ゆめろぐ

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『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』は予想以上の良作だった。過去作やポケモンGOとの違いも解説




待望のポケモンシリーズの最新作、『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let's Go! イーブイ』が2018年11月16日に発売になりました。ハードはポケモンシリーズ初のNintendo Switchでのリリースとなります。
 
僕も『Let's Go! ピカチュウ』を事前予約して発売日にゲットしてきたので、まずはざっとプレイしてみた感想を過去のナンバリング作品や近年社会現象にまでなったスマホアプリ『ポケモンGO』との比較も交えてレビューしていきたいと思います。



目次

『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』

ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ- Switch
 
 
定価:6,458円
機種:Nintendo Switch
発売:2018年11月16日発売
 
 
本作品は『Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』の2バージョンが同時発売。プレイヤーの相棒となるポケモンや、野生で出現するポケモン等々、細部に違いがありますが大筋のストーリーやシステムは同じです。本記事では、『Let's Go! ピカチュウ』バージョンがメインのレビューとなります。



ちなみに、本作がこれまでのポケモンシリーズナンバリングのタイトルなのか、外伝的な位置付けなのかはいまのところ不明。3DS最新の『ウルトラサン』『ウルトラムーン』とはハードやシステム面で違いすぎるため第7世代作品ということはなさそうですが、既に第8世代相当と思われる新作の発表も別で予告されているため、本作は過去のポケモンスタジアム等のように外伝的な位置付けが濃厚な模様。



基本的なゲームシステム

本作のゲームシステムはこれまでのゲームボーイやDS等の「ナンバリング作品」とスマホゲームである「ポケモンGO」を融合させたような、ある意味いいとこ取りなシステムとなっています。
本作『Let's Go! ピカチュウ』のゲームシステムについて、下記のどちらに近いかを軸に、大まかにご紹介していきます。
 
 
 
<ナンバリング作品>

  • 「たたかう」や「アイテム」などのコマンドを入力してバトルする。
  • プレイヤーは主人公を操作して様々な地方やを旅する。
  • ゲームとしてはいわゆるRPG。



画像出典:ポケットモンスターオフィシャルサイト
 
 
<ポケモンGO>

  • 地図アプリのような画面にポケモンが出現する。出現位置は現実と連動していて、プレイヤーは実際に外を出歩いてポケモンを探す。
  • スマホの画面を指でなぞることでボールを投げる直感的な操作。
  • 位置情報系のスマホゲームアプリ。


画像出典:『Pokémon GO』公式サイト

 

物語は初代ポケモンがベース

こちらは<ナンバリング作品>がベース。

博士から初めてのポケモンをもらいカントー地方を旅しながらジムに挑戦したりロケット団と戦ったり…、というのはゲーム版の初代ポケモン『赤』『緑』『青』『ピカチュウ』に準拠した内容になっています。この点においては"初代のリメイク"にあたるとも言っていい内容ですが、後述の戦闘システム等は大きく変わっているため、ゲームボーイで初代をプレイした人にとっても懐かしいながらも新しい感覚で楽しめるものになっています。

ちなみに最初の相棒となるポケモンが例の3匹(ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ)ではない点、アニメでお馴染みのロケット団の2人(+1匹)が登場する点等をみると、初代の中でも『ピカチュウ』バージョンがより近いですね。


野生ポケモンのゲットはGOがベース

こちらは<ポケモンGO>がベース。

これまでのポケモンシリーズでは野生のポケモンをゲットするには「戦って弱らせてボールを投げる」がお馴染みでしたが、本作では野生ポケモンとの戦闘は無く(一部例外も有)いきなりボールを投げるシステムになりました。この辺はポケモンGOと同じシステムですが、ジョイコンを使用する場合は実際にコントローラーを持った腕を振ることでボールを投げるため、より感覚的な操作になっています。


