PS4のキングダムハーツ作品、『キングダムハーツ HD2.8 ファイナルチャプタープロローグ』をプレイしました。
長い名前ですが、『2.8』という名前の通り最終章の『キングダムハーツⅢ』に繋がる作品となっており、過去作のリメイクや新規シナリオなど3作品(うち1本はムービーのみ)が収録されています。『KH3』に入る前にマストでやるべきかどうかは意見が分かれそうですが、個人的には『KH3』に直接つながっている展開もあるため可能であれば事前にやっておいた方がいいと思います。
キングダムハーツシリーズが初めての方は、第1作を含むシリーズ作品が6作収録された『キングダム ハーツ - HD 1.5+2.5 リミックス -』の
方を先にプレイされることをおすすめします。
【HD 1.5+2.5 リミックスのレビュー】
www.yumekichi-blog.com
目次
『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』
製品概要
機種:PS4
発売:2017年1月17日発売
プレイ時間:48時間程度(3作品合計)
キングダムハーツシリーズの最終章『キングダムハーツⅢ』へと続く、名前の通りプロローグ的な位置付けの作品3本が収録されています。
【収録作品】
・キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD(3DHD)
・キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ –フラグメンタリー パッセージ(0.2 BbS)
・キングダム ハーツ キー バックカバー(χbc)
おすすめのプレイ順番と時系列
上記の略称で時系列順に並べると以下のようになります。 また、本作に含まれる3本だけだとシリーズ全体での位置付けが分かりにくいので、参考として『1.5+2.5』収録作品も含めての時系列も記載。カッコ()で囲んでいるのは『1.5+2.5』収録の作品です。
【2.8収録作品の時系列】
χbc⇒遥か昔⇒0.2Bbs⇒3DHD
【1.5+2.5、2.8収録作品の時系列】
χbc⇒遥か昔⇒(BbSFM)⇒0.2Bbs⇒(KHFM)⇒(Re:COM)⇒(Days)⇒(KH2FM)⇒(コーデッド)⇒3DHD
本作の3作品は時系列的にはあまり関連は無いためどれからプレイしてもあまり変わりはありません。が、あえて個人的なおススメのプレイ順番を上げるならば以下の通り。
【おすすめのプレイ順】
1.キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD(3DHD)
2.キングダム ハーツ キー バックカバー(χbc)
3.キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ –フラグメンタリー パッセージ(0.2 BbS)
※メニュー画面の表示とは異なっているので注意。
『3DHD』と『0.2BbS』はどちらも次作『KH3』に繋がってますが、話の流れ的には『3DHD』の方が先の方がよさそう。また、『0.2BbS』は次作『KH3』と同じ最新のエンジンを使っているため体験版的な感じで『KH3』の直前にやる方が違和感がないのでこの順番にしています。
『χbc』は時系列的にも一番他作品との関連がないため本当はどこでもいいですが、ムービー作品のため何となく気分転換的に二作品の間に挟みました。
各作品の感想
①『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』(3DHD)
<作品評価>
- ジャンル:アクションRPG
- プレイ時間:43時間
- 作品評価:評価:80点
※プレイ時間は難易度スタンダードでクリアしてシークレットムービーまで見た総時間。
ニンテンドー3DS専用として発売されたものを据え置き機用にバージョンアップしてHDリマスターした作品。時系列としては最新作『キングダムハーツⅢ』の直前までの話で序章にあたる物語。
これまでの作品のいいとこ取りをしたようなシステムになっており、アクションの爽快感は高い。色々と新しいシステムが追加されているためプレイ開始してからの一時間ぐらいば操作やシステムに慣れるので精一杯になる。慣れてくれば概ね快適で楽しくプレイが可能。
<主な特徴・感想>
【最終章につながる物語】
最終章である『キングダムハーツⅢ』へと直接繋がる物語。
『KH3』に向けてシリーズ本筋の謎が明かされたりさらなる伏線が貼られるなどされており、『KH3』をやる前にはこちらをプレイしてシークレットムービーまで見ておくことを強く推奨。シリーズ本筋に関わる部分のストーリーや設定はこれまで以上に複雑で難解になった。そろそろ解説サイトなんかを見ないとついけいけない…。
