ゆめろぐ

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仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

【読書感想文】微妙ハンター




僕が最も好きなお笑い(と言っていいのかはわからないが)コンビであるラーメンズ。その一人である小林賢太郎さんが昨年末に引退を発表されて大きな衝撃を受けました。それについては非常に残念なことなのですが、ご本人が決められたことですしいちファンとして今後のご活動をひっそりと応援していけたらいいなと思います。


今回のニュースを聞いて、久々に小林さんやラーメンズ関連の書籍を読み返してみようと思ったので、久々に保管していた本を何冊か読み返してみました。今回の『微妙ハンター』は最初に読んだのが高校生ぐらいだったのでもう15年以上前になります。




微妙ハンター

微妙ハンター

  • 著者:ラーメンズ
  • 出版社:ぴあ
  • 発売日:2003/3/20
  • 頁数:222ページ
  • オススメ度:☆☆☆☆☆※

※ラーメンズファンに限る。




「微妙」という言葉をキーワードにしたショートエッセイ集。元は関西版のぴあで2001年から2003年の間に連載されていたらしい。流石に単行本になるまでは知らなかった。時期的にはお二人が30歳手前ぐらいの頃で、第9回公演「鯨」をやっていた頃というのが本文中で語られていた。



ひとつひとつは3~4ページぐらいのコラムで、コンビ2人で交互に掲載されている。小林さんのコラムには仁さんの、仁さんのコラムには小林さんによる挿し絵が添えられていて、そちらにもそれぞれの色があるのが楽しい。小林さんはシンプルに絵が上手くてコラムにあった情景が適切に描かれており、仁さんの方はアーティスティックな迫力がある。



テーマを決めたコラムだったり、実質ここ数日の日記だったりと内容は様々だが、ラーメンズの2人のプライベートや人となりをなんとなく文章から感じとることができてファンには堪らない一冊。少年時代の話だったり、ネタの台本作りの話だったりと中々本職のコントからは感じ取れない貴重なエピソードもあったりする。



個人的には小林さんの高校時代の小論文の話(英単語・15p)と、空を見るのが好きだという話(祈りなさい・63p)が印象的で、はじめて読んだのは高校時代だがそれ以降もなんとなく覚えていた。



現状では絶版になってしまったようで、いまから新品で手に入れるのは困難。内容としてはラーメンズファンとしてはとても堪らないものであり、あまり自由にお金を使えなかったはずなのに購入してきちんと保管していた高校時代の自分にグッジョブと言いたい。