ゆめろぐ

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『約束のネバーランド』が面白い!息をつかせぬ展開にページを捲る手が止まらない




先日「アメトーーク 本屋で漫画大好き芸人」でケンドーコバヤシさんが紹介されてるのを見てからずっと気になっていた『約束のネバーランド』を読みました。


感想としては久々にアタリの漫画に出会ったな!というところです。とりあえず1巻を買って読み、すぐに再び本屋にいって残り全巻を買ってしまいました。



※記事の後半からストーリーに関わる重大なネタバレが含まれる部分があります。ネタバレのある部分は見出しに注意書をいれておりますので、これから読まれる予定の方はご注意ください。




目次


「約束のネバーランド」って?

【基本情報】


原作:白井カイウ
作画:出水ぽすか
雑誌:週間少年ジャンプ(集英社)
連載:連載中
巻数:既刊5巻(2017/9現在)


簡単なあらすじ
緑に囲まれた静かな孤児院グレイス・フィールドハウスでは、子供たちは血縁関係はないものの本当の「きょうだい」のように仲良く幸せに暮らしていた。ここにいる子供たちは6歳から12歳までの間に里親の元に送られていく。


主人公である11歳の少女エマはある日グレイス・フィールドハウスの恐ろしい真の姿を知ってしまう。彼女に待ち受ける運命とは…。


ネタバレなし感想

うん、面白かった!


題材としてはそこまで目新しいとは思わない(詳細は後述ネタバレあり感想で)けど、息をつかせない展開でページを捲る手が止まらなかった。読み終わった直後に続きを買いに走った漫画は久しぶり!


まだ5巻までではありますが、途中でグダるようなこともなく「え、どうなんの?どうなんの?」と常に思わせる展開が続きました。


綺麗な作画とかわいらしいキャラクター達も印象的です。しかし時折見せる各キャラクターの凄みのある表情と普段の穏やかな雰囲気との対比が特徴的でした。(個人的にはちょっとくどい感もあったけど)



中心となるキャラクターは、主人公である活発で身体能力・行動力に優れる少女エマ。知識・知略に優れるノーマン。クールなリアリストのレイ

ハウスでも最年長となる同い年のこの3人が中心となって物語が進んでいきます。元気・頭脳・クールはありがちですが安定した王道とも言える組合せですね。基本的には読んでいくうちにエマを応援したくなってくるんですが、キャラクターとしては個人的にはレイ君が一番好きですね。


『このマンガがすごい!2018』オトコ編第1位受賞!!

『このマンガがすごい!』はマンガに精通した著名人や書店員など総勢700人以上が選ぶ、まさに「今一番読むべきマンガを選ぶ」といっても過言ではないマンガ賞です。


最新の2018年オトコ部門でこの『約束のネバーランド』が見事1位に輝きました。



過去には『進撃の巨人』『暗殺教室』『聲の形』などが選出されており、それらの作品がその後アニメ化や映画化などをしたことを考えると、本作も今後の様々なメディア化が期待できるかもしれません。




ネタバレあり感想(1巻まで)

ここから1巻までのネタバレがあります。




ハウスの正体

ハウスの外側は作中で「鬼」と呼ばれる人ならざる化物が支配する世界でした。そしてハウスの正体は、その鬼に向けて子供たちを食用に提供するために育てる施設だったのです。ハウスから出荷される子供たちは高級品のためのびのびと健やかにかつ特別な教育を受けて育てられていました。


里親に貰われていくはずだった子が出荷されていくのを偶然見てしまったエマとノーマンはハウスの真実を知り、ハウスからの脱獄を決意します。と、ここまでが第一話になります。なかなかのインパクトで掴みとしてはばっちりだったのではないでしょうか。



ここからエマたちとハウスの責任者であるシスター<ママ>との頭脳戦がはじまります。命がけの頭脳戦というとなんとなくデスノートを思い出します。


○○に似ている

すでにネット上でも言われていますが、本作はカズオイシグロの小説『わたしを離さないで』に全体的な設定が似ています。この小説を知っている人ならば本作のあらすじを見たところでピンと来ているのではないでしょうか。


