ゆめろぐ

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ゲームボーイ版『ロックマンワールド』シリーズの感想




昔懐かしのゲームボーイ版『ロックマンワールド』シリーズをプレイしました。シリーズ5作品の感想とレビューです。

全てゲームボーイのソフトですが、現在は3DSのバーチャルコンソールでダウンロードして遊べるので、そちらを購入しました。ちなみに3DSのバーチャルコンソールのゲームは2023年3月以降購入できなくなるので、やりたいゲームがある方はお早めに。


ちなみに5作品すべて初代ゲームボーイの時代の作品のため、バーチャルコンソール版であっても画面は全て懐かしの白黒です。



<目次>

 


バーチャルコンソール版について

 
冒頭記載した通り、『ロックマンワールド』シリーズ5作は全てバーチャルコンソール版(VC版)が発売されており、3DSで遊ぶことができます。価格も1本500円しない値段になっており、ゲームボーイ版のハード・ソフトの入手の大変さを考えると、これから遊びたいという人はVC版での購入をお勧めします(3DS自体も生産終了して段々入手が難しくはなってきているけど・・・)。

また、VC版はゲームボーイ版にはない機能として「まるごと保存/まるごと復元」が使用可能です。名前の通り、ゲーム本来のルールを無視して好きな所でまるごとセーブしたりその状態を復元したりすることが可能。ロックマンで言えば、難しい即死トラップの前でセーブしてやり直したり残機ゼロの状態でもボス戦を何度もチャレンジできたりが可能になります。難易度の高い『ワールド』や『ワールド3』等を気軽にクリアできるようにはなりますが、やりすぎるとゲームバランスを壊してしまうのである程度自分の中で縛りを設けながら使用するのが良いと思います。


VC版の欠点として、個人的な感覚かもしれませんがボタン配置がやや厳しいと感じました。3DSの「B(下に配置)」がバスター、「A(右に配置)」がジャンプに割り振られているため、特にチャージショットのある後半の作品では親指一本で両方を同時にコントロールするのがきつかったです。やや不自然な角度で持つ必要があるため、長い時間やってたら親指が釣りそうになりました。キーコンフィグもないのでここは非常にプレイしにくいポイントでした。


また、VC版の最大の懸念事項として、すでに販売終了の告知がされています。
以下に記載の通り2023年の3月で新規購入ができなくなってしまうため、「いずれはやりたい」と思っている方は早めに購入・ダウンロードまでは済ませておいた方がいいです。


【現在告知されている予定】
2022年8月30日:ニンテンドーeショップへの残高の追加が終了
2023年3月下旬:ゲーム、追加コンテンツ、アイテム等の販売終了




【参考】
www.nintendo.co.jp



 

各作品の感想・レビュー

各作品についてのレビューや気になるポイントをご紹介していきます。
個々の作品の内容についてのネタバレが含まれる部分もございますので、ご注意ください。



『ロックマンワールド』


画像出典:カプコン公式サイト


対応機種:ゲームボーイ
発売日付:1991年7月26日
VC版価格:419円(税込)
作品評価:50点


ファミコンの『ロックマン』、『ロックマン2』をベースにした作品。


<登場するボス>

ワールドシリーズは4までは、本家ファミコン作品の中の2作品からボスが4体ずつ登場する方式。本作に登場するボスは以下の通り。

【登場するボス】
ロックマンより :カットマン、エレキマン、ファイヤーマン、アイスマン
ロックマン2より:フラッシュマン、クイックマン、バブルマン、ヒートマン
オリジナルボス :エンカー


初代からの4体はステージ選択方式。『2』からの4体はワイリーステージでボスラッシュ形式で登場するため固有のステージは無い。
次作以降登場するボスの本家シリーズのナンバリングもだんだんと進んでいくことになり、本作で登場しなかった初代『ロックマン』のボンバーマンとガッツマンは残念ながらGBのシリーズでは登場しない。


GB版オリジナルボスの記念すべき1体目はエンカー。ワイリーステージの4体ボスラッシュの後に登場する。特殊武器は珍しい反射技のミラーバスター。




<ゲームシステム>

ゲームシステムは初代『ロックマン』に近く、スライディング・チャージショットと言ったアクションは存在せず、E缶などのストックする回復アイテムやラッシュ等のサポートキャラは登場しない。特にストーリー的な演出もない。



<総評>

『2』からのボスは固有ステージも無く、ボリュームは少ない。慣れているプレイヤーであれば1~2時間程度でクリアできる内容。本家シリーズとの差別化ポイントもエンカーぐらい。E缶等のサポートアイテムも無く、リスタートポイントも少ないので難易度は高め。

