ゆめろぐ

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『ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション』感想。名作は何年たっても名作だった!!




PSP用ソフト『ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション』の感想です。
7リメイクをやっていたら急にドット時代のFFがやりたくなり、ゲームアーカイブスを眺めていたら往年の名作である『FF4』に後日談の続編『THE AFTER YEARS』までセットになった本作を発見し、早速ダウンロードしてプレイしてみました。


『FF4』のリメイクと言えば実はかなりの数がありますが、大きく2つのパターンに分かれています(ほぼベタ移植のPS版やVC版等は除く)。ちなみに同じパターンの中でも、バージョンによって微妙に追加要素があったりなかったり、難易度が異なっていたりするので注意して下さい。
  

【GBA版準拠】
あくまでも原作のドット調をベースに、グラフィックが綺麗になっていたり機能やダンジョン等が追加されている。こちらはリマスターと言ったほうがイメージが近い。「GBA版」「ガラケーアプリ版」「PSP版」等が該当。(☆今回プレイした本作はこちらに該当します)
 
【DS版準拠】
グラフィックが新たに3Dポリゴンで作り直され、ゲームシステムも大きく変わり一部クセの強い仕様は賛否両論あり。内容的には正にリメイクと言って良いもの。「DS版」「iOS/Android版」が該当。


 


結論から言うと、「やっぱり名作は何年たっても名作」でした。
負けず劣らずの名作である続編もセットになっており、初めてFF4をプレイするという人にも久々にプレイしたい過去からのファンにも、どちらにも間違いなくお勧めのFF4のすべてを楽しみ尽くせる1本です。


 
 

目次


製品概要


定価:2,800円(税別)
機種:PSP
発売:2011年3月24日
総合評価:95点
 

往年の名作である『FF4』の本編に加え、過去に携帯アプリ向けにでていた続編の『THE AFTER YEARS』、そしてその2作をつなぐ話として新規に追加された短編『Interlude』の3本がセットになったFF4の決定版ともいえるお得な作品。


グラフィックは前述の通り、原作のドット絵をベースに綺麗に書き直されている。ステータス画面等でのキャラクターの顔グラフィックも、現代風のテイストに書き直された。


PS Storeでのダウンロードも可能なため、「これからFF4をやりたい!!」と言う方でPSPないしダウンロードプレイが可能なハードをお持ちであれば間違いなくお勧めの良移植作。



【収録作品】
①ファイナルファンタジーIV
②ファイナルファンタジーIV Interlude
③ファイナルファンタジーIV THE AFTER YEARS






各作品の感想

①『ファイナルファンタジーIV』

  • プレイ時間:20時間(シナリオクリア)、27時間(隠しダンジョン含む)
  • 作品評価:95点

 
FF4本編。個人的には20年近く前にPS版(ほぼSFCの原作ベタ移植)をやって以来。
こちらについては今更言うまでもない名作。個性的なキャラクターによる重厚なストーリーとドラマチックな展開、スーファミ初期の時代のゲームとは思えないほど内容としては完成している。

本作はキャラごとのジョブが固定で役割がきっちりと決まっているため、各登場人物達もキャラが立っている。ジョブ固定ではあるものの期間限定のスポット参戦も加えると総勢12名キャラクターがプレイアブルとなり(さらにその中にはジョブチェンジするキャラや成長してアビリティが変化するキャラもいる)、シナリオ上パーティからの出入りが激しく行われるため遊んでいてマンネリを感じることはない。
こんな感じで役割固定で各キャラクターにドラマを持たせた『FF4』と、キャラの個性がやや薄い代わりに多彩なジョブとアビリティでかなり自由なパーティ構築が魅力の『FF5』の対比がとても面白い(そのどちらもいまだに名作として名高く、この時代のFF作品の凄さを改めて感じる)。


改めてSFC準拠版と比べてみると色々とだいぶ違っている。グラフィックが向上し、戦闘やメニューなどのインターフェースも見やすくなった。また、キャラクターの顔グラフィックがちょっと最近のアニメ調寄りになった。クリア後の隠しダンジョンが追加されていたり、原作の最終メンバー以外のキャラクターもパーティに復帰できるようになったり(それに伴って武器も追加)と追加要素も多い。
また、戦闘のオートバトルが非常に便利。多少早送りにもなり、レベル上げや広いダンジョンの捜索中のザコ戦を非常にテンポよく進めることができる。



