ゆめろぐ

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DS版『クロノトリガー』感想。神ゲーは20年経っても神ゲーだった




言わずと知れた超名作『クロノトリガー』のDS版をプレイしたのでその感想です。


このソフトの存在は勿論発売当時から知っていましたし、断片的に人がプレイしているのを見たりはしていたのですが、自分で最初から最後までプレイするのは何気に初めてでした。



目次

『クロノトリガー』製品概要

アルティメット ヒッツ クロノ・トリガー


機種:ニンテンドーDS
発売:1995年3月11日(SFC版)、2008年11月20日
ジャンル:RPG
プレイ時間:27時間30分(ED1まで)
作品評価:95点


ドリームプロジェクトと銘打たれ、FFのスクエアとドラクエのエニックスがコラボしキャラデザは『ドラゴンボール』の鳥山明氏というまさに名前の通り夢のプロジェクトとして製作された作品。


本作のテーマは「タイムトラベル」。主人公クロノの住む現代の他、中世・未来・原始等様々な時代を旅し、そこで出会った仲間たちとともに歴史を変えて世界を救うというのが大まかなあらすじ。タイムトラベルものとしては王道ながらも熱い展開、魅力的なキャラクターや豊富なサブイベント等により、非常に高い完成度を誇る唯一無二の名作に仕上がっている。ゲームシステムもシンプルでRPG上級者じゃなくても遊びやすい難易度になっている。


2019年のファミ通の調査「平成のゲーム 最高の1本」では、20年以上前のゲームにもかかわらず最新機種で神ゲーと名高い『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ニーア オートマタ』等を抑え堂々の一位に輝いている。


何度か他プラットフォームに移植(リメイクではない)されており、今回プレイしたのは様々な要素が改善・追加されたニンテンドーDSのバージョン。


【DS版のSFCからの主な変更・追加点】
・2画面によるUIの向上。
・ゲーム中やエンディングのアニメムービーの追加。
・音楽やムービー、モンスター等の情報が閲覧できるギャラリーの追加。
・新規のダンジョン、イベントの追加
・隠しボスとエンディングの追加




作品の特徴や良かった点


魅力的なキャラクター

本作の魅力と言えば一番はやはり、各時代から集まった個性豊かで個性的なキャラクターたち。個人的にはやっぱり世界一カッコイイ両生類ことカエルが一番好き(多分一番人気のキャラ)。専用のBGMもあいまってカエルとグランドリオンの下りは初見プレイから20年以上たったいまでも忘れられない名シーン。


王道だけど意外性もあって引き込まれるストーリー

ストーリーは前述の通り比較的王道なタイムトラベルもののRPGだが、物語のテンポはよく熱い展開もあって最後まで引き込まれる展開がつづく。今回最後までプレイするのは初めてと言いつつ内容は過去に様々な所で見ていてほとんど知っていたが、それでも全く飽きることなく最後まで一気にプレイ出来てしまった。また、中盤以降は意外というか衝撃の展開があり、過去初見の際には強い衝撃を受けたのを覚えている。

また、終盤に攻略できるようになるサブイベントも一つ一つが各キャラを掘り下げていく印象的な内容のものばかり(DS追加分を除く)。特にロボ関連は全体的にホロリときそうになるものが多かった。




ドット絵としては最高峰のグラフィック

発売時期がSFCの後期ということもあり、グラフィックは非常に美しいドット絵で描かれている。キャラクターも非常に表情豊か。このグラフィックの醸し出す温かみも本作がいまだに人気な要因になっていると思う。

リメイクを望む声も多いが、同時に現在の映像でリメイクしてしまうと本作のドットだからこその良さがなくなってしまうのではないかという懸念も。これはこれでゲームのビジュアルの一つの完成形かもしれない。



名曲揃いのBGM

BGMにも印象深い名曲が多い。聞けばプレイしている時の情景が脳内に蘇ってくる。

個人的にはカエルのテーマ、魔王との戦闘曲、中世のフィールド曲がやっぱり好き(そもそもどれも作中トップクラスの人気曲ではあるけど)。




マルチエンディングと強くてニューゲーム

クロノトリガーの特徴の一つがマルチエンディング。ラスボスに負けると見れるバットエンドも含めると14パターン(+進め方やメンバーによる細かい違い)が存在する。王道的なハッピーエンドからコメディ要素の強いものやスタッフの遊び心が見えるものまで様々。


また、周回プレイをしやすくしているのが「強くてニューゲーム」。別にクロノトリガーが最初ではないようだが、今ではレベルや所持品などを引き継いで新しくゲームを始めることを一般的なゲーム用語のように「強くてニューゲーム」と言われることも多く、本作の影響の強さがうかがい知れる。


見たエンディングの条件と内容、到達した際のプレイ時間をメモ。
全てのエンディングを見るには周回プレイ必須のため、残りは少し時間を空けて強くてニューゲームで回収していく予定。

※内容はネタバレ防止のため白文字。


1:「時の向こうへ」
条件:クロノ復活後にラヴォズを倒す(ストーリーを最後まで進める)。
到達:27時間30分
内容:星を救ったクロノとマールは千年祭のパレードへと繰り出す。そしてゲートが閉じる前に仲間たちは各々の時代に帰っていく。閉じかけたゲートにネコを追いかけたクロノの母親が飛び込んでしまい・・・。クロノ・マール・ルッカの3人は再び新たな冒険に旅立つ。所謂ハッピーエンド。エンドロールの後にムービーが流れ、クロノとマールの結婚式や人間に戻ったカエルの姿、そして続編『クロノクロス』の重要人物と思われる赤ちゃんを拾うルッカの姿を見ることができる。魔王を仲間にしているかどうか、どの方法でラヴォズと戦っているかで微妙に異なるバージョン違いがある


2:「夢の終わりしとき」
条件:隠しボスの夢喰いを倒す
到達:30時間
内容:夢喰いを倒しきることは出来ず、パーティは元の時代に戻される。時の闇で出会った魔王は別の次元に飛ばされ、記憶を失ってしまう・・・。その後、追加のムービーで1005年にガルディア王国が崩壊(クロノ達の時代の5年後)したことと、その中でグランドリオンが消失したことが語られる。クロノクロスの世界線に繋がるエンディングだと思われるが明らかなバットエンドに見える




残念な点

あえて残念な点を挙げるとすれば「追加ダンジョンとイベントがクソ」


新規ダンジョン・イベントとは名ばかり、どこかで見た様なマップをひたすら行ったり来たりする面白みのないお使いイベントででてくる敵・ボスも使いまわしか色違い。一応強力な新装備が手に入るが、正直無い方が良かったレベル。追加イベントの一つの「竜の聖域」は他のイベントをすべて完了させてラスボス直前に攻略したが、これまで凄い面白いゲームをしていたのに突然グラフィックが同じだけの退屈でつまらないゲームに変貌してしまったように感じた。とにかくSFCの頃からあった他のサブイベントとの差がひどい。




総評

改めて評価をもう一度。

作品評価:95点


いまさらどうのこうの言うこともない神ゲー。いいゲームにハードや映像の古い新しいは関係ないと認識させてくれます。まだ見ていないエンディングがたくさんあるので、定期的に強くてニューゲームで周回をしたいと思います。


多くのファンが待ち望んでいることかと思いますが、リメイクやシリーズ作品の制作を期待したい作品です。