ゆめろぐ

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仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

【映画感想】『ラストナイト・イン・ソーホー』




映画『ラストナイト・イン・ソーホー』の感想です。
映画館でやっていた時から気にはなっていたんですが、アマプラで配信されてやっと観ることができました。

物語の核心部分に関わるようなネタバレは無いようにしていますが、感想を述べるという関係上多少のネタバレは含まれますのでご注意ください。


目次

 


基本情報


画像出典:映画『ラストナイト・イン・ソーホー』 公式Twitter(@LNIS_JP)
 


エロイーズはデザイン学校に入学し、ソーホー地区で一人暮らしを始めたアパートで眠りに着くと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見るサンディに出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返していく。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。その日から現実で謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれる。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きている可能性に気づき、たった一人で事件の真相を追いかけるのだが……。
Amazon商品ページより抜粋

 

  • 監督: エドガー・ライト
  • 公開:2021年10月
  • 評価:★4(最高★5)

 
 
公式からの映画ジャンルはタイプリープ・サイコ・ホラー。
デザイナーを夢見て現代を生きる主人公エロイーズと、歌手を夢見て60年代のロンドンに生きるサンディの二つの視点を交互に繰り返しながら話が進んでいく。

レーティングはR15+(15歳未満の入場・鑑賞を禁止)。映倫のサイトによると「刺激の強い殺傷・出血の描写がみられ、標記区分に指定します。」とのこと。


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感想など

 

前半:可愛い!オシャレ!

前半の印象は上記の通り「可愛い!オシャレ!」。田舎から上京してきたばかりでロンドンでの生活に馴染めず苦労するエロイーズと、華やかな夜のロンドンに生きるサンディの生活が対照的に描かれていて、夢の中でみたサンディの姿が現実のエロイーズの人生にも(いい方向に)影響を与えていっています。このあたりは見ていて「この映画のジャンルなんだっけ?」と思う所もあり、何となく『ミッドナイト・イン・パリ』のようないい感じのタイムスリップ雰囲気ドラマで進んでいくのかと錯覚させられる部分もありました。個人的にはそれはそれで好きだったんですが、人によっては「ホラー」というジャンルを期待しているとやや前振りが長く感じるかも。しかし中盤にかけて物語の雲行きが怪しくなっていき、後半になるにつれて恐怖が加速していく、という造りは非常にうまかったと感じました。まんまと後半になるにつれて目が離せなくなっていきました。


そんな前半を支えていたのはやはり主役の二人の可愛さ。今回はサンディ役のアニャ・テイラー=ジョイ目当てで見ていましたが、エロイーズ役のトーマシン・マッケンジーも非常に良かったです。前半はこの二人を見ているだけで満足できたといっても過言ではなかったかも。また、全体的にオシャレな雰囲気も(後半との落差と言う意味も含めて)良かったと思います。




後半:怖い!そして怒涛の展開!

そしてサイコ・ホラーの本領を発揮しだす後半。ややのんびりとしたテンポで進んでいた感のある前半に比べ、一気に目の離せない展開になっていきます。夢なのか、現実なのか、誰が敵なのか、だんだんとわからなくなっているエロイーズの恐怖が上手く描かれていて、終始「え、これこの後どうなるの?」という気持ちを保ちながら観れていたと思います。ホラー作品には「ストレートに観ている観客を驚かせたり怖がらせる作品」や「強い恐怖を感じている登場人物を見せる事でキャラクターを通じて観客に恐怖を与える作品」があると思いますが、本作で言えば後者に近い内容だったと思います。


ネタバレのため詳細は書けないですが、終盤に用意されている怒涛の展開・急展開も意表を突かれたというか非常にいい感じになっていました。序盤から用意されていた伏線がどのように回収されていくのかという部分については、サイコホラー作品としてだけでなくサスペンス・スリラー的な作品としての要素も十分に楽しめたと思います。そのため本作はあまりネタバレを見ない状態で見るほうがいいかと思います。




全体通して面白かった!!

全体通してとにかく「面白かった」の一言に尽きる、というのがストレートな感想です。
可愛い!おしゃれ!そして怖い!からの急展開。前半の華やかで可愛らしい雰囲気から中盤にかかるにつれて不穏な空気が顔を出してくるという流れは見事だったと思います。

ストーリーの組み立てが~とか、映像のや演出の美しさが~とか、色々と大切な要素はあると思いますが、個人的には結局は観おわった後に自然と「面白かった」が口から出てくるかどうかだと思います。その点では本作は非常に楽しめた作品でした。いい二時間を過ごせたと思います。




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