ゆめろぐ

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【読書感想文】機動戦士ガンダム ジオン軍の遺産 -U.C.0079-0096-




前回に引き続きガンダム系の読み物。
タイトルは長いので省略して記載していますが正式には『機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の遺産 -U.C.0079-0096-』


Amazonでは「コミック」という文字が見えますが、漫画ではなく普通に活字の本なので注意。




機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の失敗 -U.C.0079-

機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の遺産 U.C.0079‐0096 (角川コミックス・エース)

  • 著者:岡嶋裕史
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日:2021/1/26
  • 頁数:207ページ
  • オススメ度:☆☆☆

 
 
前回読んだ『機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の失敗 -U.C.0079-』の続編。今回は一年戦争以降、『ガンダムUC』までの機体にスポットを当てて、前作同様に作中世界で書かれた技術書という体を取っています。例えば、「ハイザックはジオン系MSに連邦のビーム兵器の技術を融合した影響で動力が2系統に分かれていて射撃と格闘を同時にこなせないという欠陥があるが、ザクと言う個体の元々の汎用性の高さや接収した各地のジオンの生産ラインや整備設備を利用できるという利点は大きく、主力量産機として長く使われた。」と言ったようなことが技術開発・製品開発の観点で解説されています。



『Zガンダム』から『ガンダムUC』という比較的長い期間を対象にしているので、「ムーバブルフレーム採用の第二世代・可変機が搭乗した第三世代・高出力化と大型化の第四世代」などその時代ごとのMSのトレンドが時代背景・技術背景とセットで解説されているのが面白いポイントで、ガンダムシリーズ好きであれば楽しく読める内容だと思います。



前作『ジオン軍の失敗』が楽しめた人であればその続編として十分に楽しめると思います。個人的にも「技術開発」という、あまり他の書籍には無い観点が読んでいて新鮮でした。一部筆者の想定や創作で書かれていると思わしき内容もある(あとがきにも「元は同人ののりで書いていた」と書かれている)ため、いち書籍として割り切れずに「設定ガー、設定ガー」と五月蠅い一部の過激派ガノタには前作に引き続きあまりお勧めできないかもしれません。


本編内にはあまりイラスト等は無いですが、後半の方に本書内で解説されている主なMSの説明がイラスト付きで載っているので、ピンと来ない場合はそこをちょいちょい確認しつつ読むことを推奨。





<メモ・知らなかった言葉>
・ペイロード
乗り物を運行する事それ自体に必要な装置・人員を除いた、乗り物が輸送可能な重量の余剰分。機体に追加の武器や余分な燃料を搭載できる量。

・戦闘ドクトリン
戦闘教義。戦闘における基本的な運用思想。原理・原則。

・オプティミスト
楽観主義者。楽天家。





【前作】
www.yumekichi-blog.com