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PS2『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』感想。白い悪魔の恐ろしさを体感できる高難易度ゲーム




PS2用ソフト『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』の感想です。


『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』に続くPS2名作ガンダムゲームです。


ガンダムのゲームとしては珍しく、ジオン軍の1部隊に焦点を当てたジオ二スト向けのゲームです。ガンダムゲームの中では群を抜いた高難易度に、戦略性が重要となる独特なゲームシステムで、今でも名作ガンダムゲームを語る際には必ずと言っていいほど名前が挙がる好評ゲームです。


個人的にはジオン兵から「白い悪魔」と呼ばれたガンダムの本当の恐ろしさを身をもって体感できたゲームでした。



目次


『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』

製品概要



機種:PS2
発売:2001年9月6日発売
ジャンル:リアルタイムストラテジー
プレイ時間:1周目8時間前後、2周目5時間程度
作品評価:85点


一年戦争中の地球を舞台に、ジオンの特殊部隊の指令となって各地の戦場を戦い抜く。


ジャンルは「リアルタイムストラテジー」となっており、アクションのテクニックよりも戦略性が重要となる独特なシステムになっている。部隊の編制、機体ごとの装備、各チームが戦闘中に取る行動等を戦闘開始前にしっかりと練り上げるて戦いに臨む必要がある。



作品の特徴や良かった点

戦略が重要となる独特のシステム

一見アクションゲームに見えるが、ジャンルに「リアルタイムストラテジー」とある通り内容は全くの別物。


ステージの前にチーム設定ルート設定をする必要があり、チーム設定では同じMSでもキャラクター毎に異なる武器や装備(基本的には各機体一長一短の特徴がある)の中から最適な編成を組み上げていく。ルート設定では最大3チームをそれぞれ「どんなルートを通らせるか」「ポイントポイントで待機させたり戦闘をさせる」「戦闘中にリアルタイムでアクションを指示するポイント」等を細かく設定することができる。ルート設定についてはデフォルトも用意されているが、そのままでは足りなかったり攻略困難なステージも多い。極端な話、戦闘前の設定をちゃんとしておけばある程度放置しておいても勝ってにクリアしてくれることもある(2周目中盤以降はアクションのプレイスキルも求められるが・・・)。


ステージ内ではMS3機編成のチームを最大で3つ操作する。各チームの操作は適宜切り替えながらリーダー機を操作することができる。戦闘中は「移動」「攻撃」「サブ装備を使用する」といったアクションゲームお馴染みの要素もあるが、MSの動作は巨大兵器が重力下で動いていることをリアルに表現されていてスピード感は全くと言っていいほど無く、他のガンダムのアクションゲームとは全然感覚が違う。それは本作がアクションゲームで必要なプレイングスキルではなく、あくまでルート設定や機体編成を駆使して「如何に相手の裏をかくか」ということに重きを置いているため。通常正面から敵と撃ち合うと撃破まで時間がかかるが、気づいていない敵(ロックオンマーカーの色で判別可能)であればマシンガンでも1発で倒せる。これは逆も同様で、気づかずに敵に後ろを取られるとすぐにやられてしまう。基本的に可能な限り敵に発見されずに裏を取るルート設定を考えて戦闘に挑むというプレイスタイルになる。




リアル&シビアな描写でガンダムゲー屈指の高難易度

独特なシステムもあってガンダムゲーム屈指の難易度を誇る。他のゲームのように「CPU相手であればあまり深く考えずに出撃して攻撃ごり押しでも勝てる」といったやりかたは通用しない。そのためVS系のゲームをイメージしてプレイした人には「クソゲー」と映ってしまうかもしれない。自分も高校生の時に発売後すぐ購入したが難しくてすぐ投げてしまい、最近になってやっときちんとクリアした。システムをきちんと理解し、ステージ前にしっかりとチーム編成とルート設定をしておかないとストーリー後半のステージやシミュレーションモードのステージは攻略できなくなる。


たいていの場合は何度もステージをリトライして最適なルートや編成を試していくため、一つのステージを何十回もやり直すのもザラにある。その点では「死にゲー」と言ってもいいかもしれない。



巨大兵器であるMSの"重さ"もリアルに表現されていて、ザクのような機体ではスピード感のある機動は出来ない(ドム等のホバー機体の凄さがわかる)。さらに、他のガンダムゲームではお馴染みのブーストダッシュやジャンプなども基本的には出来ない。また、他のゲームのように「ビーム兵器を反発も受けても死なない」と言うこともなく、ビームライフルやキャノン等の高威力兵器は直撃すれば基本的に一発で撃破。それどころか普段ならやられメカ扱いのはずの戦車の砲撃も油断して後ろから受ければ即撃破となる。