これは正確なところはわからないが、過去のSFC準拠作品に比べると難易度が下がっている気がする。多少のレベル上げをしたぐらいでシナリオ通りに進めてストレスなくラスボス・隠しボスも攻略することができた調度いい具合の歯ごたえになっていたように感じる。(PS版はデモンズウォールかベヒーモスあたりで詰まって投げてしまった苦い思い出・・・)




②『ファイナルファンタジーIV Interlude』

  • プレイ時間:3時間
  • 作品評価:なし


本作で新たに追加された、『FF4』と『THE AFTER YEARS』をつなぐショートストーリー。プレイ時間も3時間程度で終わる。そのため評価はなし。
時系列は前作『FF4』のエンディングの数か月~1年後あたりの物語になっており、エンディング後に各キャラクターがどのように過ごしていたのかが見れるのは楽しい。そこから続編の『THE AFTER YEARS』に向けて「再び何かが起こり始めいてる」という予兆を感じさせるような内容。タイトルのInterludeは「幕間劇」という意味の言葉らしいが、まさにそんな感じの内容になっている。



システムやマップは『FF4』そのままで特に追加のダンジョンも無し。シナリオにそっていくつかのダンジョンを進んでいくという内容。色々寄り道をしてレベルを上げながらゆっくり進んでいくという感じではないので、封印の洞窟のアサルトドアとデモンズウォールが地味に前作よりきつかった。




③『ファイナルファンタジーIV THE AFTER YEARS』

  • プレイ時間:66時間
  • 作品評価:95点


『FF4』の正式な続編。『FF4』本編から10数年後が舞台で、前作主人公のセシルとローザの息子セオドアが主人公。
ワールドマップや一部ダンジョンや基本的なゲームシステム等は前作とほとんど同じだが、新要素としてバンド(合体技)と月齢(月の満ち欠けにより通常攻撃や魔法の威力が変化)が追加されている。また、前作で非常に厄介だった所持品の制限(48種類まで)が撤廃されていたり武器の矢が消耗品扱いではなくなったりと、微妙にプレイの快適さが増している部分もある。

 
ゲームの前半はセオドアや前作のパーティキャラクターらを主役とした複数の個別ショートシナリオから成り立っており、最終章で各キャラクターが集結して本作の黒幕に挑んでいくという造りになっている。最終章では本作からの新キャラも加えて16名以上(個別章のプレイ内容により変化)が操作可能となり、その中で自由にパーティを組んで進めることができる。そのあたりは『FF6』に近いイメージ。個別シナリオは1話だいたい2~4時間ぐらい(チャレンジダンジョン込みで3~5時間ぐらい)で終わるが、最終章まですべて合わせると前作『FF4』を上回るボリュームになっている(僕の場合だと『FF4』が27時間、『THE AFTER YEARS』が66時間)。
 

各個別の章からはデータを引き継ぐことで最終章にキャラのレベルや所持品を反映させることができ、最終章はまさに「集結編」という雰囲気になる。ただし、これからプレイする人は各章のクリアデータはそれぞれ残しておくことを強く推奨。終章にレベル等の情報を引き継ぐためには各章のクリアデータが個別に必要となり、別の章のデータを上書きするなどして消してしまうともう一度その賞をやり直す必要がある(データの引継ぎは出来ないが先に進むことは可能)。その点は特にゲーム側からの説明もないので注意。セーブデータは40個まで保存できるので、操作ミスをした時の対策のため各章のクリアデータはバックアップとして2つずつ取っておくといいかも(実際僕はそうしました)。



ストーリーは前作から続く時間軸(10数年後)となっており、前作のキャラクターがそれぞれ成長していたり息子や娘が出てきたりして、終盤に向けて集結していく所は前作ファンからすると同窓会のような感じの雰囲気で楽しめる。特にカインやギルバートと言った比較的前作で不遇(前者は役割的に、後者は戦力的に)だった人物ほど本作で見せ場が作られているように感じるのも良かった所。シナリオの展開としても、個別章に段階的に謎や伏線が配置されていて章をクリアしていく毎に話が繋がっていくという前作になかった楽しみがある点も評価ポイント。特にカイン編やその前後等の速く次のシナリオが見たいと思わせる演出は秀逸。


「基本は前作をベースにしつつも趣向を変えた飽きさせない物語展開、前作キャラを無駄に貶めたり不幸にするようなことなく新キャラとの融合を果たしている、前作から矛盾なく大きくなったスケール、前作を超えるボリューム」等々、個人的に思う出来の良い続編の条件の数多くを備えた大満足の作品。




THE AFTER YEARS攻略メモ(ネタバレ有り)


