PS4『スター・ウォーズ バトルフロントⅡ』のキャンペーンモード(ストーリーモード)の感想です。
バトルフロントというと大人数のプレイヤーが帝国軍のトルーパーやレジスタンスの兵士にわかれてバトルするオンラインゲームというイメージがありますが、PS4の『スター・ウォーズ バトルフロントⅡ』にはキャンペーンという1人プレイ用の所謂ストーリーモードがついています。時系列はEp6~Ep7の話になっていて、オリジナルトリロジーとシークエルトリロジーの間を補完するストーリーは高く評価されています。
今回はそのキャンペーンモードをDLC含めてクリアまで遊んだ感想です。ちなみにクリア後にオンラインマッチも一回ぐらいやってみようとクイックマッチを選んでみましたが、いつまでたってもマッチングせず結局あきらめました(笑)。
目次
『スター・ウォーズ バトルフロントⅡ』製品概要
機種:PS4.XboxOne,Windows
発売:2017年11月17日発売
ジャンル:アクション・シューティング
プレイ時間:9時間(ストーリークリア)
作品評価:75点
『スター・ウォーズ バトルフロント』シリーズの第4作目。同名タイトルがPS2でも発売されていました、本作とは別の内容。
本作はオンラインで他のプレイヤーと様々なシチュエーションでのバトルを楽しめるのがメインのゲームモードとなっていて、Ep1~Ep7までのステージやキャラクターが登場し、後にアップデートでEp8とEp9も追加されています。それ以外にも一人用のキャンペーンモードでEp6からEp7の間をつなぐ新規のオリジナルストーリーを楽しむことができ、今回はそちらのキャンペーンモードをプレイした感想です。
キャンペーンモードは「メインストーリー」と、後にDLC(無料)で追加された後日談の「リザレクション」の二つが用意されています。「リザレクション」は「メインストーリー」のクリア後にプレイが可能になり、しっかりEp7までつながるストーリーとなっているため続けてプレイするのをお勧めします。
プレイ時間は三段階で真ん中の難易度(兵士)でメインが8時間、リザレクションが1時間の合計9時間程度。それなりに難易度は高く何度もリトライしたところもあっての時間なので、本作に慣れている人であればもっと早く5~6時間ぐらいでクリアできると思います。
作品の特徴や良かった点
世界観の再現度の高さ
流石にPS4のゲームなだけあってキャラクターや各ステージ(惑星)の映像表現の完成度は高いです。
ステージの細部もリアルに作り込まれていて、スターウォーズの世界を冒険している感は非常に高かったと思います。
また、通常のキャラクター操作のみならず、XウイングやTIEファイターを操作して空中や宇宙空間でのドッグファイトもちゃんと用意されていて、ファンとしては色々と楽しめるシステムが多数用意されているように感じました。
EP6~Ep7を繋ぐストーリー
キャンペーンモードの主人公は帝国軍の特殊部隊インフェルノ隊の女部隊長アイデン・ヴェルシオ。彼女の視点からEp6のエンドアの戦いの直後からEp7のスターキラー基地の戦いの頃までの間の物語が描かれている。ざっとストーリーをまとめると以下の通り(一応ネタバレ注意)。
【ストーリー】
”銀河帝国軍の特殊部隊インフェルノ隊の隊長であるアイデン・ヴェルシオは惑星エンドアでの任務中に第2デス・スターが爆散するのを目撃する。その後、父でもあるヴェルシオ提督よりパルパティーン皇帝が遺したとされるシンダー作戦に参加する指令を受けるが、帝国に属する星までも標的にした無差別攻撃に疑問を持ち、部隊員のデルとともに帝国を離反して新共和国軍に加入。そしてジャク―の戦いに参加し、この戦いに帝国軍は大敗し銀河内戦に終止符が打たれることとなる。その数十年後、激化するファースト・オーダーとレジスタンスの戦争にアイデンは再び身を投じていく。”
と言った感じ。最後のファースト・オーダーが台頭してレジスタンスとの戦いが始まる部分は「リザレクション」の方で追加されたシナリオに相当。基本的にはEp6の直後とEp7の直前から本編中に主人公レイ達とは別の場所での戦いを描いたストーリーになっています。主人公アイデンと銀河帝国提督の「父と子」の対立がストーリーの軸の一つに据えられていたり、ちゃんと「嫌な予感がする」という台詞があったり(今回はランド)と、「しっかりスター・ウォーズしてる」という印象が強かったのもファンから好評なポイントだったと思います。
Ep6後の世界はドラマ『マンダロリアン』でも描かれていましたが、エンドアの戦いで皇帝は討たれたもののよく考えてみるとまだ銀河帝国には圧倒的な戦力があり、帝国残党と新共和国軍との決着でをしっかり描いた作品ははじめて見たので新鮮でした。決着の地は惑星ジャクーで、Ep7冒頭でレイの住んでいた惑星ジャクーにスター・デストロイヤーの残骸があった理由に繋がってくるのはファンとしては楽しい展開です。
ルーク、レイア、ソロ、ランドといったお馴染みのキャラも登場し、エンドアの戦いの後にどのように過ごしていたのかを垣間見ることができるのは嬉しい要素でした。
バトルはFPS/TPS
バトルシステムはオンラインと同様にFPS(一人称視点)かTPS(三人称視点)から選ぶことが可能(一部キャラや装備では固定されていることもあり)で、基本的にはブラスター等の銃火器をメインにサブ武装・スキルを駆使してステージ・ミッションを攻略していくシステムになっています。また、前述の通りXウイングやTIEファイターを操作できるステージもあり、ゲームとしての没入感も高い仕上がりになっていました。
スター・ウォーズの新しいストーリーとして楽しむのも良し、オンラインに参入する前に基本操作を習得するためのチュートリアルを兼ねてプレイするも良しの内容・ボリュームになっています。
また、アイデン以外にもルーク、レイア、ソロ、ランド、カイロ・レンがストーリー内でプレイアブルとなる章があり、ルークやカイロ・レンには当然ながらライトセイバーでのバトルが用意されています。
難易度は高め
ゲーム全体通しての難易度はそこそこ高かったと思います。
今回オンライン未プレイでやりましたが、ある程度操作に慣れても何度もリトライしたステージがいくつかありました。特に敵の多いステージでは考えなしに突っ込むとすぐに蜂の巣にされます。ただ、やられても直前から何度でもリトライ可能で、一定時間ダメージを受けないでいると体力は回復するので、敵の多いステージでもスキルや障害物を上手く使って何度も挑戦すればクリアできないほどではないといった印象です。
難易度は選べるので、FPSが苦手・ストーリーだけを確実に楽しみたいといった人は一番下の「探索者」でプレイするといいと思います。
総評
改めて評価をもう一度。作品評価:75点
繰り返しになりますが、今回はキャンペーンモードのみのプレイです。
ストーリーの出来も良かったですし、アクションもそれなりにちゃんと楽しめました。特に欠点らしい欠点もなかったです。ただ、やっぱりキャンペーン自体はオマケレベルのボリューム感となっていて、これにフルプライス出すのをおススメするかというとちょっと疑問です。オンラインも遊ぶ前提で購入するなら一人プレイモードとしては特に文句のない内容になっていると思います(発売から4年経った今オンライン人口がどのくらいいるのかはわかりませんが・・・)。
現在は価格も下がっていて、今回は中古で購入しましたが価格は1000円代でした。それを考えると大満足の内容だったと思います。スター・ウォーズファンであれば間違いなくお勧めできる内容ではありますが、購入金額とボリュームを考慮しての判断になるんじゃないかと思います。