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『ロックマン クラシックスコレクション2』の感想【ゲームレビュー】




『ロックマン クラシックスコレクション2』の感想とレビューです。
PS4のダウンロード版をプレイしました。
 


<目次>

 
 

『ロックマン クラシックスコレクション2』

ロックマン クラシックス コレクション 2 - PS4
 
定価:2,990円(税別)*1
機種:PS4、Xbox One、Steam
発売:2017年8月10日発売
  

歴代のロックマンシリーズ作品を多数収録したコレクションの第二弾。本作の収録タイトルは『ロックマン7』から『ロックマン10』までの4作品。

 

【収録タイトル】

  • ロックマン7 宿命の対決!
  • ロックマン8 メタルヒーローズ
  • ロックマン9 野望の復活!!
  • ロックマン10 宇宙からの脅威!!


初のスーパーファミコン作品となった『7』、同じく初のPS/SS作品となった『8』、ファミコン時代のシステム・雰囲気に戻した『9』『10』と、まさにロックマンシリーズの進化と原点回帰が共存したラインナップとなっています。


正直なところ個人的には『7』『8』あたりの時期に発売されていた『ロックマン&フォルテ』が収録されてなかったのが非常に残念…。

 
 

クラシックスコレクション2の特徴

まずは『クラシックスコレクション2』の製品全体としての主な特徴をご紹介していきます。
 
 
<非常に忠実な移植作>

本作に収録されている作品は、ゲーム内容やグラフィック等についてはすべて元製品(以後、原作と呼称)からの忠実な移植となります。悪く言えばそのままですね。
かつてPSPで発売された『ロックマンロックマン』や『イレギュラーハンターX』のようなリメイク作とは異なるイメージですね。


ただし、原作ではパスワードでの再開だった作品も進行状況をセーブ/ロードでの再開ができるようになっており、機能面ではきちんと進化を遂げています。



<中断セーブ機能が追加>

上記の通常のセーブ/ロードとは別に、中断セーブが可能になりました。これが非常に便利だった。

例えば、ゲームオーバーになってステージの最初からやり直さずに、ボス前から何度でも再挑戦といったことが可能になりました。



<DLCが標準搭載>

原作では有料のDLCだった『9』のブルースモードや『10』の追加ステージなども本作では標準搭載となっています。


<初心者も安心。防御力UPモード>

各タイトルにて受けるダメージを半減化する「防御力UPモード」が追加されています。シリーズ初心者やアクションが得意でないプレイヤーでも安心して楽しめるようにとの配慮となりますね。



<手応え十分。チャレンジモード>

各作品毎にストーリーモードとは別に「エクストラチャレンジモード」が新たに収録されています。複数のステージを繋ぎ合わせたリミックスステージや、中ボスとの連戦、バスター縛りでのボス連戦など、シリーズ熟練者にとってもプレイし応えのあるモードとなっています。




収録作品の感想・レビュー

続いて収録されている各作品についてのレビューや気になるポイントをご紹介していきます。
個々の作品の内容についてのネタバレが含まれる部分もございますので、ご注意ください。



『ロックマン7 宿命の対決!』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:スーパーファミコン
発売日付:1995年3月24日
作品評価:85点


<シリーズ初のSFC対応作>

『7』はロックマンシリーズとしては初のスーパーファミコン対応の作品となります。

FC→SFCへのハードの進化に合わせ、ボスの動きやステージギミック等々の表現力のアップ、ラッシュとの合体、ブルースシールド等ふんだんに盛り込まれた隠し要素など、シリーズの進化を感じさせる作品となっています。

また、同時期にSFCでのシリーズ展開が進められていた『ロックマンXシリーズ』との差別化のためか、随所にコミカルな要素が盛り込まれているのも特徴。特にステージクリア後の「ライト博士」「ロールちゃん」「ライトット」いずれかからの特殊武器の説明は必見!(まともに説明をしてくれるのはライト博士のみ 笑)


