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PSP『ロックマンロックマン』感想。大ボリュームの良作リメイク




PSP専用ソフト『ロックマンロックマン』の感想です。本作は2006年に初代ロックマンのリメイクとしてPSPで出された作品。今回はPS VITAでダウンロード購入してプレイしました。


一新されたビジュアルに目が行きがちですが、「NEW STYLE」と「OLD STYLE」の遊び分けや追加された様々な新要素、7体目と8体目の新ボスなど、1本のゲームとしてはかなりのボリュームでとことん遊び倒せる良作となっています。
 
 

目次

製品概要

ロックマンロックマン - PSP

機種:PSP
発売:2006年3月2日発売
ジャンル:アクション
プレイ時間:30時間ぐらい
作品評価:90点


初代『ロックマン』のリメイク作品。
ベースは『ロックマン』だが、大幅なアレンジが加えられた「NEW STYLE」と従来の「OLD STYLE」を選択出来る。「NEW STYLE」では新規のボスが追加されたりプレイ可能なキャラが増えたりと新しい要素が多く取り込まれている。


ビジュアルは一新され、キャラクターは2等身で強くデフォルメのかかったデザインになった。また、各キャラにボイスがつき、ステージ中に追加された会話イベント等はフルボイスになっている。


また、原作にはなかった「チャレンジモード」や自分でコースを作ってアップロード可能な「コンストラクション」等の新規ゲームモードが追加されている。
 





作品の特徴や良かった点

「NEW STYLE」と「OLD STYLE」

ストーリーモードを開始する際に「NEW STYLE」「OLD STYLE」が選択できます。


「OLD STYLE」は画面比率・BGM・ステージ構成・敵の行動等が原作であるFC版の『ロックマン』に準拠した内容になります。ビジュアルについては本作のままで、バスターの貫通なども本作の「NEW STYLE」基準になっているため、純粋な移植にはなっていません。完全にFC版準拠のゲームをしたい場合は当時でもPS移植版があったし、今となっては『クラシックスコレクション』もあるため良い差別化になっていると思います。



「NEW STYLE」は様々な新要素が追加された本作のメインとなるゲームモード。オープニングステージが追加されていたり、ステージ構成そのものが一新されているなど、単純なリメイクの枠には収まらず「新しいゲーム」と言ってもいいような内容になっています。




数多くの新要素

前述の通り本作の「NEW STYLE」では様々な新要素が取り入れられています。以下代表的なものを記載。

<追加ボス>
初代ロックマンと言えばナンバリング作品では唯一ボスが6体でしたが、本作では2体追加されて8体ボスとなりました。勿論、倒すと貰える特殊武器も新規で追加されています。追加されたのはタイムマンとオイルマン(ボンドマンではなかった・・・)。


<3種類の難易度>
本作は「らくらく」「そこそこ」「きつきつ」の3種類から難易度が選べるようになっています。「らくらく」は名前の通りアクション初心者でもクリアできるかなり優しめの難易度。逆に「きつきつ」は熟練者でも十分に歯ごたえのある難易度になっていました。


<プレイアブルキャラの追加>
本作ではプレイアブルキャラがロックマンだけではなく、8体ボス・ロール・ブルース・ロック(変身前)でもストーリーモードを攻略することができます。さらにロックマン以外のキャラにもちゃんとストーリーが用意されていて、ボス戦前の会話もちゃんとキャラの組み合わせ毎に用意されている気合の入りっぷりです。

なお、ロールとブルース(ブルースはチャレンジ全ステージクリアでも解放)はゲーム内からネット接続で専用サイトの「ロックマンロックマンWEB」に接続してダウンロードすることで使用可能。2006年発売のゲームですが、「ロックマンロックマンWEB」は2022年の現在でもちゃんと存在していてダウンロードすることができました(PS VITAでのダウンロードプレイでも接続できたことを確認)。


 
 

充実のボリューム

本作のポイントはその十分すぎるボリュームになります。普通ロックマンシリーズというと慣れた人であれば数時間もあればクリアできてしまい、あとは独自に縛りをいれたりして周回をするかどうかぐらいだったりします。その点本作はストーリーだけでも以下のボリューム。

<OLD STYLE>
・全10ステージ
<NEW STYLE>
・全13ステージ×3難易度×12キャラ(合計468)

ちなみにゲーム内では「ロックマン」と「ロックマンS」と「ロックマンC」は同じキャラとして扱う(「ロック」は別)。また、「ロール」のコスチューム違いも全て同一キャラ扱い。
今回はロックマンで3周(各難易度)、ロールとブルースで各1周の合計5周しましたが、セーブデータに記載されている達成度は13.8%(65/468)でした。


さらにチャレンジモードは全100ステージがあり熟練者でも歯ごたえ十分の難易度。コンストラクションでオリジナルステージを作ったりネットから他の人の作ったステージをダウンロードすれば、それこそいくらでも遊び続けることができます。
 
 


歯ごたえ十分のチャレンジモード

本作はゲーム本編とは他にそれぞれ決められたミッションを達成するチャレンジモードが用意されており、そのステージ総数は100面とかなりのボリュームになっています。内訳はロックマン+8体ボスを操作するステージが一人に付き10面(全90面)と、ボスラッシュ系が10面。正直プレイ時間で言えばストーリーは前座で、こちらが本編と言えるぐらいの内容です。