白い悪魔の恐ろしさをその身で体感できる

本作の特徴や感想として"白い悪魔"ことガンダムの恐ろしさを上げる人も多い。ストーリーの途中でガンダムを含むホワイトベース隊と遭遇するステージがあるが、特にガンダムは異次元の強さ。スピード感は無いと言われる本作の中では段違いの高機動で突然あらわれ、発見されたが最後一撃死確定のビームライフルを撃ちこんでくる。そのためだいたいは目が合った時にはやられていたという感じになる。該当のステージの目的は撃破ではなくホワイトベース隊の情報収集となっていて、ロックされたらほぼ確実にやられる強さのガンダム(及びタンク・キャノン・ホワイトベース)を5秒以上エイミングし続けなければならない。ガンダムだけでなくキャノンやタンクもこちらの射程外から即死級の威力の砲撃をぶち込んでくるため、ホワイトベース隊と遭遇するステージが一番きつかったという人も多いはず。自分が高校生の時に難しすぎて買ってすぐ投げてしまったのはそのステージでつまったからで、今回も数十回はやり直してやっとクリアしたという感じ。


味方機が一機また一機と撃墜されていく中、アムロの「ふたつ」「みっつ」という声が聞こえてくるのはホラーゲームで感じる類の恐怖である。ガンダムと遭遇したジオン兵の皆さんの気持ちが良くわかる貴重な体験ができるゲーム。



やり込み要素もそれなりに多め

メインストーリーは13話のため、普通にやれば5時間前後でクリアできそうなボリューム。しかし、クリア後のやり込み要素は意外と多い。

まずは2周目の存在。クリアデータをロードするとまた1話からスタートとなるが、最初からドムなどの強力な機体が使える代わりに敵もかなり強力になっている。特に2周目の後半ステージはそもそもの高難易度に拍車をかけて鬼畜難易度となっているステージもあり、戦略性に加えてプレイングのスキルも求められる。イメージとしては「強くて難しくてニューゲーム」と言ったところ。

そして訓練という設定で様々な状況での戦闘に挑戦するシミュレーションモード。こちらは1周目からもプレイができるが、2周目以降に解放されるステージも多くあり合計で33ステージとなる。このモードではシャアやランバラルを編成することが出来たり、連邦側の機体やキャラクターを使うことのできるステージもある。


シミュレーションについては33番のステージを解放するには残り32ステージ+ストーリーモードの1周目&2周目以降の全26ステージをSでクリアする必要があるため、コンプリートするには難易度の高さもあってかなりのやり込みが求められる。(今回はさすがにそこまでやらなかった、というかできるのか怪しい)



登場キャラはフルボイス

戦闘中やミッション説明など基本フルボイスになっている。

他にも戦闘前にブリーフィングルームで各キャラクターと会話できる機能(ステージによって自己紹介や意気込み、ステージのヒントなど内容は様々)があり、そちらもちゃんとフルボイスになっていて力が入っていると感じるポイント。




気になる点・残念な点

攻撃できているのかどうかわかりにくい

マシンガンやライフル系の武器は弾のエフェクトが非常に見辛いため、敵に攻撃できているのかどうかや攻撃があたっているのかどうかがわかりにくい時がある。特に正面から撃ち合うことになってしまった際はお互い動きながらの戦いになるのでより判断しにくい。まあ、そうならないような立ち回りをするのがメインのゲームではあるが・・・。


パイロットを全員使い切れない

ここが一番残念だったポイント。

本作はMS3機編成のチームを最大3チーム出撃させることが可能になるが、ストーリー上に登場する所謂名前有りのキャラクターは各チームのリーダとしてしか編成できない。僚機2機については名前無しのモブ(撃墜時等の簡単なボイスはあるが顔グラ等の個性はない)となりリーダー撃墜後に操作したりと言ったこともできない。そのため、メインのストーリーでは最終的に9名のパイロットが登場しているうちの3名しか出撃させることができず、残りの6人は居残りになる。ただでさえ戦力が足りなくて大変な空気で進むので違和感も大きい。名前有りのキャラクター3人でチームを組めたら良かったとは思う(ゲームバランスが大きく変わってしまいそうなので実現したらもはや別のゲームかもしれないが)。


ちなみに後発の『サイドストーリーズ』や『Gジェネレーションジェネシス』等の本作シナリオではメインのキャラクターが3名(ないし2名)でチームを組む形式に変わっている。


総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:85点


ガンダムゲーム屈指の高難易度で人を選ぶシステムであることが間違いありませんが、独特なゲームシステムと世界観で作り込まれた唯一無二のゲームであることは間違いないです。そして何よりも"白い悪魔"たるガンダムと対峙したジオン兵の恐怖を体験できる数少ない作品。惜しいのは対応ハードがPS2しかないところ。『サイドストーリーズ』のような形ではなく原作のシステムのままでのリメイク・リマスターに期待したいです。