ゆめろぐ

ゆめろぐ

仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

【映画感想】『トップガン マーヴェリック』 最高の続編!!




映画『トップガン マーヴェリック』の感想です。
上映開始から3か月以上たってようやく観てきました。前作もこれまで観てはいなかったんですが、今回に併せて前の日にアマプラで視聴してから劇場に行きました(前作の感想もセットで書いています)。


本作の感想を一言で言えば「とにかく面白かった!最高の続編!!」という感じ。間違いなく現時点で今年トップの作品だと思います。劇場で観れるうちに観れて良かったです。



がっつりネタバレが含まれますのでご注意ください。
 
 
 
目次

 



前作『トップガン』の感想

まずは先に前作『トップガン』の感想を簡単に。本作を観に行くのに併せて、前日に初視聴しました。こちらもこちらで非常に完成された面白い作品でした。

トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]


 

  • 監督:トニー・スコット
  • 公開:1986年5月
  • 評価:★4.5(最高★5)

 
 
とにかく面白くてカッコよかった。

栄光と挫折、そして復活。友情、仲間、ロマンス。まさに「王道にして至高」と言えるストーリー。2時間弱のあいだ一切の無駄がなかったんじゃないかと思えるぐらい、映画作品としての一つの完成形だと思いました。また、ビジュアル面も最高。切り取った時に非常に絵になるシーンが多く、一時停止して画面を印刷してポスターにしたい場面がこれでもかと盛り込まれていたように感じました。いらないシーンも足りないシーンも無かったと思います。

そしてやっぱりトム・クルーズがめちゃくちゃカッコいい。というかグースもアイスもみんなカッコいい。革ジャン着てでっかいサングラスかけてバイクを走らせたくなりました(2輪免許ないけど)。年代的には親世代が当時デートとかでこれを見ていたのかと思うと羨ましさすら感じたりします。


逆に唯一にして最大の欠点はアマプラ版の吹き替えのトムの声の酷さ。全然あってないし違和感がひどい。途中で吹き替えから字幕に切り替えた映画は久しぶり。これは俳優が悪いというよりはキャスティングが悪い。トムの吹き替えだったら鈴置さんか森川さんとかで聞きたかったよ。DVDやブルーレイ版は物によって収録している吹き替えの声が違うようなので要注意。



 

 

『トップガン マーヴェリック』の感想

基本情報

トップガン マーヴェリック
 


アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”は、絶対不可能な任務に直面していた。任務成功のため、最後の切り札として白羽の矢を立てられたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”。トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続ける彼は、なぜトップガンに戻り、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのか?
Amazon商品ページより抜粋

 

  • 監督:ジョセフ・コシンスキー
  • 公開:2022年5月
  • 評価:★4.5(最高★5)

 
 
1986年に公開された『トップガン』の続編。主人公のマーヴェリック役を引き続きトム・クルーズが演じている。
前作から36年ぶりの続編となっており、劇中でも同様にかなりの時間が経過していてマーヴェリックもそれなりのベテランパイロットとなっている。困難な任務を命じられた若きトップガン達の前に、伝説のパイロット・マーヴェリックが教官としてやってきて・・・、という話。





とにかく面白かった!!

 
本当に、とにかく、面白かった!!
これ以上の言葉が出てこない。「1時間で終わっちゃったんじゃないの?」と思うくらいあっという間の130分。とにかく観おわった後の爽快感が素晴らしかった。「ああ、これこそ映画だ」というストレートな感動を味わえる傑作です。世の中で大絶賛されているのも納得、「これ1,900円ぽっちで見せてもらっちゃっていいんですか?」と言いたくなる素晴らしい内容でした。


前作の所にも書きましたが、引き算も足し算もしようのない、作品として完成形と言える内容だったと思います。いらない所も足りない所も無い。物語の内容としてはベテランとなったマーヴェリックが若いトップガン達の教官に着任し、それぞれ癖のあるトップガン達と信頼を深めながら達成不可能と言われたミッションに挑んでいくという比較的王道で非常にわかりやすい展開。そこに、自身の相棒だった"グース"の息子である”ルースター”との確執と和解といった部分が重要な要素として織り込まれています。前作もそうだったんですが、正直本作ではストーリー上あまり特別なことはしていないというか奇をてらったような変化球は一切なかったと思います。ストーリーはあくまで王道。しかしそのレベルが非常に高いという感じ。終盤のミッションについても「ああこれからの2分半ですべて決まるのか」と自分もその場にいるかのような緊張感を感じたし、その後のミッションからのドッグファイトと怒涛の展開は純粋に手に汗握りました。正直「ミッションは成功するも予想外の敵がいて厳しいドッグファイトになり、何とか勝利してハッピーエンド」ぐらいで終わるかと思いましたが、まさかのもうひと展開あったのは嬉しい楽しいサプライズでした。


そんな風に、期待や予想を裏切る部分については絶対にいい形で裏切る。逆にお約束通りの展開で行く場合は最高の形で見せる。そのような感じで一つ一つ観客を飽きさせず落胆させることのない展開が続いたから、一瞬も目を離さずにあっという間の二時間と感じたんだと思います。例えば、終盤にハングマン(個人的に結構好き)がミッションのメンバーから外れた時には「彼は最後に助けに来るとかの形で見せ場がありそうだな」みたいに思った人も多かったんじゃないかと思います(僕もそうでした)。で、そんな予想を忘れた頃に最高の形で助けに現れたシーンはめちゃくちゃ盛り上がったと思います。ある意味お約束な展開ではありますが、それの見せ方が非常にカッコいい。このシーンはアメリカの劇場の映像とかでよく見るような感じで立ち上がって歓声を上げたくなりました。ハングマンにしても前作のアイスマンにしても、「ちょっとヤな奴感のあるライバルキャラ」という立ち位置ではあるものの、最終的には命を預け合う仲間という風に描かれているのが非常にいいですね(例えばここで主人公の搭乗機に細工をしたり等の本当の悪役ムーブをされると興ざめする)。だから結局最終的には出てくるキャラクター全員がカッコよく見えるのが非常に良かったです。

 
 

続編としても素晴らしい!!

 
単体の作品としても非常にレベルの高い内容だったと思いますが、本作は「続編」としても最高の内容になっていたと思います。前作を汚すことなく、前作に思い入れがあるほど感動でき、新規でも十分に楽しめ、それでいて前作を越えてくるようなクオリティを持っている。どうすればここまで「完璧な続編」を作れるんだと素直に感動しました。


本作の中でキーになるのはやはり前作の事故で無くなったグースの息子であるルースターの存在。ルースターとマーヴェリックとの関係は物語において非常に重要なファクターとなっていますが、やはりそこは前作でのグースとの関係を観ているからこそ。一応前作を観ていなくても背景がわかるような構成にはなっていたと思いますが、個人的にはやはり本作は前作を観た上で観るべき作品だったと思います(前日あわてて観ておいて良かった・・・)。


終盤の終盤で旧型となったF14にマーヴェリックとルースターの二人で乗り込むシーンは非常にグッとくるものがありました。ルースターの座っている席は元々は父グースが座っていた場所。前作を前日あわててみた自分ですらこれだけ感動したんだから、前作を当時劇場でリアルタイムに観ていて30数年越しの続編として本作を観ていたら大号泣していたんじゃないかって思いました。



単体の作品としても、過去の名作の続編としても、非常にクオリティの高い素晴らしい作品だったと思います。







www.yumekichi-blog.com