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PS4『デトロイト ビカム ヒューマン』感想。SF映画に入り込んだような感覚になる神ゲー




神ゲーと名高いPS4用ソフト『デトロイト ビカム ヒューマン』の感想です。


シナリオは非常に作り込まれておりや映像のクオリティも高く、SF映画の中に入って自分で物語を進めているかのような感覚を楽しめる神ゲーでした。




目次

『デトロイト ビカム ヒューマン』製品概要

【PS4】Detroit: Become Human


機種:PS4、Microsoft Windows
発売:2018年5月25日発売
ジャンル:オープンシナリオアドベンチャー
プレイ時間:15時間ぐらい
作品評価:95点


本作は近未来の世界を舞台に人類と自我を持ってしまったアンドロイド達による壮大なSFドラマであり、3人のアンドロイドを主人公にその時その時のプレイヤーの行動や選択によって幾通りにもシナリオが変化するオープンシナリオアドベンチャーゲームになっています。

普段あまりプレイしないジャンルのゲームですが、非常に没入感が高く最初から最後まで飽きることなくずっとプレイしていたくなる間違いのない神ゲーだったと思います。




作品の特徴や良かった点

SF好きにはたまらない世界観とストーリー

本作の舞台は2038年近未来のアメリカ、デトロイト。技術の進歩によって人間と同様の見た目をしたアンドロイドが普及し、人々の生活になくてはならない存在となっていた。逆に、アンドロイドの普及により失業率は増大し貧富の差が拡大、アンドロイドに反感を抱く人々も増えていった。そんな中、本来アンドロイドが持たないはずの自我を持ち自らの目的や自衛のために人間を傷つけることもある「変異体」と呼ばれるアンドロイドが発生・増加していき・・・。といった導入でストーリーが展開していく。SFものとしては王道でありながら先の展開を期待させる、SF好きとしてはたまらないストーリー。


物語は3人のアンドロイドが主人公で、その時々で彼らの行動をプレイヤーが選択することで物語が進んでいく。「変異体」の事件を追う刑事の捜査補佐官のコナー、とある父娘の家のお手伝いアンドロイドのカーラ、裕福だが身体の悪い老人の身の回りの世話をするマーカス。「変異体」という存在をキーワードに彼ら3人の視点が入れ替わりながら物語が進んでいき、次第にそれぞれの運命が交差していく。当然、プレイヤーの選択や行動次第で、それぞれの関わり方も大きな変化が発生していくことになる。



雰囲気としては映画の『A.I.』と『アイ,ロボット』と『ブレードランナー』あたりを混ぜ合わせた様な感じの世界観で、そのあたりのSF作品が好きな人は間違いなく楽しめる雰囲気・ストーリーになっていると思います。



プレイヤーによって変化するマルチな展開

本作はプレイヤーによってシナリオが大きく変化するオープンシナリオアドベンチャー。


プレイヤーはその時々でキャラクター達の行動や発言を選択し、その結果によって大きくその後の物語が変化していく。例えば「一晩泊まる場所を見つける」という状況において、犯罪的な選択をする(宿泊に必要な現金を盗む)のも、廃墟で他人に迷惑をかけずにひっそり夜を明かすのもプレイヤーの選択次第。その選択の結果による物語の展開パターンは膨大で、「1万人がプレイしたら1万通りの物語が存在する」と言っても過言ではないレベル。自分の選択によって主人公(=プレイヤー自身)の運命が変化していくため、物語への没入感は抜群。終始主人公のアンドロイド達に感情移入しながら、ラストまで一気にプレイしてしまった。個人的にはコナーが一番好き。


この「プレイヤーの行動や選択が物語に影響を与える」という部分は非常にリアルかつシビア。例えば追ってくる敵対者から身を隠すシーンでは、プレイをミスして相手に見つかってしまった場合にも他のゲームのように「直前のチェックポイントまで戻ってそこからやり直す」というようなことは一切無く、そのまま襲ってくる相手と格闘をするか逃亡を図るかなどの選択を迫られることになる。選択や操作を誤り続けた場合は最悪そこで死んで(破壊されて)しまう場合すらある。その場合はそのキャラの物語はそこで終了し、残った主人公のみでその後のストーリーが進む。


ゲーム内での選択や分岐はフローチャートで確認することができ、「○○%のプレイヤーがこの選択肢を選んだ」といった形で世界中のプレイヤーの選択を確認することもできる。自身の選択をやり直したい場合や他の選択の結果を見たい場合などはチャプターからやり直すことも可能だが、とりあえず1回目のプレイはやり押しをせず攻略情報なども見ずに一通り最後までプレイするのがおすすめ。




【終盤のネタバレ防止のため白文字】
一周目プレイ時は一切情報を入れずやり直しもせずにプレイ。ラストは、変異体達と人間は武力衝突に突入。ルーカスは最後まで機械として任務に忠実であったコナーにより破壊され、残ったジェリコのメンバーも人類との戦いの中で壊滅。カーラは目的地の目前でルーサーを失うもアリスと共にカナダにたどり着いた、という結末。任務を全うしたはずのコナーも型落ちとして廃棄されることになり、カーラとアリスのその後も描かれず全体的にバッド寄りっぽいエンドだった


二周目プレイ時はコナーが変異体化しマーカスと手を組んで数千体のアンドロイドを率いて一時的に自由を獲得。世論ポイントを上げまくっていたので武力衝突に至ることなく目的達成した。カーラとアリスは国境の検問を超えることに成功し、カナダで自由を手に入れた。ハンクとルーサーが死んでしまっていなければほぼほぼグッドエンドだった




映像が素晴らしい

この点は流石にPS4のゲーム。キャラクターや世界の映像表現は非常にリアル。本作のアンドロイドは人間と区別のつかない見た目であるという設定もあって、キャラクター達の顔や表情は「人間そのまま」と言っていいほどリアルに作り込まれている。彼らの住む街・建物・その他車などの舞台装置も「技術の発展した近未来の2038年」を念頭に細部まで詳細に描かれていて、プレイをしていて感情移入がしやすい。本当に映画の中に入って物語を進めていっているような没入感を味わうことができる。


それに関連してお薦めなのがYouTubeで投稿されている本作を精神科医の先生が解説しながらプレイしていく実況動画。本物の精神科医の先生がキャラクターの表情や仕草などから「このキャラクターは〇〇のような傾向があって~」と解説していくわけだが、これがかなりドンピシャで当たっていて非常に面白い。この先生も凄いのだが、裏を返せばプロの診断が的中するぐらいこのゲームのキャラ描写がリアルに作り込まれているということでもある。該当の動画はYouTubeで「デトロイト 精神科医」で検索すれば出てくるのでプレイ済みの方も未プレイの方も一見の価値あり。内容はチャプター1のみをプレイした内容でその後の展開の重大なネタバレもないため、購入を検討されている方がどんな雰囲気の作品なのかの参考として見るのもおススメ。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:95点


紛うことなき神ゲー。記憶を消してもう一度プレイしたいゲームです。人から「PS4でおススメのゲームを教えて」と言われたら間違いなくこれを紹介します(もう少しアクション強めの方がよさそうなら『Marvel's Spider-Man』とか)。



これからプレイする場合は、1周目は攻略やネタバレを見たりやり直したりせずに最後までプレイし、2周目以降は色々と試したりしながら物語の広がりを楽しむのがいいと思います。




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