ゲームボーイ第一作目ということで当時は携帯機で気軽にロックマンが遊べるというのは大きかったと思うが、流石に本家シリーズが『クラシックコレクション』で遊べる今となっては・・・といった感じ。







『ロックマンワールド2』


画像出典:カプコン公式サイト


対応機種:ゲームボーイ
発売日付:1991年12月20日
VC版価格:419円(税込)
作品評価:50点


ファミコンの『ロックマン2』、『ロックマン3』をベースにした作品。


<登場するボス>

本作に登場するボスは以下の通り。

【登場するボス】
ロックマン2より:メタルマン、クラッシュマン、ウッドマン、エアーマン
ロックマン3より:ハードマン、マグネットマン、タップマン、ニードルマン
オリジナルボス :クイント


まずは前半は『2』からの4体のステージ選択式。前半4体撃破後、ワイリーステージから後半4体のステージを選択する。前作に比べると後半4体のステージが増えているが、ボスラッシュのようなカプセルからスタートするためどこにどのボスがいるかは初見だとわからない。


GB版オリジナルボスはクイント。ワイリーステージの後半ボス4体を倒した後に唐突に登場する。未来のロックマンと言うのは有名な話だが、倒した後どこかに行ってしまいその後どうなった?




<ゲームシステム>

ゲームシステムは『3』をベースにしており、スライディング、ラッシュ、E缶が登場。引き続き特にストーリー的な演出もない。



<総評>

前作に比べて後半ボス4体のステージ分ボリュームがアップした。また、ラッシュやE缶の登場で難易度はかなり下がり遊びやすくなった。こちらもサクサク進めば1時間程度でクリアできる。ただ、前作に比べると挙動や効果音に違和感のある部分がある。本作のみGB版シリーズの中で開発会社が違うらしい。

最後ロックマン普通にワイリー殺そうとしてなかった?




 
 



『ロックマンワールド3』


画像出典:カプコン公式サイト


対応機種:ゲームボーイ
発売日付:1992年12月11日
VC版価格:419円(税込)
作品評価:55点


ファミコンの『ロックマン3』、『ロックマン4』をベースにした作品。


<登場するボス>

本作に登場するボスは以下の通り。

【登場するボス】
ロックマン3より:スネークマン、ジェミニマン、スパークマン、シャドーマン
ロックマン4より:スカルマン、ドリルマン、ダイブマン、ダストマン
オリジナルボス :パンク


まずは前半は『3』からの4体のステージ選択式。前半4体撃破後、中間ステージで中ボスを倒すと後半4体のステージが選択できるようになる。後半ボスのステージ選択方式は通常のパターンになった。


GB版オリジナルボスはパンク。




<ゲームシステム>

ゲームシステムは『4』をベースにしている。ニューロックバスター(チャージショット)、エディが新たに登場。相変わらず特にストーリー的な演出はない。



<総評>

敵から受けるダメージが増えて過去2作より難易度が上がっている。ただ、それでも慣れているプレイヤーなら1~2時間程度でクリアできる。





『ロックマンワールド4』


画像出典:カプコン公式サイト



対応機種:ゲームボーイ
発売日付:1993年10月29日
VC版価格:419円(税込)
作品評価:70点


ファミコンの『ロックマン4』、『ロックマン5』をベースにした作品。


<登場するボス>

本作に登場するボスは以下の通り。

【登場するボス】
ロックマン4より:ファラオマン、リングマン、ブライトマン、トードマン
ロックマン5より:ストーンマン、チャージマン、クリスタルマン、ナパームマン
オリジナルボス :バラード


まずは前半は『4』からの4体のステージ選択式。前半4体撃破後、中間ステージで中ボスを倒すと後半4体のステージが選択できるようになる。さらに今回はワイリーステージにボスラッシュが設置されている。また、本作はボス撃破後の画面で特殊武器のデモが流れるようになった。


GB版オリジナルボスはバラード。前半4ステージ終了後の中間ステージで一度登場し、終盤ワイリーステージで再び戦うことになる。エンディングの展開もあって印象的なキャラになった。


ちなみに次作『ワールド5』のボスはオリジナルになり、それ以降の続編は作られなかったため、『5』のスターマン、ジャイロマン、ウェーブマン、グラビディーマンはゲームボーイシリーズには登場しない。



<ゲームシステム>

スタート画面で少し待っているとオープニングデモが流れるようになったり、ボス選択画面もステージのイメージが描かれるようになったりと、ビジュアル・演出面はかなりパワーアップした。また、ゲーム中にライト博士が登場して会話をするなど、ゲーム内でストーリーを感じさせる要素が増えている。


