映画『フリー・ガイ』の感想です。
予告の時点で気にはなっていたんですが、上映当時は見逃してしまい、今になってようやく観ることができました。2022年5月現在、Disney＋で観ることが可能です。
物語の核心部分に関わるようなネタバレは無いようにしていますが、感想を述べるという関係上多少のネタバレは含まれますのでご注意ください。
目次
基本情報
『デッドプール』のライアン・レイノルズと『ナイト ミュージアム』のショーン・レヴィ監督が贈る、全米大ヒットの新感覚アクション・エンターテイメント!
ルール無用のオンライン・ゲームのモブ(背景)キャラとして、平凡で退屈な毎日を繰り返すガイ。ある日、彼は新しい自分に生まれ変わるため、ありえないほど“いい人"すぎるヒーローとして、プログラムや設定を完全に無視して自分勝手に立ち上がる。ゲーム史上最大の危機が待ち受ける中、はたしてガイに世界は救えるのか…! ?
Amazon商品ページより抜粋
- 監督：ショーン・レヴィ
- 公開：2021年8月
- 評価：★４（最高★５）
主役はデッドプールのライアン・レイノルズ。
オンラインゲームのモブキャラ（ＮＰＣ）である主人公のガイが、とある出来事をきっかけにプログラムされた設定の枠を超えて自分の意志で自由に動き出し、プレイヤー達や現実世界にも次第に影響を与える存在になっていく・・・。といったお話。予告の段階でこの大筋の話を聞いただけでも、ゲーム好きとしては期待せずにはいられなかった非常に面白い設定。物語はガイの暮らしているゲームの中と、そのゲームを巡る現実の世界の人々の両方を交互に描きながら進んでいく。
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感想など
全体の感想
まずは一言、面白かった！！
イメージとしてはゲームの『グランド・セフト・オート』に映画『レディ・プレイヤー1』を足して２で割って、最後に『トゥルーマンショー』を振りかけてみましたと言う感じの映画。
ゲームのモブキャラを主人公としたありそうでなかった視点でのストーリー。主役がライアン・レイノルズで、物語のノリもほとんどマイルドにしたデッドプールと言った感じ（吹き替えの声も同じだった）。コメディ色強めでありつつも最後まで飽きないぐらいにはストーリーもちゃんとしている、肩の力を抜いて楽しめる娯楽大作といった内容。雰囲気も終始明るく、基本的には王道の展開（ベタとも言えるけど）なので、最後まで安心して観ていられる。ラストもゲームと現実がちゃんとリンクしる部分があってちょっと感動できる部分もあったりで、いい締め方になっていたと思う。
舞台となるオンラインゲームは『グランド・セフト・オート』のようなルール無用なオープンワールドのゲームの世界。プレイヤーは好き放題暴れ回り、銀行強盗をしたりモブキャラを銃などで攻撃するのも自由。ちなみに主人公ガイ等のモブキャラは死ぬと朝目が覚めるところからのリスタートとなり、この辺もオンラインのゲームって感じ。本作はゲームの中だけでなく、外側（現実世界）の様子も並行で描かれていて、「現実世界側の主役」といってもいい人物も存在している。そのようなゲームと現実の世界を行き来して～、といった部分は『レディ・プレイヤー1』を思わせる所。
そして最初は自分の人生に何の疑問も持たずに暮らしている主人公がいつしか多くの人に応援されながら狭い世界の壁を破ろうと奮闘していく、といった部分は『トゥルーマンショー』を感じさせたところ。こっちについてはどうかなとも思ったけど、「フリー・ガイ」の検索サジェストで結構早いところに「トゥルーマンショー」があり共通点を解説する感想なんかもチラホラ見かけたので良かった。
ということで『グランド・セフト・オート』のプレイヤーで、『レディ・プレイヤー1』も『トゥルーマンショー』も大好きな自分としてはかなり楽しめた良作。
散りばめられた小ネタ
ちょっとネタバレあるかも。
本作の面白いポイントに随所にちりばめられたネタの数々がある。自分で気づけたのはほんの少しだけど、作中のネタをまとめて解説しているサイトや動画などを観るのも楽しい。個人的にはロックバスターが出てきたところで「おおー」と声を出してしまった（劇場鑑賞ではないのであしからず）。
妙にカクついた動きをしているプレイヤー（PCのスペックが足りないか回線が良くないか）や、不自然にジャンプを繰り返しながら走っていくプレイヤーなど、行ってみれば「オンラインゲームあるある」もあって実際にこの手のゲームで遊んだことのあるプレイヤーならより楽しめる内容だと思う。とりあえず僕自身は観終わった後久しぶりに『グランド・セフト・オート』をやろうと思った(笑)。
そして終盤にはMCUから「あのアイテム」と「あの人」がサプライズ登場。「え、まさか本人？」と思って巻き戻してしまった。ご丁寧にBGMもそのままでMCU好きには楽しい演出になっている。