<ラッシュと合体!スーパーロックマン>

前半の4ステージにあるプレートを集めることで、ラッシュと合体してスーパーロックマンになることが出来ます。スライディングが出来なくなる以外には特にデメリットやコストもなく、特に大幅な機動力アップはステージ攻略の難易度が大きく変わります。

なぜか次の『8』以降のシリーズでは出てこなくなってしまったため、今のところは『7』限定での要素となっています。残念…。



<ブルースシールドが装備可能に>

いくつかの条件を満たすことでブルースからシールドを譲り受けることができます。一部の攻撃を防ぐことが出来るものの、スーパーロックマンとの選択となるため、入手までの手間の割にはあまり使い所がないのが残念なところ。


<ライバル、フォルテ登場!!>

ロックマンのライバルとして後の作品にも登場するフォルテは本作が初登場になります。明確なライバルキャラとしてはフォルテが初めてですね。(ブルースはライバルというとちょっと違うし)


当初は正体を隠していたこともありますが、なんとなく後のシリーズとキャラが違う気がするのは気のせいかな…。



<歴代最強の超鬼畜ワイリー>

毎度のラスボスであるワイリーですが、本作の彼はシリーズ歴代最強とも名高い鬼畜仕様となっています。回復アイテムでゴリ押しできるストーリーモードはまだしも、回復できないチャレンジモードの難易度は歴代屈指となります。僕もチャレンジモードは何回もトライしてようやく必勝法を見いだしましたが、それまでは完全に無理ゲーだったと思います。


参考までに個人的必勝法をご紹介します(長くなるので画像で)。多少のコツは必要ですが、馴れてしまえばノーダメ撃破も狙えると思います。
興味の無い方は飛ばしてロックマン8の紹介にGO!!



『ロックマン8 メタルヒーローズ』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:プレステ、セガサターン
発売日付:1996年12月17日(PS版)
作品評価:75点


<ついにプレステに対応!>

ロックマンシリーズとして初のプレイステーション(及びセガサターン)に対応し、カセットからディスクになりました。それに伴い、グラフィックの向上、アニメーションの挿入、テーマソング、キャラクターボイス等の新規要素が大幅に追加された、まさにロックマンシリーズの進化を感じさせる作品となっています。特にロックマンやボスにボイスがついたことで、各キャラクターの魅力や個性がより際立つようになりました。


ちなみに原作はプレイステーションとセガサターンで発売されていますが、クラシックスコレクションに移植されたのはプレステ版となります。そのためサターン版にのみゲストとして登場したカットマンとウッドマンは残念ながら登場しません。



<まさかのE缶廃止>

長らくロックマンシリーズの代表的回復アイテムだったE缶(及びW缶M缶等)が廃止となり、任意のタイミングで使用できる回復アイテムがなくなりました。

その分、全体的な難易度が下がり、さらにステージの中間地点で武器エネルギーも全回復するようになっていて、あまり「難しくなった」という印象はありません。


<新兵器、ロックボール>

本作では過去の『6』『7』にあったラッシュとの合体システムはなくなりました。その代わり、かどうかはわかりませんが序盤で新武装「ロックボール」を入手することができます。


その名前の通りボール上の武器で、サッカーボールのように蹴って相手にぶつける攻撃になります。壁に反射させて本来攻撃しようのない敵を倒したり、踏むことで通常よりも高いジャンプができたりと、工夫次第で戦闘とアクションの両方でプレイの幅を広げることができます。


<強化パーツで自分だけのオリジナル強化!>

ステージで入手することができるネジは、チャージショットを強化したり移動速度を早めたりといった、ロックマンを強化するパーツと交換することができます。


手間をかければネジも無限に入手できた前作『7』とは違い、本作では交換できるネジには限りがあり、その上すべてのネジを集めたとしても全部のパーツと交換することができません。


必然的に入手すべきパーツの取捨選択となるので、自分だけのオリジナルカスタムをしたロックマンで攻略していくことになりますね。個人的には移動速度周りを強化したスピード系ロックマンが好みでした。




