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映画「こどもつかい」の感想・考察。社会への問題提起やタッキーの演技にも注目!!

先週上映開始されたばかりの映画、「こどもつかい」を観てきました。


ジャニーズの「タッキー」こと滝沢秀明さん主演のホラー映画です。ポスターや予告編などの雰囲気からは、「普通のジャパニーズホラーかな?」と思っていたんですが、意外にも強いメッセージ性・社会への問題提起を感じさせる作品でした。


※一部ストーリーやラストに絡むネタバレがございますのでご注意下さい。



目次

「こどもつかい」の作品情報

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引用:映画『こどもつかい』公式ツイッター(@kodomo_tsukai)より

  • 監督:清水崇
  • 公開:2017年
  • 出演:滝沢秀明、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、門脇麦

17年ぶりの映画出演となる滝沢秀明が映画初主演を務め、「呪怨」シリーズの清水崇監督とタッグを組んだホラー。とある郊外の街で子どもたちが次々と行方不明になり、さらにその周辺で大人たちが相次いで不審な死を遂げる事件が発生。ネット上では、行方不明になった後に帰ってきた子どもと遭遇した大人が、3日後に謎の死を遂げるという噂がかけめぐっていた。地方新聞の記者・江崎駿也は、事件に興味を抱き真相を追いはじめる。一方、駿也の恋人で保育所に勤める尚美は、ある男の子の母親が夜中になっても迎えに来なかったため、その男の子を預かることに。そこへ事件の鍵を握る謎の男「こどもつかい」が忍び寄り、男の子がいなくなってしまう。滝沢が子どもの霊を操って大人に呪いをかける謎の男こどもつかい役で新境地に挑むほか、「Hey! Say! JUMP」の有岡大貴が事件を追う記者・駿也役を、「二重生活」の門脇麦が駿也の恋人・尚美役をそれぞれ演じる。

引用:こどもつかい : 作品情報 - 映画.com


作品についての感想や考察

作品全体の感想

静かに増えていく犠牲者、少しずつ明かされる謎、そして最後に畳みかけるような展開。基本的には日本ホラーの王道を行く流れだと思います。ただ、本作の中心には「児童虐待」が大きなテーマとして存在しています。


そのため一般的なホラー作品に比べると全体的に話が重く、小さな子供と見るのには向かないかもしれません。鑑賞後の印象としても、「怖かった」と言うよりは、「考えさせられた」という思いが強かったように思います。


正直好みはわかれるのかなと思っています。純粋に怖さやハラハラドキドキを求める人には物足りないかもしれませんが、世の中への強いメッセージ性を持った意欲的な作品だと思います。


タッキーってこんな役もできるの!?

キャスティングを見た時の一番の印象はこれですね。僕のイメージでは、タッキーと言えば菜々子先生との禁断のロマンスとか元ボクサーのケーキ屋とか、あとは義経とか・・・。

あまり今回のような怪キャラクターをやっているイメージはありませんでした。非常に懐かしいドラマで木曜の怪談というのもありましたが、怖がらせる側じゃなかったし当時は小学生ぐらいだったのかな?(そう考えるとタッキーさんもかなりのベテランなのね)



子どもの霊を操って大人を呪い殺す謎の男。笛のようなものを吹いて子ども達を操る姿は、ハーメルンの笛吹き男を想起させます。特に前半は終始不気味な雰囲気を放っていました。ミステリアスでありながらどこか子供じみた印象もある中々難しい役どころを見事に表現されていました。

序盤の不気味な雰囲気もよかったですが、個人的には終盤の(子どもっぽく)感情を露わにするシーンの演技が好きでした。
/ばーかばーか。\


シリアスなドラマも少し不思議な役柄もいける、ジョニー・デップ的なポジションな感じでいったりするのかな?

「児童虐待」というテーマ

本作はざっくり言えば「虐待等により子どもから恨みを買った大人が呪い殺される」というストーリーです。そのせいでろくでもねー大人ばっかでてきやがる・・・。


特に一番クローズアップされているのは子どもに虐待を加える親ですね(そうでないパターンもありますがそれは後述)。


僕は子育てをしたことがないので本件については偉そうなことは何も言えないのですが、この「児童虐待」の問題というテーマがストーリーに非常に重みを加えています。


物語の中では黒マント(こどもつかい)を食い止めることには成功しましたが、この国(世界?)に蔓延する虐待という問題は何も解決されておらず、呪いも完全に消え去ったわけではないことが示唆されるラストでした。ここがこの物語から観る者への一番のメッセージなのかなと思っています。「約束の小指」の存在を忘れるなよ、と。



門脇麦さん演じる尚美も過去に虐待を受けており、お腹の中の子供の親として自分がふさわしいか悩むシーンがあります。

有岡大貴さん演じる駿也の助けもあってラストでは前向きになり、お腹も大きくなってきていた尚美ですが、10年後、二人の子はどのように育ったのでしょうか。駿也のように悩みながらもまっすぐな子どもになったことを祈りたいものです。

印象的だったシーン

クライマックスに差し掛かり、尚美が、黒マントの世界に連れ去られたところです。サーカスの広場に魂を抜かれたような大勢の大人たちがただぼんやりと立ち尽くしています。そこにいるのは呪いによって命を奪われた大人たちでした。


作中で虐待をして呪われた親たちもいたのですが、他に本筋に関係のないエキストラにしてはやけにキャラが立っているのが何人もいたんですよね。で、後でノベライズを読んでわかったんですが、過去実際に子どもが被害者となった事件の犯人達もそこに並べられている設定だったようです。実在の人物のオマージュが何人か混ざっていたというわけです。例として名前も上げたくないようなゴミクズ共ばかりなので気になる方はノベライズをチェックしていただきたいですが、先日の千葉の事件の犯人もいつかそこに並べられるんでしょうかね。


貧困や生活的な背景や躾との境目など難しい部分も多い親子間の虐待の問題に対し、こいつらは同情の余地なきただの犯罪者であり、ある意味日本ホラーの王道かつ基本たる「因果応報」が一番顕著に表れていたところだったかもしれません。こんな連中への呪いであれば現実でおきるのも歓迎したいところです。

ノベライズ版について

本作はノベライズ版も上映開始に先駆けて発売されています。


僕は劇場で鑑賞してから読んだのですが、映画では語られていない部分(何人かの登場人物の過去など)も深堀りされていています。300ページ弱でサクッと読めますので、映画を見て「色々考えさせられたなあ」という人はぜひ併せてお薦めです。



ちなみに追加されている過去の部分は、映画以上に重いというかえげつないというか・・・。その部分だけはご注意ください。


また、ノベライズ版は色々と追加しつつも基本は映画を全く同じ流れになっていますが、ラストだけちょっと違うんですよね。僕が物語から読み取ったメッセージと照らして考えると、映画版のラストのほうが良かったかなと思います。



まとめ

ということでホラー映画としてはまあまあですが、色々と社会に対して投げかけている作品だったと思います。


まだ上映開始から1週間そこそこです。気になる方はぜひ劇場に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。





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