ゆめろぐ

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仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

ゲーセンのゲームに百万以上使った話と、無駄だったと言い切れない理由




いまから数年前、入社してから1~2年の間の話です。

ゲームセンターのとあるゲームにはまっていたことがありました。ゲーム台があってその前の椅子に座ってレバーとボタンを操作して、という今までのゲームとは一線を画した、全く新しいタイプのゲームでした。そのインパクト、皆で遊べる楽しさ等からすぐに引き込まれていきました。

そして正確に数えていたわけではないんですが、トータルで7桁を越えるお金を使っていました。


目次


機動戦士ガンダム 戦場の絆

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出典:戦場の絆公式サイト


実際にゲームセンターやCMなどで見たことがある人もいるかもしれません。端的に言えば、ガンダムのコックピットの中に入って実際に操縦しているような体験ができるゲームです。


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出典:戦場の絆公式サイト


上記の画像の丸いポッド(ドラゴンボールでサイヤ人が使っていた宇宙船みたいの)が、1人分のプレイ筐体です。要はコックピットですね。中にはスクリーン・椅子・レバー(操縦管)などがあって、本当にガンダムのコックピットの中に入って操縦しているような感覚になります。ある種のVRと言えないこともないかもしれません。


オンラインで他の店舗の人と、「連邦軍」「ジオン軍」に別れて4vs4や8vs8などのリアルタイムチーム対戦が楽しめます。
また、マイク付のヘッドセットを使用すれば、同じお店の友達・仲間と通信(会話)をしながら協力プレイを楽しむこともできます。


ガンダムが好きな人には間違いなくおすすめできる、最高のゲームであることは断言できます。ただし沼は底なしだよ


実際いくら使ったのか?

これは正直正確なところはもうわかりません。このゲームは稼働してから10年以上が経過していますが、僕がはまっていた期間は1~2年がいいとこです。会社入ってからの数年間ですね。
一番やってた頃は週末友達とやるのとは別に、残業終わってから終電(or閉店)まで時間があれば一人でやって帰ることもありました。



大体のスコアが2000勝1500敗ぐらいだったと思いますが、そうすると3500試合

お金の投入1回につき2試合できるので、1750回


料金は初期が500円から400円を経て現在は300円。間を取って1回平均400円としましょう。



1750×400=700,000



70万。すげーやってんな…。
(´・ω・`)ヒクワー




いやちょっと待て、このゲームは「連邦軍」「ジオン軍」がそれぞれ別の戦績の管理になっていて、僕も当然両軍やっていた。


700,000×2=1,400,000円



(゜ロ゜)ヒェー
7桁の大台に乗りました。連邦軍、ジオン軍の両方ともだいたい同じぐらいのランクとか戦績だった気がするので2倍の計算でもそこまで大きくはずれないでしょう。中古車とかだったら買えてしまいそうですね。
少なくともスマホゲームのガチャに万単位のお金をつぎ込む人のことは笑えませんね。



ちなみに余談ですが、一番やっていた時期は最高ランクである「大将」まで上り詰めた私です。一般の人からすれば上記の金額でも十分にドン引きだと思いますが、真にガチな上位勢に比べると足元にも及びません。上記の通り僕は勝ち負け全部トータルで7000試合がいいところですが、10000勝が条件の称号とかを持っている連中がごろごろいたからね。家とか買えるレベルでつぎ込んでる人も結構います、多分。沼は深い…。




何故ここまでハマったのか

①単純に楽しかった

まあウン百万使ったぐらいだからすごく面白かったんですよね。しつこいようですが、ガンダムが好きなら心からおすすめできるゲームです。沼は深いけど。そして特に楽しかったポイントは以下の通り。

  • サッカーやバスケのようなフィールド系チーム競技にも通じるレベルの戦略性や戦術の重要さ(頭もめっちゃ使う)。
  • 登場するモビルスーツの多種多様さ。(2017年6月現在で148種)
  • 友達と楽しめる協力プレイ


特に最後ですね。だいたい2~4人(最大で8人)の友達と会話しながら同じチームで戦うのはゲームセンターにおける過去のゲームにはない楽しさです。(モンハンの協力プレイをやる人には理解してもらいやすいかな?)