※以降画像はゲーム内のスクリーンショット機能で取得したものを使用


さらに、ボールの形をしているモンスターボールPlusを使用するとより本当にボールを投げているような感覚で楽しむことができます。

野生ポケモンはシンボルエンカウント

こちらも<ポケモンGO>がベース。

これまでのナンバリング作品は野生のポケモンはランタムエンカウント(戦闘の画面に切り替わるまでどのポケモンと出会ったかわからない)形式でしたが、本作ではシンボルエンカウントとなりました。

シンボルエンカウント形式ですが、例えば森を歩いていると目の前にピカチュウが表れ、プレイヤーがそのピカチュウに触れるとゲット画面に切り替わる、といった形です。逆にゲットしたくないポケモンであれば触れないように通りすぎてしまえばいいわけですね。

こちらはポケモンGOに近い感覚ですが、この形式になったためこれまでより「森や草むらにポケモン達が生息している」感が強くなり、ゲームの世界への没入感が増したと思います。また、不要なバトルをスルーできるので、ダンジョン攻略がよりスムーズに行えるようになりました。



トレーナー戦はナンバリング作品と同じ

こちらは<ナンバリング作品>がベース。

道中バトルを仕掛けてくるポケモントレーナー、ジムのリーダーや四天王などとの戦闘はこれまでのゲーム作品と同じくコマンドを入力して技を選んで戦うシステムになっています。

個人的には野生ポケモンとトレーナー戦でシステムをわけた(両システムを共存させた)ことで、過去のシリーズファンにもポケモンGOからの新規ユーザーにもどちらにも取っ付きやすくなったのではないかと思います。

つれ歩きが楽しい!!

初めの相棒となるピカチュウやイーブイとは別に、手持ちのポケモンから一匹をボールから出してつれ歩くことができます。このつれ歩きのシステムはナンバリング作品(金・銀)にもポケモンGOにもありました。


後ろをトコトコと着いてくるものから、背中にまたがって走ったり空を飛んだり海を渡ったり。他にも各々のポケモン固有のつれ歩きグラフィックが、150匹のポケモン+幻+アローラの姿のすべてに用意されています。


正直色々なポケモンのつれ歩きを試してみるだけでもかなり楽しめます。リザードンに乗って自由に飛び回れる日が来るなんて夢のよう!!





相棒のポケモンについて

本作では最初に相棒となるポケモンいつものように炎・水・草から一匹を選ぶ形式ではなく、バージョンによって固定となっています。

名前の通りですが、『Let's Go! ピカチュウ』ではピカチュウが、『Let's Go! イーブイ』ではイーブイが相棒になります。相棒以外にもバージョン毎に出現するポケモンの差はありますが、基本的にはピカチュウとイーブイどちらと旅をするかで購入するバージョンを選ぶといいですね。


相棒ポケモンはマップ上ではプレイヤーの肩に乗っていて、途中のイベントにもちゃんと登場してきます。この辺はアニメのサトシとピカチュウのようや感覚で遊べますね。また、相棒ポケモンとはふれ合うことができたり特別な技を覚えたりと様々な追加要素が用意されています。


ちなみに相棒ポケモンもバトルメンバーから外すことも可能で、選ばなかった方のポケモンも野生でゲットすることができます。



2人プレイでできること

本作は最大二人でのプレイが可能になっています。元々ジョイコンの片方1つで一人分の操作が可能なため、switchのハードが一台あれば二人でゲームを楽しむことが可能。

2Pのプレイヤーはサポートトレーナーとなり、野生ポケモンのゲットや、トレーナーとのバトルに参加することができます。


野生ポケモンのゲットは呼吸を合わせてボールを投げることでゲットの確率が上がり、トレーナー戦については単純に2対1となるため、二人でやることでゲームの攻略難度を下げることが可能です。まさに"協力プレイ"ですね。一人プレイ時でもどうしても捕まえたいポケモンなどはジョイコン二刀流でボール2個投げするのもアリかと思います。

ちなみに2Pはマップ上でも自由に動けますが、野生ポケモンやNPCキャラクターやアイテム等に触れられないため「手伝わされてる感」が強くなるかも…。定期的に1Pを交換しながらプレイするとお互い楽しめると思います。