『ロックマン9 野望の復活!!』


画像出典:ロックマン公式サイト


対応機種:Wii、PS3、Xbox360
発売日付:2008年9月24日
作品評価:70点


<原点回帰!懐かしのロックマン>

本作のテーマは「原点回帰」!!
前作の『8』から実に12年ぶりとなった新作はまさかのドット調のファミコンテイストに。ゲームのグラフィックがどんどん向上していくこのご時世にかなりのチャレンジをした作品だと思います。


ロックマンの定番アクションとなっていたチャージショットとスライディングも廃止され、ゲームシステム的には『ロックマン2』に近いものとなっています。


システムが原作回帰するに伴い、難易度も古い作品を思い出させる中々の難しさとなっています。「身体で覚える」というのがあてはまるほど、繰り返しコンテニューして慣れていく必要がありますね。その分、ラスボスも含めて練習をすれば攻略できるようになるバランスのとれた難易度設定がされていると思います。



<便利な特殊武器>

ロックマンの基本アクションがシンプル化したことに伴い、ボスから入手できる特殊武器の存在感がかなり増しています。


歴代最高の使い勝手を誇る武器もいくつかあり、特殊武器を使いこなせるか否かで難易度が大きく変わります。その影響が大きすぎたためか、次作の『10』では特殊武器は大きく弱体化してしまうことに…。



<ブルースが操作可能に>

本作では二人目の主人公としてブルースを選択することが可能になります。原作では有料DLCでしたが、クラシックスコレクションでは標準搭載のため追加でお金をかけることなくプレイすることが可能です。(一度ロックマンでクリアする必要あり)


ブルースとロックマンの違いとして、ブルースはチャージショットとスライディングが可能になり、一部の攻撃をシールドで防げるようになっています。その分、ジャンプ力や連射速度などの基本性能はロックマンに劣ります。そして何よりも敵から受けるダメージがロックマンの2倍となっており、この点も含めてブルースの方が難易度は高いです。



<満載のやり込み要素>

本編に加えて、様々なやり込み要素が追加されているのも大きな特徴です。

  • より難易度の高い「ヒーローモード」「スーパーヒーローモード」
  • クリアの時間を競う「タイムアタックモード」
  • 倒れるまで進み続ける「エンドレスモード」


等々、クラシックスコレクションで追加されたエクストラチャレンジ(リミックスステージやボスラッシュ等)と併せて、やり込もうとするとかなり遊べるボリュームになっています。



<9体目のボス、フェイクマン>

タイムアタックモードのスペシャルステージを選択すると、9体目のボスであるフェイクマンと戦うことができます。(原作ではDLCのため、一度クリアすることで解禁)



<アレンジサントラに有賀ヒトシ書き下ろし漫画>

現在発売中のアレンジサウンドトラック(ゲーム中の原曲が収録されているのは別製品)に、ロックマンメガミックスでお馴染みの有賀ヒトシ先生の書き下ろし短編漫画が封入されています。

内容は本作ゲームの冒頭部分、プロローグ的な内容となっていて、ゲームを始める前に読むのがぴったりな感じですね。昔からの有賀ファンとしては、これだけでも買いな1枚です。



※書き下ろし漫画のつかないサントラもありますので、ご購入される際はご自身でよくお確かめください。




『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』


画像出典:ロックマン公式サイト



対応機種:Wii、PS3、Xbox360
発売日付:2010年3月9日
作品評価:70点


<続・ファミコン調のロックマン>

前作『9』に引き続いてファミコン時代に戻ったかのようなテイストのロックマン。基本的なシステムは『9』を踏襲しつつ、新たに選べるプレイヤーキャラや隠しボスなどボリュームアップがはかられています。


