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【簡単加工】ザクのモノアイをクリアパーツ化して完成度を上げる【図解】




ザクのモノアイをクリアパーツにしてクオリティを上げよう!


最近のガンプラは1/144スケールのキット(1000円ちょっとぐらい)でも非常に出来がよくなって来ています。それはガンダムなどの主人公側の機体に限らず、ザクなどの量産機体も同様です。


専用機による豊富なカラーバリエーション、ロマンをくすぐる武装やフォルム。これはいいものだ!といえるものばかりです。


しかしザク系やグフ系といったモノアイのキットには1つ大きな不満点が。それが、モノアイがシールということなんですね。



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こんな感じ。
こちらの白狼専用の高機動型ザクも全体の出来は非常によいのですが、目玉がのっぺりとしたシールのピンクなのが残念なところです。




ということで今回はザク系などのモノアイをもつモビルスーツのモノアイのクリアパーツ化のやり方についてご紹介していきます。


改造というと身構えてしまう人も多いと思いますが、非常に簡単で効果的なのでジオン系MSが好きな方には特におすすめのテクニックです。




目次


まずは完成品を見てみよう


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先程の白ザク(1/144)ですが、向かって左がキットを素組した状態で、右がモノアイ加工をしたものです。



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遠目では分かりにくいかもしれないので、少し寄った比較写真です。こちらだと瞳の輝きが全く違うのがよくわかると思います。


ここから実際の加工のやり方になります。



用意するもの

まずは用意するものです。
「必須のもの」「あれば完成度をあげられるもの」がありますので併せてご紹介します。

WAVEの「Hアイズ」


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  • 使い道:モノアイ
  • 必要性:必須!!


最終的にモノアイになる部分のパーツですので当然必須です。あまり見たことがない人もいるかもしれませんが、量販店のホビーコーナーにもよく置かれています。ガンプラの置いてあるお店であれば近くに置いてあることが多いですので、入手は比較的簡単にできます。


今回使用したピンクの他にもグリーンやクリアー(透明)などのバリエーションがあります。また、サイズも複数あるのでこれは用途に併せて適切なものを選ぶ必要があります。今回のように1/144サイズであれば、直径2~4mmのものを使うことが多いですので、以下の2つが良いのではないかと思います。

  • Hアイズ3→2mm2.5mm2.8mm等
  • Hアイズ1→3mm3.5mm4mm等

シルバーの塗料orラピーテープ


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  • 使い道:クリアーパーツの裏打ち
  • 必要性:かなり完成度変わるので強く推奨


ラピーテープは裏面(接着面)がキラキラした銀色のアルミテープで文房具店や100均で購入できます。(表面の色は何色でも可)


裏打ちとは簡単にいうと、「クリアパーツの裏側を銀色にして輝きを上げる」ということですね。クリアパーツは当然透明なので、例えば黒い面に直接着けてしまうとその黒が透けて暗くなってしまいます。


絶対に必須というわけではないですが、完成度がかなり変わりますし入手も簡単なので強くおすすめしたいです。ちなみにどちらかといえばラピーテープの方が完成度は高くなります。


接着剤や両面テープなど


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使い道:部品の接着
必要性:必須


そのままですがクリアパーツを本体に接着するのに使います。コンビニなどで手にはいる一般的なもので大丈夫です。やり直しは聞かなくなりますが、出来を考えれば接着剤の方がいいですね。


ケガキ針、ピンバイス、ヤスリ類

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使い道:完成度をあげるための加工
必要性:キットによる


よりワンランク上の加工としてクオリティを上げるために使います。(詳細は後述)。ただし、一部のキットは加工が絶対必須の場合もありますので注意です。


加工していこう!

STEP1:モノアイ作成

モノアイを選ぶ

まずは使用するクリアパーツのサイズを選びます。実際のキットやシール等と合わせてみて選ぶのがいいでしょうね。

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ちなみに冒頭の1/144サイズの白ザクには2.8mmがちょうどよかったのでそれを選択しています。

裏打ちして完成度を上げる

裏打ちというのは上の方でもご説明したとおり、クリアパーツの裏側を銀色にすることで見映えを上げるテクニックです。


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このように実際に見てもらうと分かりやすいと思いますが、左から「シール」「裏打ちなし」「テープで裏打ち」になります。


今回はクリアパーツを貼り付けるパーツが黒いので、裏打ち無しだとかなり暗くなってしまうのがわかると思います。



まずはシルバーのマーカーなどの塗料による裏打ちの場合ですが、単純に裏面を塗るだけです。


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パーツが細かいので、爪楊枝や割り箸などに両面テープを貼ってパーツを固定した上で塗装するのがいいでしょう。




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続いてこちらのラピーテープを使用した場合です。あくまで必要なのは接着面が銀色であることなのでテープの色自体はなんでもOKです。



