こちらはポケモンとのコラボで、複数巻発刊されているものの第一弾です。スター・ウォーズのを買う時におすすめに出てきたのでとりあえず1巻だけ一緒に買ってみました。
ポケモン空想科学読本1
- 著者:柳田理科雄
- 出版社:オーバーラップ
- 発売日:2016/2/25
- 頁数:207ページ
- オススメ度:☆☆☆☆
空想科学読本とポケモンがコラボした書籍で、全4冊が発行されていてその第一弾。ピカチュウ・リザードン・カイリューといった人気のポケモンの技や生態を科学的に考えるといった、空想科学読本シリーズお馴染みのコンセプトで書かれている。「なんでも溶かすリザードンの炎の威力はどれほどか」「サーナイトはブラックホールを作り出すが地球上でそんなものを生み出して大丈夫か」のように、それぞれポケモンの特徴やキャラクターに関連付けた科学の話が解説されている。考えてみればポケモンほど空想科学読本と相性のいいネタの宝庫となるシリーズも中々ないのかも。1巻で登場するポケモンは34匹。
柳田先生お馴染みの分かり易くてユーモラスな文章で、科学について深い知識が無い人でも楽しめる。というかポケモンをきっかけにして科学について興味を持ったり、勉強したりするきっかけになる本。ちなみに本書の対象年齢は多分小学校高学年くらいからかなといった印象。漢字にはすべてルビが振られていて、小学生の理科の知識ぐらいがあれば十分理解できるように配慮した説明になっているように感じた。Amazon等のレビューにも「活字嫌いの息子・娘が楽しく読んでいました」といった感じの高評価投稿が多かった。お子さんに活字の本を読ませたい、大好きなポケモンをきっかけにして理科に興味を持ってもらいたい、という親御さんにぴったりではないだろうか。
とはいえ、ポケモンと空想科学読本が好きであれば大人でも十分楽しめる内容ではあると思う。僕も楽しく最後まで一気読みさせて頂いた。前述の通り小学校ぐらいまでの理科の知識がベースになっているので、「ああこんなこと授業でやったな」「こんな実験したな」とか思いを巡らせながら読んでいくのも本書の楽しみ方の一つかもしれない。
残りの2~4巻もお店で見かけたら読んでみたいと思います。