ゆめろぐ

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【感想】ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演を観てきました




有楽町の東京国際フォーラム(ホールC)でブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演を観てきました。今回はその感想です。


2002年の映画の『シカゴ』は自分の中のトップ10には入るぐらい大好きでDVDも持っていてこれまで何十回も見ていてCDも買って楽曲も良く聞いているのですが、ミュージカルの方の『シカゴ』は今回初めて鑑賞しました。前々から観てみたいとは思っていたのですが、たまたまネットで今回の来日公演の告知を見て急いでチケットを購入、ついに念願だった『シカゴ』のミュージカルを生で鑑賞してきました。






僕は映画はまあまあ観る方だと思いますが、舞台のミュージカルに関しては完全に素人で生でちゃんと観るのは今回が実質初めてでした。厳密には過去に海外で『ウィキッド』の舞台を記念に見に行ったことはありますが、ストーリー知らない・言語は当然英語・勿論字幕も無いということで内容が全く分からず雰囲気だけ楽しんで帰ってきました(笑)。そのため舞台・ミュージカルのお約束事や鑑賞のセオリーなども全く知らない素人の感想ということはあらかじめご了承ください(高尚なレビューではないです笑)。また、『シカゴ』と言う作品は舞台が先でそれが後に映画化されたものではありますが、僕個人としては先に映画をがっつり見てからの舞台鑑賞になりますので、映画版をベースに違いや比較を述べている部分があると思います。




目次


ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演

 

会場に貼ってあった今回公演のポスター。


期間:2022年12月14日~31日
会場:東京国際フォーラム・ホールC
主催:TBS/キョードー東京
時間:約145分(途中20分の休憩を含む)
言語:英語上演/日本語字幕付き
楽曲:生演奏
 
 
途中に休憩が入るというのは映画にはほとんど無いので新鮮でした。言語は勿論英語ですが、舞台の両サイドに電光掲示板があってそこに日本語字幕が表示されていました(これも新鮮)。音楽は舞台後方にバンドが常にいてその時々の場面に併せた楽曲・BGMを生演奏。

キャストは元々は米倉涼子さん(少なくともメインキャストの中では唯一の日本人?)が予定されていたようですがドクターストップで代役になったという告知が事前にされていました。米倉さんは主役のロキシー役の予定と言うことですが個人的にはヴェルマの方がキャラ的に似合いそうだなあとか思ってみたり。



会場の「CHICAGO」ネオン看板。
上演後にみんな並んで写真撮ってました。



【あらすじ】

スターを夢見るロキシー・ハートは、自分を騙していた愛人を射殺し監獄送りとなるが、そこで偶然にも憧れのスター、ヴェルマと出会う。ヴェルマも自分の眼を盗み不倫していた夫と妹を射殺した容疑で投獄されていたのだ。ロキシーは悪徳弁護士ビリー・フリンの入れ知恵で、マスコミを巧みに利用し獄中でヴェルマを凌ぐ人気を手に入れた。しかし、ヴェルマが黙ってそれを見過ごすわけもなく、二人の女と一人の男の名声を賭けた争いは、マスコミや法廷をも巻き込んでさらに激しくエスカレートしていく。

<あらすじ引用:Amazon商品ページより>


あらすじは映画版からの引用ですが内容同じなので問題ないかと。時は1920年代、多分「倫理観」とかいう言葉が無かった(んなわけない)時代のアメリカが舞台。細かいことは考えずにハイテンポな展開と軽快なミュージックの勢いに任せて楽しむのが正解と言えるストーリー。

映画版では主役のレニー・ゼルウィガーが非常に可愛らしくて当時すごくハマってました。所々でマリリン・モンローを彷彿とさせるTHE・ブロンド美女。


パンフレット。全体がラメ加工で派手派手。



 

感想とか

ここからは思いついた感想なんかを適当に。
多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。
 

ストーリーは結構駆け足?

