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PS2『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』の感想。ミリタリーとキャラゲーを上手くミックスした良作




PS2用ソフト『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』の感想です。


「ガンダム戦記」というタイトルはPS2とPS3の両方で出ていますが、こちらは今でも評価の高い往年の名作と言った感じのソフトです(PS3の方は残念ながらクソゲーと言う声が多いです)。


ボリュームの薄さなど気になる点はあるものの、ミリタリー・リアル路線とキャラ要素を上手くミックスさせており今でも十分に楽しめる作品です。



目次


製品概要


 
 
定価:7,140円(税別)
機種:PS2
発売:2002年8月1日発売
ジャンル:アクション
プレイ時間:連邦4時間(全ステージS、全機体)、ジオン4時間(全ステージS、全機体)
作品評価:75点


プレイヤーは連邦軍ないしジオン軍のモビルスーツ小隊の隊長となって、仲間たちとともに一年戦争終盤の地上戦を戦う(宇宙ステージは無い)。今でこそプレイヤーの陣営を連邦・ジオンから選べるのがスタンダードになっているが、恐らくはその走りとなった作品。


画面は自機を背中から見ているタイプのTPS系視点が基本。コックピット視点への変更も可能だが、かなり操作しにくくなる印象。


グラフィックはさすがに最近のゲームと比べると見劣りするが、MSのモデリングなどの出来は良く、今でも十分に楽しめる仕上がりになっている。



作品の特徴や感想

ミリタリー要素の強い世界観

ミリタリー、リアル路線の色が強い作品。戦闘前のブリーフィングや機体の選択・出撃画面、フィールド上での建物の破壊演出など、凝った作りになっている。また、ロード画面のグラフィックもいい雰囲気を醸し出している。BGMも良いものが多く、一部のものは同じくミリタリー色の強い『コロニーの落ちた地で…』からの流用で雰囲気にマッチしている。


シナリオ自体はほとんどないようなものだが、個性のあるオリジナルキャラクター達に加えアムロ等の原作キャラも多数登場する。後述のギャルゲーっぽい要素も含め、リアル路線とキャラ要素を上手く融合させた作品になっている。近いジャンルのソフトであるPS3の『ターゲットインサイト』はキャラ要素を捨ててリアルに全振りしており、比較しながらプレイし比べてみるのも面白い。


ゲーム内にはシナリオはほとんどないが、小説・コミックでそのあたりが補完されている(コミック版は色々と批判の多い部分もあるが・・・)。その後の『Gジェネ』シリーズや『サイドストーリーズ』等で本作のシナリオが登場する際は小説やコミックのストーリーが採用されている。


操作性は良好

最近のゲームに慣れてしまっていたため移動が十字キーであることに戸惑ったが、操作感はおおむね良好。旋回・並行移動のボタンの使い分けやブーストゲージの管理などに慣れてくるとMSを自由に操ることができる。

さすがにVSシリーズや無双シリーズ程のスピード感はないが、重力下で巨大な人型兵器を動かすということを考えるとリアリティのある挙動になっていると言える。高性能な機体が使えるようになりブーストの使用にも慣れてくるとそれなりの高機動で戦闘を楽しめる。


ギャルゲー?

ガンダムゲームではあるが、ギャルゲーっぽい要素が少し混じっていることで有名。
両軍勢に各3人のヒロイン(オペレーター、メカニック、上官)がおり、戦闘の結果によってそれぞれキャラクターから評価される(いい戦果だと褒められたり悪いとなじられたり)ショートムービーが入る。また、いい評価をとって好感度を上げていくことによって、機体の強化や解放の条件にもなる。ギャルゲーと言う程のボリュームはなく、あくまで"ぽい"という感じ。




ボリュームは少なめ

さすがにPS2時代のソフトと言うこともあって、最近の近いジャンルのゲームに比べるとステージのボリュームは薄めで登場機体も少ない。単純にシナリオを一周するだけなら、片方の軍で2~3時間もあればクリアできる。ただ、ゲームシステムの完成度が高さからか、縛りプレイ等でやり込みをする人も多く定期的に遊びたくなるゲームであることは確か。
 

【ステージ数】
・連邦 10ステージ(+IFステージ4)
・ジオン10ステージ(+IFステージ4)
 
【機体数】
・連邦 13機(+鹵獲1機)
・ジオン20機
 
 
メインシナリオは10ステージで終了となるが、クリア後は「ザ・ブルー・ディスティニー」「ポケットの中の戦争」「0083スターダストメモリー」等の他外伝作品に介入するIFステージがプレイできる。クリスやニムバス等の関連するキャラクターも登場し、アレックスやEXAM機体なども使用可能になる。
 





好きな機体

個人的に本作の中で好きな機体。

  • ガンダム
  • シャアズゴック

 
リアル系ゲームでは珍しく(?)、ガンダムは射撃武器としてハンマーを選択できる。かなり敵機に接近しなくてはならないが、弾数を気にすることなくブンブン投げられるのは楽しい。
ジオンはズゴック系が使いやすかった。水中にいるとブーストとビーム兵器の冷却速度が速くなるのは芸が細かい。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:75点


かなり古いタイトルではありますが、今でもたまにプレイしたくなる名作です。ボリュームの薄さもさくっと遊べると思えばそこまで気にはならなかったです。一番の欠点はハード・ソフト共にこれから新しく入手するのは難しいという所でしょうか(中古屋を回るしかないかな)。