ちなみに本作のOPムービーはこれまでのシリーズ作品の総集編のような映像でまさに集大成に向かっていくような作りになっており、シリーズ作品をプレイしてきた人には非常に胸に来るような内容になっている。
また、リクが正式に主人公に昇格している。『Re:COM』のようにソラ編リク編に別れているわけではなく、1つの物語をソラとリクを適宜入れ換えながら二人の視点で進めていく形式。
【さらに軽快さを増したアクション】
操作のベースはこれまでのシリーズをベースとし、いくつかの新システムが追加された。
特に壁やオブジェクトを利用して高速の移動ができるフリーフローアクションにより、序盤からマップのほとんどの場所を飛び回る事ができるようになった。
【新たなディズニーワールド】
今回新たに「トロン:レガシー」「ノートルダムの鐘」「三銃士」などのステージが追加された。また、『すばらしきこのせかい』のキャラクターも一部のワールドでゲスト出演する。
残念ながらこのあたりの作品では毎度になってしまったが、FFキャラはほとんど出てこない。ショップのモーグリぐらい。
【新たな仲間、スピリット】
お馴染みのドナルドとグーフィーはパーティメンバーにはならず、代わりにスピリットというモンスターを仲間にする。
このスピリットの種類がそれなりに多く、育成することでソラやリクのアビリティやコマンドを入手する事ができる。また、育てたスピリットを3vs3で戦わせるミニゲームもあり、こちらはRe:COMに近い感じのカードコマンドバトルになっている。
このスピリットの影響もあって、やりこみ要素のボリュームはかなり多くなった。その分、シークレットを見るための条件が緩和された(いくつもある実績解除のうち指定の数だけをクリアすればOKになった)。
②『キングダム ハーツ キー バックカバー』(χbc)
<作品評価>
- ジャンル:ムービーのみ
- プレイ時間:1時間程度
- 作品評価:評価:なし
元々は携帯用アプリのストーリー『キングダム ハーツ キー』および『キングダム ハーツ アンチェインド キー』の裏側の物語。時系列はソラ達の存在する時代の遥かに過去で、本編ではおとぎ話として扱われていた「キーブレード戦争」が起こる直前の話となっている。
『1.5+2.5』に収録されていたムービーのみの作品と同様にゲーム性はない。1時間程度の番外編映画か何かだと思ってみるといい。映像は最新の『KH3』に準拠しているため非常に綺麗。
③『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ –フラグメンタリー パッセージ』(0.2 BbS)
<作品評価>
- ジャンル:アクションRPG
- プレイ時間:4時間
- 作品評価:評価:60点
※プレイ時間は難易度スタンダードで1周クリアの時間。
こちらはリマスターや移植ではなく、本作『2.8』にて新たに作成された新作。
『1.5+2.5』に収録されていた『バース バイ スリープ ファイナル ミックス(BbSFM)』の続編にあたるショートストーリー。
主人公(プレイヤーキャラクター)は前作BbSに登場したアクア。前作のラスト、シークレットエピソードのエンディング直後からの物語となっており、最後には最終章の『KH3』に繋がってく展開になっている。
また、最新の『KH3』と同じエンジンを使用しているということでグラフィックは非常に綺麗。ボスの映像表現はなどはとてつもない。ただ、内容としては非常に短く、ナンバリング作品の1ワールド分ぐらいしかないので、数時間でクリアできる。
そのため単体の作品というよりは「KH3の前日譚的な内容の体験版」ぐらいの感覚でプレイしておくのがちょうどいい。『3DHD』同様に『KH3』に入る前にプレイしておくことを推奨。
一応やり込み要素としてチャレンジがあるが正直とってつけたようなもの。ただ、クリア報酬のアバターでアクアの見た目をカスタマイズできるのは楽しい。
まとめ
ということで『キングダムハーツ HD2.8 ファイナルチャプタープロローグ』のレビューでした。3本収録は言いつつも、リマスター版が1本、映像作品が1本、次作の体験版的なの新作短編1本と、ボリューム的にはプルプライスのソフト1本分ぐらいかなといった感じでした。それぞれが最終章である次作の『キングダムハーツⅢ』に繋がる作品となっており、シリーズとしてもそれなりに重要な1本であり、可能であれば『キングダムハーツⅢ』の前にプレイされておくことをおススメします。
逆にキングダムハーツシリーズが初の方には「???」な内容になっていると思いますので、先に第1作を含むシリーズ作品が6作収録された『キングダム ハーツ - HD 1.5+2.5 リミックス -』の方を先にプレイされることをおすすめします。
【シリーズ作品のレビュー】
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com