2023年4月28日に発売されたスターウォーズの新作ゲームソフト『Star Wars ジェダイ:サバイバー』の感想です。シナリオクリア&トロフィーコンプまでの感想になります。
#ジェダイサバイバー
— ゆめきち (@yumekichi730) November 24, 2023
トロコン完了。プレイ時間は66時間。難易度はちょい高めかな。プレイ時間の半分は収集要素だけど、惑星中を駆け回るのが楽しいからあっという間だったかな。
ストレスのたまるエラー落ちはあるけど、やっぱ「ジェダイになれる」ってのは最高のゲームだよね pic.twitter.com/pxKhq1vTqT
前作からパワーアップしたアクションを備えた「ジェダイになれるゲーム」であり、スター・ウォーズ好きとしてはかなり楽しめたと思います。
目次
『Star Wars ジェダイ:サバイバー』製品概要
定価:9,700円(税込・PS5版)
機種:PS5、Xbox One、PC
発売:2023年4月28日発売
ジャンル:アクション
プレイ時間:66時間
作品評価:85点
2019年に発売された『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』の続編でシリーズ2作目となる作品。
オーダー66の粛清を生き延びたジェダイ、カル・ケスティスとなって、ライトセイバーやフォースを駆使して帝国の支配する銀河を生き抜いていくアクションゲーム。完全一人プレイ専用。ライトセイバーを使ってのバトルに加えて、様々なアクションやフォースを使って広大なステージを探索するパルクールアクションや、ステージのギミックや仕掛けを解いて進む謎解き要素が特徴。
ストーリーはスターウォーズの"正史"扱いとなるオリジナルストーリーで、時系列としてはEp3とEp4の間の話。前作『ジェダイ:フォールン・オーダー』の5年後の世界が舞台。
作品の感想・良かった所
「ジェダイ」になれるゲーム
前作・本作ととにかくこのシリーズの一番のポイントは「ジェダイになれる」こと。ライトセイバーとフォースを駆使して、映画の世界さながらのジェダイアクションを体験できるのが一番の魅力だと思います。スター・ウォーズのゲームは数多くあれど、「ジェダイとして戦う」という観点だと本作シリーズに勝る作品は無いと思います。
単純なアクションゲームとしては色々と粗に感じる部分もあるので、基本的には「スター・ウォーズが好きで、ジェダイになれるというだけでワクワクが止まらない人」向けの作品だと思います。
前作から5年後が舞台のストーリー
本作はシリーズ2作目ということで、ストーリーは前作『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』から直接続く内容になっています。時系列は前作エンディングの5年後が舞台となっており、スター・ウォーズシリーズだとEp4の前ということで帝国が銀河をバリバリ支配していたころです。そのため主人公カルをはじめとする仲間達の状況は前作よりもさらに厳しく孤独な戦いを強いられている状況からの物語スタートになりました。傑作と名高い『ローグ・ワン』に時代も近く雰囲気も近い感じで描かれているのが個人的には良かったです。映画でもお馴染みのBGMや効果音もあり、映画の世界に入り込んだかのような没入感でプレイできるのは前作から引き続き魅力的なポイントになっています。
前述の通り本作はシリーズ2作目であり、内容や登場キャラクターも前作プレイを前提としているため、これから始めるという方はまず前作の『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』から始めることを強く推奨します。
パワーアップしたライトセイバーバトル
本作のバトルの主たる武器はもちろんライトセイバー。スター・ウォーズ大好き、ライトセイバー大好きの自分からするとこれだけで興奮マックスです。お馴染みのブォンブォンという効果音はもちろん、斬られた敵の演出もしっかり再現されています。
本作では前作にもあったライトセイバー1本持ち(シングル)、ダースモールの2本繋ぎ(ダブルブレード)に加えて、2本持ちの二刀流(デュアル)、片手に銃を持つ(ブラスター)、カイロ・レンの十字ブレード(クロスガード)からスタンスを選べるようになりました。選択したスタンスによって戦い方や使えるスキルにかなり違いが出るため様々なライトセイバーバトルが楽しめるようになりました。
オビ=ワンに「野蛮な武器」と言われそうなブラスターが結構使えるのがなんとも言えないですね(笑)。
フォースを駆使したパルクールアクション
フォースを駆使して様々な星の地形を乗り越えていくパルクールアクションも本作の特徴の一つ。
前作同様にシナリオの進行に併せてカルが様々なアクションを思い出す(それにしても良く忘れるな・・・w)形で習得していくため、ジェダイとして少しずつ成長していっているかのような感覚に加えて徐々に世界が拡がっていくかのような感じが楽しいです。
シナリオ終盤にすべてのアクションを習得してからアイテム等の収集に回った方が効率がいいのはわかっていながら、ついつい新しいアクションが解禁されるたびに過去のマップで行けるところが増えていないか見にいってしまいプレイ時間が増えていきました。この辺のシステムは人によって好き嫌いは分かれるかもですが、個人的にはずっと楽しい時間でした。