『THE AFTER YEARS』のプレイ中に書いていたメモです。
※一部ストーリーのネタバレがあるのでご注意ください。
 
 
 
 
  
  
 
 
 
 
 
【セオドア編 最後の赤い翼】
<プレイ時間> (前がシナリオクリア/後ろはチャレンジダンジョン込み)
2時間50分/5時間

<登場キャラクター> (カッコ内はパーティ加入しないキャラ)
セオドア、ビックス、ウェッジ、謎の男、セシル、ローザ、シド、黒魔道士、白魔道士、(ポロム)

<メモ>
セシルに何がおきた?シドとローザはどこへ?謎の男の正体はやっぱりカインぽいが、ラストの「カインを追っている」の意味は?
 
 
【リディア編 閉ざされた幻獣たち】
<プレイ時間> 
3時間/5時間10分

<登場キャラクター>
リディア、ルカ、カルコ、ブリーナ、(ギルバート)

<メモ>
最後に登場した黒衣の男の正体は?
 
 
【ヤン編 ファブールの師父】
<プレイ時間> 
2時間30分/4時間20分

<登場キャラクター>
ヤン、モンク僧、アーシュラ、(カイン?)、(ギルバート)

<メモ>
カインがまたおかしくなった?最後はリヴァイアサンの渦に?
 
 
【パロム編 魔道士、森と水の都へ】
<プレイ時間> 
2時間10分/6時間

<登場キャラクター>
パロム、レオノーラ、(ポロム)、(カイン)

<メモ>
カインとポロムはどこへ?試練の山?
 
 
【エッジ編 バブイルの鼓動】
<プレイ時間> 
2時間30分/5時間20分

<登場キャラクター>
エッジ、ゲッコウ、ザンゲツ、イザヨイ、(パロム)、ツキノワ、(ポロム)、(リディア)、(ルカ)

<メモ>
リディア編と合流。エッジは黒衣の男を知ってる?⇒そうでもなかった(月の民編以降)。
 
 
【ポロム編 月へ消えた魔導船】
<プレイ時間> 
1時間50分/3時間50分

<登場キャラクター>
ポロム、パロム、(シド)、リディア、(ルカ)、黒魔道士、白魔道士、カイン、長老

<メモ>
カインの目的はセシルを殺すこと?その真意は?
 
 
【ギルバート編 星落つるダムシアン】
<プレイ時間> 
2時間10分/6時間20分

<登場キャラクター>
ギルバート、衛兵、ハル、(ヤン)、(セシル?)

<メモ>
やはりセシルは偽物?ヤン編の最後と合流?


【カイン編 竜騎士の帰還】
<プレイ時間> 
1時間/3時間40分

<登場キャラクター>
カイン、(ポロム)、セオドア、謎の男、(ギルバート)、ローザ、シド、(セシル?)

<メモ>
各シナリオに登場したカインの行動と、セオドア編ラスト以降のセオドア&謎の男コンビの動向が交互に描かれる。終盤の急展開からの熱い展開は必見。シナリオは1時間程度だが、これまでのシナリオの複線を回収しつつクライマックスへと向かっていく非常に濃密な内容。
 
 

【月の民編 追憶の青き星】
<プレイ時間> 
2時間40分/4時間10分

<登場キャラクター>
ゴルベーザ、(セシル)、(ローザ)、フースーヤ、(ポロム)

<メモ>
黒衣の男の正体判明。フースーヤとゼロムスはどうなった?少し難易度が上がった気がする。
 
 
【真月編 星喰】
<プレイ時間> (前がシナリオクリア/後ろは隠しボス込み)
21時間40分/22時間

これまでのクリアデータはすべてここで引き継ぎ。シナリオも合流。
ラスダンのボスラッシュは単調だが、他作品をやっていると懐かしい顔ぶれが出てくるのは嬉しい(ギルガメッシュ等)。
ラストバトルの展開は前作同様熱い。ラスボスはオメガや神龍を倒せていれば苦労しない。隠しボスも同様。




総評

改めて個人的な総評をもう一度。

作品評価:95点



本編及び続編+追加エピソード完全収録であり、ドット版のFF4としては完成形の1本だと思います。
内容的にも『FF4』本編は何年たっても色褪せない相変わらずの名作、そして今回初見プレイとなった続編『THE AFTER YEARS』も負けず劣らずの出来の「最高の同窓会」になっていました。買って正解だった、大満足の1本でした


久々にFF4をプレイしたいという方はもちろん、初めてFFをプレイするという人にもおススメできる名作です。