に印象的だったのは最終決戦前のＭＪの「やっつけてきて」という言葉。英語版だとどうなっているかわかりませんが、日本語ではサム・ライミ版『スパイダーマン２』のラストでＭＪが発したのと同じセリフ。こういった過去作品へのオマージュ・リスペクトを所々感じることができるのも本作の良かったところの一つです。
本作はその後の展開もある作品のため、今後に繋がりそうな伏線・気になる点をメモ（ネタバレのため白文字）。
・ラストのオットーの表情。まだひと悶着ありそう？
・ハリーのその後（２で出てくると言われているヴェノムになる？）
・スパイダーマンと袂を分かったユリのその後
・本作で登場しなかったグリーンゴブリン（２でノーマンやハリーとの関連で出るか）
これでもかと盛り込まれた世界観
本作は本筋のストーリーのみならず、ゲーム内のいたるところにスパイダーマンの世界観がこれでもかと盛り込まれており、本筋を放り投げて街中をスイングで飛び回るのも楽しみの一つ。多分僕も気づけていない過去作品のオマージュやイースターエッグが沢山あると思います。スパイダーマンが元々好きと言う人にはニヤリとさせられる要素が多くあり、本作からスパイダーマンに触れる人には入門編としてスパイダーマンの世界観を知っていけるような作品になっていると思います。
スパイダーマンの一番の特徴でもあるスーツもDLで追加されたものなども含めるとかなりのバリエーションが用意されており、その作り込みも素晴らしいの一言。歴代の映画作品のスーツも用意されていて、無印版映画の気分のときはウェブスーツ、アメイジングの気分のときはアメイジングスーツ、ＭＣＵの気分のときはアップグレードスーツやアイアンスパイダー等、色々と着せ替えて遊んでました。
スパイダーマンと戦ってきた歴代のヴィラン達も数多く登場。個人的には無印版映画の『スパイダーマン２』の頃からやっぱりドック・オクが好き。
【登場するヴィラン（ネタバレのため一応白文字）】
＜キングピン、ショッカー、ブラックキャット、スクリューボール、トゥームストーン、タスクマスター、ミスターネガティブ、エレクトロ、ライノ、スコーピオン、バルチャー、ドック・オク、ハンマーヘッド＞
また、他のマーベル作品との関連を思わせる要素もあり、代表的なものだと街の中にサンクタム・サンクトラムやアベンジャーズタワーが存在している。他のヒーローが登場することは無いが、それぞれについてピーターから関連を思わせるコメントが入るのがファンとしては楽しい所。
また、MCU映画ではお馴染みですが、ちゃんとスタン・リーも登場していて「マーベルの世界の中の１作品」という思いを感じるのも嬉しいポイントです。他にもクリア後のミッドクレジットに今後の展開を思わせるようなシーンがあるのもマーベル映画でもお馴染みの見せ方ですね（特に本作本編のミッドクレジットのマイルズとの会話シーンはすごく好き）。
豊富なやり込み要素
また、メインストーリー以外にも豊富なやり込み要素やサブクエストが用意されています。
内容は突発的に起こる強盗などの犯罪への対処や、敵組織のアジトへの潜入、ヴィラン達からの挑戦、ニューヨークの様々なランドマークを写真に収めていく、等様々。
これらが程よく段階的に解放されていくため、非常に寄り道の多い（勿論それも楽しい）ゲームになっています。とりあえずストーリーをクリアして最後にまとめて片付けるも良し、都度都度寄り道をしながらゆっくり進めていくも良しといった感じで各々好みのプレイスタイルで楽しむと良いと思います。
追加ＤＬＣ「摩天楼は眠らない」
本作は３本の追加ＤＬＣシナリオ「摩天楼は眠らない」が用意されています。
- 第１弾：黒猫の獲物
- 第２弾：王座を継ぐ者
- 第３弾：白銀の系譜
新規のストーリーに加えて、追加のミッション・スーツ・ヴィランが登場する等盛りだくさんな内容。本編をやって面白かったならこちらも続けてプレイすることをおすすめします。価格は３本全てＤＬ可能なシーズンパスが2,750円。
ちなみに有料ＤＬＣだが、現在発売中の『Marvel's Spider-Man Game of the Year Edition（PS4）』にはこちらのDLC３本も最初から付いているため、これから新規にパッケージで購入する場合は「Game of the Year Edition」がお薦めです。
PS5版『Marvel's Spider-Man Remastered』
PS4専用の本作ですが、後に発売された続編の『Marvel's Spider-Man: Miles Morales（PS5版）』を購入することでPS5に対応した『Marvel's Spider-Man Remastered』を入手することができます。入手方法は２通りあり、『Marvel's Spider-Man: Miles Morales（PS5版）』の「Ultimate Edition」を買うと無料で入手可能、「Standard Edition」を買った場合は追加料金2,200円で入手することが可能。逆に『Marvel's Spider-Man Remastered』を単体で入手することは現状出来ません。「Ultimate Edition」の方は無料でDL可能なコードが不足する形になるため、中古等で買う場合は注意。