広大なフィールドとやりこみ要素
本作の舞台となるのは複数の惑星。一部の惑星はかなり広大なフィールドになっており、特にメインのフィールドになるコーボーについてはそれ単体でそこそこの広さのオープンワールドゲームぐらいのボリュームになっていると思います。逆にダンジョン1~2回分程度のほぼシナリオ用ステージのような惑星もあったりします。
様々な収集要素も前作から引き続き。トロコンをしようとするとこちらにもかなりプレイ時間がかかると思います(体感ではストーリーと収集要素でプレイ時間半々ぐらい)。これも人によっては面倒と感じるだけかもしれないですが、個人的にはついついシナリオを放置して取り忘れがないかフィールドをブラブラしてしまう時間が多かったと思います。
難易度は高め
本作の難易度は中々高めに感じました(プレイしたのは真ん中の難易度のジェダイ・ナイト)。
通常のザコ敵もガードや回避を普通に使ってくるので、複数敵に囲まれたときはちゃんと戦わないと普通に負けます。ただ、この辺は途中でも難易度は変更できるので、「アクション苦手」という方は少し難易度を下げてみてチャレンジしてみるといいと思います(アクション初心者がストーリーを楽しむための難易度もちゃんと用意されています)。
特に途中にミニダンジョンとして出てくるフォース・ティアーは難易度が非常に高いものが多く、1対1でも厳しいボスとの1対2のバトルだったり、各種アクションをフルに使わないとクリアできないアクションステージはかなり凶悪難易度だと思いました。これはストーリークリアには必要が無い要素なので、無理な場合はスルーしてしまえばいいのですが個人的には「手応えが無くなるほど簡単すぎず、投げ出してしまうほど理不尽ではない」ぐらいのほどよい歯ごたえだったと思います。
残念な点、不満点
不具合・エラーがある。これに付きます。
発売後は進行不能も含めたかなりの不具合が報告されていて結構問題になっていたようですが、現状はアップデートでかなり改善されているようです。それでもクリアまでに5回前後突然ゲームが落ちる不具合に遭遇しました。当然セーブしたところからのやり直しになるのでかなりのストレスです。他にもステージやキャラの表示が時折おかしくなるというものもありましたが、強制終了に比べると可愛いものです。プレイする際は瞑想場(セーブポイント)でのこまめなセーブをお勧めします。
これが無ければ90点で前作と同じ評価になっていましたが、強制終了がかなり厄介だったのでそれでマイナス5点です。
トロコンについて
トロコンは1周目で可能なので、難易度自体ははそこまで高くないと思いますがとにかく収集要素が多いので「時間がかかる」という感じでした。前にも書きましたが、プレイ時間60時間強のうち半分がストーリーで半分は収集と言った感じでした。また、アクションが苦手な人にとってはフォースティアーのアクションステージと凶悪ボス2体との戦いが鬼門になるかもしれません。
クリア後はそのままクリア後の世界を自由に動き回れるため、まずはシナリオをクリアしてすべてのアクションを習得してから収集要素に向かうのが一番効率がいいと思います。各種要素を引き継いでストーリーを初めからプレイする「新しい旅+(所謂強くてニューゲーム)」も用意されています。
一つだけ時限トロフィーがあるのでそれには注意。以下のトロフィーだけはストーリーを進めてしまうと取れなくなってしまうので、効率よくトロコンしたい人は注意が必要です。該当のトロフィーが取れるところまで「新しい旅+」でストーリーの2周目をする必要が出てきます。
【時限トロフィー(ネタバレのため白文字)】
・「友達がいる」:仲間に各10回の戦闘支援を指示する(仲間と一緒に行動しているときにしかできないアクションのため)
今後に期待したいポイント
本作シリーズは3部作になることが公式のコメントで出ていました。カルの旅にまだ続きがあるというのは嬉しいことです。前作から今作まで4年ほど間が空いているので、次の3作目も気長に待ちたいと思います。次につながりそうな部分もあったのでその辺もどうなるのかは気になる所です。
【今後が気になる部分(ネタバレのため白文字)】
・かなりダークサイドに傾きつつあるようにあるカルがどうなっていくのか。
・裏切ってラスボスとなったボードの娘のカタ。次作ではメンバーとして成長してカルのパダワンになっているなんて展開もあるかも。
・カルとメリンの関係。カルがダークサイドに落ちてしまうきっかけとなるのか、ライトサイドに踏みとどまらせる存在になるか。
まとめ
個人的な評価をもう一回。
評価:85点
(100点満点で)
不具合・エラー等不満点も色々ありましたが、前作から引き続き、
ライトセイバーで戦える!フォースが使える!ジェダイになれる!
スターウォーズファンとしては大興奮のゲーム内容になっています。やや難易度は高めに感じましたがスターウォーズとアクションゲームが大好きという人にはお勧めできると思います。
シリーズ2作目の作品であり、ストーリーもゲームシステムも「続編」と言った感じの内容のため、これからプレイしたいという方はまずは前作の『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』からプレイすることをお勧めします。