ロックマンも相変わらずチャージショットやスライディングができなくなっており、可能なアクションは基本的に通常のバスターとジャンプのみです。



<ブルースとフォルテも操作可能!>

本作ではロックマンを含めた三人の主人公からプレイヤーキャラを選んでゲームを始めることができます。前作に引き続いてのブルース、そして『ロックマン&フォルテ』以来となるフォルテが使用できるようになりました。1つのセーブデータ内でのキャラを途中変更することは不可なため都合3周することになるわけですが、それぞれアクションや特徴が異なり個々のストーリーもきちんと用意されているので、プレイごとに違った楽しみ方ができます。


ブルースについては前作『9』と同様で、チャージショットとスライディングが可能なことに加えて一部の攻撃をシールドで防げるようになっています。その代わりジャンプ力や連射速度などの基本性能はロックマンよりも劣り、敵から受けるダメージもロックマンの2倍のより上級者向けのピーキーな仕様となっています。

フォルテの特徴ですが、アクション面ではダッシュが可能となった他、バスターが上・左右・ナナメの7方向にフルオートのマシンガンのように絶えず連写し続けることができます。その分、単発の威力が低い、射撃中は足が止まる(動きながら撃てない)、壁や障害物を貫通しないという部分が他の2キャラよりも劣る点となっています。


<三種類から選べる難易度>

ゲーム開始時に難易度が選択できます。当初は「イージー」と「ノーマル」の2つのみで、「ノーマル」をクリアすると追加で「ハード」が出現します。正直ノーマルでもシリーズ屈指の難易度だと思いますので、ハードモードはかなりのドM上級者向けと言えるでしょうね。


逆にイージーモードは即死穴が塞がっていたりボスが弱体化していたりと、初心者やアクションが苦手な人向けになっています。



<少し影が薄くなった特殊武器>

前作『9』の特殊武器が便利すぎたあおりを受けたのか、本作はいまいち使い勝手の良くない武器が多くなっています。壁や床にあてた爆風じゃないと威力が低いミサイル、雲が天井まで届いてからやっと降ってくる雷攻撃など。


ただ、ゲーム自体の難易度は高いため、ボス戦などでは特殊武器の選択が重要になってくるところは変わらずですね。


<ロックマンキラーが再登場!>

チャレンジモードに、ゲームボーイのシリーズ『ロックマンワールド』に登場したロックマンキラーたちと戦えるスペシャルステージが追加されています。

戦えるのはエンカー、パンク、バラードの3体。まあクイントは設定的にもアレだから仕方ないね・・・。ちなみにそれぞれのボスを倒すとちゃんとその特殊武器も使用することができます。





全体通しての感想!

改めて各作品の個人的な感想は以下の通り。
 

  • 『7』  ・・・ 85点。SFCになって進化した良作
  • 『8』  ・・・ 75点。シリーズの中ではやや異色。難易度低め
  • 『9』  ・・・ 70点。まさかの原点回帰。難易度も高め
  • 『10』 ・・・ 70点。原点回帰の続き。フォルテも使用可能に

 
 
前作となるクラシックスコレクション1では収録作品が『1』から『6』とファミコン版ロックマンの成長を感じることができるラインナップでした。
本作では初のスーパーファミコン作品、同じく初のプレステ作品、さらにはファミコン時代に戻ったかのような原点回帰作品も収録されており、ロックマンシリーズの原点と進化を1本で楽しめる非常に豪華なラインナップだと思います。
 
 
個人的に残念なところがあるとすると、『ロックマン&フォルテ』も収録して欲しかった点、そして『ワールド5』のスペースルーラーズや『メガワールド』の猿豚河童もどうにか登場させて欲しかった…。そのあたりの点はクラシックスコレクション3の発売を期待して待ちたいと思います。




2018年10月4日には8年半ぶりの新作となる『ロックマン11』の発売が予定されています。まだまだ進化を続けるロックマンシリーズ。これからも目が離せませんね。



【前作のレビュー】
www.yumekichi-blog.com
 


*1:PS4パッケージ版の場合。ハードや購入方法により異なります