モンスターボール Plusでできること

 
『モンスターボールPlus』は同時発売のモンスターボール型のコントローラーです。当然ながらジョイコンの代わりとしてゲームをプレイすることができる他、次のような機能や特典があります。同封版もあるので、ゲームをより楽しむためには一緒にゲットしておいても損はないと思います。

より感覚的なポケモンゲット

まんまモンスターボールの形をしているため、野生のポケモンにボールを投げる動作がより感覚的・直感的になります。(実際にテレビに向かって投げちゃわないように注意)

つれ歩いて経験値やアイテムゲット

相棒のポケモンやゲーム内でゲットしたポケモンを中に入れてつれ歩くことが可能。つれ歩いたポケモンは、ゲームに戻す際に距離に応じて経験値やアイテムがもらえます。

つれ歩き中のポケモンはボタンを押したり振ったりするとリアクションを取ってくれます。マナーモード・サイレントモードもあるので、職場や学校で「ピッカァー♪」とならないように注意。

ポケモンGOプラスとして使える

スマホの画面を見なくてもポケモンを捕まえたりポケストップを回すことができるポケモンGOプラス。

ポケモンGOのアプリと連動させることで、ポケモンGOプラスとして使うことも可能。


幻のポケモン「ミュウ」をゲット!

『モンスターボールPlus』を購入すると幻のポケモン「ミュウ」が一匹中に入っており、ゲームに連れていくことが可能です。


幻のポケモンは配信等でしか入手できないのが恒例となっており、本作でも現状では「ミュウ」をゲットする方法は『モンスターボールPlus』を買う以外に無いようです。(ポケモンGOの方で入手したミュウは連れてこれない模様)


公式でも一定期間後に「ミュウ」の配布を停止する場合がある旨アナウンスされています(2018/11現在)ので、ほしい人はお早めに。


なお、「ミュウ」の受け取りは『モンスターボールPlus』1つにつき一回(一匹)まで。残念ながら性格等の厳選もできないようです。




ポケモンGOとの連動でできること

なにかと比較対象にしてきたスマホアプリのポケモンGOとも連動してポケモンを送ったりすることができます。

スマホ⇒switchにポケモンを送る

ポケモンGOから『Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』にポケモンを送ることができます。図鑑集めなどに便利ですが、やり過ぎると面白くなくなってしまうので、とりあえずはじめは所持しているバージョンでは出ないポケモンなどを送るのがいいのかも。

ちなみに送れるのはカントーのポケモン(+一部アローラ)限定で、逆に本作からポケモンGOに送ることはできません。


幻のポケモン「メルタン」をゲット!

ポケモンGOから本作にポケモンを送ることで、ポケモンGOの方には経験値や特別なアイテム「ふしぎなはこ」が贈られます。

ポケモンGOで「ふしぎなはこ」を使用することで、今回新しく登場した幻のポケモン「メルタン」を入手することができます。「メルタン」はポケモンGOから『Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』に送ることができ、ゲーム内で手持ちのポケモンとして普通に使用することができます。


なお、現状で『Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』でメルタンを入手する方法はこれしかない模様。(ポケモンGOの方では他にアプリ単体で入手する方法有り)


ちなみに一台のswitchで複数のポケモンGOアカウントと連動することが可能でした(実証済)。switchや『Let's Go! ピカチュウ』『Let's Go! イーブイ』を持っていなくても、持っている人に連動させてもらえばポケモンGOで「ふしぎなはこ」を入手することは可能です。



通信でできること

現状本作でできる通信プレイは以下の3つ。

  • ポケモン交換
  • バトル(シングル)
  • バトル(ダブル)


ゲンガーやフーディン等の通信でしか進化しないポケモンも過去の作品から変わらずですね。
また、通信の方法は以下の2通り。

  • ローカル通信(近くにいる人同士で)
  • インターネット通信(遠くにいる人と)


インターネット通信については「Nintendo Switch Online」への加入が必要になります。(有料)


