ゆめろぐ

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仕事・趣味・生活について書き連ねていく雑記ブログです。

PS4/VITA『ガンダムブレイカー3』感想。ガンプラ好きなら楽しめる良作




PS4及びPS VITA用のソフト『ガンダムブレイカー3』をプレイしました。


シリーズ的には一つ古い作品になりますが、最新作の『New ガンダムブレイカー』は2018年クソゲーオブザイヤー次点に輝き価格も発売わずか数か月でワンコイン(500円前後)にまで急落するという悪名高い作品ということで、良作ゲームとの評価の多い『ガンダムブレイカー3』の方をプレイしました。ネットなどの情報を見ている感じマルチでのプレイも『New』より『3』の方が人がいるみたいですし、中古での販売価格も『3』の方が高くなっています。


オリジナルのガンプラを作って自由自在に戦わせるという、まさにアニメ『ビルドファイターズ』の世界に入り込んだような、ガンプラ好きにはたまらないゲームとなっていました。


【2024/8/8追記】
『ガンダムブレイカー4』の発売情報を見てトロコンまでプレイしました。
ストーリーを軽くおさらいするつもりがかなりがっつりになってしまいました(笑)




目次


製品概要

【PS4】ガンダムブレイカー3 Welcome Price!!
 
 
定価:3,960円(PS4,DL版)、3,080円(VITA,DL版)
機種:PS4,VITA
発売:2016年3月3日発売
ジャンル:創壊共闘アクション
プレイ時間:46時間⇒141時間
作品評価:80点



プレイ時間はシナリオ+DLCを通常難易度で1周して46時間。
トロコンのため、高難易度(エクストリームとニュータイプ)でもう2周してトータル141時間。



PS4とVITAの2機種で発売されたロボットアクションゲーム。
バトルと同じぐらい、自分専用のガンプラを作り上げるという創作要素も大きい作品。


画面は自機を背中から見ているタイプのTPS系視点。コックピット視点はなし。




作品の特徴や感想

『ビルドファイターズ』のような世界観

自分だけのガンプラを組み立ててバトルする、というまさにTVアニメ『ビルドファイターズ』シリーズそのままのような世界観(但し、ストーリーとキャラクターは全くの無関係)。

自分の思う通りにガンプラを改造して塗装して武装を取り付けて、そしてそれを自由自在に操って戦わせるというのはガンプラ好きにとってまさに夢のような体験。ガンプラとアクションゲームが好きな人であれば間違いなくお勧めできるゲームだと思う。

また、射撃武器・格闘武器・頭・腕、といった部品のカテゴリの他にも比較的自由に取り付けられるビルダーズパーツが存在し、外見・武装共にオリジナリティのあるカスタマイズが可能。追加した複数の武装は「オプション装備」と言う枠で戦闘中に適宜切り替えながら使用することができる。


ストーリーについては正直「一応ある」程度の物ではあるが、ラストは何気に熱い展開になりプレイ後はいい気分で終えることができる。最初「微妙かな」と思っていたミサも、終盤ちゃんとヒロインだった。いまでは作中で一番好きなキャラ。エンディングテーマも『ビルドファイターズ』と同じBACK-ONが担当している。

ガンプラ製作のシミュㇾ―ターとしても利用価値アリ

作成したガンプラは塗装以外にもデカールを貼ったりウェザリングを施したりすることも可能なため、実際にガンプラを作る人は作成前のシミュレーターとしても使用可能(かもしれない)。



実際にエンブレムの種類や位置等のデカール検証用に使ってみた。




ハクスラっぽいゲームシステム

ゲームシステムはハクスラ(敵と戦って自身や装備を強化してより敵と戦って、みたいなゲーム)ぽいと感じた。

ストーリーやアリーナに出撃して、敵から新しいパーツをドロップしたり報酬のGP(ゲーム内通貨)でガンプラを購入したりして、自身のガンプラにより強いパーツを取り付けたりアビリティを付与・強化したりしていく。強化に使えるパーツを集めながら延々戦っていくというのは、モンハンやっている時の感覚にとても近い(マルチプレイで強敵に挑むという遊び方も近い)。

