ゆめろぐ

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【映画感想】『デアデビル』&『エレクトラ』




映画『デアデビル(2003年)』『エレクトラ(2005年)』の2本の感想です。
なぜ今になってこの2本を見たのかと言うと、今年の3月にMCUのドラマ作品で『デアデビル: ボーン・アゲイン』の配信が予定されており、その予習としてNetflixドラマの方の『デアデビル(2015年~)』を見ようと思ったんですが、せっかくなので予習の予習ということでドラマよりも先に公開されていたデアデビル関係の映画を見ておこうということで、2本ともDisney+で視聴しました。



『作品の感想』

『デアデビル(2003年)』


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  • 監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
  • 公開:2003年2月9日
  • 評価:★2.5(最高★5)


ベン・アフレック版デアデビル。

ベン・アフレックと言えば後にDC映画の方でバットマンも演じていますが、本作ではだいたい30過ぎぐらいの若くて非常にイケメンなベンアフが見れます。非常に立派なお顎が特徴の俳優さんという印象なので、デアデビルにしてもバットマンにしても顔の上半分しか隠れないコスチュームだと近しい人物には正体気づかれやすそうだなと前々から思ってました。


本作はマット・マードックがいかにして盲目のヒーローであるデアデビルとなっていったのか、そして宿敵であるキングピンとの対決と決着、といったデアデビルのいわるゆ「オリジン」が描かれる内容になっており、ヒーローものの映画作品としては比較的オーソドックスな流れになっていると思います。アメコミの知識が無くても本作を見るだけでマット・マードック(デアデビル)がどんな人物・どんなヒーローで、何を背負って戦っているのかはしっかりと理解できます。ただ、それ以上を超えてくるものはあまりなかったので、作品全体としてはまあ普通というか「可もなく不可も無く」といった感じという印象でした。別につまらないとか駄作とかそういったマイナス要素は特になかったと思いますが、『スパイダーマン(2002年)』や『スパイダーマン2(2004年)』といった同時期のマーベル作品と比べるとやや物足りないというか決め手に欠けるという感じがしました。

正体を隠して悪と戦う、という部分はスパイダーマンやバットマンなどと同様のアメコミヒーローの王道路線。本作の主人公のマットも昼は弁護士、夜はデアデビルとして自身の信じる正義のために戦うヒーローという部分は共通しています。ただ、デアデビルは悪人を容赦なく始末している描写があったりと他のヒーローと比べるとややダーク寄りといった印象でした。そしてやはり一番の特徴は盲目である代わりに他の感覚(特に聴覚)が常人よりもはるかに優れており、「音を見て戦う」ヒーローであるということ。この特徴は映像面、特にバトルシーン等ではしっかりと表現されていたと思います。ただ、序盤の戦闘シーンはその辺の演出が過剰だったのかかなり画面がチカチカして目が疲れました。

他の主な登場人物としては、ヒロインとしてマットと恋に落ちるエレクトラ(次作の主役)、デアデビルの宿敵となるキングピン、「めっちゃ悪いホークアイ」といった感じのヴィランであるブルズアイ。特にキングピンは『グリーンマイル』のマイケル・クラーク・ダンカンが演じているということで、『グリーンマイル』とのギャップ(というか善悪を真逆に振り切ったようなキャラ)に慣れるまでちょっと時間がかかりました。あとは『アイアンマン』シリーズでお馴染みのジョン・ファヴロー演じるマットの昼の相棒のフォギーがいい味出しているキャラでした。


Netflixドラマ『デアデビル(2015年)』とは完全に別物で、本作と次作の『エレクトラ』のみで完全に独立した作品になっています。今回の視聴目的としてはネトフリドラマの方が本命でしたが、まず最初に「デアデビルはどんなヒーローか」をざっくりと押さえておくのにはちょうどいい作品だったと思います。


ちなみに本作は通常版(劇場放映版)とディレクターズカット版の2種類があり、後者の方が30分ほどエピソードが追加されているようです。ディレクターズカット版の方が評判はいいみたいですが、Disney+には通常版の方しかなかったので今回は通常版を見ての感想です。また、Disney+では吹き替えの日本語音声はありませんでした。

関連作品として本作に登場したヒロインのエレクトラを主役にした続編(スピンオフ)があり、そちらの感想は次項で。


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『エレクトラ(2005年)』

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  • 監督:ロブ・ボウマン
  • 公開:2005年1月14日
  • 評価:★2(最高★5)


『デアデビル』(以下、前作)の続編・スピンオフという立ち位置の作品。
タイトルの通り前作に登場し悲劇の最期をとげたエレクトラが主人公。演じているのは前作から引き続きジェニファー・ガーナー。

本作を見たストレートな印象は「思ってたんと違う」でした(笑)。続編ということで「前作で死んだと思われていたエレクトラが復活。マット(デアデビル)と感動の再会を果たす。正式なヒーローコンビとして、街の平和を脅かす新たな敵(復活したキングピンとか)に立ち向かう!!」的な話なのかなと思っていたら、なんとデアデビルのデの字も出てこず、作風もがらっと変わってカンフー&忍者アクション的なアジアンテイスト強めの作品に(その辺は元のアメコミの設定でもそうらしいけど)。敵も忍術というよりかはもはや魔術(ストレンジの敵が使ってきそうな)と言っていいレベルの技を使っており、正直見ていて「本当に前作と同じアースの出来事かな?」と思いました。善の老師的な人のパワーで生き返ったエレクトラはなぜ孤独な暗殺者になったのか、といったあたりの心情面も特に描かれておらずマットのことを思い出すそぶりも無かったのは続編としてやはり物足りませんでした。逆に前作とのつながりもほとんどないので、本作から見ても内容は十分に理解できます。


正直な感想としては取り立てて語ることもない凡作といった感じかな。アクションはそれなりに力が入っていましたが、正直ちょっとダサく感じる演出も多々あり、最終バトルの大量のタオルがひらひらする部屋での戦いとか見辛いだけであまりいい感じの映像にはなってなかったんじゃないかと思います。ストーリー的にも結局謎の少女アビーが狙われる理由もフワッとしたままだし、悪の組織"ザ・ハンド"の追っ手は撃退したもののまだ大ボスみたいのは残っていてそこも投げっぱなしと言う感じでした。エレクトラというキャラクター自体は十分に魅力的なので、本作ではそこが活かしきれてない感じが強かったのが残念ポイントだったと思います。


単体の作品としては物足りない凡作ぐらいの出来で、シリーズものとしての役割もないということで、評価はやや厳しめになりました。


『デアデビル』『エレクトラ』のシリーズは本作で終了。後のNetflixドラマで登場したエレクトラも別のキャストになっています。しかし、19年の時を経てMCUの某作品でジェニファー・ガーナーのエレクトラがサプライズ復活を果たしています。


ちなみにこちらの方はDisney+でも吹き替え版がありました。



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まとめ

ということで正直2作とも「面白かった!!」と声を大にして言えるほどではなかったという印象でしたが、デアデビルとエレクトラがそれぞれどんなヒーローなのかのオリジン的な部分を理解するのにはちょうどいい内容だったと思います。

キャラクターとしては、デアデビルはネトフリ版の方がMCUにドラマシリーズでの本格参戦が決定。エレクトラの方も今後出てくるとしたらネトフリ版になると思いますが、上記の通りジェニファー・ガーナー版がMCUへのサプライズ登場を果たしています。


それぞれのキャラクターの予習も済んだということで、ここからネトフリ版のドラマ『ザ・ディフェンダーズ』シリーズを見ていこうと思います。