PS VITAの『激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』をプレイしました。トロコンまでしたのでその感想です。
本作も他のネプシリーズスピンオフと同じく他の作品とはストーリー的には関係の無い(パラレル世界という設定)作品になっていますが、本作の約1年前に発売された『超次元アクション ネプテューヌU』とかなり近いゲームシステムになっていて事実上の続編といっていい作品だと思いますので、『超次元アクション ネプテューヌU』との比較をメインに感想を書いていきたいと思います。
目次
製品概要
定価:7,480円(税込)
機種:PS Vita
発売:2015年10月15日発売
ジャンル:ねぷねぷマルチアクション
プレイ時間:30時間ぐらい
作品評価:65点
プレイ時間を確認する方法が無いので、プレイ時間はトロフィーコンプまでかかった大体の時間を記載しています。
「ゲイムギョウ界」という世界を舞台にゲーム機やゲーム会社を擬人化したキャラクター達を主役にしたRPGシリーズのスピンオフ作品。今回が学校が舞台で、登場キャラクターはみんな学生という設定。そしてタイトルの通り今回の主人公はブラン(+ネプテューヌ)。学校の映研に所属するブランたちは、少子化による廃校から学園を守るため、ゾンビ映画を作ってヒットさせようと考える。撮影を開始したブランたちの前に、なんと本物のゾンビが発生して・・・。というお話。
女神たちが2人の「ゲイム記者」の取材を受けながらモンスター退治のクエストに挑んでいく・・・。といったお話。
ジャンルは「ねぷねぷマルチアクション」となっていますが、基本的なゲームシステムは数多くの敵を爽快になぎ倒していく所謂「無双系アクション」になっています。
本作からプレイしても大丈夫?
ネプテューヌのシリーズはかなりの数の作品が発売されていますが、結論から言うと本作から遊んでも全く問題ありません。
シリーズの他作品とも物語上の直接的なつながりはなく所謂パラレルワールド扱いのという設定になっています(そういえば今回スピンオフではお馴染みのゲーム冒頭の「実在のネプテューヌシリーズとはパラレルなので気軽にお楽しみください」みたいな注意書きは無かった気がする)。
ただ、単体のアクションゲームとして見た場合は正直作りこみの甘さや物足りない部分が目立つため、「ネプテューヌ」のシリーズを全く知らない人にいきなりお勧めできるかと言われたら「NO」です。あくまでシリーズファン向けのスピンオフのファンディスクという前提で楽しめる人向けといった感じの作品です。
作品の特徴や良かった点
本作の特徴や気になるポイントなどを。
無双系アクションのネプテューヌ
本作を一言で言えば「無双系アクションになったネプテューヌ」。シリーズとしては本作の1年前に発売された『超次元アクション ネプテューヌU』に続く3Dアクションゲーム。
なので正直ゲームシステムについては『ネプテューヌU』の感想の時とほとんど同じコメントです。簡単なボタン連打でコンボを繋ぎ、ゲージをためて必殺技を放つという、この手のゲームではお馴染みのシステム。ゲームとしての雰囲気は『無双』系のシリーズよりも『閃乱カグラ』のシリーズ作品に近い印象。「激次元タッグ」のタイトルの通り、2人のキャラクターを選んで出撃し、敵の全滅やボスの撃破など戦闘マップでクリア条件を満たせばそのクエストは終了と言った流れ。クエストの前後では、シリーズお馴染みの立ち絵のイベントシーンがフルボイスで挟まれます。
ゲームシステムについては良くも悪くもこれ以上言うことは無いですね。前述の『無双』系シリーズや『閃乱カグラ』シリーズに比べてもクエストの内容はかなり薄く単調で、ビジュアル面以外はほとんど変化のないマップでほぼほぼ同じようなことをするだけです。そのため純粋なアクションゲームを求めるとなかり物足りなく感じるのは間違いないと思います。あくまで「ファン向け」「キャラゲー」といった感じのものですね。
アクションゲームなので本家のPRGシリーズよりは必然的にストーリーが薄くなってしまうのは仕方ない所かと思います。しかし事実上の前作といってもいい『ネプテューヌU』に比べたらストーリー面はパワーアップしていたかなという印象。特に本作独自の設定である「学園もの」というのは非常に良かったです。各キャラクターの制服姿の立ち絵や3Dモデルは中々新鮮で、シリーズファンであれば楽しめるポイントの一つだと思います。後はストーリーは薄いながらも、シリーズお馴染みのメタネタ・パロネタはちゃんとちょいちょい入れてくれていたのは良かったです。あと個人的には『ネプテューヌV2』をやった後だったので、これまでうずめと絡みのなかったキャラクターとの会話イベントがあったのは嬉しかったです。
