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PS2『機動戦士ガンダム 一年戦争』感想。操作性が独特だけど個人的には好きな作品




PS2用ソフト『機動戦士ガンダム 一年戦争』の感想です。
PS2のガンダム系ゲームは『戦記』『ジオニックフロント』等色々やってきましたが、宇宙世紀もののアクションゲームは恐らくこれがラストになります。


売り上げ100万本をめざした一大プロジェクトとして開発されたものの、ガンダムゲームとしては独特すぎる操作性とボリュームの薄さもあってあまりヒットせず、売上本数は目標の半分以下になり最終的にはクソゲーオブザイヤー2005次点作品として選出されてしまうという不名誉な称号をもつソフトです。確かに色々と不満な点はありますが、個人的には本作の操作性は結構好きです。ロックオン機能がなく自分でエイミングするというFPS/TPS風のシステムは当時では少し早すぎたのかもしれません(今は近い操作性のバトオペとかあるし)。




目次


『機動戦士ガンダム 一年戦争』

製品概要



機種:PS2
発売:2005年4月7日発売
ジャンル:3Dアクションゲーム
プレイ時間:ノーマル4時間前後、ハード3時間程度
作品評価:70点


全28ステージ。
ゲームモードは初代ガンダムのシナリオを追体験するストーリーモードと、クリア後に解放されるストーリーの好きなステージをプレイできるフリーモードの二つ。


タイトルの通り一年戦争、つまりは初代ガンダムのストーリーを主人公アムロ・レイとなって最初から最後まで追体験するアクションゲーム。基本的にはガンダムゲームではお馴染みの自機を背中から見ているタイプのTPS系視点(三人称視点)のアクションゲームだが、定期的に一人称視点のシューティングゲームのような特殊ミッションが入ることもある。





作品の特徴や感想

初代ガンダムのストーリーをまるごと追体験

本作はPS2以降のアクション系ガンダムゲームでは珍しく、1本で初代ガンダムのストーリー(しかもTV版)を丸ごと追体験できる。ボリュームもそこまでないので(そこが欠点でもあるのだが・・・)サクッとファーストガンダムのストーリーを見たい時にはちょうどいい作品。


全28ステージあり、TVシリーズの2話に1ステージ以上のステージが用意されていることになる。原作の主要な戦闘シーンは大半が網羅されていると考えていい(そういえばククルスドアンは無かった)。ステージ前には駆け足だがストーリーの説明もフルボイスで入る。




PS2最高レベルのグラフィック

PS2の終盤期の作品ということもあり、MSのグラフィックは作り込まれていて非常に質が高い。本作の一番評価されているポイントかもしれない。


このため、ステージ前後途中の3Dムービーや条件を満たすことで原作の名シーンが再現される「メモリアルアクション」のクオリティも高く、MSが非常にカッコよく映える出来栄えになっている。また、ストーリークリア等で解放される隠し機体も同様に質の高いものになっている(特に他の作品ではあまり見ない珍しい機体もこのクオリティで見れるのは嬉しい所)。



FPS/TPSゲームのような独特な操作性

ここが本作一番の特徴かつ賛否両論ポイント。「エイム」という概念が必要になるFPS/TPS系ゲームのような操作になっていて、従来のガンダムゲームとは(当時では)一線を画した独特な操作性になっている。


一番の特徴は他のガンダムゲームのようなボタン一つで敵機を延々と追いかけ続けてくれるロックオン機能がない。プレイヤーは左スティックの移動操作と、右スティックの視点操作の両方を駆使して、自力で敵機をエイミング(常に自機の正面に捉え続ける動き)をして攻撃を当てる必要がある。また、ダッシュ・ブースト・攻撃などの主要なアクションはR1・R2・L1・L2に集約されていて、○×△□をほとんど使わないのもガンダムゲームとしては珍しい。


この点はゲームのライト層には非常に難しく複雑な操作に感じる部分で、当時はまだFPS/TPSゲームもあまりメジャーではなかったこともあって不評だった模様。ただ、いま現在になってみればガンダムゲームでは近い操作性に『バトルオペレーション2』があり、自分もバトオペ経験者のため特に抵抗なく本作の操作に慣れることができた。むしろバトオペに比べるとエイムアシストは優しいしブーストの回復も早いので、ほどよい複雑さと軽快さがちょうどいい感じで両立していて個人的には本作の操作性は非常に好き。操作に慣れて戦場を駆けまわりながら敵にビームライフルをバシバシ当てているとニュータイプになったかのような快感を得ることができるゲーム。


そういった点からすると本作は少し早すぎたゲームと言えるかもしれない。少なくとも当時の環境で幅広い大ヒットを狙うゲームにしては万人ウケしにくい操作だったのは間違いないと思う。



機銃や白兵戦等の特殊ステージ

本作のステージはアムロになってガンダムを操作するのが基本だが、定期的にホワイトベースの機銃を操作したりランバラル隊が侵入してきた時の白兵戦を再現した特殊ステージが入る。また、原作通りガンキャノンやガンタンクに乗るステージもある。