それを前提とした難易度設定となっているためか、後半はやや単調なゲームになりがち。バトルのフィールドも一定の種類を使いまわしているためなおさらそう感じるのかもしれない。


ボリュームはそれなり

ステージ数は49+3(無料DLC)+24(有料DLC)の計76ステージ。
難易度は5つにわかれている。上位の難易度はストーリーをクリアすると解放されたり、MGガンプラのパーツ等上位難易度でしか入手できないアイテムもある等、周回プレイを前提としている要素がある。

また、登場機体は200機以上(HGとMGを区別するとさらに多い)。

トロフィーコンプまでやりこもうとすると、パーツのレベル上げやスキルの厳選等も含めてかなりのプレイ時間になる。通常プレイ1周で46時間だったところに、トロコンのために高難易度で機体を最大限まで強化しつつもう2周したらトータルで141時間になった。



非常に奥深が説明不足なカスタマイズシステム

特に2周目以降で感じたこと。
本作のカスタマイズは自由度がかなり高く、固有のスキルを除いてパーツの基本性能に機体ごとの差異は無い(ガンダムの腕だから強くてジムの腕だから弱い、ということは無い)。なので、攻略のために結局みんな同じようなパーツを選ぶことになるといったようなことはなく、好きな機体・好きなパーツをしっかりと強化していけばたとえジムやザクでも最高難易度で最後まで戦い抜くことが可能。

それ自体はゲームプレイに自由度を持たせるいい仕組みだが、その分パーツのアビリティ選定や強化がかなり重要になってくるため、雑にパーツを付け替えているだけでは絶対に攻略できなくなってくる。このパーツの強化についてゲーム内での説明が不足していると感じる部分があり(あとUIも結構わかりにくい)、最高難易度まで走り抜けるのであれば攻略サイト等の外部の情報収集はほぼ必須といっていいと思う。



クロスプレイ対応

クロスプレイに対応しており、PS4とPS VITAでセーブデータを共有することが可能。
個人的には初めてクロスセーブ機能をつかったが中々に便利な機能だと感じた(両方のソフトを買う必要はあるが)。通常のプレイは映像が綺麗なPS4で行い、アセンブル(パーツの付け替えや強化・整理)はVITAでベッドに寝転びながらというプレイも可能。

PS4とVITAではやはり映像や画面遷移時の読み込み速度などに差がある。これから購入を検討されている方はハードの制約がないのであればPS4を推奨。


ちなみにPS4とVITAでは初期設定だと操作感がやや異なるので注意。個人的にやりやすかったのはVITAは「操作タイプ1」、PS4は「操作タイプ7」。


ダウンロードコンテンツ

バンナムお馴染みのDLC商法。
追加DLCが第6弾まで存在しており、第1弾のみ無償で残りは有償。それぞれ機体とシナリオが新たに追加されるのはいいのだが、DLC全部買うと総額5,500円にもなり他にゲームが1本買える金額になってしまうのが悩ましいところ。

ちなみにアカウントを同一としている(クロスセーブできるようになっている)のであれば、PS4かVITAのどちらかでDLCを購入すればどちらでも追加要素をプレイすることが可能。





残念な点

続いて残念な点。

  • 敵が非常に硬く、単調な連打ゲーになりがち
  • マップは使いまわしの単調なもの
  • 一部登場しないプラモもある


マルチ前提だからなのかもしれないが、とにかく敵が非常に硬い。アップデートで発売時よりはマシになったという話もあるが、元々どんだけ酷かったんだと思うくらい現状でも硬い。攻略できないという程ではないが、普通のザコ敵でもそれなりの硬さを持っているため、単調なボタン連打ゲーになってしまいがち。使いまわしのマップと起伏の少ないストーリーも相まって後半は作業感が出てしまいやすい。無双ゲ―のような爽快感を求めるとするとかなりの自機の強化が必要。


個人的にはこの敵の硬さが非常に残念な部分だった。もっとサクサク敵をなぎ倒していけるようなゲームバランスでもよかったのではないかと思う。シナリオが進んでいくにつれて敵の硬さは増していきそれに対抗するためパーツやアビリティの強化をしていく必要があるのだが、強化のために必要なポイントも枯渇しやすく、特に終盤では特定の1体に絞って強化を進めていくことになりがち。そのため、「様々なパーツや武装の組み合わせを試しながら進めていく」といったような楽しみ方がしにくくなっていしまうのが非常に残念だった。


