2023年11月より公開された『回廊とデコイ』の感想です。
僕の大好きなグループである「ラーメンズ(気持ち的には"元"を付けたくない…)」の小林賢太郎氏の監督・脚本による短編映像作品。小林氏の作品としては珍しく(知っている限りでは初?)映画館での公開となった作品。
公開している期間が短くて上映の劇場も少なく、東京では池袋HUMAXシネマズで当初11月17~23日の間での上映の予定でしたが、後に追加上映の告知がされ現時点では11月いっぱいは上映スケジュールに入っているようです(観たい方はお早めに!!)。
以下、多少のネタバレを一部含んでいる場合がありますので予めご了承ください。
基本情報
画像出典:スタジオコンテナ公式X(@kkw_official)
- 監督・脚本:小林賢太郎
- 公開:2023年11月~
- 評価:★4(最高★5)
お馴染みの舞台形式とロケ形式の両方がちりばめられている短編集。出演は久ヶ沢徹氏、竹井亮介氏、辻本耕志氏など、小林氏の作品ではお馴染みのメンバー。ちなみに小林氏本人は出演はなし(そこは残念)。
感想
面白かった!!
上映時間中(1時間半ぐらい)ずっと楽しませてもらいました。なんというかまったり楽しく浸らせてもらった、という感じ。
今回は前情報を全然入れてなかったので、短篇集なことすら当日まで知らずにいたんですが、舞台形式とロケ形式(何形式て言うのが正解なんだろ?)の両方の映像があって、全体としてはカジャラとKKTVが混ざったような雰囲気の作品だったと思います。
基本的にはゲラゲラ笑うというよりは「フフッ」という感じで、ファンとしては慣れ親しんだ雰囲気と世界観にもはや安心感すら感じます。恐らく観客も所謂「好きな人」ばかりが来ていると思いますので、特に声を出すわけではないですが一緒に小林賢太郎ワールドに浸っているような不思議な一体感のような空気があった(気のせいかもしれないけど)のが良かったです。
タイトルの『回廊とデコイ』の名の通りなのか、上映される短編は基本的に「繰り返しもの(=回廊)」か「偽物(=デコイ)」にちなんだ内容になっていたと思います。繰り返し系の作品については序盤は結構笑いのテンポがローペースでかつかなりしっかり繰り返すような感じだったので、観ていて「あれ、大丈夫かな?ちゃんと笑えるかな?」というのが少し心をよぎり始めたあたりで「そうくんのかーい!!」という感じでしっかり笑わされました。ネタバレのため内容については伏せますが、「そばをください」なんかは最後もう声出して笑うしかなかったですね(笑)。多分30分でも観てられんじゃないかと思います。
個人的に一番好きだったのは「タイムトラベル」。これも序盤はローテンポの笑いから入っていく感じでしたが、まさかホントに〇〇〇〇〇を出してくるとは・・・。一発でそれだとわかる見た目も含めて個人的には一番のお気に入りです。
繰り返し見たい作品もいくつもあったので、DVD化(今のことろ情報なし)もぜひお願いしたいです。