ただ、序盤の雰囲気は確かに似ているものの物語のベクトルや読者に訴えかける部分はかなり異なっているように思います。



イメージ的には『わたしを離さないで』の雰囲気で『アイランド』のテイストのストーリーが進む、といったイメージでしょうか。


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ネタバレあり感想(5巻まで)

ここから5巻までのネタバレがあります。

印象的だった所・気になるポイント

【フィルの頑張り】
最終的に出荷まで猶予のある四歳以下の子供は一旦置いていくことに決めたエマ。そして残った子供の中では最年長のフィル。
四巻のおわりでフィルが残っていたことが判明したときには「逃げ遅れて脱獄失敗?」「それとも裏切り者?」と思ったものですが、ハウスの真実を受け入れ強い意思で残ることを承諾していました。このあたりのフィル関連の一連の流れは全体的にウルっとしながら読んでました。

年齢の割りに賢すぎるという指摘もありそうですが、そのあたりは特別な教育を受けている描写もあるしってことで。


【ノーマンのその後は】
読者が一番気になっているのはやはりここだと思います。第一章の終盤で他を生かすために"出荷"されていったノーマンですが、出荷されていく際の「え?」という困惑とも驚愕ともとれる表情が伏線となっている現状からしてもどのような形であれ再登場は間違いないと思います。

ありそうなパターンとしては、洗脳か世界のさらなる真実を知らされてしまった等の理由による敵になっての再登場でしょうか。それとも鬼側の誰かの手引きによって生存しエマたちがピンチになったときに助けに現れるパターンもありそうですね。


今後の展開に期待したい!!

5巻にて脱獄編は終了し外の世界の探訪編に突入しました。脱獄編についてはここまでの感想で述べてきた通り、常に次の展開が気になって手が止まりませんでした。


しかしちょっと生意気な言い方をすると、真価を問われるのはここからの展開だと思います。第一章は序盤のインパクトと勢いのままいきました。それがある意味で一旦リセットされるここから、第一章と同じような勢いで行けるのかグダってしまうかで最終的な評価が決まってくるのではないかなーと。


是非ここからの展開にも期待したい所ですね。



【2017/11/2】6巻が発売されました!(ネタバレあり)

11月2日に最新の第6巻が発売になりました。不覚にも気付かないで半月ほど経過していた…。


ついにハウスの外に出たエマたち。突如現れた謎の協力者。そして徐々に明らかになる"鬼の世界"の秘密と逆に深まる謎。


個人的な感想としてはこれまでの勢いをグダらせることなく今後にちゃんと期待を持たせる内容でした。「あれ、この先はもしかしてもしかして…」とページを捲るのを急かすような展開の仕方はやっぱり上手です。しかし謎のお助けキャラなどややご都合主義的な展開となってしまったのは否めない感じ。今後の展開に期待したい所です。




【2018/1/4】7巻が発売されました!(ネタバレあり)

2018年1月4日に最新の第7巻が発売になりました。今回は発売日に買えた…。


ついに目的地にたどり着いたエマたちだったがそこにミネルヴァの姿はなく、始めて登場した鬼側ではない大人、"オジサン"もかなりクセのある人物だった。エマはレイとオジサンと共に新たな目的地を目指して旅立つ。といった感じでちゃんと1巻ごとぐらいのペースで新しい展開を入れてきています。


ただ、5巻までの「脱獄編」と比べると勢いが見劣りしてしまいます。追い詰められた状況の中での読んでいて本当に息の詰まりそうな展開は少し鳴りを潜めているかなと。伏線の張りかたも少し雑になって、そもそも伏線のない切り札が突然現れたり…。


しかし今回も新たな展開に向かう所で終わっているので、今後に期待をして待ちたいところです。





8巻は4月4日に発売

次の8巻は2018年4月4日に発売が予定されています。週刊誌なのでコミックスの発売ペースも早くていいですね。


6巻以降やや失速してしまった感はありますが、目まぐるしい展開は相変わらずですので、今後の展開を楽しみに発売を待ちたいと思います。



頑張れ、エマ!!