機銃や白兵戦は基本的に照準を動かして敵を狙って討つだけの簡単な操作。画面もゲーセンの古いガンシューティングのような感じ。プレイヤーを飽きさせない工夫としては良いのだが、出来としてはミニゲームレベルでしかなく中途半端でやや作業感があるのは否めなかった。1周目ではインパクトがあって楽しめたが、2周目ではただただ作業といった感じ。あとゲーム性には関係ないが、白兵戦ステージで一部で有名な謎の美少年・少年兵Eのカットインが入ったのには笑った。



珍しい隠し機体

ストーリーをハードでクリアしたり、メモリアルアクションを全部見たりすると隠し機体が解放されてフリーモードで使用可能になる。


フルアーマーガンダム・ジムスナイパーカスタム・ガンキャノン重装型・ジムライトアーマー等の当時では珍しい機体も多く、前述の通りグラフィックの質も高いのも高評価ポイント。


また、これらの機体でフリーモードに出撃するとちゃんとステージ中のムービーやメモリアルアクションに反映されるのも楽しい(一部装備等の関係で無理なのもアリ)。プロトタイプやロールアウトカラーのガンダムで大地にたったり、フルアーマーやアレックスでラストシューティング等見ていて飽きない。





気になる点・残念な点

続いてプレイしていて気になったところやダメな点。今回はいつもより特に個人的な感覚が強いかも。


全体的にボリューム不足・ミッションモードもない

本作一番の低評価ポイントがこのボリューム不足。
まずゲームモードはストーリーモードかフリーモードしかなく、フリーモードはストーリーの好きなステージを遊べるだけなので実質的にステージはストーリーのものしかない。過去のPS2作品にあったミッションモードのようなものもないため、せっかくの隠し機体もあまり使いどころがないのが残念。また、ストーリー以外でプレイできるステージが無いので、ジオン系機体には一切乗ることができない。


ストーリーモードは28話あるが、内容にはばらつきがあり1分もしないで終わってしまうようなステージもちらほら。個人的にもノーマルとハードで2周してのプレイ時間はトータル7時間程度だった。



宇宙戦がイマイチ

宇宙での戦闘がイマイチだった。地上での戦闘は操作に慣れてくると軽快に次々と敵を倒せて楽しいが、宇宙になると途端に動作が重くなる感じがする。ブーストも遅く敵に斬りかかりにいくのが難しい。


欠陥があるという程ではないが、本作の前にでている『めぐりあい宇宙』の宇宙戦闘が中々快適だっただけに比べてしまうとイマイチと言わざるを得ない。



ストーリー部分が紙芝居+カットイン

ステージ前後のストーリー説明部分が基本的に静止画の紙芝居とカットインのみ。


ボイスは入っており内容的には悪くはないが、これも『めぐりあい宇宙』等に比べるとショボくなったように感じてしまう。本作はミッションモード等がなく原作再現だけに振り切っているためなおの事そう感じてしまう部分。




ダウンが多すぎる

戦闘中のダウンが多すぎたように感じる。
だいたい射撃武器1発~2・3発程度で自機も敵もダウンしてしまうので(ダウン中は無敵)やや戦闘のテンポが悪くなっているように感じた。逆にサーベルでの攻撃は連撃中は敵が全くよろけないので、こちらの多段攻撃がヒットしている最中に敵が平気で切り返してくる。



24話の足場のぼりの存在

本作一番の「なぜこんなものを入れたのか」ポイント。

24話のソロモン要塞で縦にした円柱状のエリア内部に入り、壁から突き出ている足場を踏んで上に上がっていくという部分があるが、ここが本当にいらなかった。本作はブーストの回復が早い分消費も非常に早く、もともとジャンプの操作性があまりよくない。ここではブーストを全部使ってぎりぎり届く足場を一つ一つ慎重に昇っていく必要があり、脚を踏み外したら当然最初からやり直し。クリアできないという程ではないが、面白くもないしゲーム性もないし原作にもないし、なぜ入れたのか謎。


救いとしてはこのエリアを上がり切るとそのステージは終了になる事。その先にボスがいて負けたら足場上りも含めてステージ最初からとかだったら途中でやめてた。





総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:70点



色々と不満点もありましたが、好みが分かれるところや仕方ない所も多く(24話だけは絶対に許さない)、独特な操作方法もゲーム界全体で見れば今となっては比較的メジャーなものだし慣れてしまえば楽しいと思います。少なくとも「クソゲー」と断じるほどにひどいゲームではなかったと感じました。


個人的には本作の操作性はかなり好きな部類に入っています。逆にその分ボリュームの薄さが残念で、この操作でシャア視点のシナリオや戦記風のミッションステージがあったら楽しかっただろうなとは思います。



今回は本作を中古で1000円ちょっとで買ってプレイしているので、フルプライスで買ってこのボリュームだったらもう少し辛口の点数になっていたかもしれません。中古で安く買って手軽にサクッと遊ぶにはちょうどいいゲーム、といった感じの作品かと思います。