また、当然ながら発売済みでも登場しないプラモも存在している。
個人的には比較的最近の機体でもあるジム・ストライカーが登場しない(武器のスピアのみ登場)のが非常に残念だった。


作った機体

本作で作ったの写真なんかを。
(PS4のシェアボタン機能で取得しています)

オリジナル機体でシナリオを進めつつ、ガンプラ化かれていない機体を作って遊んでみたりとかしてました。






機体名:Vセルフ

なんか主人公っぽい機体。名前の通り、VガンダムとGセルフがベース。
ビルダーズパーツで頭部のアンテナも微妙にVから変えている。メイン武装はライフルとしても大剣としても使用できる。





機体名:Vセルフ パーフェクト

主人公のアニメ後半機みたいな感じ。頭部と胴体を残して大破した機体を大幅に改修した、みたいなイメージ。
結局エンディングまでこの機体をメインで使っていくことに。





機体名:プロトタイプガンダム(仮)

プロトタイプガンダムが出てこないのでガンダムとG3のパーツをそれっぽい塗装にした。細部形状は実物とは違っている。武器はもちろんハンマー。




機体名:プロトタイプ バースト

プロトタイプガンダムをベースに、射撃武装を強化した機体。胴体がエピオンなのでゼロシステムが使用できる。





機体名:プロトタイプ ファイブソード

近接装備を強化した機体。名前の通り、5本の格闘武器を持つ。射撃武器のアトミックバズーカは強力だが連発ができない。ダブルオーの太陽炉でトランザムの使用が可能。






機体名:シャケンピオンビー

名前はシャア専用+ケンプファー+エピオン+サザビーから。ビームシザーズが似合いそうな機体を作りたくて作成。
あまり使用する機会はなかったが、2枚目の写真はものすごい悪役感がでていてお気に入り。




機体名:ジム(指揮官機)

ジムにガンダムのランドセルを付けて指揮官仕様(ビームサーベル二本差し)にしただけ。実際のガンプラでも同様にジム+ガンダムのランドセルで作れる。




機体名:フォースインパルス

フリーダムを撃墜した回のようにエクスカリバーを持たせたフォースインパルス。
実際のHGCEでもこのセットで発売してほしかった組み合わせ。



機体名:Vセルフ P2(パーフェクト2)

1周目でメインに使っていたVセルフをトロコンのための周回時にさらに強化した機体。腕部をAGE-2ダブルバレットに、脚部をAGE-FXに変更して武装の手数を増やした。逆に頭バル等のあまり使っていなかった武装をDLCのビルダーズパーツのラジオ(様々なガンダム作品のBGMを流せる)に変更。パーツレベルもアビリティもほぼMAXまで強化して最後までメイン機体として使用した。



機体名:AGE-FX改

主にDLCのトロコンのための掘り作業の時に使っていた機体。AGE-FXをベースに射撃武器やCファンネルを増設している。機体色は好みでメッキにした。メイン武器はMGのアトミックバズーカとガンダムハンマーで雑になぎ倒す戦い方に。



ストーリーのメモ(ネタバレ注意)

2024年8月29日発売の『ガンダムブレイカー4』が本作とのつながりがある(成長したミサが出る)という情報があったため、トロコンを兼ねて再プレイ(軽くおさらいのつもりが100時間近くかかったけど・・・)。

せっかくなのでガンブレ4に向けて本作の大まかなストーリーのメモ。


【ストーリーのネタバレががっつり書かれていますのでご注意ください】




<1章>
主人公はミサに無理やりスカウトされる形でチームに参加することに。タウンカップに出場して初優勝。ミサの目的は勝ち上がって彩渡商店街の名前を日本中に轟かせ、寂れてしまった商店街を復活させること。

<2章>
チームに加わったカドマツからSDガンダムのトイボットのテストを依頼され、ロボ太がチームに加入する。リージョンカップに出場して優勝し、ジャパンカップへの出場権を得る。