まず最初に印象的だったのは映画に比べて駆け足なストーリー。楽曲のセットは一部を除き映画と同じ流れですが、冒頭から3曲目ぐらいまでかなり駆け足でいったように感じて、「あれ、これ尺どうなるの?」と思いました。ストーリーの部分は可能な限りキュッと詰めて、その分メインとなる楽曲やダンスの部分に尺をとっているのが舞台では普通なのかなと思いました。


ストーリーについてはこのスピード感でも理解できないというわけではないですが、もしかしたら初見だとついていくのがちょっと大変かもしれないとは思いました。今後別の舞台を見に行く機会がある時は映画版等があるようなら事前にそっちでストーリーを予習していく方が、メインとなる楽曲やパフォーマンスに集中して楽しめそうかなと思いました。少なくともそっちの方が自分には合う観方かなと思います。
 


映画と同じ楽曲+α

上演される楽曲は映画版にあった曲は全てありました(でも多分ママ・モートンの曲とセル・ブロック・タンゴの順番が映画とは逆だった)。元々映画版の方でも好きだった「ファニー・ハニー」「セル・ブロック・タンゴ」「ロキシー」等が生歌生演奏で聞けたのはとても大興奮でした。

そもそもシカゴの歌は軽快でスピード感のある曲が多いのでやっぱりテンションが上がります。「次はあの曲かな?」「この曲はどんな風なパフォーマンスになるのかな?」と終始楽しみながら観れました。


覚えている限りで映画版には無かった楽曲は以下の5曲。

・ミス・サンシャインのソロ曲。
・新しい殺人犯(キティ)に話題を持っていかれたロキシーとヴェルマのデュオ曲。
・ロキシーと赤ちゃんの歌。
・ビリーに相手にされなくなったヴェルマの曲。
・ロキシーの公判のラジオを聞いているモートンとヴェルマの曲。(映画版サントラには入ってた)
 

ロキシーとヴェルマのデュオ曲(一緒に歌っているように見えて歌詞がズレまくってるのが2人の距離を表しているようで良かった)やロキシーと赤ちゃんの歌(メロディは映画でも聞いたあった気がする)なんかも非常に良かったのでこのあたりももう一度聞きたいですね。ミュージカルの方のサントラも買おうかな。




オペラグラスが欲しい

今回は東京国際フォーラムのホールCの2階最前列の席でした。前に障害物もなく舞台上全体が見渡せて結構悪くない席だったと思いますが、演者からは遠いのでオペラグラス・双眼鏡とかがあったらパフォーマンスをしている役者の表情や動きなんかもしっかり見れてより楽しかったんじゃないかと思います。


会場でオペラグラスの貸し出しをしていたのを開園前に見かけて流してしまっていたんですが、上演開始してから「借りておけば良かった」と後悔しました。今考えたら休憩時間中に借りに行けたのかも。次回観る機会があれば現地で忘れずに借りるかいっそもう自分で買って持って行ってもいいかもと思いました。


今回は上からの席で舞台全体を観て楽しめたので、次は1階最前列の席でも見てみたいです。迫力凄そう。




愛されているエイモス(笑)

ロキシーの夫であるエイモスは作中では割とかわいそうな役回り(キャラとしては美味しい役だと思うけど)で、ソロの楽曲「ミスター・セロファン」も人に気づかれない・相手にされない悲哀を嘆いた歌になっています。

メインキャラは最後の退場になる際に「退場曲、カモン」のような掛け声とともに舞台後方のバンドが退場BGMを演奏するのですが、エイモスの時はバンドがその掛け声を無視してBGMが流れず会場の笑いを取ってました。BGMは無かったですが会場からは拍手が起きて、エイモス役の俳優さんが退場しながら片手を上げて応えていたのが良かったです。

「ミスター・セロファン」も休憩上がりやエンディングの際に手拍子曲として使われていて、エイモスの劇中での役回りとは相反して愛されている感じが良かったです。




結論:舞台も楽しい!!

今回(ほぼ)初めてのちゃんとした舞台のミュージカルの鑑賞でしたが、結論非常に楽しかったです。やっぱり映画に比べると一回にかかるお値段はかなり上だと思いますが、間違いなく行って良かったと言えると思います。


元々『シカゴ』が非常に好きな作品だったという部分もあったかもしれませんが、映画には映画の舞台には舞台の良さがあって、また別の舞台にも行って見たいと思いました。


映画でストーリーや楽曲も良く知っているという意味では『マンマ・ミーア』なんかも行って見たいと思いますが、逆にストーリーも歌も何もしらない初見の舞台も観に行ってどう感じるかというのも面白いかも(『キャッツ』とか映画見ないどこう)。



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