②仕事が相当辛い時期だった

入社から1~2年ぐらいの間が仕事がとてもきつい時期でした。自分の未熟さも勿論のこと、実際にも仕事が多く、毎日終電どころか週の半分は会社に泊まったり、休日出ることも多々ありました。

ただ、肉体的なものよりもむしろ精神的な辛さの方が大きかったです。まだ新米で仕事をちゃんと理解もできてない中、厳しい案件やお客様のところにほとんど一人で放り込まれました。前述の通り物理的な忙しさもあって、「もう辞めよう」と思いながら会社に通う毎日でした。



そんな時に仕事とは別で熱中できるものがあるというのは非常に大きいものです。そしてこの時はそれがたまたまこのゲームだったということになります。

今になって振り返ってみると、これにハマっていることで、辛うじて正気を保っていたように思えます。

③実家だった

当時はまだ実家にいました。そして仕事は大変でしたが、幸い(?)残業代もでていたので、金銭的には今よりも余裕があったと思います。
平日を中心に忙しくて他にお金を使う機会がなかったというのも続けられた理由のひとつです。



反省はあるものの…

金額も金額なので、反省が無いこともないんですが、あまり「後悔している」みたいな感情はないんですよね。

がっつりはまってはいたものの、「仕事サボってまでゲーセン通いを繰り返して職を失った」とか「収入ではたりなくなって借金を作った」とか今後の人生にまで響くようなことはしなかった、使った時間とお金以外はなにも失っていないというのがあります。



しかし、いまだに無駄だったと言い切れない理由としては上記の②「仕事がマジでしんどい時期だった」というのが一番大きいと思っています。


時にはメンタルの支えになる趣味にのめり込むのも必要

当時は前述の通りメンタル的に影響が出るくらい仕事が苦しかった時期でした。今考えれば中々ありえない金額を(短期間で)使っていますが、その時はこのゲームにはまり込むことで逃げ場を作っていたように思います。あのトイレの個室ぐらいの空間が、厳しい現実を忘れることができる場所だったんですね。


それが人によっては別の趣味だったり、恋人だったり、一人カラオケだったり・・・、それがたまたま当時の僕にはこのゲームだったということですね。残念ながらあまり胸を張れるようなことではないですが、今になって考えたらそれでかなり救われていたということは強く言えます。それがなかったらマジで気が触れていたかもしれない。


勿論、その分のお金を貯金していたり、投資で増やしていれば今現在や将来に大きなプラスになっていた可能性は大きいです。しかし、仮に他に楽しめることが見つけられなくて精神をやられていたり、おかしい精神状態で無理な投資をしてより多くのものを失ったり、なまじお金があるために夜のお店にはまってさらに消費を繰り返していたり・・・、現状よりもさらにマイナスの未来になっていた可能性だっていくらでも考えられます。すべては「たられば」、使った時間やお金に後悔するくらいなら、現在精神的にも肉体的にも健康でいることが結果オーライだと思っています。反省すべきところはもちろんありますけどね。笑


反省すべきポイントは?

前述の通り過去にやったことについてはあまり後悔はしていないのが正直なところです。

この件で反省すべきポイントとしては、「そうせざるを得なかった状況をどうにか出来なかったこと」だと思っています。

結局のところは、仕事つらい→趣味に逃げる→仕事つらい…のスパイラルが1年以上続き、お金も稼いでは使って稼いでは使ってという不毛な繰り返しになってしまいました。


いまでこそ仕事にも慣れて自分の呼吸で進められることも多くなり、あの頃ほど悲惨なスパイラルに入ることは減ってきました。また繰り返してしまわないように、自分から環境を改善していく工夫は忘れないようにしたいと考えています。


さいごに

ちなみに1~2年程度で自分達の中の熱も過ぎてだんだんとやらなくなりました。マイブームなんてそんなもんですよね。最近は一緒にやってた連中と遊んだときにたまにやったりするぐらいです。たぶん月1回もないと思います。


今回はたった一つのゲームにドン引きされそうな金額を使った思い出から、「メンタルを保つために何かにのめり込むことも時には必要。だけど環境を改善することも覚えていこう」という言い訳メッセージに繋げてみました。



このゲームに熱中することで失ったものは費やした「時間」と「お金」です。そして断言しますが、残ったものはありません!トホホ・・・
でも趣味なんてそんなもんなんでよね。費やしたその「時間」と「お金」が、「その時間を楽しく過ごせたという実感」と釣り合っていればいいと思うんです。



私は趣味について考えるとき「仕事に役に立つかどうか」という考え方がそもそも大嫌いです。「社会人になったら趣味なんか捨てて仕事に集中しろ」とか寝ぼけたことぬかす奴はザクにでも踏みつぶされてしまえと思っています。



趣味なんて人それぞれ。誰にも恥じることなく楽しもうぜ!それが自分を救ってくれることだってあるかもしれないよ!!そして、そこから学んで前に進む姿勢も忘れないようにしようね。
ただし必要な出費は、収入でカバーできる範囲でね(はーと)



【追伸】
実は本記事の序盤にこのゲームの紹介をもう少し詳しく書いていたのですが、エラい長くなった上にこの記事で言いたい本筋には関係ないのでごっそり削りました。もったいないのでいつか、「機動戦士ガンダム 戦場の絆というゲームの魅力」的なまったく懲りていない記事を投下したいと思っています。一緒に絆沼で溺れてくれる人、すでに沼に浸かりきって手遅れの人、是非いつか一緒にバーストしましょうww




おしまい