ゆめろぐ

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Switch『ゼノブレイド Definitive Edition』感想。大幅にパワーアップを遂げた間違いない名作




2020年5月に発売されたNintendo Switch用ソフト『ゼノブレイド Definitive Edition』の感想です。


走り回っているだけでも楽しいオープンワールド風の広大なフィールドや膨大なやり込み要素は健在であり、リメイクされてパワーアップした映像や追加シナリオ、さらにハードであるSwitchの取り回しの良さも相まってまさに「時間泥棒」の名がふさわしい傑作となりました。


ちなみにモノリスソフト制作でタイトルに"ゼノ"を冠していますが、『ゼノギアス』『ゼノサーガ』との内容的なつながりはありません。



目次


製品概要


定価:5,980円(税別)
機種:Nintendo Switch
発売:2020年5月29日
ジャンル:オープンワールド風RPG
プレイ時間:99時間(本編)、13時間(追加シナリオ)
総合評価:95点
 

タイトルは略して『ゼノブレイドDE』とも。ディフィニティブエディションは直訳すると「決定版」。

元々は2010年6月10日にWiiで発売されていたものが原作。原作の時点で名作として非常に高い評価を受けていたものに、唯一の弱点ともいえたグラフィックを大幅に向上(映像のHD画質化/キャラモデルの一新)させ、オートランやカジュアルモードなどの便利な機能が追加された。さらに本編終了後の物語を描いたストーリー「つながる未来」が追加され、まさに"決定版"の名にふさわしいリメイク作品になっている。



作品の感想・良かった所

走り回るだけで楽しい広大なフィールド

オープンワールドのゲームのようなとにかく広大なフィールドは走り回っているだけでも楽しく、景色のいい場所や秘境等を発見して回るというのも楽しみ方の1つ。フィールドも広い草原やジャングル、雪山、洞窟と言った自然なものから機械の世界等バリエーションに富んでいる。リメイクにあたり映像がHD化され、さらに壮大な景色や自然を楽しめるようになった。

また、朝夜の変化や雨や雪と言った気候の変化もあり、当然ながらそれによって登場するモンスターや入手できるアイテムなどにも変化が出る。

フィールド各所に点在するランドマークは一度訪れたことがあればファストトラベル(瞬間移動)が可能なため、クエストを進めていくにあたってフィールドの広さが逆にストレスになってしまうことも少ない。


膨大なやり込み要素

サブクエストは総数480にもなり、それ以外にもメンバー同士の好感度や街の復興等、膨大なやり込み要素は本作が時間泥棒たる所以である。

サブクエストの大半は「特定の敵を○○匹倒す」「指定のアイテムを○○個持ってくる」といった所謂お使いな内容が多いのだが、前述のようにフィールドの出来の良さからあまり苦痛には感じない。シナリオ本筋に絡むクエストはやらなくてもゲームの進行に支障はないので、シナリオを楽しみたいという人はスルーしてしまってもOK。

熱い展開のシナリオ

早く次の展開が見たいと思わせる熱いシナリオも秀逸。ゲームの雰囲気自体は比較的王道ながら、意外性のある展開もあり飽きさせない。特に序盤の某イベントは、原作を初めてプレイしていた当時予備知識なしで観て驚きのあまり先の展開を検索してしまった。

前述のように広大なフィールドや多数のサブクエスト等、寄り道の要素が数多くある作品でもあるため、「早く進めて次の展開が見たい」と「色々歩き回って寄り道したい」の二つの感情がせめぎ合うことになる。プレイヤーとしては嬉しい葛藤である。

世界観を盛り上げるBGM

本作はBGMの評価も非常に高い。
イベント時の展開を盛り上げるBGMや、広大なマップ旅している時のフィールド曲等、場面場面にあったBGMが用意されている。サントラもおススメ。

特にイベントの重要局面で流れる「敵との対峙」は名曲。



Nintendo Switchとの相性の良さ

やり込み要素の多い作品のため空き時間に手軽にプレイできる携帯ゲーム機との相性が良いと思える半面、広大なフィールドや景色は大画面で楽しみたいという思いもあり、リメイク前はWii版と3DS版どちらでプレイするべきか悩ましいポイントだった。

今回据え置きと携帯のどちらのスタイルでも楽しめるSwitchになったため、フィールド探索やイベントはテレビの大画面で楽しみつつもサブクエストの進行は寝る前にベッドに寝転んでする、等のいいとこ取りな楽しみ方ができるようになった。この点でSwitchと非常に相性のいいゲームである。



追加シナリオ「つながる未来」

今回新たに収録された追加シナリオ。
メインヒロインであるフィオルンを差し置いて大人気だったメリアをメインに据えたストーリーになっていて、本編のエンディング後の世界が描かれている。2~3時間ぐらいのサブイベント程度の内容かと思っていたが、シナリオも新マップの巨神肩もしっかりと作り込まれており、お馴染みのサブクエストにコレペディアやナカマトークの収集までやっていると短めのRPG1本分ぐらいのプレイ時間になってしまった。(13時間)

本編とはセーブデータ等は独立しており、こちらからプレイすることも可能。
「ゼノブレイドは過去のバージョンでプレイ済み」という方も、こちらだけプレイするのも一考の価値はあると思う。


総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:95点


元から名作との評価を受けていた作品に高画質や追加シナリオが加わり大幅なパワーアップを遂げた。文句のつけようのない作品。「オープンワールド風の世界を歩き回るRPGや膨大なやり込みのある作品は苦手」という方以外には間違いなく強くおススメできる名作。


ただしハマってしまうと確実にかなりの時間を奪われるのでご注意。紛うことなき「時間泥棒」なゲーム。