今回、以前から興味のあった艦船模型を初めて作りました。
軍艦のプラモデルと言うと難易度が高そうなイメージがありこれまで手を出せないでいたのですが、映画『アルキメデスの大戦』を見た勢いでAmazonを見たらちょうどいいのがあったので思い切ってぽちってみました(アルキメデスを見たのに買ったのは大和じゃないという・・・)。
成型色が一色なのは当たり前、かなり細かいパーツにやや不親切な説明書と、やはりガンプラに慣れてしまった身としては中々難易度は高いと感じましたが、全体通して楽しく作れましたしいい経験になったと思います。また定期的に別の艦も作りたいです。
こちらは開封から製作までの記録です。
【完成品写真はコチラ】
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※管理人は戦史や軍艦・船舶についての詳しい知識があるわけではありません。あくまで1つのプラモデルのキットとして楽しんだものですので、史実と異なる内容も多分に含まれている可能性があります。その点ご了承下さい。
目次
買ったもの
製品名「青島文化教材社 1/700 艦船シリーズ 日本海軍 戦艦 扶桑 1944 金属砲身付き プラモデル」。
「1944」とあるのは当然1944年に発売されたキットと言うわけではなく、軍艦はその時代の最新鋭艦と渡り合えるように定期的に近代化改修と呼ばれる改造を施されており、「1944年時点のバージョン」という意味合いになります。扶桑が沈んだレイテ沖海戦が1944年なので、最終仕様といっても差し支えないかもしれません。
また、どうやら艦船模型には大きくわけて「フルハル」「ウォーターライン」という2種類があるようで、本キットはフルハルモデルになります。
※左がフルハル。海中に入る部分含めた艦の全体が表現されている。右がウォータラインで海上に出ている部分のみが表現されており、ジオラマをする際はこちらが選ばれる。
ちなみになぜ戦艦扶桑にしたかというと艦これで一番好きな艦だから!!
ちなみに専用のディテールアップパーツも一緒に買いました。
甲板用の木製シートと金属製のエッチングパーツです。
別売りのディテールアップパーツはガンプラでもお馴染み。
ウォーターラインシリーズと書いてありますが問題なく使えました。
一つ一つが非常に細かいパーツを切り出し、折り曲げたりして接着していきます。
この作業がとんでもなく大変だった・・・。
塗料なんかを買いにヨドバシに行った際に見つけたネームプレート。
完成品に添えたらよさそうだと思い買ってきました。
開封・ランナーや付属品等
見事に単色です。
最後の写真の2枚のランナーは機銃や艦載機、ボート等の色々な艦で使える共通のもののようです。
その他デカール類といポリキャップ。ポリキャップは主砲を回頭させるためのもの。
左の日の丸用のものは水転写式、右は普通のシールです。
そしてボーナスパーツとして付属していた主砲の砲身用の金属パーツ。
通常のプラスチックの砲身と付け替える工作が必要です。
使用した工具
使用した工具類です。
まずは普段からガンプラでも使用しているもの。
- ニッパー
- デザインナイフ
- タミヤセメント(流し込みタイプ)
- マスキングテープ
- ピンバイス
ピンバイスは前述の砲身パーツの付け替えの他、説明書に唐突に「○mm径の穴を開ける」みたいな指示が登場するのであったほうがいいと思います。(最悪凸の方を切り取って接着してしまえば何とかなりますが)
こちらは新たに購入した新戦力。
- エッチングベンダー
- 先の細いピンセット
- 瞬間接着剤(ゼリータイプ)
- メタルプライマー
- 各種塗料
エッチングベンダーは金属製のエッチングパーツを折り曲げるペンチのような道具。最初はピンセットでいいかなと思っていましたが、結果的にはこれがなかったらかなりしんどかったと思います。
