ゆめろぐ

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【映画感想】『オズの魔法使(1939年)』(ウィキッドの予習②)




2025年3月7日に公開された映画『ウィキッド ふたりの魔女』を見る前に、「そもそも『オズの魔法使い』ってどんな話だっけ」という予習も兼ねて、小説版に続いて1939年(80年以上前!!)の映画版を見ました。


オズの魔法使 [Blu-ray]

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目次

 


基本情報

オズの魔法使 [Blu-ray]

  • 監督:ヴィクター・フレミング
  • 公開:1939年8月
  • 評価:★3.5(最高★5)

 

児童文学小説『オズの魔法使い』を元にしたミュージカル映画。上映時間は101分。
映画版のタイトルは『オズの魔法使』となっていて、「魔法使」の後に「い」は入っていないのが正しい表記。



感想など

普通に結構面白い

もう80年以上前の映画なので古臭さを感じるのは仕方ない所ですが、それがクオリティの低さと感じるかというとそんなことはありませんでした。流石往年の名作ということでいまフラットな目線で観ても普通に面白かったです。「映画の良し悪しに、古い新しいは関係ない」ということを教えてくれる映画だと思いました。


ミュージカル映画ということで物語の要所要所に楽曲が入って来るんですが、その辺は元の小説には無い要素で見ていて楽しかったですね。舞台やセットもかなりしっかり作りこまれていて街のシーンでは出てくる人物(エキストラの住人達)も多く、画面内がかなり豪華でボリューミーに見えました。多分(当時としては?)かなりの予算をかけて作られていたんじゃないかと思います。冒頭とラストのカンザスでのシーンがモノクロになっていたのは最初驚きましたが(最初「あれ、モノクロ映画だっけ?」って思った)、カラフルで綺麗な(だけどどこか夢の中のように現実感の薄い)オズの世界を引き立てる対比の演出としてとても良かったと思います。扉を開けるとカラフルな世界が広がっているというのは非常に印象的なシーンでした。

一番最初にドロシーが歌いその後も様々なシーンでメロディが使われる本作のメインテーマとも言っていい「虹の彼方に(Over The Rainbow)」は、CM等色々な所でよく聞く曲です。そもそもオズの魔法使いからの曲だったということを今回初めて知りました。

ドロシー役のジュディ・ガーランドはとても可愛いかったですが、可愛いと言うよりはむしろ綺麗って感じの方が近かったかな。放映年から逆算すると当時16~7歳ぐらいだと思うので、原作のドロシーのイメージからするとギリギリ(かちょっと歳いきすぎてる)ぐらいの年齢だと思いますが、非常に画面映えする美人さんでした。3人のオトモ達の中では「弱虫なライオン」が表情豊かで見ていて楽しいキャラクターでした。カカシはちょっと"人間すぎる"感が気になったかな(笑)。でもキャストの中で一番良かったのはトト役のワンちゃんかも。当然ながらCGやロボットということはないので実際の犬で撮影しているはずなんですが、かなりしっかり演技しているんですよね。トトがとっても可愛かったです。




小説版との違い

主に小説版と違っていた部分は以下の通り。


・トルネードで飛ばされるまでのカンザスでの話やキャラが追加。
・東の悪い魔女がはいていた靴が、銀の靴からルビーの靴になってる。
・グリンダが北の魔女になっていて南の魔女がでてこない(グリンダが南北の魔女の役目を兼任している)。
・西の悪い魔女の初登場が早い。マンチキン以降ちょいちょい出てくる。
・オズとの謁見が4人同時で、オズの出す条件が「西の魔女のホウキを取ってくる」になってる。
・オズの国の主要人物(3人のオトモと魔法使いオズ)がカンザスにいる人物とリンクしている。
・最後ドロシーが「帰って来る」ではなく「目を覚ます」になっている。


やはり大きな違いとして感じたのはグリンダが北の魔女になっていること。小説では最初にドロシーが出会いエメラルドの街に行くようにアドバイスをしてくれるのが北の良い魔女で、ラストでドロシーにカンザスへの帰り方を教えてくれるのが南の良い魔女グリンダでした。映画版では南と北の両方の役目を兼務する形で「北の魔女グリンダ」となっていて、南の魔女は出てきません。実はこの変更のせいで観る前に軽く検索したときに、サイトによってグリンダが北だったり南だったりして混乱したんですよね。この辺ウィキッドを観るときはどうなっているのか注意しておこうと思います。

あとは3人のオトモ達とオズがカンザスにいる人物とリンク(同じ俳優がやっている)のも映画の大きなオリジナル要素でした。尺の都合等もあって、小説版にもあった「大切なものは実は近くにあった」という部分を強調する演出になっていたと思います。





まとめ

ということでこれで概ね「オズの魔法使い」のストーリーはおさらいできたので、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を観に行こうと思います。


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www.yumekichi-blog.com
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