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PS4『キングダムハーツⅢ』感想。良い所と悪い所がハッキリ別れた印象




PS4用ソフト『キングダムハーツⅢ』の感想です。
第一作目から17年間にわたり展開されていたダークシーカー編と呼ばれる物語の完結編という触れ込みの作品になります。これまでの多数の作品の集大成と言うことでしたが、良かったところと駄目だったところがハッキリわかれた作品となっているというのが正直な感想です。


なお、本作のストーリーをしっかりと理解するためには過去作のプレイが必須となり、その点についてもざっとご紹介しておきたいと思います。
 
 

目次

『キングダムハーツⅢ』

製品概要

キングダム ハーツIII - PS4

  • 機  種:PS4
  • 発  売:2019年1月25日発売
  • ジャンル:アクションRPG
  • プレイ時間:以下に記載
  • 作品評価:評価:75点

 
<プレイ時間>
シナリオクリア :54時間
トロフィーコンプ:61時間
 
難易度はスタンダードの一つ上のプラウドでプレイしました。
過去作では高難易度クリアがトロフィーの条件になっていたり、低難易度の場合シークレットムービーの解放条件がきつかったりしたためプラウドでプレイしましたが本作では難易度は関係ありませんでした・・・。


事前にプレイしておいた方がいい作品

キングダムハーツのシリーズは非常に複雑で難解なストーリーとなっており、過去作をやっていないと全くついていけない内容となっています。過去のシリーズ作品は数が多く、個々の作品にも様々なバージョン違い(リマスター等)があるため、あらたに始めるには中々ハードルの高いシリーズとなっています。本作『キングダムハーツⅢ』の内容を理解するために事前にプレイをおススメしたいソフトは以下の2本になります。どちらもハードは本作と同様にPS4となっています。
 
 
<事前にプレイしておきたい作品>
1.キングダム ハーツ - HD 1.5+2.5 リミックス -
2.キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ
 
 
1つ目の『HD 1.5+2.5 リミックス』は第一作を含む6作品(うち2本は映像作品)がPS4準拠のリマスターバージョンで収録されていて、これまでのシリーズ作品の大半をカバーできる内容になっています。2つ目の『HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』は本作のプロローグ的な位置づけの3作品(うち1本は映像作品)が収録されています。合計で9作品となりかなり大変ですが、正直『KH1』⇒『KH2』⇒『KH3』とナンバリングだけやっても全然理解できないような内容になっています。正直シリーズファン以外にはあまり優しくない作品です。






作品の感想・良かったところ

PS4の素晴らしい映像

まずは何よりもPS4のハードを活かした映像美は素晴らしかったです。ナンバリングの前作である『KH2』からは2つ次のハードとなっており、映像の面での進化は凄まじいものがあります。主人公ソラをはじめとした各キャラクターはイキイキとした表情をしており、カイリ・ナミネ・アクア等の女性キャラはかなり可愛く美しく描かれています。


各ディズニーのワールドの再現度もかなり高く、映画の中にそのまま入って冒険しているような感覚でプレイすることができました。



最近のディズニー作品が参戦

ディズニーからは最近の映画作品である、「トイ・ストーリー」「塔の上のラプンツェル」「モンスターズ・インク」「アナと雪の女王」「ベイマックス」が攻略可能なワールドとして本作から新規参戦しました。


前述の通り各作品の再現度はかなり高く、映画の映像と本ゲーム内の映像を並べてもすぐにはどちらかわからないレベルだと思います。ソラやドナルド・グーフィー等のプレイヤーキャラも各作品の雰囲気を壊さないように世界観に合わせたデザインがそれぞれ用意されており、本当に映画の中に登場人物として入り込んで冒険しているような感覚で楽しめます。