ゼリータイプの接着剤は普通にダイソーなどで売っているもの。いままでは速乾タイプを使ってましたが、ゼリータイプの方が便利な場面が多いことが今回分かったので今後ガンプラもこちらメインで使っていこうと思います。
各種塗料については艦底色やウッドブラウンなど今まで馴染みのなかったもの。船体は説明書では「軍艦色2」を指定されていましたが売っていなかったためタミヤの「呉海軍工廠グレイ」で代用。他にも佐世保グレイなどもあり、作られた港によって色が異なるというのは新鮮でした。
製作
ここから製作工程の記録に入っていきます。
1.船体・甲板
まず船体は合わせ目を消したあと安定させるための重りを接着剤やパテで接着。
いい感じの重りがなかったので100均のマグネットにしましたが、これのおかげで金属の部分に張り付けられるようになるという思わぬ副産物が。例えば冷蔵庫とかに貼っておくこともできます(笑)
付属していた専用のスタンドにも同様にマグネットを仕込んでいます。
塗装中。
船体をグレーで塗った後マスキングをして上から艦底色を塗っています。
2色の境目が綺麗になってくれてよかったです。
続いて甲板。
ディテールアップパーツの木製シートから不要な部分を取り除いていく作業。これも地味に大変。
貼り付けてみるとかなりいい感じに。
後部甲板。
先にブラウンで塗装して、細かいグレーは筆塗りしています。
同様に不要な部分を取り除いて。
貼り付けたらこんな感じ。
2.主砲
まずはプラスチックのパーツから砲身を切り取って、ピンバイスで受けの穴を開けて金属パーツを取り付け。
これを12門分やります。
色を塗って組み上げるとこんな感じ。
砲身の色は本来は他の部分と同じグレーですがせっかく金属パーツなのでそのままにしました。
1/144HGUCのガンダムに持たせてみるとこんな感じ。
結構小さいです。
色が同じで分かりにくいですが機銃も。
機銃を取り付けて完成。
これを6基分作ります。
3.艦橋等
煙突部分。
金属パーツを取り付けて塗装する前の状態です。
後ろから。
ガンダムと比べるとこんな感じ。
HGUCの腕ぐらいの大きさしかないです。
煙突のフタの部分も付けて塗装。
後ろから。
違法建築と名高い最も印象的な前部の艦橋。
パーツ数もエッチングの金属もかなり多めで、下から少しずつ組み上げていきました。
後部艦橋。
ガンダムと比べてもかなり小さめ。脛ぐらいまでしかないですね。
4.艦載機
キットでは4種類ほどの艦載機が付属していましたが、史実はどうかわからないので名前を知っている零式水上偵察機と零式水上観測機を作りました。
まずは零式水偵を2機。
すべて筆塗りで塗装し、日の丸の部分は付属の水転写デカールを貼っています。
続いて零式水観。こちらも筆塗りです。
細かい部分の塗り分けはやっぱり結構厄介でした。
HGのガンプラの掌の上に乗るくらいの大きさ。
まとめ
ということで無事完成しました。
普段作り慣れているガンプラと比べて難易度が高かったポイントは以下の通り。
- 単一成型(塗装必須)
- パーツがかなり細かい
- 当然スナップフィットなどない(接着剤必須)
- 説明書がやや不親切
- 装備等の正解がわからない
装備等の正解がわからないというのは、アニメのロボットなどと違い正式な設定を調べるのが難しい(当然年代や戦いのタイミングによって改修や修理されている)ため、「この機銃はここについてていいのか?」みたいな疑問が全然解決できないんですよね。説明書がやや不親切(ガンプラが親切すぎるのかも)ということもあり、HPの完成写真や他の方が製作してネットでアップしている写真なんかを参考に想像で進めるしかない部分もあったりします。
参考にこんなものも買ってみました。
ただ、全体通して新鮮な気持ちで楽しく作れ、とてもいい経験になったと思います。
少し間を開けて他の艦も作ってみたいと思います。今回扶桑なので次回は山城かな。
【完成品写真はコチラ】
www.yumekichi-blog.com