スーパーマリオブラザーズ35周年記念として限定販売された『スーパーマリオ 3Dコレクション』の感想です。名前の通り、過去の3D系マリオ作品が3つ収録されてSwitchで遊べるようになった、シリーズのファンには嬉しい作品。
『スーパーマリオ64』は64本体の発売時に買ってもらいプレイした今でも思い出深い作品で、久々に色々と思い出しながら楽しめました。残りの2作品については今回初見でしたが、各作品ごとに異なった特色がありました。また、その特色が各作品の個性を際立たせているというか、プレイヤーを飽きさせない要素になっているのはさすがマリオ作品といった感じです。
目次
製品概要
定価:6,480円(税別)
機種:Nintendo Switch
発売:2020年9月18日
ジャンル:3Dアクション
プレイ時間:60時間(3作品合計)
64からWiiまでの3Dマリオ作品が1本にまとめられてSwitchで遊べるようになったお得な作品。
純粋な移植のため、特に追加要素等はないがグラフィックはHD対応しており特に古臭さは感じない。また、各作品のサウンドトラックも収録されいる。
期間限定販売のため、パッケージ版は2021/3/31までの生産となり、DL版も同日に販売終了となるため注意。
【収録作品】
①スーパーマリオ64
②スーパーマリオサンシャイン
③スーパーマリオギャラクシー
各作品の感想
①『スーパーマリオ64』
- 元ハード:NINTENDO 64
- 元発売日:1996/6/23
- プレイ時間:15時間ぐらい
- 作品評価:80点
NINTENDO64本体と同時発売され、3Dアクションゲームの先駆けとなった名作。以降発売された数多の名作3Dゲームに少なからず影響を与えただろう作品。
今回10数年ぶりのプレイとなったが、原作は何度もプレイしていたので今回も特に攻略情報を見ることなくスターコンプリートできた。意外と覚えているもんだなあと感じた。
それまでのスタートとゴールの決められた2Dステージを横に進んでいくスタイルから大きく変化し、3Dの箱庭なステージの中を360°自由に動き回って様々な条件をクリアしてスターを集めていくゲームシステムは当時衝撃的だった(その分最初は何をすればいいゲームなのかわからない人も多かったとか)。それ以外にもステージのコインを全部集めてみたり、羽マリオやカメの甲羅で地面に一度も降りずにスターをとってみたり、壁キック等のアクションや大砲を駆使して本来行けなそうなところにいってみたりと、64でやっていた当時から色々な楽しみ方ができた思い出深い名作。
3Dアクションの先駆けな作品ということもあってさすがに今やってみると粗の目立つところもあり、特にカメラワークの不便さはかなり気になる。地形によってカメラが勝手に動いたり見辛い位置にしかカメラがこれなかったりとイライラさせられる部分も。細い道をまっすぐ歩いていたはずが、勝手にカメラが動いてたせいで足を踏み外して落下していたなんてこともザラ。また、敵へのロックオン機能がないので、カメラの不便さもあって一部のボス等の難易度が上がっている。この反省(?)を生かして後発の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』ではかの有名なZ注目が実装されたとかなんとか。
ちなみに過去に様々な要素が追加されたリメイク版がDSで発売されているが、そちらの要素は含まれていない。あくまで64版の移植になっている。
②『スーパーマリオサンシャイン』
- 元ハード:ニンテンドーゲームキューブ
- 元発売日:2002/7/19
- プレイ時間:25時間ぐらい
- 作品評価:85点
ここからは初見プレイ。
他の作品と比べて難易度は高いが、アクションゲームとしてかなりやり応えのある名作。といった感じの印象。アクション得意な人はかなり楽しめるが、苦手な人は途中で挫折してしまうかも。
『マリオ64』と同様に、箱庭型の3Dステージ内で様々なお題をクリアしてシャイン(前作のスターにあたるもの)を集めていくゲームシステム。今回の舞台は南の島で、ゲーム全編を通してトロピカルな雰囲気を堪能することができる。新しいアクション要素としてポンプが追加されており、敵キャラクターや仕掛けに水をぶっかけて活路を開いたり、ホバーやロケットのように使用して移動したりと攻略において非常に重要な今作ならではのアクションになっている。代わりに前作で存在した幅跳びやパンチ・キック等の一部のアクションが使えないようになった。また、前作『64』ではほぼゲスト登場のような感じだったヨッシーに乗ることができる。
本作の一番の印象的なポイントは難易度の高さ。独特な操作となるポンプの扱いもあって、かなりシビアな操作を要求されるポイントが多々存在する(悪名高い毒川下りなどはシビアを通り越して鬼畜な難易度である
)。そのためアクションゲームが得意な人にとってはかなりやり応えのある作品になっている。また、本作の収集要素であるシャインと青コインは、攻略要素無しでのコンプはおそらく不可能。ほぼノーヒントでわけの分からないところに隠されているものも多い。
③『スーパーマリオギャラクシー』
- 元ハード:Wii
- 元発売日:2007/11/1
- プレイ時間:15時間ぐらい(マリオでのスターコンプまで)
- 作品評価:90点
こちらも初見プレイ。
『ギャラクシー』の名前の通り、宇宙やその中の星々が舞台となった。そのため、球状の惑星ステージや重力が反転・変化するステージ、数々の小惑星を行き来するステージなど、新しいバリエーションのステージを楽しむことができるようになった。
ゲームの目的としてはこれまで同様に、スター(全部で120個)を集めながら各ステージを攻略していく。ただし、前2作のように箱庭ステージの中でお題をクリアしていく要素は薄れ、スタートからゴールまでのルートはほぼ一本道でゴールにスターが置いてあるような形式になった。そのあたりは昔の2D時代のゲームに近い進め方を3Dのステージでやっているようなイメージになった。
難易度としては『64』よりは難しく『サンシャイン』よりはやや簡単と言った印象。特に球状ステージの操作や、通常と異なる重力が働いているところ(逆さだけでなく上下左右の向きが存在)では慣れるまでは操作が難しいと感じるかもしれない。本作で特に高難易度と言われているステージ(パープルコイン オン ルイージ)も何度かコンテニューしながらステージに慣れていけば攻略は可能で、ちょうどいいぐらいの難しさだったように感じる。ある程度アクションゲームやマリオシリーズに慣れた人にも手ごたえがあり、初心者にも親切に設計(スターコンプしなくてもクリア可能なため高難易度面はスルー出来る)されており、いまだに神ゲーと言われているのも納得。
個人的には収録されていた3作の中で、本作が一番面白かった。
総評
各作品の評価をもう一度。
①スーパーマリオ64 :80点
②スーパーマリオサンシャイン :85点
③スーパーマリオギャラクシー :90点
一番新しい『ギャラクシー』でも13年前のものですが、今でも十分に楽しめる名作・神ゲー揃いでした。『時のオカリナ』と『ムジュラの仮面』を3DSでやった時も思いましたが、懐かしの名作・往年の名作が最新の機種で遊べるのは嬉しいです。
前述の通り、本作は限定販売で2021/3/31までの生産・DL販売になりますので購入を検討されている方はお早めに!!