プレイヤーキャラは14名に増加
『ネプテューヌU』ではプレイヤーが操作できるキャラクターは四女神+女神候補生4人+記者2人の10名でした。
本作ではうずめ(オレンジハート)、ピーシェ(イエローハート)、プルルート(アイリスハート)、そして本作が初登場となるメーカーキャラのタムソフトが加わって14名になりました。アイエフ・コンパは残念ながら本作でもプレイヤーキャラとしては使えませんが、一応ショップや戦闘中のお助けスキル等で声を聞いたり姿を見ることはできるようになっています。
キャラゲーとしては物足りない部分も
ストーリーが薄いという部分以外にもキャラゲーとしては物足りなく感じてしまう部分もチラホラ。
まず戦闘パートでの出撃、変身、勝利といった各キャラクターの演出が一切なく、どうしても戦闘は単調で変わり映えのしないものに感じてしまいがちです。また、『ネプテューヌU』にあったコスチュームブレイクがなくなっており紳士ゲーム的な部分でも残念なことに。一応発売後のアップデートで、『ネプテューヌU』に登場したキャラクターに限りブレイク後の衣装を選べるようになっています。
あとはせっかくのキャラゲーなのに一枚絵が少ない(3枚ぐらいしかない)のも残念。『ネプテューヌU』ではゼロだったので大きな進歩ではあるのですが、それでもやっぱりもうちょっと欲しかったですね。
その他キャラゲー要素というと、一部のストーリークエストを特定のキャラの組み合わせで始めるとイベントパートの撮影シーンの配役が変わる(そのシーンに登場する役を演じるキャラが変わる)といった要素があります。当然フルボイスなので、各キャラの声優さんが好きだったりすると嬉しい要素かもしれません。それと、もう一つ特定の組み合わせでクエストをクリアすると見ることができる「楽屋トーク」というものがあり、こっちの方がオリジナルの展開だったり一枚絵があったりで見ていて楽しいので、トロフィー収集のためのイベントコンプの予定が無くても「楽屋トーク」の方は見ておくことをお勧めします。
相変わらずゲーム内容は単調
『ネプテューヌU』から変わらずやっぱり一番の残念ポイントがこの「ゲームが単調」という所。
基本的にクエスト内容はほとんど同じで変化がなく、ラスボスをのぞいて名前入りのステージボスも登場しないので非常に単調。せっかくならマジェコンヌとか出してほしかった。そして前述の通り出撃・勝利等の演出も無いので、ゲームの後半はブラックハート等の強キャラで淡々とクエストをこなしていくプレイになりがちです。
ただ、『ネプテューヌU』のトロフィー条件だったリリィランク上げ(ただ十数時間出撃を繰り返すだけの虚無作業)が本作ではトロフィー条件になっていなかったのは大きな救いだったと思います。
マルチモードの追加
ゲームジャンルに「ねぷねぷマルチアクション」とあるように、本作では新たにマルチモードが追加されています。(『ネプテューヌU』では「ねぷねぷアクション」だった)
最大4人まで参加可能で、アドホックとインターネットの2種類でのプレイを選択可能で、ストーリーモードとは別のクエストが用意されています(コンプリートにはこっちのプレイも必須)。さすがにインターネットの方はもうやっている人いない気もしますが、アドホックモードは1人でもプレイが可能で、特に1人でも問題なく全クエスト攻略が可能でした(さすがにストーリーよりはボスが強いけど)。
トロコンのためにはこちらでのクエスト攻略やアイテム収集が必須になってきますが、ノワールみたいなぼっちでも問題なくトロコンまでできる仕様になっていたのは良かったです。
総評
改めて評価をもう一度。作品評価:65点
アクションゲームとしてはかなり物足りない部分があり、ぶっちゃけ定価7,480円にみあっているかというと「うーん」という作品でした。なので、「まあいつものネプゲーだね」で納得できる人向けの作品です。実質の前作である『ネプテューヌU』が60点だったので、ちょっと進化している部分を考慮して評価は65点としました。
ネプテューヌシリーズのファン向けスピンオフとして気軽に楽しむことができるかというのがポイントかと思います。
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com
www.yumekichi-blog.com