<3章>
コンピューターウイルスによって自律型ロボットが暴走するが無事解決。有名なアップルパイの件もこの章(3-4)。
そしてジャパンカップが開幕。強敵とのバトルの末に優勝した彩渡商店街ガンプラチーム。ミスターガンプラとのエキシビジョンマッチに勝利した主人公だが、突然乱入してきたウィルに圧倒的な力の差を見せつけられる。ミスターガンプラからウィルとの過去の因縁を聞いた主人公たち。そこに世界大会の招待状が届き、ウィルから彩渡商店街の存続をかけた勝負を挑まれる。

<4章>
アジアツアーに参加する主人公。ミサは一人修行の旅に出ており、ロボ太は改修中。沖縄宇宙飛行士訓練学校の2人と合流し共闘することになりアジアツアーを制覇する。帰国してミサたちとも合流し、世界大会の会場でもある宇宙エレベーターへ。

<5章>
太平洋の真ん中の宇宙エレベーターでの世界大会がついに開幕する。決勝は静止軌道ステーションでの戦いになる。ウィルの機体に仕込まれていたウイルスによりステーションは地上と繋ぐテザーと切り離されてしまう。カドマツのアイディアで暴走したAIにガンプラバトルシミュレーターを接続し、ウイルスを駆除することにする。ウイルスの繰り出したネオジオングに苦戦する主人公達だが、助太刀に来たミスターガンプラや商店街メンバーの助けにより危機を脱する。激戦の末ウイルスを消去しAIを復旧させるがカウンターウェイトを切り離すプログラムが消されており軌道修正ができない。そこにモチヅキ、ツキミ、ミソラらがロケットで打ち上げてきた等身大ガンダムが到着、主人公とミサの2人が乗り込みカウンターウェイトのテザーの切り離しを行う。数週間かかったが無事に地上に戻ることができた一行。その後、彩渡商店街のゲーセンに集まって「勝手に世界大会決勝リマッチ」が開催されるのだった。


<DLC1>
エンディングのゲーセンのシーンからの続き。過去のわだかまりが解けたミスターガンプラとウィル。ミスターガンプラはウィルと8年前の機体で参加するバトルロイヤルをしようと提案する。

<DLC2>
ゲーセンのガンプラバトルシミュレーターに新しいアドオンが追加された。難易度を最高にして荒稼ぎしようとする店主だったが・・・。

<DLC3>
懐かしいバトルステージをプレイすることができるイベントに参加するためにお台場にやってきた商店街の大人3人組と主人公。置いて行かれたミサはドロシーとモチヅキらとお茶を飲みながら女子会トークに花を咲かせる。

<DLC4>
自分の存在意義に思い悩むロボ太。カドマツとモチヅキはそれが"思春期"であると考察する。

<DLC5>
またしても暴走するインフォちゃん。ウィルスを駆除したはずが解決しない。さらにウィルス拡散の媒介になっているガンプラバトルシミュレーターが回収されてしまう。主人公達はお台場のシミュレーターからウィルスの発信元を特定することに。

<DLC6>
宇宙太陽光発電施設の着工を記念して太平洋上のメガフロートで開催されるガンプラ大会に招待された彩渡商店街ガンプラチーム。乗っ取られた静止軌道ステーションを取り返すために主人公たちは再び宇宙へ。ロボ太の活躍でステーションの破壊は阻止することができたが、ロボ太は宇宙に放り出されてしまいエネルギーも底を尽きる。再びロボ太が目を覚ました時、目の前には迎えにやってきたインフォちゃんと巨大ガンダムの姿が。宇宙コロニーが建造されており、モビルスーツも自家用になっていた。遥か未来に来てしまったと思ったロボ太だが、インフォから30年しか経過していないこと、そして皆が待っていることが告げられるのだった。

ガンブレ4に出てくるミサは本作から数年後の姿なようなので、ガンブレ4の世界はまだロボ太が宇宙を漂っていたころ。そのあたりストーリー内で言及があるのかも気になる部分です。





総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:80点


いくつか難はあれど、ガンプラ好きでアクションゲームに抵抗が無い人であれば十分に楽しめるゲームになっていると思います。シリーズ的には一つ前の作品になりますが、プレイするなら断然こっちをお勧めします。

個人的には今後も実際にガンプラを作成する前の塗装やマーキングのシミュレーターとして重宝するのではないかと思っています。