例えば「アナ雪」のワールド内での「ありのままで」のムービーの再現度は必見。劇中のソラの言葉の通り、感動を覚えるほどの出来です。



これまでの集大成となる内容

最終章と言うことで、これまでの数多くの過去作品からつながる集大成と言える内容になっています。


BbSトリオやDaysのメンバーが戻ってくるシーンは正直泣けました。他にもシリーズファンにはグッと来る展開が各所に用意されています。


逆にシナリオの本筋は完全に一見さんお断りになってしまっていますが…。



お馴染みの軽快なアクション

シリーズお馴染みの直感的な操作と軽快なアクションは健在。エアスライドやグライドなどの基本アクションに『3D』からのフリーフローが融合、さらに壁を駆け上がるアクションが追加されかなり軽快にディズニーのワールドを駆け回ることができました。また、ガードやアクションを駆使した戦略的な上級者プレイも、レベルを上げてボタン連打のごり押しプレイも、両方が可能な間口の広いバトルシステムも健在。単調作業であるはずのレベル上げがあまり苦にならない稀有な作品の一つ。


また、ベイマックスの背にのっての空中戦や海賊船を操作しての海戦など、各ワールドの世界観を楽しめる様々なバトルやアクションも用意されています。




やり込み要素に「隠れミッキー」

ランドやシーのパークによく行く人であればお馴染みの隠れミッキーがやり込み要素として各ワールドに配置されています。隠されたミッキーのマークを今回登場したスマホのようなアイテムで写真撮影していくサブクエストがあり中々やりがいがありました。


頑張れば自力でのコンプも行けなくはないかも知れませんが、延々雪山の続く「アナ雪」や海と数多くの島からなる広大なフィールドの「カリビアン」などは攻略情報がないとかなり厳しいかなと感じました。


ちなみに写真は自由に撮ることが可能なので、各ワールドのキャラクター達やソラの自撮りなども撮影可能。各ワールドで"映え"る写真をディズニーキャラ達と撮っていくのも楽しみ方の一つ。




全体的に難易度は易しめ

過去作に比べて全体的に難易度は易しめと感じました。スタンダードの上のプラウドでプレイしましたが、特に詰まることもなくプレイできました。ゲーム初心者でも普通の難易度であれば難なくクリアできるのではないかと思います。レベル上げとかをきちんとすれば隠しボスも含めてごり押しも可能だと思います。


また、トロフィーの条件もかなり緩和された印象。難易度の縛りや「○○時間以内」「ノーコンテニュー」などもないため、しっかりやり込めば一周のプレイでトロコン可能です。




残念な点

続いてダメだなと感じた点です。


ロードが長い

ハードの問題(うちのは初期のPS4)かもしれませんが、過去作に比べてもロードが長く感じました。フィールドでは極力ロードポイントがないようにされていますが、ファストトラベルやミニゲームに入る際にはそこそこのロード時間が入りました。特にミニゲームなどはハイスコアやアイテムコンプのために何度もプレイすることがあり、その度に長いロードが入るのは非常にテンポが悪く感じました。



新規プレイヤーへの優しさは皆無

上の方で「シリーズファンにはグッとくる展開がある」と言いましたが、逆に言うと新規プレイヤーは完全に置いてきぼりの内容。前述の通り『KH1』⇒『KH2』⇒『KH3』とナンバリングを順番にやるだけではダメで、他の関連作品をやらないとまったく理解できません(「誰だお前?」みたいなキャラとの感動の再開シーンが続いたりとかする)。


その点については本当に新規に優しくない作品・シリーズであることはもう疑いようがないです。


ディズニー目当ての方についてですが、今回追加されたステージはそれだけでもプレイする価値はあるとは思いますが、合間のメインストーリーやラストの展開は完全に置いてきぼりになるという割りきりは必要になります。



相変わらずダルいグミシップ

これは個人の好みかもしれませんが相変わらずグミシップがだるい。アクションRPGをやりたくて買ったはずなのにコンプのために出来の悪いシューティングをやらされるのは中々のストレス。過去作よりは多少マシになったと思いますが、一部の合成素材の入手方法がグミシップオンリー(経験値稼ぎにもならない上に低確率ドロップ)だったのは本当にしんどかった。