内容は「特製のステージをクリアする」「制限時間以内にアイテムを集める」「決められた数の敵を倒す」等様々ですが、これがかなりの操作テクニックを求められる高難易度ステージが多くストーリーモードの際高難易度よりもはるかに難しいです。最初は「各キャラクターの操作を練習できるチュートリ的な内容かな?」と思っていましたが、ロックマンステージの2面からいきなりの高難易度が牙をむいてきます。即死穴に落ちないように足場を渡る際にはミリ単位の一調整が要求されたり、それが動く床だったりする場合はコンマ単位のタイミング調整を求められました。僕自身もう20年以上アクションゲームをやってきた自負はありますが、1つの面をクリアするのに1~2時間かかるなんてこともザラでした(特にカットマン・ボンバーマンあたりがきつかった)。


難しいは難しいですが、ある程度アクションゲームの経験値があって繰り返し練習していけば絶対にクリアできないレベルではないと感じました(極悪難易度過ぎてイライラするステージも多く、今では貴重なPS VITAを何回か叩き割りそうにはなったけど笑)。そこはロックマンの特徴でもある「繰り返し死んで身体で覚える」ゲームであるという点をしっかり体現していたと思います。かなり時間はかかりましたが、100ステージ全てクリアしたときの達成はかなりのものでした。



証拠写真。


以下、かなり苦戦した100ステージ目(NEW STYLEの最高難易度で全12体のボスとの連戦)の攻略メモです。攻略をするだけなら個人的にはおすすめはブルース(本来チャレンジ100面クリアで解放されるがロールと同じくダウンロードで入手も可能)です。


【100ステージ目攻略メモ】
<アイスマン>
落ち着いて攻撃を避けつつ撃つ。つららの上には乗る。被弾は1回以内にしたい。最初なので上手くいかなかったらリセットすればいい。
<ファイヤーマン>
基本は撃って来たらジャンプとショット同時押し。完全に避け切るのは難しいので体力半分ぐらいで勝てれば十分。
<イエローデビル>
パターンを覚えればノーダメ。回復ポイントにしたい。下からのビームは上がってくるのを見てからジャンプでOK。分離して飛んでくる時のパターンは「4②4①5①②34②①3543」。①と②をジャンプでかわし、後は地面にいればOK。
<オイルマン>
ぶつかりそうになると相手がジャンプするのでこっちに向かってくる時はこちらはジャンプしない。着地を狙う。オイルには注意。食らうより踏む方がダメ。
<エレキマン>
開幕は小ジャンプして撃つと当たる。落ち着いてサンダービームをよけながら撃つ。落雷は動き回ってかわす。方向転換は雷が消えた瞬間。ブルースの場合、壁に張り付いていれば近づいてこない上にサンダービーム1発はシールドで無効にできるので下手にジャンプするより受けた方がいい。
<コピーロックマン>
チャージショットをよけながらジャンプとショット同時押し。極力先に撃たせるのが重要。
<タイムマン>
すれ違いながら当てる。すれ違っても端まで行くので早めにジャンプで飛び越えたいが、相手のジャンプには注意。スロー中は地上で撃ってもかわされて反撃してくるのでジャンプした時のみを狙う。
<ガッツマン>
回復ポイント。着地を見極めてジャンプとショット同時押し。穴掘りはエフェクトが出たら横にジャンプで回避(歩きだと当たる)。
<CWU-01P>
3体目まではビームを撃たせずに倒したい。ビームを撃たれるときはまず敵の真下やや左右どちらか寄りに行き、2発目は発射の瞬間にいる側に撃ってくるので反対に走る。焦って本体に当たるぐらいならビームは1、2発は受けてもいい。
<カットマン>
ジャンプさせて着地を狙う。こちらから向かっていけば勝手にジャンプする。デカいカッターは画面の端で待ってカットマン方向にジャンプして避けて、下降しながら壁側に戻る。
<ボンバーマン>
鬼門。ノーダメで突破できるようなパターンが見つけられなかった。端に追いつめられると回避できなくなるので、極力ボンバーマンに近づきながら画面中央をキープしつつ戦う。体力半分ぐらいは残して勝ちたい。
<ワイリーマシン1号(第一形態)>
コックピット部分にショットを当てると怯むので、無敵時間から復帰したタイミングで当て続ければノーダメ突破も可能。
<ワイリーマシン1号(第二形態)>
攻撃を回避しながらショットを当て続ける。ここまで来たらあとは気合。



自由にコースが作れるコンストラクション

また、本作はステージ内で入手した材料を使って自由にコースを作ることができるコンストラクションモードが付いています(所謂マリオメーカー的なことができる)。これは歴代のロックマンシリーズでも珍しいポイント。さらに作ったコースを「ロックマンロックマンWEB」にアップロードしたり、公式や他の人が作ったコースをダウンロードして遊んだりとかなり遊びの幅が広がる機能になっています。


何より凄いのが2006年発売のPSPのゲームにも関わらず、いまだに「ロックマンロックマンWEB」は生きていてコースを上げている人もいるということ(2022年4月現在)。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:90点


遊ぼうと思えばいくらでも遊びつくせるボリューム、初心者でも熟練者でも楽しめる難易度選択システム、そして随所にロックマンへの愛を感じる良作リメイクでした。エグゼクティブプロデューサーの稲船敬二氏をして「これはロックマン好きやったら、絶対に持っておかないといけない!」*1と言わせるのも納得。


ビジュアルの面でやや既存ファンに敬遠されてしまったところもあるらしく、残念ながら売り上げはそこまででもなかった模様。そのため続編の『ロックマンロックマン2』が出なかったのはプレイした今となっては非常に残念。


ロックマンファンであれば確実に楽しめる内容でした。まだ未プレイの方はダウンロード購入ができるうちにプレイされてみることをおススメします。



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*1:『ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークスR20+5』145pより