なお、過去作におけるレートバトルのような不特定の相手とのバトルは本作では用意されていません。ただ、インターネット通信のマッチング時のあいことば(ポケGOのレイドでお馴染みのポケモン3つの組み合わせ)を全てカーソル初期位置のピカチュウにすることで、擬似的なオンラインマッチングバトルをしている人もいるみたいですね。逆に友人等とマッチングする際は、あいことばはよく考えて決めた方がいいかもしれません。


過去作やポケモンバンクとの通信

今のところ本作で他のポケモン作品と通信が可能なのは、前述のスマホアプリ「ポケモンGO」のみとなっています。


過去のDSの作品やポケモンバンクとの通信やポケモンのやり取りはできません。今後の作品展開次第では第8世代作品やバンクとの通信ができるようになる可能性も無くは無さそうな気もしますが…。




その他の気になるポイント

他にシステム的に便利になった点や新しい要素などをざっとご紹介。

ひでんマシンの廃止

第7世代作品『ウルトラサン』『ウルトラサムーン』『サン』『ムーン』では既に廃止となっていましたが、過去作にあったひでんマシンが廃止されそれに相当する「ヒジュツ」を相棒ポケモンが修得するようになりました。これにより過去作にあった所謂「移動用ポケモン」「ひでん要員」を用意・編成する必要がなくなり、移動がかなりスムーズになりました。

ちなみにヒジュツは技スロットも消費しない優れもの。

パソコンの廃止

過去のナンバリング作品におけるパソコンが廃止され、ゲットしたポケモンはいつどこでも手持ち(バトルメンバー)を入れ換えができるようになりました。いちいちポケモンセンターにいってパソコンからメンバーの入れ換えをしなくてよくなったので非常に楽です。

このポケモンの管理は<ポケモンGO>がベースになったシステムですね。

ポケモンのアメ

野生のポケモンをゲットしたりすることで手に入るアメを与えることでポケモンのステータスを強化することができます。アメは「ちからのアメ」「はやさのアメ」といった特定のステータスを上げるものや、「ピカチュウのアメ」や「イーブイのアメ」のように特定のポケモンの全ステータスを上げるもの等があります。


これは<ポケモンGO>に登場したポケモンのアメのシステムに、<ナンバリング作品>にあった努力値(非公式の呼び名ですが)が合体したようなシステムになります。


そこまで頑張って強化しなくてもシナリオのクリアは出来るので、やりこみ要素や通信対戦用の要素が強いイメージがあります。ただ、極限まで育てるとかなり強くなるので、「お気に入りだけどめっちゃ弱い」みたいなポケモンを活躍させてあげられるシステムになっていると思います。


マスタートレーナー

クリア後の要素として、151匹それぞれのポケモンを極めたマスタートレーナーと対戦が可能に。当然ながら151匹分、マスタートレーナーも151人います。(メルタンとアローラの姿はない模様)


マスタートレーナーとは該当のポケモンで1対1の
バトルになるため、全てを極めようとすると未進化や進化途中のポケモン(コイキングやトランセル等)も含めた151匹全てを育てると必要があります。報酬として新種のポケモンが、ということも無いみたい(称号が貰える)なので、ここまでくると最早自分との戦いですね。


個人的にはリザードンとか好きなポケモンの称号は集めておきたいです。




まとめ

個人的な感想としては「懐かしさと新しい感動が両立していて、シリーズファンもご新規さんも楽しめる良作」という評価です。


これまでのナンバリング作品とポケモンGOの良いところが上手く融合されていて、"昔遊んだポケモンの懐かしさ"も、"新しい楽しみ"も同時に感じながら遊ぶことができる内容に仕上がっています。


また、ご紹介の通り二人で協力してポケモンをゲットしたりバトルを攻略したりができるように作られているので、家族や友人と一緒に楽しむのも非常におすすめです。



本作は初代がベースになっていますが、第2世代である『金』『銀』をベースにした続編の製作も強く期待したいところですね。



 
 



【ソフト単体】

 
【モンスターボールPlus同梱版】

 



【最新作『ソード』のレビュー】
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【過去のナンバリングのおすすめ作品など】
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