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このように指紋を着けてしまわないように注意しながらテープの接着面にクリアパーツをくっつけます。貼り付けたら丁寧に周りのはみ出した部分をカッター等で切り取っていきましょう。

完成品の比較

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完成品の比較です。
左から「裏打ちなし」「塗料」「テープ」です。塗料でも裏打ちなしよりは格段によくなりますが、テープの方がキラキラとした光沢がある分だけ見映えはよくなります。


これが先程「テープの方がおすすめ」と書いた理由です。


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頭部に装着してもう一枚。
並びは同じく「なし」「塗料」「テープ」です。


ここまででモノアイ部分は完成です。


STEP2:取り付ける

取り付けについては「そのまま貼り付け」「加工して埋め込み」の大きく2つがあります。


前者は簡単、後者は手間がかかるけど完成度は高い、と思ってもらえればOKです。

①そのまま貼り付け


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言葉の通りクリアパーツを接着剤等でそのまま装着します。(この写真では両面テープで仮貼)


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正面から。
実は正面からだとあまり違和感はないと思います。


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横から。
横から見るとやはりモノアイが飛び出している感じになってしまいますね。また、キットによっては上下の頭部パーツと干渉して加工なしではダメな場合があります。こちらのザクは無加工でいけました。


頭部の形状からするとグフカスタムや旧ザクなどは無加工での貼り付けは出来なそうですね。



【そのまま貼り付けのポイント】
<メリット>

  • 楽!!


<デメリット>

  • 遠近感や横から見た時にやや違和感
  • キットによっては上下の部品に加工が必要

 
 
 
 

②加工して埋め込む

もう1つは埋め込むパターンです。簡単に言えば頭部側の部品に穴を開けてモノアイを入れ込んで接着ということですね。


上の直貼りよりもクオリティはあがりますが、手間や工具が必要になってきます。


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まずはモノアイを取り付ける部分の中心にケガキ針等で細かい穴を開けます。工作の基本、「ドリルを落とす前にキリで小さい穴を開ける」ですね。


こちらのキットは元からモノアイの形のモールドがあるので位置を決めるのは楽です。



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ピンバイスで小さな穴をあけます。



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少しずつ大きくしていきます。
加工する部品自体が小さいので、いきなり大きな穴を開けてしまうと破損したり変色(白化)してしまうので、ここは大事です。


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ピンバイスの太さが足りない時は棒やすり等を使って穴の大きさを調整します。


今回使うクリアパーツは2.8mmですが、ピンバイスにはぴったりの径のドリル刃がありません。そのためピンバイスで2.5mmの穴をあけてから棒やすりで少しずつグリグリと広げました。


この時、ヤスリを少し斜めにしてスリバチ状の穴にするのがポイントです。そうすることでモノアイを受けてあげる余地を残すことができます。モノアイと全く同じ大きさの穴にしてしまうとストンと落ちてしまうので接着がやや面倒になります。


ここについてはしっくりくるまで「削って→モノアイをあてて確かめて→削って…」を根気よく繰り返すしかないです。パーツを必要以上に削ってしまわないように、焦らずゆっくり進めていきましょう。


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穴のサイズがいい感じになったら、紙やすりなどでで周りを綺麗にしてあげます。


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モノアイをはめて接着します。ここの接着には接着剤が必要ですね。


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頭部組み立ててみるとこんな感じ。



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正面から。


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横から。
モノアイが埋め込まれているのがわかると思います。


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直貼りと埋め込みの比較正面から。
埋め込みの方が頭部の奥にモノアイがいっているため、直貼りの方が正面から見たときの明るさは上だったりします。


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比較横から。
数ミリの差ですが印象が違ってくるのがわかると思います。


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埋め込みの方は周囲の部品と干渉することもないため、キットに搭載されているモノアイ可動も問題なく行えます。



【埋め込み加工のポイント】
<メリット>

  • 自然な見映えとなり完成度が上がる
  • 周囲のパーツへの干渉が抑えられる


<デメリット>

  • 加工の手間や工具等が必要

まとめ

以上、モノアイのクリアパーツ加工の解説でした。
MG等の1/100スケールのキットは元からクリアパーツですし、1/144でも水泳部(アッガイやズゴックとか)もクリアパーツが使われているイメージです。


なのでこちらの加工をする機会が多そうなのは1/144のザク系グフ系ゲルググ系ですかね。



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もう一度比較画像です。
こちらのザクは「テープで裏打ち、埋め込み加工」の増し増しパターンで作成していますが、作業時間としてはだいたい1~2時間(この記事用写真とる時間も込み)だったと思います。


繰り返しますが、比較的難易度の低い加工で目に見える違いが出ますので、特にジオン系機体を愛する公国臣民の方々にはおすすめです。



最後に何枚か。

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では、良いガンプラライフを!!








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