多すぎるムービー

良かったところでご紹介した通り映像は非常に綺麗で、ゲーム内に挿入されるムービーもそれは同じです。ディズニーワールド内のムービーは原作再現度も高く特に文句があるところは無いですが、シナリオ本筋に関わるものは頻度やタイミングが非常に鬱陶しい(しかも大半が棒立ち会話)所がある。


ひどい時には味方2人vs敵3人のバトルで、開始時に会話ムービー⇒戦闘⇒敵1人を弱らせたらムービー⇒戦闘⇒敵1人倒したらムービー⇒戦闘⇒2人目を倒したらムービー⇒戦闘⇒3人目を倒したらムービー。めちゃくちゃテンポが悪い!!さすがに「ゲームをさせてくれ」と言いたくなる。




ラストあれでいいの?

一部ラストについてのネタバレがありますのでご注意ください。
 
次の項目まで飛ばす場合はコチラをクリックしてください。
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これまでの伏線を回収していく展開として途中まではよかったのだが、あのラストでシリーズファンの皆さんは納得したのでしょうか。シリーズの集大成という触れ込みだったので大団円を期待してましたが、実際はなんともモヤモヤなラスト。結局続編をまだまだやるということ??
あと他の機関メンバーはともかくあんだけ黒幕としてやらかしたゼアノートが改心して消えていくみたいのはどうなのか。普通に敗北して「おのれぇええええ」とか言いながら消滅でよかった。
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 





中身イマイチなのに高いDLC

大半が「本編に入っていて良かったのでは?」な追加要素なのに3,800円(税別)とやたら強気価格のDLC。詳細は次で。



DLC『Re Mind』について

追加の有料DLCが配信されており内容は以下の通り。

  • 別視点やバトルを追加したラスト
  • プレイアブルキャラの追加
  • リミカ新ⅩⅢ機関とのバトル
  • シークレットエピソード&ボス
  • データグリーディング
  • スライドショー作成機能

 
<プレイ時間>
追加シナリオ:4時間
隠しボス等 :6時間



まずは別バージョンともいえるラストについて。ムービーの半分以上は本編の再放送、追加された内容も正直最初からから本編にいれとけよってレベルのもの。戦うことになるボスも本編からの再登場で目新しさはない。プレイアブルキャラが増えたのは嬉しいが、各キャラを主役にしたエピソードがあるわけではなく本編中のごくごく限られたバトルのみ(時間にして1人数分程度。終盤の棒立ち会話ムービー乱発のテンポの悪い展開も健在。エンディング全体で見るとはよくはなっているが、別バージョンというよりは内容追加・肉付けされたものなのでそもそも本編が不完全で発売されていたように感じてしまう。


リミカボスなどは戦い甲斐はあった(難易度プラウドにしたことをここで後悔・・・)がストーリーにはほとんど関係なく、『KH2FM』には初めから入っていたことを考えるとフルプライス価格を払ってまでやりたかったかというと微妙なところ。シークレット等の追加エピソードもお馴染みの投げっぱなしな今後の複線ムービー。完結編とはいったい何だったのか・・・。


全体的に最初から本編に入れとけレベルの追加要素と再放送ムービーでフルプライスのゲーム並の価格設定。言い方悪いがシリーズファンは製作側からこんなにも舐められてるのかと驚いた。



総評

改めて個人的な評価をもう一度。

作品評価:75点


映像とディズニーワールドの出来栄えは最高。逆にラストあたりのシナリオ展開とDLCはひどい。いい部分と悪い部分の明暗がはっきりわかれた作品といった印象。色々不満もあるが、ディズニーのワールドを進めていくのは本当に楽しかったし、シリーズファンとして過去作の重要キャラたちの集結は嬉しかった。ということで少し(かなり?)甘めの採点で75点。


で、結局ナンバリングはまだまだ続くの?



キングダム ハーツIII - PS4

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