新アイテムとして、武器ゲージを回復するW缶、ライフとすべての武器を回復するS缶、ロックバスター装備時に武器エネルギーを入手しても自動的に武器エネルギーを回復してくれるエネルギーバランサーが登場。前半4ステージでプレートを集めるとサポートキャラのビートが使用可能になる。ブルースも登場し、ステージの途中で遭遇するとアイテムが貰える。


さらにゲームボーイ版のオリジナル要素として「Pチップ」というアイテムを集めることで、ライト博士にE缶などの様々なアイテムと交換してもらえるようになった。このようなシステムは後に本家シリーズに逆輸入されている。



<総評>

ビジュアルや演出面ではドット時代では最高峰の出来。ロックマンとして必要なシステムはほとんど揃っており、後に本家にも逆輸入された独自のシステムも登場した。ステージ数も多くゲームボリュームもアップしている。過去3作に比べると明らかに数段上の出来と言っていい内容。ゲームボーイ作品としては1つの完成形と言える完成度を誇っている。





 


『ロックマンワールド5』


画像出典:カプコン公式サイト



対応機種:ゲームボーイ
発売日付:1994年7月22日
VC版価格:419円(税込)
作品評価:80点


メインとなるボスキャラクターは完全に新規となり、本作独自の要素も取り入れられた独自色の強い作品。


<新たなる敵、スペースルーラーズ>

これまでのゲームボーイ版のシリーズは本家の2作品からボスが登場していたが、本作では完全に新規のボスが用意されている。本作の敵は宇宙からやってきた謎の敵「スペースルーラーズ」。

前半はマーキュリー・ビーナス・マース・ネプチューンの4体からステージを選択。4体撃破後の中間ステージでダークムーンを倒すと、後半ステージのジュピター・サターン・ウラヌス・プルートの4体が出現。後半の舞台は宇宙となり、重力の弱いエリアも登場する。後半4体を倒すとアースとの戦闘になり、その後はラッシュスペースに乗ったシューティングステージが入る。ワイリーステージでは、エンカー・クイント・パンク・バラードら歴代のロックマンキラーが中ボスとして登場する。ラストはいつものワイリーマシーンの撃破後に真のボスとしてサンゴッドが登場する。




<ゲームシステム>

スタート画面でのオープニングデモに加え、ゲーム中にもドット絵により綺麗なイベントシーンが流れるようになり、ゲームプレイのみでほとんどのストーリーが理解できるようになった。


また、スペースルーラーズにはロックバスターが通じないという設定があるため、本作のチャージショットはロックマンの腕を飛ばすロックンアームとなっている(ハードナックルとか言ってはいけない)。前作で登場した「Pチップ」は引き続き登場し、サポートアイテムのほかロックンアームの強化アイテムと交換してもらえることもできる。また、新しいサポートキャラとしてタンゴが初登場。




<総評>

前作『ワールド4』と同じくビジュアル・演出面はドット時代では最高峰の出来。これまでのシリーズ作品の良い所を継承しながら、オリジナル要素を数多く盛り込んだ『ワールド』シリーズの集大成にして最高到達点と言える名作。







全体通しての感想!

改めて各作品の個人的な感想は以下の通り。
 

  • 『ワールド』   ・・・ 50点。携帯機で遊べるのが売り。が、今となっては・・・
  • 『ワールド2』  ・・・ 50点。上に同じ
  • 『ワールド3』  ・・・ 55点。ボリュームと難易度がアップした
  • 『ワールド4』  ・・・ 70点。ボリューム、演出共に数段レベルアップした
  • 『ワールド5』  ・・・ 80点。オリジナル要素の強いGBシリーズの最高到達点

 
 
ハードソフト共に手に入りやすく、ほとんど同じボスが登場し、画面も大きくカラーで遊べる『クラシックスコレクション』が存在する現在では『ワールド』~『ワールド4』まではいまからわざわざ購入してまでやる意味は薄いかもしれません。


しかしながら『ワールド4』は今遊んでみてもかなりの完成度を感じさせる良作であり、最終作の『ワールド5』については今現在でもなお独自色の強い唯一無二の作品となっています。VC版は価格も安く3DSさえ持っていればゲーム自体の入手は容易なため、未プレイであれば一度は遊んでみるのもいいと思います。


特に『ワールド5』についてはいつか『ロックマン&フォルテ』や『メガワールド』の西遊記トリオあたりと一緒に最新機種でのリメイク・リマスターに期待したいです。






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