PS4版との違いはグラフィックがPS5対応により向上している（PS4も凄かったがより凄くなった）、コントローラーのアダプティブトリガーやハプティックフィードバックによる没入感の向上、DLCが標準搭載している、など。また、PS5版で追加されたトロフィーもありました。
特にPS5の性能を活かしたグラフィックはとてつもないの一言。２周目のプレイをPS5版でやりましたが、PS5グラフィックでのフォトモードが楽しすぎて中々先に進みませんでした。
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— ゆめきち (@yumekichi730) February 19, 2022
いっそ実写よりすごいwww pic.twitter.com/ngby79ahPc
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— ゆめきち (@yumekichi730) February 21, 2022
飽きないwww pic.twitter.com/TBECtQkNUL
また、発表時に少し話題になってましたが主人公ピーターの顔がPS4版から変更されています。続編の『Miles Morales』でピーターの演技をした俳優が変更になったためそれに合わせての変更とのこと。なんとなくPS4版は映画のアメイジング版のアンドリュー・ガーフィールドっぽかった印象がありますが、PS5版はMCU版のトム・ホランドっぽくなったような印象。個人的には本作のスパイダーマンのキャラやイメージだとPS4版の方が好きだったかも。
ちなみにPS4からPS5へのセーブデータ・トロフィーの引継ぎが可能。但し、引継ぎの際はデータのアップロードを行うため、PS4版PS5版両方のハード・ソフト（PS4はDL版パッケージ版問わず）が必要になるのでPS4版を売ってPS5版で続けようとする場合などは注意。
トロフィーも引き継がれるが、トロフィー自体はPS4とPS5で別ゲーム扱い（PS4で取ったトロフィーはPS5に引き継ぐが、PS5版で取ったトロフィーはPS4の実績には反映されない）になります。また、データ引継ぎは「PS4⇒PS5」への一方通行のみの模様。そのためPS4とPS5両方のトロコンにこだわりたい人は「PS4版でトロコンしてデータ引継ぎ⇒PS5で追加されたトロフィーをコンプ」の段取りが必要になるので注意。
関連作品
2020年11月12日に続編の『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』が発売された。こちらはPS4、PS5の２バージョンが発売されている。前項の通り、PS5版を買うことで『Marvel's Spider-Man』のPS5版である『Marvel's Spider-Man Remastered』を入手可能。
タイトルの通りマイルズ・モラレスを主人公としたストーリーとなっていて、続編と言うよりは外伝や番外編といった方がイメージがあいそうな作品。
また、正式な続編となる『Marvel's Spider-Man２』が2023年にPS5で発売されることが発表された。ヴェノムも登場することが発表されており、こちらにもかなり期待。
総評
改めて評価をもう一度。作品評価：９５点
冒頭にも書きましたが「文句のつけようのない神ゲー」だったと思います。
個人的にスパイダーマンには思い入れがある方なのでその分の補正や加点は入っているかとは思いますが、「ＰＳ４でおススメの神ゲーを挙げろ」と言われたら本作か『デトロイト ビカム ヒューマン』のどちらかを推すと思います。オープンワールド系のアクションゲームが好きでスパイダーマンやマーベルが好きな人であれば間違いなくお勧めできる、というか絶対にプレイすべきゲームだと思いました。
ちなみに個人的にはＰＳ４でプレイした中では、『Marvel's Spider-Man』『デトロイト ビカム ヒューマン』『Star Wars ジェダイ：フォールン・オーダー』がトップ３かなと思っています。
続いて既に発売済みの関連作品である『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』をプレイしようと思います。また、続編となる『Marvel's Spider-Man２』も非常に楽しみです。
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